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あの日から

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レイ（ ♀ scDQnb ）
12/11/10 23:19(更新日時)

3.11の大震災を境に大きく変わった人生。

※暴力的、生々しい表現等が含まれます。

自己責任でお読みいただけたら、と思います。

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携帯小説

No.1874729　12/11/10 21:10(スレ作成日時)

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No.1 12/11/10 21:25
レイ ( ♀ scDQnb )

2011年3月11日、午後２時46分。

携帯の地震警報が鳴ったかと思った瞬間、立っていられない程の大きな揺れに、声にならない悲鳴をあげながら目の前にいる二歳の息子を抱き寄せた。

それとほぼ同時に、私達に覆い被さり、次々に落下してくる物から必死に守ってくれた人がいる。

彼の名前は、武内雅也。37歳。

職業、レストラン経営者。

バツイチ、8歳の女の子の父親。

No.2 12/11/10 23:19
レイ ( ♀ scDQnb )

震災から２年前、当時31歳の私は息子を産んだ。

息子の父親である男は、息子が生後３ヶ月の時に『仕事に行ってくる。』というメモを残し、私の知らない女と行方不明になった。

数日後、ポストに入っていた離婚届。

同封されていた手紙には

『全てを捨てても守りたい人がいます。さようなら。』

とだけ書かれてあった。

一体どういうことなのか理解できず、涙も出なかった。

そして自分では訳が分からないまま、離婚成立。

息子を抱えて、実家へ戻った。