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食事の予定日になっても返信なし
男性心理と女性心理
評価してください こんな僕は人生負け組でしょうか?

あの人が俺の前に現れた

レス201 HIT数 113632 あ+ あ-

自由人
16/06/29 14:57(更新日時)

俺は異性を好きになったことがない。

30年間生きてきたが、
まるでわからない。

だが、何だかおかしいんだ。
あの人は何者なんだ?

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No.2019517 13/10/30 15:13(スレ作成日時)

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No.1 13/10/30 15:23
自由人0 

恋だの愛だの、なんじゃそりゃ…

俺は生まれてから30年
特定の女を特別に好きになるなんてことは
経験がない。

そうだ。
俺は相当の変わりもんだよ。

いつからだ?
自分が変わってるということに
気づいたのは…。

恋愛感情だけじゃない。
俺にはその他にも欠けた感情がある。

No.2 13/10/30 17:24
自由人0 

恋愛感情なんてなくても
セックスはできるんだよ。
俺は女に困ったことはない。
なんだろうな、
女ってのは、俺のように少し変わった男に惹かれるのか?

それはもう勉強済みだ。

俺は恋愛も、その他の感情についても
研究してきたつもりだ。

No.3 13/10/30 17:45
自由人0 

俺は俗に言うSだ。
それも究極のな。
だからセックスして本当の俺を知れば
女は怖くなるみたいだ。
逃げていくやつもいる。

だが、俺には関係ない。

逃げたいやつは逃げればいいんだ。
セックスの相手なんてすぐに見つかる。

No.4 13/10/30 22:05
自由人0 

女の好きっていう感情は
束縛と嫉妬が伴うんだな。
なぜ特別な存在になりたいのか。
なぜ俺の全てを知りたい?
なぜ好きとか
愛してるとか
そんな言葉を求める?

No.5 13/10/31 07:49
自由人0 

好きだから付き合ってください
だって?
でも俺はこういう男だから
あんまり期待しないほうがいい。
それでもよければ付き合ってもいいよ。

俺と付き合いたいと言ってくる女は
俺に何を求めてるんだ?

女を観察していても、いまいち読めない。
急に泣き出したり、癇癪をおこしたり
昨日は誰と何してただのしつこく聞いたり。
何で連絡くれないの?ってなんだ?
わたしたち付き合ってるんだから
せめて1日に一回くらいメールくれてもいいでしょ!って…
おいおい、俺ははじめに言ったはずだ。
忙しいから連絡できないことが多いし、
何よりオマエに好きいう感情がないことは。

それでもいいの
と言ったくせに、女はこれだからわからん。

No.6 13/10/31 07:58
自由人0 

あたし、やっぱりダメかも…別れて!

ほらなー。またか…。だから言っただろ。
人の気持ちは必ず変わる。
言葉なんてものはな、当てにはならないんだよ。全ては女がそれを証明してくれる。

好きだとか愛してるとか、所詮は
その時の高ぶった感情から発せられる鳴き声みたいなもんで、
そこに永遠や真実なんてあるわけがないんだよ。

結局自分が満たされなければ、簡単に崩れてしまうような、そんなにまでも
もろくて、当てにならない感情なんだよ
恋愛なんてもんは。

No.7 13/10/31 11:09
自由人0 

俺のこと、可哀想な人だという人もいるな。
俺が孤独に見えるんだと。
愛だの恋だのがわからないと
可哀想にみえるらしいな。
まあ、俺は家庭にも恵まれていないしな。

でも、そんなところに
母性本能をくすぐられるんだと。
女ってのは、ある意味不思議な生き物だ。
理解はできないが、ありがたいな。

こんな俺に興味をもち、近づいてくる女がいるからこそ、俺も何かと便利に使わせてもらってるしな。

No.8 13/10/31 11:32
自由人0 

顔がきれいな女、
スタイルがいい女、
優しい女、意地悪な女、
傲慢な女、積極的な女、
欲の深い女、頭のいい女、バカな女、
いわゆる天然の女…
いろいろいるもんだな。

俺は何人もと付き合ってきたが、
どの女も研究材料でしかなかった。

食事をしていても、セックスをしていても、
まあ、特別な気持ちはわかない。

大事だと思えないんだな。どうでもいい存在だ。だから、乱暴なこともできる。
苦しんだり、悲しんだり、泣き叫んだりする姿に興奮するし。

相手が去っても何も感じない。

冷たい?
よく言われるな。
だからって、何を変える必要がある?
変えられないんだよ。気づいたらこの俺だったんだから。

No.9 13/10/31 12:45
自由人0 

あの人に初めて会ったのはいつだったか。
後でわかったんだが、
俺より10も歳上だった。見た目は、そんなに歳を感じないな。
一般的にいえば美人だな。それから、一般的にいえばおばさんだ。
その人は、本当の俺を知らないから
にこやかに接してくれた。
感じのいい人だな、それ以外は何も感じなかった。まあ、そのくらい普通のレベルの女だった。
初めて会った時はな。

No.10 13/10/31 13:07
自由人0 

そのおばさん。
そうだな…俺がSだから、その人はMとでも呼ぶか。

俺の仕事仲間の知人ということで、
ある日、俺の仕事を手伝ってもらうことがあった。
気がついたらもう昼飯の時間で、他の仲間は別の仕事場にいってしまい、俺はMと二人になった。
時間が時間だしな。近くにあるラーメン屋にMを誘った。

下心?

なかったわけじゃない。まあ、普通におばさんだが、普通に綺麗だし、いい人だしな。

今まで一緒に仕事をしたことはあったが、食事をしたのは初めてだった。だから、とりあえず、様子見だ。俺の得意な観察から入ることにした。

No.11 13/10/31 15:00
自由人0 

俺はチャーシューメン、
Mは普通の醤油ラーメンだったかな。

私、猫舌だから…と言って
ゆっくり食べ出したM。

俺はもともと早食いだから、どんどん食べた。

いつもなら、ここで、一緒に食べている相手には、引かれてしまうところだ。
あんまり俺が豪快に早く食べるので、
ねえ、もっとゆっくり食べてよ
とか
どうしよう…追い付けない…
とか
言われてしまうところだが。

Mは俺の食いっプリを見てこう言った。

あら、早い!それじゃ、私も頑張るからね

げっ、マジかよ。
深呼吸したMは、俺のスピードに合わせて
一気にラーメンをすすりはじめた。

猫舌だろ?(←俺の心の声)

時々、アチッアチッと言いながら、すごい勢い。
アチッって…。
普通ならここは、あっつ~い!じゃないのか?(笑)

結局Mは、ほとんど俺と同じくらいに食べ終えた。

すっごく早かったでしょ!

と、勝ち誇ったようなMを見て、俺は苦笑いした。

そ、そうだね。

この人、変わってるなぁ…。

No.12 13/10/31 15:26
自由人0 

ふとみると、Mの左手薬指に指輪が光っていた。
そうか、この歳なら、結婚してるよな、フツウは。
俺はSだが、常識くらいはしってるつもりだ。
歳上には敬語をつかえるぞ。

Mさんは、お子さんいらっしゃるんですか?

はじめて質問した。まあ、社交辞令レベルの質問だがな。
Mは指輪をちょっと触りながら答えた。

はい。中学生の子どもが一人…。

へえ。中学生の子どもがいるとは、正直驚いたな。でも、40くらいの歳ならこれもおかしくないな。

No.13 13/10/31 15:33
自由人0 

それから何の話をしたかな。
いろいろ話したが、どれもこれも話題が平凡な割には、笑ってしまった。
Mの話は、なんだ?何がおもしろいのかよくわからないが、笑ってしまう。

顔か?表情がおもしろいのか?
いや、話し方か?
ジェスチャーがおおげさ?
いや、お笑いのセンスがあったりして?

俺は話をしながら、一生懸命分析しようとしていた。

No.14 13/10/31 15:42
自由人0 

ラーメン屋を出ると、
俺たちは別々に帰った。

俺は、あんまり楽しかったので、
素直にまた話がききたいなと思っていた。
まあ、でもそんなこと言ったら、
既婚者のMに気持ち悪いと思われてしまうだけだろうし。しかも、キャラじゃないしな。
普通に挨拶して別れた。

No.15 13/10/31 16:20
自由人0 

午後の仕事を早めに切り上げて
家に帰ってきた俺は、
スマホのチェックをしていた。
明日の仕事のスケジュールやら、いろいろだ。

ふとMの顔が頭に浮かんだ。

おもしろい人だったな。ああいう人もいるんだな。
俺は職業柄、沢山の人を見てきたつもりでいたが…。

No.16 13/10/31 18:12
自由人0 

よく、会ったとたんビビっときたとか、
赤い糸を感じたとか
胸が苦しいとか、キュンキュンするとか?
そういった非科学的な現象を
あらゆる人たちから聞いたりするし、
恋をしている人間の、突然興奮して
大声をあげてキャーキャー言ったり
跳び跳ねたりする姿も見てきたりもしたが、

まるで理解ができない。

あれは、なんで恋愛の話になると
男も女も、興奮したり、顔を赤らめたりするんだ?
ドキドキするって、それは心臓に異常をきたしているんだろう?

No.17 13/10/31 18:21
自由人0 

でもな、俺だって人間だ。
そういう感情とか、症状とか、
一体どんなものなんだろうなんてことは考えて、
ちょっと経験してみたかったりもした。

でも俺には無理だった。
縁のない世界だった。わからないものは仕方ない。割りきるしかないだろう。

ずっと諦めてきたんだ。
そして、いろんな女から諦められてきたんだからな。

恋愛なんて知らなくても生きていけるさ。
生きてきたんだしな。

No.18 13/10/31 21:28
自由人0 

Mと2回目に会ったのは、現場での仕事の時だ。ラーメン屋の時とは感じが違っていた。

その日は、黒髪を1つに束ねていた。
凛々しくて、男の俺からみてもかっこいい。
男らしくも見える。

改めて気づいたが、
Mは、すらりとした長身で、手足が長い。

言っておくが、このくらいの女性のチェックは
いつでもしている。
Mに限ってのことではない。

それから、べつに、年上に弱いわけでもない。
俺は年下だろうが、年上だろうが、分け隔てなく、どの層の年齢とも付き合ってきたしな。
50を越えた女性ともベッドを共にしたことだってある。

No.19 13/10/31 21:51
自由人0 

Mは、俺に気づくと、にこにこと近寄ってきた。

先日はありがとうございました。

Mは、そう言って丁寧に頭を下げた。

No.20 13/11/01 08:35
自由人0 

俺とMは、職場が違うんだが、
ジャンル的に同じところがある。
出会いも縁だな。仲間の知り合いっていう出会いも、まあ、ありがちなことだがな。

No.21 13/11/01 08:51
自由人0 

その日は、同僚もMも含め3人で飯にすることになった。
現場近くのファミレスだ。
話の内容は仕事のこと。まあ、当然だな。
Mは、聞き上手だが、
自分の意見もきちんと言える。
観察中の俺としては、

この人はバカじゃないな

と感じた。

No.22 13/11/01 09:15
自由人0 

俺は、バカは嫌いだが、
利口すぎる女もいやだ。どこか
自分の知識を鼻にかけて威圧的な女は
この手でそのプライドをズタズタにしてやりたくなる。
まあ、バカな女は相手にもしたくないから
利口な女の方が、関わりがいがあるというものだ。

Mは、どんなタイプだ?

利口だが、本当の利口なタイプだな。
本当に利口なやつは、自分を出しすぎない。
でも隠しすぎない。

話はどんどん膨らむ…
話が終わらない。おもしろい。
Mの考え方は、おもしろい。

No.23 13/11/01 10:40
自由人0 

この時、
自分の中に不思議な感覚が襲ってきたのを
今でも覚えている。
不思議すぎてわけがわからなかった。

この人と関わることは、俺にとってきっとプラスになるに違いない。

そんな感じだったのか…
それから、今振り返ると多分あの時に
直感的に

この人なら俺をわかってくれるかもしれない

と感じたんだろうな。

それと同時に

この人を俺の思い通りに動かしてやりたい

とも思ったな。

でも、あの不思議な感覚は、今でも説明が難しい。

No.24 13/11/01 10:49
自由人0 

これから
連絡をとりやすいように…ということで
どちらからともなく
連絡先の交換をした。
メールアドレスと電話番号。

まあ、ここからが俺の腕の見せどころか…。

俺!いつもの調子を取り戻せ!

とにかくこの女と寝てみなければ
はじまらないだろう?

No.25 13/11/01 17:18
自由人0 

それから
メールのやりとりが始まった。
内容はいたって真面目。
仕事に関係した話ばかりだ。
仕事に対しての情熱は、同じものを感じた。
Mの文章はとても丁寧で、読みやすく、
興味深い内容だった。

俺は、正直、
今までの女とのメールには疲れていたんだ。
くだらない絵文字やら、顔文字やら
そんなものを入れないと、感情を表現できないやつらばっかりだったし、
しかも、内容がほとんどのないのに
つながっていたいだけのメールなんかも
うんざりだった。

Mとのメールは、一週間に一度あるかないか、
二週間くらいあくときもある。
それくらいが、心地よかったし、
内容が濃いのでメールが楽しみでもあったな。

No.26 13/11/01 17:31
自由人0 

俺は、何とかMのプライベートを知りたかったが、なかなかその話題にはならなかった。

なんだろうな。
この女はスキがないのか。

だだ、ひとつわかったことがある。
Mの旦那は、2年前に他界していた。
事故でとしか言わないから別に詮索しなかったが。
まあ、これで、もし俺がMと何かあっても
不倫にはならないわけだな。
別に俺としては不倫になろうが構わなかったが。

Mは、きっと死んだ旦那のことを今でも想っているんだろう。
指輪を外していないということは
そういうことだろうな。

No.27 13/11/01 20:51
自由人0 

俺は、その日も別の女を抱いていた。
俺を求める女の気持ちはわからないが
利用してやる。

俺の言う通りにするんだな。

女も性欲の、かたまりだ。
セックスをして、生きていることを実感したいのか?
俺を独占しているような錯覚で満足しているのか?
俺がおまえを好きになると思うか?
こんなセックスくらいで?

俺は、ただ、俺の存在を確信するだけで
おまえのことは何とも思っちゃいないんだ。

こんなことで愛を確かめあってるやつらが
滑稽でもあり
羨ましくもあるな。

No.28 13/11/02 00:35
自由人0 

俺は、Mと寝てみたかった。
どんな感じ方をするのか見たかった。
喘ぐ声も、顔も、調べたかった。

だから、仕事の打ち合わせにこじつけて
二人で会う約束をしたわけだ。

Mは、何も疑う様子もなく承知した。

でもな、いきなり襲うほど俺はバカじゃない。
1回やるだけの女はいきなり襲うが
Mのような女には、そのやり方は利口じゃない。

No.29 13/11/02 00:46
自由人0 

待ち合わせたのは、いつか昼飯を一緒に食べたファミレスだった。

俺の方が遅れた。

Mは、

こんにちは

と気持ちいい笑顔をみせた。

俺は、素直に、綺麗な顔立ちだなと思った。

1対1で向い合わせで座ったのは
はじめてだった。
ラーメン屋ではカウンターだったし
その次は、二人きりじゃなかったしな。

Mは、化粧してるんだろうか。
…いや、しているな。
ナチュラルメイクってやつか?
目のまわりに線をかいたり、つけまつげをつけたり、一切していない。
こんなシンプルなメイクなのに、綺麗にみえるのは、顔立ちが整っているからなんだろう。
なんてことを、考えたりしていた。

No.30 13/11/02 01:01
自由人0 

あ、まただ。
なんだ、この感覚は。

Mといると、いつもの調子が狂う。
俺がリードしているようで、Mの雰囲気に飲まれる。
でもこの感覚がなぜか気持ちいい。

Mは、しっかりした印象だが、なにか
抜けている。マヌケ…?
ドジっぽいし、落ち着きはないし
相変わらずおもしろい。
それなのに、なんだろうな。
この安心感は。

俺は、母親の愛に飢えて育ったから
この人に母を求めているのだろうか?

10歳も年上。そうかもしれないな。

俺は、Mを観察しながら
自分のことも、そう分析した。

No.31 13/11/02 01:19
自由人0 

俺は、いまだかつて
年上の女に、この言葉を当てはめたことがあるだろうか。

かわいい人だな

俺は、素直にそう思ってしまった。
かわいい服装の女や、可愛さを演じる女なら
山ほど見てきた。

しかし、かわいいという言葉が
当てはまるのが、この40歳のMだなんてな…
おかしいだろ?
俺も自分で笑えたよ。何を血迷ったことを考えているのか…。

でも確かにかわいい人だ。
子どものように純粋な感性をもちながら、
男のような論理的な考え方もする。
理性と感情のバランスがとてもよく、
相手をスッと受け入れ、また、相手からも受け入れられる…
反応が素直で、嫌味や、いやらしさがなく、
そこに裏を感じない。
わざとらしくない。

そこに、人としてのかわいらしさを
感じた。

こんなに誉めても、何もでてきやしないのに
俺は、ここまで観察していた。
心の中だけだがな。

No.32 13/11/02 21:56
自由人0 

だいたい、いつもなら
二人で食事する段階で
女が俺を好きになるパターンで、

そのあとは別に苦労もしないで
セックスにもちこめるはずなんだが。

Mはもう少し時間がかかりそうだな。
俺は、そう思っていた。

でも強引ではあったが、
次もまた二人で食事をしたいことは
伝えて、OKの返事はもらえた。

これからだな。



No.33 13/11/03 10:12
自由人0 

噂によると
Mは、かなり人気者らしいな。

女性からも好かれているらしい。

男性からも人気があり、年齢関係なく
みんながMのまわりに
集まるんだとか。

そりゃそうだろう。
俺だって、また会いたい、話したいと
思うんだからな。

なんだろうな、
男性に人気があるわりには
媚びてない。
男らしさがある。
だから女性からも人気があるんだろう。

チラッチラッと聞くMの噂が
嬉しかったりもした。

No.34 13/11/03 17:16
自由人0 

俺の仕事は変則的で
平日は夕方から夜まで入ることが多く、
土日祝は、朝から夜まで仕事になることがほとんどだ。
だからMと会えるとしたら
平日の昼間しかない。
平日だって朝から仕事のこともあるから、なかなかMとのスケジュールも合わない。

そうなると、電話やメールで話すことが多くなった。

No.35 13/11/03 17:32
自由人0 

俺は、Mと話しているうちに、
自分のことを知ってほしいと思うようになっていった。

そうだな…肝心なことは、だいたい話したと思う。
自分のことを知られるのは怖くなかった。
Mなら俺を受け入れてくれるように思えた。
俺の生い立ちも、この普通ではない本性も
話した。

Mは、驚いた様子もあったが、淡々と自分の中でかみ砕き、理解し、返事をしてくれた。
そして時々質問もしてきたな。
俺は、それに対して正直に答えた。
電話やメールは顔が見えないが
誠意をもって接してくれることが
嬉しかった。

それと同時に、Mの身体を手に入れるのも
時間の問題だろうと思ったりもした。
まあ、それが一番の目的だからな。
とにかくMを手にいれたかった。

今思うと、その時の俺は、今までの俺に似合わず必死だったな…(笑)

No.36 13/11/03 19:04
自由人0 

久しぶりにMに会えた。
時間的には忙しく、昼飯だけでもということで…。

その日に何を話したのか
あまり覚えていない。

飯のあと少し時間があったので
俺の車でそのへんをドライブすることになった。
というより、ドライブに誘ったんだ。

あっという間に時間は過ぎて
またもとの駐車場に戻ってきた。

それじゃ、またね

とMが挨拶をした時だったかな…
俺は、Mの首筋に手をまわし、Mを引き寄せた。
多分Mは、びっくりしていたんだろうが
抵抗をするスキを与えないように
俺は、Mにキスをした。

柔らかい唇だった。

Mが下を向き、俺の胸をそっと押したので
二人の唇は離れた…

No.37 13/11/03 19:23
自由人0 

Mが言った。

好きでもないのにどうして…?

俺に恋愛の気持ちがわからないことを
知っているMにとっては、
このキスの意味がわからなかったんだろう。

俺は、正直に答えた。

したくなったから、したんですよ。
ダメでしたか?

Mは、眉間にシワをよせた。
そして言った。

あのね、私、おばちゃん…ですよ…

No.38 13/11/03 19:33
自由人0 

俺は、その時、はじめて
Mが、俺との年の差を意識していることを知った。

それと同時に俺の頭に少し血がのぼるのがわかった。

あなたの、どこがおばちゃんなんですか?

咄嗟に出た言葉だった。

俺も普通に40歳はおばさんだと思っていたかもしれない。
だが、Mは、おばさんなのか?
誰が何と言おうと、俺にとっては
Mは、おばさんじゃない。
一人の女性だ。

No.39 13/11/03 19:41
自由人0 

笑いたいやつは
笑えばいい。
キモいと思いたいやつは、思えばいいんだ。

でも俺は、40歳のMを求めている。

俺を感じている時のMの顔が見たい
感じているときの声がききたい
身体に触れたい、身体を確かめたい。
Mをめちゃくちゃにしたい。
いじめたい。壊したい。

それが俺の本心だった。

No.40 13/11/03 21:37
自由人0 

俺がキスをしたことで、
もうMが会ってくれなくなるんじゃないかと
心配になった。

別れ際、Mが

またね

と言ってくれた。
俺は、ホッとした。

No.41 13/11/05 08:47
自由人0 

Mと会えるときは、
どんな短い時間でも嬉しかった。

二人だけになれるときはキスをした。
Mは、いつも遠慮がちだったが、俺を受け入れてくれた。
そんなMが新鮮だった。毎回、まるで初めてキスをするかのように反応していた。

俺はもういい加減、我慢ができなくなっていた。

あなたとセックスがしたい

ついに言ってしまった。
Mは、困ったような顔をした。そして
俺を見つめた。

あなたは、私に何を求めていますか?

わからない。俺もあなたに対しての感情がわからないんだ。
あなたとセックスをしてみないとわからない。

正直な気持ちだった。

Mは、うつむいて考えていたが、小さな声で言った。

いいですよ…。

この時、Mがどんな気持ちだったのか、俺にはどうでもよかった。
セックスすることを許してくれたことが嬉しかったんだ。

No.42 13/11/05 13:09
自由人0 

ホテルに入った。
Mは、明らかに緊張していた。

部屋の入り口に立って

やっぱり、やめて、他のことしませんか

そうMが言った。
おもしろい人だな…
他のことって、何をするんだろうか…

ためらっているMの手をひいて
ベッドまで連れてきたが、立ったままだ。

とりあえず、座って話しませんか?

俺が言うと、少し安心したように
Mは、ベッドに腰かけた。

No.43 13/11/05 13:26
自由人0 

ここまで来て、ベッドに座ってお話するだけ
なんてあるわけがないだろう。
心の中でそう思って
Mの身体を優しく倒した。

Mは、小さな声をあげたが、
俺はキスで口をふさいだ。
舌を絡ませたが、Mは、抵抗しなかった。
首筋に舌を這わせると、小さくのけぞった。

俺はどうやって彼女の服を脱がせたのか
覚えていない。俺にしては珍しく興奮していたし、緊張もしていた。

Mの身体を見て俺は思わず言った。

とってもきれいです…

Mは、首を横に振った。

でも、お世辞ぬきで綺麗だった。

No.44 13/11/05 15:12
自由人0 

本当はもっと、普段他の女にしているように
痛めつけてやりたかった。
泣くほどにいじめてやりたかった。
だが、必死で抑えた。
これで嫌がられたくなかったからだ。

Mの感じる顔を見て、感じる声を聞いた。
そして肌を感じた。
それだけで、その日は充分だった。

思ったとおり、Mは、感じやすい体だった。
俺の肌にピッタリ合う…そう思った。
そして今まで体験したことのない安心感があった。落ち着く…。

また次も会ってほしい…。

答えはまだそれしか出せなかったが。


No.45 13/11/06 09:50
自由人0 

Mに会えない日が続くと、イライラするというか、落ち着かなくなる。
これは、俺にとっては珍しい感覚だから
俺は俺自身を分析しようと必死だった。

考えてみればMに出会ってから、
不思議な感覚ばかり。どれもこれも、初めて経験する興味深い感覚だ。

俺はMを好きになったんだろうか?
いや、まさかな…。
まだわからない。これだけの情報じゃ、恋とは判断できないじゃないか。

普通のやつらは、どこから、どう、恋愛だと区別してるんだ?どういう状態になって、相手を好きだと判断する?
俺にはわからん…好きという感覚がわからない。

毎日考えてもわからないから、
流れに身をまかせるしかないじゃないか。

俺はMが、今どこで何をしているのか気になるが、Mは、俺を一体どんなふうに思っているんだ?

おいおい…やはり調子がおかしいぞ。

俺は、今まで付き合ってきた女のことに、
興味なんかなかったはずだ。
相手が俺をどう思おうが、
関係なかったじゃないか。

そんなことを考えながら、俺は日々を過ごしていた。

No.46 13/11/06 10:18
自由人0 

Mに会える日は、嬉しかった。
そして同時に体が欲しかった。

Mは、俺を受け入れてくれた。そのたび、俺は彼女とひとつになる安心感を得ていた。

俺は、このMの体が欲しいだけなのか。
それとも、Mの心が欲しいのか…。
いや、両方?

Mの、亡くなった旦那は、俺のモノより
大きかったんだろうか。
俺は、旦那よりも上手くできているだろうか。
旦那はMと、どんなセックスをしていたんだろうか…。

考えるとジリジリする。
…で、これが、男女の特別な嫉妬というのか?
俺には、この嫉妬というやつも
初めての体験だな。

嫉妬…やきもち…
いつも受け身の立場だったが、反対の立場になると、
結構しんどいんだな。

人に執着すると、嫉妬がおこる…
俺はMに執着しているのか?
Mがいい。
Mじゃなきゃいやだ。
これは、立派な
Mに対する執着だよな。

冷静に理論的に…俺は、いつもの俺を保ちながら、分析を続けていた。

No.47 13/11/06 11:46
自由人0 

俺は、とりあえず自分の気持ちはわからなかったが、
Mには、俺のことを好きになってほしかった。

他の女のように、電話やメールをしてきてほしかったし、
俺のことを気にかけてほしかった。

Mから連絡をしてくることは
ほとんどなかった。
他の女のように、会いたいなどとは
いっさい言わない。

Mは、俺に会いたいと思わないんだろうか。

皮肉なもので、どうでもいい女からは
連絡がくる。
今までは、いいように利用してやったが、
今となっては、M以外の女を抱くのは
疲れさえ感じている。

どんなに女たちが俺を求めようが
俺が求めているのは、Mだけだった。

今までの俺を知っているやつは
きっとびっくりするだろうな。

俺は確かにMにこだわっている。
生まれてはじめて、女にこだわっている。

No.48 13/11/07 13:42
自由人0 

俺はこの先、結婚なんかする気はなかった。
それはそうだよな。
人を好きになれないのに
結婚なんかできるわけがない。

俺はいつだって自分のことが一番大事だし
自分のためだけに生きてきたからな。

でも、俺はMと結婚したくなっていた。

ついに、酔った勢いでMに電話していた。

俺と結婚してほしい

ドン引きだよな…
この俺がプロポーズなんて。
しかも、俺の全てを知っているMに…。

Mは、言った。

酔ってるからそんなこと言ってるのね。
あなたは、私を好きではないでしょう?

好きとか、愛してるとか言えれば、
俺のことを受け入れてくれるのか?
好きだ
なんて言葉は、いくらでも言える。

俺はあなたのことが好きだよ

Mは、うーん…と悩みながら少し笑った。

あなたに、好きがわかるの?

俺は言った。

わからない。

俺は正直だ。わからないものは、わからない。
好きという感情がわからない。

No.49 13/11/07 20:43
自由人0 

これじゃ、ちっともSじゃない…
俺は、こんな俺じゃなかったはず。

くそっ…

こんなに、女に振り回されるのは
はじめてだから
生活のペースまで狂ってきた。

No.50 13/11/08 07:53
自由人0 

自分を取り戻すために、違う女を抱いた。
いつもの乱暴で冷酷な俺になる。
セックスをしていても、この女にはなにも感じない。
女が悲痛な顔をするのが、たまらなく快感なだけだ。
この女の命さえも俺が支配している気になる。
そこにゾクゾクするな。

ここまではいつもと同じ。
だが、ここからがいつもと違う。

俺の中に、寂しさがある。
Mを抱いたときには、安心感があった。

余計にMを思い出した。

Mの全部が、俺を離さない。
温かさ、優しさ、Mには溢れている。
人としての魅力。女性としての魅力。
全てがそろっている。
Mの存在感が俺を変えていく。

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