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最後のサヨナラ

レス13 HIT数 7651 あ+ あ-

なつほ( ♀ ZSpNnb )
13/09/21 22:15(更新日時)

気付いてたよ


あなたが少しずつ、私から離れているって…


知ってたよ


あなたが私のことを、抱けなくなったあの日から…




No.1863338 12/10/14 21:23(スレ作成日時)

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No.1 12/10/15 06:21
なつほ ( ♀ ZSpNnb )

あなたが、大好きだった

あなたが、側にいてくれるだけで良かった


あなたが結婚してからは、思うように逢えなくなったけど


でも、時々…ほんの一瞬でも,あなたの笑顔が見れたらそれで幸せだったのに…

それでも「別れなきゃいけない」という思いは、片時も私を自由にはしてくれなかった…


No.2 12/10/15 20:51
なつほ ( ♀ ZSpNnb )

10年前の秋に、初めてあなたに出逢った

最初は、ぶっきらぼうなあなたが、ちょっとだけ怖かった。

いつも、腕組みをして…ガードはってるみたいだった


「誰も俺の側に近寄るな」


って…


でも、本当のあなたは違ってたね。。。



No.3 12/10/15 21:02
なつほ ( ♀ ZSpNnb )

少しずつ、少しずつあなたとの距離が縮まっていった


少しずつ、少しずつあなたと過ごす時間が増えていった


少しずつ、少しずつあなたへの想いが膨らんでいった


そして、パンパンに膨らんだ私の想いは…


私の中の大切な箱の中から、突然飛び出してしまった。。。


No.4 12/10/15 21:39
なつほ ( ♀ ZSpNnb )

「あなたが好き」


ごめんね…。


「本当?」


でも、あなたとは一緒にはなれない…


史上最悪な女だ。


「あなたの側に居たいだけ」


悪魔以外の、何者でもない自分になろうとしている。



それでも私は、


やっぱり、あなたに今の気持ちを打ち明けずにはいられなかった。。。



No.5 12/10/16 18:40
なつほ ( ♀ ZSpNnb )

あなたと出逢った時


夫との結婚生活は、ちょうど三年目を迎えていた。


私は子供が欲しかったけど、なかなか出来なくて…


ある日、思いっきって産婦人科に行ってみた。


そして、基礎体温つけたり検査を受けてみたけど、結果は異常なしだった。


「あなたも、病院で検査してみたら?」

私は、何度も夫に検査を進めてみた。でも、夫が首を縦に振ることはなかった…

No.6 12/10/18 16:33
なつほ ( ♀ ZSpNnb )

「赤ちゃんは、まだ?」「赤ちゃんは、いつ?」


周りの何気ない言葉が、私にとっては【傷つく言葉】に変わっていった。


それでも夫は、やっぱり病院に行こうとはしなかった。そんな夫だったけど、私は夫を愛していた。


でも夫は私に、何か隠している。それが何であるかは、その時の私には、知る由もなかった…

No.7 13/01/30 18:22
なつほ ( ♀ ZSpNnb )

あなたの手が、優しい風のように私の髪をかき分ける…


あなたの声が、ゆっくりと流れる時間のように、私の身体を包み込む…



あなたの眼差しが、暖かい日だまりのように、私の心を温める…


離れられない


離れたくない…


No.8 13/02/03 18:26
なつほ ( ♀ ZSpNnb )

あの日

あなたが声をかけてくれた。


私は、ドキドキが止まらなかった。


「飯食って帰ろう」

「えっ?私…結婚してるよ」


「知ってるよ。一緒に働いてるんだから」


少し呆れたように、あなたが軽く笑う。


「食事だけなら、いいよね…」


そう自分に言い聞かせ、私は頷いた。



No.9 13/02/03 18:46
なつほ ( ♀ ZSpNnb )

夫に、嘘はつきたくなかったから


「職場の人と、食事して帰るね」


と、伝えた。


もしも夫が


「誰と?」


とか


「男?女?」


って聞いてきたら


正直に答えるつもりだった。


でも夫は


「分かった。遅くなるの?」


って…


私は「ご飯だけ食べたら帰るから」


って返事して、携帯を切った。


振り返ると、静かにタバコを吸っているあなたがいた…


何考えてるの?


私のドキドキは、全速力状態になっていく…


そして、そんな自分が分からなくなっていった。



No.10 13/02/07 23:06
なつほ ( ♀ ZSpNnb )

あの日から


私たちは、ずっと一緒だったね…


ずっと、二人だった。


ケンカしたり、疑いあったり、嘘つきあったり、泣いたりして…


でも、離れられなかった。


傷つけあって、泣いたぶんだけお互いに強く惹かれていく…


腐れ縁って、いうのかな?


最低な二人だけど、二人で一緒にいたかった。。。




No.11 13/02/07 23:15
なつほ ( ♀ ZSpNnb )

7年前


「若い子に、告られた。付き合おうと思う」


突然、あなたが口にした言葉…


ビックリしたけど


頭が真っ白になったけど


でも


「そっか‥そうした方がいいよ。逢うのは、今日が最後にしよう」


って、


思わず口にしてしまった。


多分顔は、少し引きつってたんじゃないかな?


そんな私をあなたは、力強く抱き締めてくれたね。


私の目からは、悲しいものが溢れていた…


No.12 13/09/21 22:02
なつほ ( ♀ ZSpNnb )

>> 11

【若い子】


同じ職場で働いている女性…


すらっと背が高く


黒い髪がサラサラで

色白な女性…


顎が少しだけ尖った美人…


ちょっとクールで


ちょっとだけ笑う人


会社の採用試験で、成績がトップだったらしいと、噂で聞いた。


私とは、全く正反対な彼女…


私が、どんなに頑張っても彼女のようには絶対なれない…


かなわない…



かなうわけ無い。



カナウワケナイ…



No.13 13/09/21 22:15
なつほ ( ♀ ZSpNnb )

>> 12

「結婚しました」



小さな粒の雨が、空から落ちてきたそんなある日…


一枚のハガキが来た。


6月の花嫁。


赤いポストの中に、幸せのオーラを醸し出しているハガキが入っていた。


手に取ると


優しく微笑むあなたと彼女…


そっか…もう、彼女じゃないんだね



奥さんか…いいな…



結婚式は挙げなかったんだね。


彼女のご両親が結婚を反対してたらしいから


正確にいうと、今も反対しているらしい。



それでも彼女は、彼と結婚した。これ以上、親の言いなりにはなりたくないと…


強いね、強い奥さんだね…


幸せそうに笑う二人


私は…



私の思いは…



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