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闇、のち光、そして闇

レス7 HIT数 2802 あ+ あ-

ミコ( 20代 ♀ LvcRnb )
13/04/28 20:07(更新日時)

デスヴォイスは素晴らしい

怒りと苦しみを表すのに、最強の武器だ
そして今夜も、悪魔のような声を出す
もちろん喉も痛い
けれど…奴に私の気持ちを知って欲しい



ピンポン♪
「いらっしゃいませ…。あ、ゆうき♪ゴミ出してくれてありがとう!」

「いや、全然いいよ。重たかったけど。」

「今日もあまりすることないね…。てかまた彼氏からメールきたけど。もう嫌!」

「え、そうなの?そんなに嫌なら別ればいいじゃん?」

「でも別れたらストーカーされそうで怖い!!」

「え、それ危なくね?」


雨が降ってて、何もすることがなかった私たち。

彼氏と違って、ゆうきは同年代で、無口でも私との会話を結構楽しんでいる。
私も、ゆうきと話すのが唯一の楽しみだった。

あの出来事さえなければ…今も話しているだろう。


「私、ゆうきと話すとすごく嬉しいし、楽しい♪」

「そう?恥ずかしい(笑)」

そう言われても、私はニコッと笑った。彼氏がいるのに、こんなに笑顔になれたのは久しぶり。

会う度、ゆうきのことが好きになった。
彼氏と全然違う…気持ち。

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No.1942567 13/04/26 14:42(スレ作成日時)

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No.1 13/04/26 15:17
ミコ ( 20代 ♀ LvcRnb )

そして春。

私は一人暮らしを始め、新しいバイトを探しながら掛け持ちでコンビニで働いていた。

遠くなったし、原付でしか行けなくなったけれど…少しでも、ゆうきの近くにいれば私は嬉しい。

彼氏のことなんかどうでもいい。またごちゃごちゃ言われたら嫌だし。

「おっはよございまあす!!」

「おっ、おはよ!今日の服…すごいな。可愛い。」

「ありがとう♪これ最近買ったやつ!!…ちょっと露出ぎみだけどね…。」

「いいじゃん。…彼氏から連絡きた?」

「きたけど、めちゃくちゃ無愛想(笑)」

こんな普通の会話さえ、ドキドキしすぎて倒れそうになる。
メールも同じ。どんな些細な会話でも、私は嬉しかった。

なるべく仕事に影響しないようにしようとしても、接客だから話さずにはいられない。

彼氏がいないところで、至福の時を味わえる…こんな贅沢な生活がいつまでも続けられたら良いなぁ…。


そして、ついに…

ブー…ブー…
メールだ。…ゆうき?
「俺、今日教習があるから遅くなるし、最悪泊まらせることになるけど良いの?」
あ、そういえばお泊まりの話してたっけ。
まぁ、バレんかったらいいか。

No.2 13/04/26 15:39
ミコ ( 20代 ♀ LvcRnb )

「ぅん、いいょ♪早く来てね!いっぱい話したいことあるし、ダッシュで来て。」
送信♪
ウキウキしながらシャワー浴びていると、ふと、彼氏のことを思い出した。

(あんな口うるさいおっさんの話をいちいち聞いてられるかっつーの!!私は同年代と付き合いたいの!)

自分さえ良ければいいと思ってた…。


駅、22:30―

早くこないかな…時間がどんどん減っていく。

きた!!
イケメンで同年代の…ゆうき様!!(笑)

「悪い、待った?教習が長くてさー…ごめんな。」

「全然いいよ!!きてくれてありがとう♪あ、ぅちの家はこっち方面ね。」

「お、そうか。…腹減った、なんか食うとこない?」

「コンビニなら…あ、でもコンビニ弁当は飽きたよね。」

「ほぼ毎日食ってるからな。」

ゆうきはコンビニバイトでレギュラーとして入っているから、ご飯はほとんどコンビニで済ませていた。

私たちはアパートまで楽しく会話しながら歩いていた。

コンビニでお酒を買い、部屋へ上がった。

No.3 13/04/26 15:52
ミコ ( 20代 ♀ LvcRnb )

「どうぞどうぞ!」

「おじゃまします。」

ブー…ブー…ブー…
はぁ…彼氏か。
「寂しいょ、ミコたん…。」
そんなもん知るか…大人しく寝ればいいじゃん。

「彼氏?」

「ぅん、寂しいってさ。」

「無視しちゃえ(笑)」

お酒が入ったのか、ゆうきはなんだか強気になっていた。

「そうだね、また明日連絡すればいっか!」

「そうそう、お酒飲みながらいっぱい愚痴ろう♪」

一晩でも、彼氏から離れたかった。束縛で疲れていたし、ゆうきと話せるなら誰にも邪魔されたくない。

そんな思いが行動へ移る…

No.4 13/04/27 00:02
ミコ ( 20代 ♀ LvcRnb )

「ミコは…エロいこと知ってるの?」

「ぇ?…そりゃ熟女並みなら多少知識あるけど…?」
「じゃあ…俺に見せれる?」

「い…いいよ。何からする?」

「じゃあ…キスから。」

ゆうきと…キスをした。

だんだんと激しくなり、ついにお互いが裸の状態になった。

「ゆうき…好き、大好き。ずっと言いたかったけど、彼氏がいるから言えなくて辛かった…。」

「うん…(ちゅ…ちゅ…)おっぱい…いい?」

「あ…ゃ…そこまでやられたら…ダメ…!下が…ずぶ濡れ!」

ゆうきの体から放った甘い香り…私の体が彼の匂いに縛られ、離そうとしなかった。

濃厚で…幸せ

心臓がドキドキする

ゆうき…好き

No.5 13/04/27 19:03
ミコ ( 20代 ♀ LvcRnb )

>> 4 朝―

朝早くからお互い仕事だったため、軽い挨拶程度してお別れした。

また…来て欲しいな♪


そして日曜日。
彼氏と神戸までデートする予定だったので、電車の改札口で待ち合わせ。

行きたくねー…ゆうきと行きたい。

でもそう思っているうちに、彼氏の表情がなんか険しかった。

「ミコ…なんかお前臭いぞ…?」

「は?」

「自分で嗅いでみろ。すぐ分かる。」

…!
ゆうきの…アレの匂い…。

「今日で最後のデートな。もうお前とは終わりだ。」

「そんなぁ…。」
念入りに洗ったのにバレるなんて…!


しばらくは無言でいた。


そして三ノ宮に着き、大勢の人がいる前に喧嘩…当然、周りに見られながら。

「お前なんかいらん!!ヤリマン女が!そいつのとこ行け!!」

「…。」

「1人で帰れ!じゃあな!あばよ!!」

「……。」

これが…あいつの本性なんだ。
所詮、私は心が弱いよ…けど、ゆうきのことが好きだから…てめえに疲れたから、したんだけどね。

ゆうきが危ない…。
私が、ゆうきを守らないと。

…だが、そいつが帰ってきた。

「お前は俺とどうしたいの?別れたい?」

あーもう…どっか行ってよ。

「…続けたい。」

「じゃあ今すぐコンビニに向かって、そいつを殺しに行ってもいいか?」

「お願いだから怪我させないで…。」

バシーン!!!!

「…痛い。」

「お前に俺の苦しみ、わからないだろ!?どれだけお前を愛しているか…知らないだろ!?
なんでそいつのこと好きになったんだよ!」

お前のことが嫌いになったから。
しんどいし、束縛強くて辛い。
こっちだって殴りたい。

ゆうきのために…私は耐える。

No.6 13/04/28 18:54
ミコ ( 20代 ♀ LvcRnb )

だが…いつの間にか、私が彼氏に言ったことをゆうきにバレてしまった。

寒い中、原付でコンビニまで走ったにも関わらず、ゆうきは冷たかった。

「…とにかく、俺が送るメールの内容の指示に従って。で、全てのメール消して。」

「嫌だ…ごめんなさい!もう一度チャンスが欲しい!」

「あのさ、俺の状況も考えてよ。」

…もう死にたい。

私は何も言わず、ダッシュでアパートに帰った。

そして、ひたすら泣いた。

No.7 13/04/28 20:07
ミコ ( 20代 ♀ LvcRnb )

泣いたあと…YouTubeでデスメタルを聴いていた。

そして、心の底から闇に覆われた「霊」が這い上がろうとしていた。

「alone…forlorn…ready to dethrone…」
無意識に歌手と同じペースで歌い始めた。

這い上がろうとする…何かが私から出ようとしている。

怖い…気持ち悪い…。

けど、寂しさがなくなっていく。

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