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姫子( a6uSnb )
13/02/21 23:23(更新日時)

あたし達、やっぱりタイミング合わないんだね。。。

出会った時から、ずっと、すれ違い。

なのになぜだか切れなくて、ずっと
こころの、端っこにあんたは、いるよね。

だけどもう、二度と会う事は、できないね。
友達としてでいいから繋がってたかったよ。
あんたの心の端っこにも、あたしはいるかな。。。

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No.1914649 13/02/13 22:51(スレ作成日時)

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No.1 13/02/13 23:42
姫子 ( a6uSnb )

あの頃のあたし、一言で表すと、[無]
意思がない、覇気がない、自由もない。

彼氏は、あたしの気持ちも時間も全て、自分のものだと思ってるような男。
異常なほどに、あたしを必要としている男。
あたしが、いなかったら気が狂うんじゃないかと思わせるほどの執着心の強い男。

息苦しさを感じながらも、離れられなかった。歪んだ愛情でもいい。
独りには、なりたくなかった。
弱くて卑怯な女だった。


だけどこころの奥底で叫んでる自分がいた。
もっと自由に、楽しい世界で行きたいって、
だけど声に出す勇気が無かった。
怖かったんだ、ひとりぼっちになることが、

No.2 13/02/14 00:10
姫子 ( a6uSnb )

あたしは、ある大きな工場で2交代制の、仕事をしていた。

ここにいる時だけが、あたしがあたしらしくいられる場所だった。
工場は、電波が届かないし、携帯持ち込みも禁止だったから。

特に、夜勤は、静かで、好きだった。
そんな夜勤が、始まる前の時間だった。

会社のエレベーターに、乗り、閉めようとした瞬間、「すみませぇーん!!」
あわてて乗り込んで来た、見かけない子、ぱっと目が合った瞬間に、この人とあたし何か起こりそう。
初めて見た人なのに不思議だけどそう感じた。

それから彼の事を自然と探すようになってい く。

No.3 13/02/14 12:43
姫子 ( a6uSnb )

仕事の合間、隣の工程から、
笑い声が聞こえてきた。
、何やら数人で楽しそうに、話をしている人達。

その輪の中心にいたのは、エレベーターの、彼だった。
隣の工程の人だったんだ。

すごく驚いた。
とても広い工場なので、全く顔を知らない人もたくさんいるような会社。
なんだか運命を感じた。
仕事の密かな楽しみが出来た。
あたしは、人見知りだし、彼と話す事とかは、無かったけど、彼の姿を見つけるだけで、嬉しくて幸せな気持ちになった。

No.4 13/02/14 13:27
姫子 ( a6uSnb )

毎日仕事に行く事が楽しかった。
仕事にも積極的に取り組み、新人指導を任され、毎日が充実し始めていた。

そんなある日、同じ部署の上司で、外では、飲み友達の金子が、面白いやついるから、一緒に飲みいこうと誘って来た。

その日は、珍しく彼氏と会う予定も無かったから、行く事にした。

金子と共通の女友達もひとり加わり、三人で、
面白い奴が来るのを待ちながらお酒を飲んでいると、一人の男が、息を乱しながら急いで店に入って来た。

遅れてすみませんっっ。申し訳なさそうな顔
で、金子に謝っている。

頭を上げたその人は、なんと彼だった。
偶然に、偶然が重なりこんな事ってあるんだぁとただただ動揺した。

動揺している気持ちをなんとか隠し、平静を保ち、初めてあったふりをして挨拶した。
そしたら彼は、
俺は、姫さんの事知ってますけどね。
そう言ってこっちを見て、にこっとした。

初めて自分に向けられる無邪気な笑顔に、ドキドキした。

No.5 13/02/20 16:18
姫子 ( a6uSnb )

お酒がすすむうちに、だんだん四人の距離も縮まり、それぞれの身の上話に華がさいた。

初め緊張していた彼も、お酒がはいり、色々と話をしてくれるようになった、地方から職を探してここへ、来てこの工場に派遣されるようになった事。
知り合いも少ないこの街での一人暮らしは、大変で、全然慣れないと、少し寂しそうに  、つぶやいた。


いつも工場では、たくさんの人に囲まれて笑顔で元気な彼の違う顔を知った。
彼の寂しさや孤独に少し触れたような気がした。

そんな影の部分を知ることで、ほっとしている自分がいた。

いつも笑顔で楽しい人なんていないってこと、寂しさや孤独を抱えて生きてるんだって。

あたしだけじゃないんだって、

彼の心の影の部分に寄り添いたいと思った。

支えてあげたいと思った。

No.6 13/02/21 22:55
姫子 ( a6uSnb )

はじめましての飲み会は、盛り上がり私達四人は、意気投合した。

お腹が痛くなるくらい笑ったのなんて久しぶりで、心から楽しいと思った。

それからの私達は、平日休みの時は、だいたい
彼の寮であるアパートで鍋をやったり、のんだりして集まるようになった。

時には、遊園地へ行ったり色々出掛けたりした。

そんな楽しい日々の中、ショックな出来事が起こる。。。

No.7 13/02/21 23:23
姫子 ( a6uSnb )

いつものように彼の寮で集まって飲んでいた時、
女友達が、机の下に置いてあったプリクラを見つけた。

そこには、彼と、髪の長いキレイな女の人が、笑顔で写っていた。

女友達が、これ、彼女??
と、にやにやしながら聞くと、

最近付き合いはじめたんですよね、

っと照れながらも嬉しそうに答えた。

あたしは、ショックで心臓がえぐられるような気持ちになった。
彼女出来ちゃったんだ、、、

泣きそうな自分を必死で抑えて、

良かったじゃん。

って先輩面して笑顔で言った。

すごくショックだった。

だけど不思議に彼の嬉しそうな笑顔を見て、純粋に嬉しかった。正反対の感情が混在していた。

とても複雑な気持ちだった。
自分は、彼の事が男として好きなのか友達として好きなのかよくわからなかった。

ただどんな時でも彼が笑ってたり、嬉しそうにしていたらあたしも嬉しくて優しい気持ちになれた。

その笑顔が自分に向けられたものじゃなくても。

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