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僕のマリア

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匿名
12/12/15 09:45(更新日時)

マリアありがとう


君に出会わなかったら


愛の本当の意味が解らず 僕は愛とエゴを間違えていたかもしれない



No.1886448 12/12/08 00:26(スレ作成日時)

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No.1 12/12/08 00:33
匿名0 

僕は 国粋主義者で 日本人選民思想の強い人間だった


だから ネットで左翼の連中とたたかっていたし


差別をなくそうと主張している輩は 韓国や中国の手先だと思って嫌悪し 軽蔑をしていた

No.2 12/12/08 00:39
匿名0 

日々 ネットで左翼とたたかっていた私は ふと 遊び心で左翼の視線で考えてみようと思った


左翼の集まるところに意見をしてみた


普段 正反対の事を言っているから 逆の論理もよくわかる 私は歯も浮くような 心にもない言葉を並べて 差別の連中の輪に加わっていった


No.3 12/12/08 00:50
匿名0 

左翼の連中は頭でっかちで 過去には強いが 将来の展望のない輩ばかりで くだらない連中だと思った


そして口にはださなかったが やはり僕の信念は正しい
保守思想は正しいと 確信を深めた


しかし その連中の中で 雰囲気の違う人がいた


それがマリアだった

No.4 12/12/08 02:08
匿名0 

>> 3 マリアは ひたすら自分のこれまでの人生を悲しみ苦悩していている内容を語っていた


僕はなんでマリアがここに存在するのか 最初は戸惑っていた

No.5 12/12/08 02:18
匿名0 

でも 同時に僕には新鮮な感覚だった


ネットの世界で自分の主張を立証するために勉強をして ディベートによる勝ち負けにしか興味のなかった僕には


自分の弱さを素直に語れるマリアが 自分の内部をもっていると感じられた


それから 少しづつマリアの話に引き込まれていった


No.6 12/12/08 02:29
匿名0 

ネットの世界は 人それぞれの現実では言えない言葉や主義・主張の捌け口で
それは 一方通行であり 「心」は存在しない

少なくとも僕はそういうネット世界にいた


でもマリアの言葉には「心」を感じた


いつしかマリアと心が通じ合うようになりたいと思うようになっていた


好きとかではなくて マリアと心が通じ合えば 自分がかわれるんじゃないかと思った


No.7 12/12/08 02:53
匿名0 

僕は 小心者なので マリアの苦しみ・悲しみの話を本質的な部分から いきなり絡んでいくことはできなかった


しかし幸いな事に マリアは知識欲が旺盛だったので 解らない事があればなんでも質問してくる


僕はその質問に 答えていった


僕は政治的な事は得意分野なので すぐに答えられたのだが 理数系は大の苦手だったので マリアの質問に答えられるように 理数系の勉強も必死にした


そして いつしかマリアと打ち解けられるようになった


No.8 12/12/08 12:47
匿名0 

>> 7 マリアは毎日の幸せと感謝を神様に祈っているらしい


そして自分が過去の苦しみ・悲しみにうちひしがれそうな時も神様にずっと祈りを捧げている


僕は初詣の時しか神様に祈らないし 物事は論理的に考える方なので


マリアのひたむきな祈り ひたむきな想いは 自分にはない素晴らしいものだと感じた


そしてマリアの苦しみと悲しみを少しでも取り除いてあげたいと思った


No.9 12/12/08 12:57
匿名0 

僕には妻がいる
妻は僕にとってよき理解者であり
全ての事を共有できるよいパートナーである


そして僕は妻に隠し事をするのが嫌いだ

僕は妻にマリアの事を全て話して 一緒にマリアの苦しみと悲しみを少しでも取り除くために協力してほしいと頼んだ


妻は快く引き受けてくれた


No.10 12/12/08 13:05
匿名0 

妻の携帯からマリアの携帯へとはじめて連絡をした


僕は同性同士の方が話しやすい事もあるだろと 見守っていた

妻の携帯からマリアの鳴き声だけが二時間聞こえていた


妻は
「もう大丈夫よ」
「あなたは私達がいるから もう孤独じゃないのよ」と優しい言葉をかけていた


No.11 12/12/09 10:54
匿名11 ( 10代 ♀ )

うちの名前もカタカナでマリアだから目に入った(笑)

No.12 12/12/09 15:06
匿名0 

その後 僕が携帯にかわった


「〇〇です はじめまして」


僕は 緊張していたが冷静さを保ちつつ
話しかけた


「足は前を歩くためにある マリアの過去は辛い事だらけだったかもしれないけど
人生が幸せが半分
不幸が半分づつだとしたら これからのマリアの人生は幸せが必ず待っている だから前を向いて人生を歩いていこう
そしてこれからはずっと僕達夫婦はどこまでもマリアの味方だから 不安になったらいつでも連絡してきてね」


どうしてそこまで優しいの?
とマリアは聞いた


僕は それは他の誰でもなくマリアだからだよ と答えた


No.13 12/12/09 17:35
匿名0 

それから一ヶ月
僕達夫婦とマリアは 毎日 話をしていた


お互い離れていたのですぐに会うことはできなかったが


普段のたあいのないことまで話していた から 離れていても 同じ家でマリアと暮らしているような気がした


いつしか僕はマリアの事を家族のような 大切な存在に思えるようになっていた


No.14 12/12/10 23:00
匿名0 

マリアに僕の保守仲間達を紹介した


保守の奴等とというのは 直情的で口は悪いが 義を重んじ気のいい奴等が多い

マリアは保守の奴等と打ち解け みんなから愛される存在になった


でもマリアの問いに ひとつだけ保守の奴等は困っていた事がある「戦争のない世界にするには」どうすればいいのですかという問いだ


保守の奴等は国を守るためには戦争もじさずと考えていたから みんなはそれぞれの観点から 丁寧にマリアの問いに答えていった


戦争が嫌いなマリアにとってはいい刺激になったようだ


マリアは今まで以上に社会にたいして関心をもつようになった


No.15 12/12/11 22:08
匿名0 

それからしばらくした ある日の事 マリアは私に言った


「私は 外国を旅していろんな国の価値観 にふれてみたいの
実は そのためにお金も貯めているし 英会話教室に通って勉強していたの ねぇ 言っていい?」


会った頃よりも 前向きに生きている今のマリアが成長したことが嬉しかった


僕は 外国に行くべきだと賛成をした


しかし心の中ではいつまでもマリアを手元においておきたい 気持ちも反面もっていた


それは僕のエゴイズムなのではないかと この頃から考えるようになり 信頼している妻にも言えず 心の中での葛藤が続いていた


No.16 12/12/13 07:04
匿名0 

マリアの幸せを願う事が大切である


でもマリアに永遠の愛を捧げたい


マリアを縛りつけるのはエゴイズム


マリアには自由に生きてもらいたい


いやマリアが望めばマリアもパートナーをみつけて結婚し幸せになる権利がある

僕はマリアが他の男にとられる事に嫉妬している事に気付いた


そして僕のマリアにたいする気持ちが 愛からエゴイズムにかわってきていることに危機感をもった


No.17 12/12/13 21:08
匿名0 

>> 16 僕は あることを考えていた


マリアはいづれ私の元を離れていく


マリアにとって心の支えとなり 僕の生涯の愛をおくりつづけるには マリアの父親になろう


そうすれば マリアに帰る場所ができる


それで充分だ
後はマリアが愛するであろう男性に委ねればよい


自分勝手な理屈ではあるが 妻の了承のもとマリアに
「マリアのパパになってもいい?」
と尋ねた


マリアは泣きじゃくって
「ありがとう」と言ってくれた


でも 本当は
「ありがとう」と言いたかったのは僕の方だった


こうして僕の気持ちは定まった
あとは父親として何がでなきるのかを考えるようになった


僕達夫婦には子供がいない
それが 運命の巡り合わせでマリアのような純粋で優しい娘を 授かったことを 神様に感謝した


No.18 12/12/13 21:23
匿名0 

>> 17 マリアが外国にたつ日が来た


僕は「とにかく体には気をつけて マリアが納得するまで旅をつづけなさい でも僕達夫婦はマリアの帰る場所だから辛くなったら何時でも帰ってくるんだよ」と言った

マリアは「もし私に何かあったときは 後をよろしくお願いします」と言った


僕は「わかった」と言った


その後 マリアは妻とお互い泣きながら抱擁したあと 旅立っていった


No.19 12/12/15 09:45
匿名0 

マリアは日本から帰ってきた


お土産にチョコレートをもらった


向こうでたくさん友達ができて今回の旅はマリアにとって実りのあるものだったらしい


ただ日本食が恋しくなった そうだ


周りが外国後ばかりだったので 僕と話をするマリアの口調は外国語と日本語が混ざりあったもので
僕は正直聞き取りづらかった


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