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風俗嬢の私が恋をした。

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名無し( 20代 ♀ )
13/05/06 15:33(更新日時)


風俗嬢の私が普通の人に恋をした


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No.1943177 13/04/28 05:10(スレ作成日時)

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No.1 13/04/28 05:13
名無し0 ( 20代 ♀ )


2013年1月

私は2年ぶりにデリヘル嬢になった。

No.2 13/04/28 05:18
名無し0 ( 20代 ♀ )


前のお店から女の子が少ないからまた出勤してと連絡がきた。

2年間他の仕事をする気にならず、無職だった私は前のお店に戻ることにした。

久しぶりの出勤。
自分を指名してくれていたお客さんは、もう他の子に指名を変えているだろう。

何も言わずにやめた私をまた指名してくれる人は居ない。
一からまた頑張ろう。
そう思い出勤した。

No.3 13/04/28 05:26
名無し0 ( 20代 ♀ )


「今から出勤します。今日からまた宜しくお願いします。」

毎回出勤前にお店に電話しなければならない。

これが1日の始まりである。

久しぶりの出勤の日はすごく暇だった。

自分で言うのもあれだが、昔出勤していたときはまあまあ人気嬢だった。

暇な復活初日を終え、私はこれからちゃんとやっていけるのか不安になったのは言うまでもない。

No.4 13/04/28 05:31
名無し0 ( 20代 ♀ )


明日大丈夫かな…。

本気で危機を感じたのを今でも覚えている。

次の日、昔指名をくれていた人が二人呼んでくれた。

すごく嬉しかった。

暇だったのは初日だけで、日が経つ毎に昔の指名客が沢山呼んでくれるようになり結構忙しい日が続いた。

本当にありがたい話だ。
新規のお客さんも指名で返ってくるようになった。

仕事はすごく順調だった。

No.5 13/04/28 05:38
名無し0 ( 20代 ♀ )


風俗に復帰して二週間。

いつものように出勤をする。

この日は予約が二件入っていた。
うちのお店はお客さんの所に行くまで新規なのか本指名なのかフリーなのか分からない。

一件目は新規のお客さんだった。
出張客で指名で返ってはこないだろうと思いながらも一生懸命接客をした。

立て続けに次の予約客の所に向かう。
二件目の客はオプションでコスプレ希望だった。
ドライバーさんにセーラー服をもらいホテルへ向かう。

No.6 13/04/28 05:44
名無し0 ( 20代 ♀ )


トントン

「お邪魔しまーす」

なるべく明るく言うようにしている。

入った瞬間客と目が合う。

昔の指名客でも分からないことがあるので復帰してからはあまり初めましてと言わないようにしていた。

お客さんの顔を確認するが全く覚えがない。

しかし、客は私に笑顔を向けている。
二十代後半、色黒、チャラい印象。

「お時間どうされます?」

「あ、90でお願い」


No.7 13/04/28 05:52
名無し0 ( 20代 ♀ )

「はーい、90ですね」

精一杯の笑顔を作りながらお店に電話する。
「お疲れ様です、お時間90分です。」

いつも通り時間を伝える。
この電話の時に初めてお店から客がフリーなのか、新規なのか、本指名なのかを聞く。

ビックリしたのがこのコスプレ客は本指名の客だった。

「お久しぶりですね!」
電話を切った後、速攻フォローをいれる私。

客は覚えていないことに気付いたようで、もう忘れたでしょと突っ込まれた。

その後お風呂に入りながら色々話をした。

話をするうちにだんだん思い出した。
もう5、6回呼んでくれている客だった。

No.8 13/04/28 05:59
名無し0 ( 20代 ♀ )


毎回必ずコスプレ希望の30歳。

久しぶりすぎて色んな話をした。
昔呼んでくれていたときは、髪が長めで茶髪だったが2年の間で落ち着き黒髪短髪にしたようだ。

昔の髪型は好きじゃなかったが、黒髪短髪がよく似合う。

久しぶりだったからか、コスプレで興奮したのか、よく分からないがまた会いたいと思った。

自分から連絡先を聞くことはまずない私。
聞かれても教えないことがほとんど。

「ね!電話番号教えてよ!」

何故か帰り際に私が客に連絡先を聞いていた。



No.9 13/04/28 06:05
名無し0 ( 20代 ♀ )

「普通逆でしょ!」

笑いながら突っ込まれた。

そんなこんなで連絡先を聞いてその日は次の仕事に向かった。

しかしいつまでも連絡がない。
やはり聞くべきじゃなかったか。
そう思いながら、自分から連絡をするかしないか3日くらい悩んでいた。

番号しか交換していない。
このままだと忘れられるかも。
自分からとりあえず連絡してみよう!

そう思い、いきなりの電話は迷惑かもしれないので健気にショートメールを作る。

No.10 13/04/28 06:12
名無し0 ( 20代 ♀ )


こないだはありがとうございました(^-^)良かったらメールしてね!

こんな感じでアドレスと名前をいれたメールを送る。


五分後くらいに携帯がなる。

知らないアドレスからだ。


登録宜しく!太一

なんともあっさりしているメールなんだ。

悩んだ時間返せー!
本気でそう思った。

長年彼氏もいなければ男の人とふれあう機会は仕事のみ。

このモヤモヤした気持ちが好きかどうかも分からない。

これが私と太一の始まりだった。



No.11 13/04/29 02:28
名無し0 ( 20代 ♀ )



おはよう!今から仕事ー!ダルいけど頑張ってくる(-.-)

毎朝太一からメールが入る。

たったそれだけのメール、一通一通のメールで元気が出る。

メールをするようになって、自分の太一への気持ちが明らかに変わっていくのが分かった。

逢いたい、触れたい、重なりたい。

でも現実は、私はただの風俗嬢。
普通の恋愛なんて出来るわけがない。

No.12 13/04/29 02:32
名無し0 ( 20代 ♀ )

そう心では思いつつ、行動は素直だ。

逢いたい。

そうメールを送る事もしばしば。
意外に積極的な自分が分かった。

俺も逢いたいよ。

社交辞令でもなんでもいい。
それだけ、ただそれだけの言葉で感情をコントロール出来なくなっていく。


(遊ばれてもいい、もう一度彼に逢いたい)

本気でそう思った私は重症だった。

No.13 13/04/29 02:39
名無し0 ( 20代 ♀ )



私は今まで恋愛に対してすごく臆病だった。

なにが原因とか分からないが、恋愛なんてめんどくさい。
男なんていらない。

いつからか本気で一生自分は独身でいるものだと思っていたし、恋愛には無縁だと思っていた。

そんなすごくつまらない私の過去のお話をちょっとだけしてみようと思う。

No.14 13/04/29 02:43
名無し0 ( 20代 ♀ )



いつからか周りに
「あんたって本当冷めてるよねー。」
と言われるようになった。

私の両親は、離婚している。
正式には私が中1の時に離婚していた。

小学生の時から別居していた為、離婚したことに半年くらい気付かなかった。

程々の都会に住んでいた私は親の離婚を理由に非行に走るようになる。

No.15 13/04/29 02:48
名無し0 ( 20代 ♀ )


沢山悪いことをした中学時代。

当時は悪いことが格好いい、親は泣かせろ、無いものは奪え

こんな思考回路だった。

その通り何度も親を泣かせたし、やってはいけないものにまで手を出す始末。
親も、警察も、友達も、誰も私を止めることは出来なかった。

No.16 13/04/29 02:52
名無し0 ( 20代 ♀ )


今話していることは、武勇伝なんかではない。

今思えば馬鹿だったし、出来ることなら忘れたい過去だ。

いつの日か悪いこともつまらなくなっていき、いつしか周りは高校受験をする時期になっていた。

親にお前も高校くらいは行けと言われ、受験をすることにした。

受けたのは一校のみ。
名前さえ書けば受かる不良が行く私立の商業高校。

先輩や友達みんなその高校だったので迷わずそこに行くと決めた。

No.17 13/04/29 02:59
名無し0 ( 20代 ♀ )

この時私には28歳の彼氏がいた。

いたって真面目な男だった。
中2の時から付き合っていた。

今考えるとロリコンだったんだな、と思う。


その男はいつも悲しい顔して私の悪さを止める奴だった。
私がぶっ飛んで意味の分からないことを言っても、ぶっ飛んでる間はただ側に居てくれ素面に戻ったときに説教する奴だった。

高校受験をすると言ったときは、すごく大喜びをしてくれた。
どこの学校でも関係ない、そう決めたことが嬉しいと。

ロリコンだが真っ直ぐに私と向き合ってくれた男だった。

No.18 13/04/29 03:02
名無し0 ( 20代 ♀ )


高校受験は勿論成功。

晴れて春から高校生だ。

そんな高校生活の一歩手前で事件は起きた。

今でも思い出したくない、悲しい事件だった。

No.19 13/04/29 03:10
名無し0 ( 20代 ♀ )


「先輩達が花見するっていうからいまから集合~!」

そう連絡がきた真夜中。

私はロリコン彼氏の家に住み着いていたので、ロリコン彼氏に嫌々送ってもらった。

「終わったら連絡しろ。迎えに来るから」

そう言い彼氏は帰っていった。

集合場所につくと、先輩たちはもうぶっ飛んでいる。
私も混ざりすぐにトリップ。

めちゃくちゃ面白かった。
そろそろ夜が明ける。
解散しようかーと誰かが言い皆ポツポツと帰っていく。

この時、私は素面に戻っていた。

私は彼氏に連絡し、他の子も送るといったが残っていたメンバーはまだ皆ぶっ飛んでいる。

気を付けて帰りなよ!
そう言い残し私はその場を後にした。

No.20 13/05/06 15:24
名無し0 ( 20代 ♀ )

彼氏の家に帰り、寝ようとしているとさっきまで一緒だった友達の一人から電話がきた。


『ねぇやばい!3けつしてたらたかしとまゆみが事故って捕まった。俺だけ途中で降りて今逃げてんだけど。』

言葉が出なかった。
やっぱりあの時原付置いてでも皆連れて帰るべきだった。

もう今さら遅い。

彼氏にもすぐ伝える。
とりあえず電話してきた友達が彼氏の家にくることになった。

No.21 13/05/06 15:29
名無し0 ( 20代 ♀ )


ピンポーン


インターホンが鳴る。

ドアをあけると俯いた友達が立っていた。

「誰か怪我してんの?」

私がそう聞くと友達は無言で頷いた。

てか怪我してんなら警察署じゃなくて病院に運ばれてんだろ。

冷静に彼氏が言う。

たしかにそうだ。
私たちは必死で色んな病院に電話を掛ける。
彼氏以外警察署には行けないからだ。




No.22 13/05/06 15:33
名無し0 ( 20代 ♀ )

「駄目だ、どこにもいない。」

友達が言う。

確かに思い当たる病院には全部電話している。

なす術もなく、その日はとりあえず寝ることにした。

たかしとまゆみの安否が心配でなかなか眠れなかったのを今でも覚えている。

どうか二人が軽傷で済んでいます様に。


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