届かない思い
よく、いつから好きになったの?
どこが好き?
なんて聞くけど。
人を好きになるのに、理由や時期なんて、ない。
気付くと、気になって。
気付くと…、
その人の事思ってる。
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仕事帰り、たまに寄るコンビニ。
いつものように、陳列されてる雑誌を開く。
特に、何かを読みたいってわけじゃなく、家に帰るまでの暇つぶしってやつで。
俺が寄る時間は、中高生も居ない、同じ社会人もまだ帰るには早過ぎる時間。
比較的、空いてる時間なのか、コンビニにしては、なんていうか、ゆっくりとした時間だ。
そんな時、店の奥の扉が開いた。
「いらっしゃいませ。」
女の声が聞こえてきた。
女?
この時間帯は、男子大学生しか居ない筈。
俺は、雑誌を手にしたまま、声がした方に顔を向けた。
確かに女だ。
しかも、コンビニの制服着てるし。
でも、それ以上気にとめる事もなく。
また、雑誌に目をやった。
そして、読んでた雑誌を手に取り、レジに向かって行った。
「いらっしゃいませ。」
慣れないせいか、緊張した面持ちで、俺が出した雑誌を受け取る。
慣れない手つきで、レジを打つ。
雑誌を袋に入れようとしたから、
「あ、そのままでいいです。」
そう言うと、ハッとして、俺の顔をちらっと見た。
「あ!はい…!」
言われた金額を渡し、雑誌を受け取った。
「ありがとうございます。」
別に何てことないやり取りだった。
ただ、彼女の笑顔を除いては。
ちょっとだけ、ハッとした。
…あぁ、営業スマイルってやつか。
まぁ、仕事だからな。
つい、冷めた目線で物事捉えてしまう…。
でも、何故だか悪い気はしない。
俺は、そんな事を思いながら店を出た。
今日も、仕事が終わっていつものように、コンビニに寄った。
俺のお決まりのコース。
まず、必ず雑誌コーナーに立ち寄って、読みたい本を物色。
それから、飲み物を買う。
そんないつもの行動に、特に意味はなくて。
ただなんとなく、辺りを見渡してみた。
彼女だ。
狭いコンビニで、客に笑顔で挨拶しながら、走り回ってる。
ちょっと、笑えた。
一緒に働いてるのは、やっぱり大学生で。
彼女は。
年は俺とあんま、変わんねえかな。
年下の大学生に頭下げながら、働いてる。
なんか、見てて飽きねえ。
そして、レジに行く。
二つあるレジのうち、俺は大学生がいるレジの方に並んだ。
俺の順番がきて、金を払って、商品を受け取る。
俺が並んだレジは、ドアから遠い方のレジで。
彼女が居たレジの前を通って、外に出るんだけど。
前を通り過ぎようとした時、
「ありがとうございます!」
彼女の声がした。
少し、どきっとした。
彼女の突然の声に、びびったのか。…
顔を見たわけじゃないが、笑顔だったのは、分かった。
結婚、してるのか…
こんな時間に働いて。
ダンナは、何も言わねえのか?
店を出た後、車のエンジンをかけながら、ふと、考えてた。
…関係ねえか…。
すっかり暗くなった駐車場で、ハンドル切りながら、ちらりと店の方に目をやると。
彼女は、相変わらず一人で走り回ってた。
実家を出て、一人暮らしを始めてから、もう何年経っただろう。
友達も居るし、仕事も順調。
これといって、不満はない。
まぁ、強いて言うなら。
結婚。か…。
お袋は、早く落ち着いてくれって、口癖のように言うけど。
俺は。
…もう、
まぁ、36にもなって、独りっていうのは、端から見ればな。
お袋の気持ち、わからねえわけじゃないけど。
結婚、か…
ふと、彼女の顔が浮かんだ。
俺…、何、考えてんだ……。
風呂に入りながら考えてた俺は、何かを否定するように、急いで風呂から上がった。
今日も、彼女は居た。
俺も毎日、コンビニに来てるわけじゃないから。
たまたま、居たんだろうけど。
最近、レジでお金を支払う時に、彼女と目が合う。
つうか、彼女の場合、誰に対しても、そうなんだけど。
俺も男だから、思いっきり笑顔っていうわけには、いかねえけど。
彼女が商品を受け取る時。
俺が、お金を渡す時。
必ず、笑ってくれる。
その笑顔が、大袈裟でも何でもなくて。
すげぇ、自然なんだ。
思わずこっちも、笑ってしまうっつうか。
ヤバい…
人前じゃあ、あんまり笑わねえ俺が…
「先輩!」
昼休み、休憩室で飯食ってると、会社の後輩が声掛けてきた。
「なんだ?いきなり。」
後輩を見ると、ニヤニヤしてる…
「お前、気持ち悪い。」
相変わらずの冷めた調子で、言ってやった。
「え?!そんな~!先輩、ヒドいっすよ~」
冗談で、泣きそうになってる後輩をよそに、俺は食べ終えた弁当を片付け始める。
「先輩、最近、なんかあったんすか~」
俺の愛情あるシツケにも、全くメゲない後輩が聞いてきた。
「なんか。って、何だ?」
「いや~、なんつうか、先輩最近、よく笑ってるんで~」
俺が…
笑ってる?
後輩の言った言葉が、やけに耳に焼き付いて、離れない。
「クールな先輩もいいっすけど。 俺的には、笑ってる先輩もありかな~なんて。」
こんな事も、言いやがって。
俺が…
変わった?
何で?いつから。
また、彼女の、あの優しい笑顔が浮かんできた。
5年…
経つのか。
当時、俺には付き合ってた彼女が居た。
結婚も決まってて。
柄にもないくらい、幸せだって思ってた。
式挙げる数日前だった。
《ごめんなさい…》
この、メールだけ残して。
あいつは、いなくなった。
まるで、ドラマみてえだな。
この時、俺は妙に冷静だった。
周りの方が、大変だった。
俺の親は勿論だけど。
あいつの親なんて、俺に土下座してきた。
「ごめんなさい!ごめんなさい…」
って、母親は、泣きながら何度も頭下げて。
父親は、黙って頭下げたまま、いつまで経っても顔上げない。
俺は…
正直、どう言えばいいのか、分かんなくて。
だって、そうだろう?
振られたのは、俺で。
そんな振られた男が、なんて言うんだよ。
今さら…
そう。今さら、なんだよ…
「だから、もう…。」
これ以上、何にも出てこねえ…
ぐっと、握ってた拳に力を入れた。
あいつの父親が、俺のそんな様子に気付いて、一瞬顔を上げた。
俺も、そんな父親に目をやる。
肩が震えてるのが、分かった。
結婚って。
やっぱ、二人だけでするもんじゃねえんだな。
この一件で、俺が学んだ事だ。
でももうひとつ。
結婚は、二人のもの、って事も。
矛盾してるけど、…これもほんとだ。
あいつとは、長い付き合いだった。
二十歳の頃からだったから。
長かったから、俺はあいつの事、何でも分かってた。
……つもりだった。
ただ。
長すぎて、見えなくなってたんだろな。
結婚って話が出始めた頃から、俺は、あいつが望むんだったら、それが〈幸せ〉なんだろうって。
だから、あいつの変化に気付かなかった。
今思えば、気付かないふりしてたのかもな。
面倒臭いっていう気持ちもあった…
今さら、結婚なんて。
そう。
今さら、だった。
そんな俺の気持ちに、肝心な俺は気付いてなくて。
あいつだけは、気付いてたんだ。
あんなメールを送ってきた時、誤魔化してた俺自身の気持ちに気付いた。
だから、もう、これ以上、何も言葉が出てこなかったんだ。
そんな事があったから、なのか。
後輩が言うように、俺は、笑わなくなってた…のかもな。
過去の事、引きずるような人間じゃねえって、自分では思ってたんだけど。
そういやあ…、お袋は別だけど、親父だけは、あれから何も言わなくなったな。
そっか。
…俺、また、変わろうとしてるのか…
彼女の…
笑顔が?
俺を……
だからって、まあ、どうなるもんじゃねえけど。
今日は、例の後輩達と飯を食いに行った。
そのせいで、コンビニに寄るのが、いつもより遅くなる。
時計を見ると、10時を過ぎてた。
もうこんな時間に、彼女が居るわけないな…
車を駐車場に止めて、エンジンを切る。
ドアを開けようとして、ふっと店の方に目をやると…
彼女だ。
…………
「お疲れ様です。」
同僚の大学生達に、笑顔で挨拶しながら出てくるのが分かった。
私服だ。
今まで、働いてたのか…。
女をこんな時間まで、働かせるなんて。
寒そうにコートのポケットに手を入れる、彼女の後ろ姿を。
俺は、ただ、黙って見つめるだけだった。
だからって、俺に何ができる?
客と店員ってだけで。
そう。
俺は、彼女の事、何にも知らない。
もちろん、彼女だって、そうだ。
俺の事、何にも知らねえ。
気が付くと、彼女の姿も見えなくなってて。
くそっ…
なんで、こんなイライラすんだ…。
結局、店に入る気がしなくて。
俺はそのまま、駐車場を出た。
気付くと、彼女がコンビニで働くようになって、ふた月が経とうとしていた。
俺は、訳の分からねえ気持ちを抱えたまま、彼女の居るコンビニに通ってた。
何でだろうな…
コンビニなんて、いくらでもあんのに。
嫌なら、店変えればいいだけの話…
なのに、俺は…
今日も、店に寄る。
クリスマスか。
店には色とりどりのイルミネーションが飾ってたり、アイドルがサンタクロースの格好をしたパネルが置いてある。
店に入ると、クリスマスケーキの予約をする客の姿が目に入ってきた。
彼女も、忙しそうに働いてる。
来週か…
クリスマスなんて。
もう何年も、何にもしてねえ。
あぁ…、あいつと別れてからか…。
彼女も。
彼女は…、ダンナと、ケーキでも食うんだろうか…
一冊の雑誌を手にとって、レジに並んだ。
特に読みたいっていうものでもなかったんだが。
コンビニのレジは、二つのレジを店員が行ったり来たりしてる。
詳しい事は、分かんねえけど。
だから、並んだレジに最初に彼女が居ても、俺の順番が来ても、必ずしも彼女がそこに居るとは限んなくて。
そりゃあ、なるべく、彼女の居るレジにって、思うけどな。
そうそう上手くは、いかねえ。
イイ年こいて。
何やってんだ、俺。
やってる事は、小学生みてえだな。
自分で自分の事、笑えた。
でも。
神様って、いるんだな…。
いや。
別に、信仰してるっていうわけでも、ねえけど。
この時は、マジで神様ってやつに感謝した!
俺の前には、彼女。
やべえ…
心臓が…、半端ねえ…
手に持ってた雑誌を台の上に置く。
「いらっしゃいませ。」
見慣れた彼女の笑顔なんだけど。
やっぱ、いい!
けど、俺は…
いたって、冷静。
いや…、のつもり。
なんか、言え!俺!
「あ、あの…!」
え?
「あ、はい…」
「クリスマスケーキ…」
「え?…」
「あ…」
「…?」
「クリスマスケーキ、いかがです…か…?」
「え…、あ…、はい。あ…、お願い、します…」
注文、しちまった…
クリスマスケーキ。
この俺、が…。
ったく、どうすんだよ…
ケーキなんか、注文しちまって。
誰と食えっていうんだ…
笑えるよな…。
ただ、ひとつだけ…。
気付いた事があった…
彼女が注文書に何かを書いてる時。
リングがなかったんだ…左手の薬指に。
それって、つまり。
結婚してねえって、ことだろ?
なんで、今まで気付かなかったんだ。
って事は…。
俺にも、チャンスがあるって事だよな?
けど。
彼女の手、マジマジと見たけどさ、ちっちゃくて。
真っ白だ。
背も、そんなに大きい方じゃねえ。
俺は、完全アウトドア派だから。
真っ黒で。ガタイもいい。
彼女とは、真逆だ。
彼女、釣りを渡す時、左手を添えながら、渡してくれるんだけど。
俺の手のひらに置こうとして、ちょっとだけ背伸びする。
そんなとこがまた、俺には、たまらねえ。
ただ。
彼女が、結婚してねえって分かったからって。
やっぱ、簡単には、いかねえ。
いきなり、声掛ける。なんて事、できるわけもねえし。
それじゃ、ただのナンパだ。
二十歳そこそこのガキじゃあるまいし。
ケーキを注文した翌日。俺は、会社の休憩時間にタバコを吸いながら、ぼんやりと考えてた。
そんな俺を、後輩がすぐ横で見てた事さえ、気付かずに。
「先輩、恋っすか~?」
「…あ?」
今、なんつった?
後輩のとんでもない発言に、俺の、思考能力が止まってしまった。
タバコをくわえたまま、無表情で後輩を見る。
「こ・い!恋っすよ!先輩~」
「は?…こ…い?」
「そう!誰か、好きな人でもできたんすか~?」
好きな、人。
「いる。」
「え?」
「だから。いる。」
「え~~~!!!」
「うるせえ。」
「いや!だって、先輩!好きな人がいるとか、…!!」
「あ?おまえが聞いてきたから、答えたんだろ。」
「いや…、そうっすけど!」
「なんだ?」
後輩の顔を横目で見る。
男のくせに、泣きそうな顔で俺を見てた。
コイツは、俺の過去の事、知ってる。
「そんな顔、すんな。」
「…先輩…」
好きな女、か…
あいつと終わってから、俺はもう…、女を好きになるとか。
ねえ…って思ってた。
俺は…
彼女の事、好きになっちまったんだな。
こっぱずかしくて、口にはだせねえけど。
後輩のおかげで、自分の気持ちに気付く事ができた、みたいだ。
「おまえのおかげだな…」
「え?何がっすか…?」
「あ?まあ…、いろいろな意味で。」
今までの、訳の分からねえモヤモヤとか。
イライラ、とか。さ。
理由が、分かったっつうか。
結局、俺は…
小学生レベルって事だな。
彼女に対する想いを、後輩に気付かされるぐれえだから。
でも…
「感謝してる。気付かせてくれて。」
俺は、後輩に彼女の事を全部話した。
コイツになら、話してもいいかなって思ったから。
「名前しか、分からないんすか…」
「あぁ。」
「だったら、やっぱ、聞くしかないっすよ!」
「は?…聞く、って何を。」
「だから!連絡先っす!」
「おまえ、それじゃ…、ただのナンパじゃねえか。」
やっぱ、コイツに話したのが間違いだった。
吸ってたタバコを途中で消して、仕事に戻ろうと立ち上がった。
「ナンパで!いいじゃないっすか!」
まだ、言ってやがる…
「あのな、俺はもういい年したオッサンなんだよ。そんな、ガキみてえな事、できるわけねえだろ。」
「ガキでいいじゃないっすか!!」
「…あ?」
コイツ、何言ってんだ。
言い返そうとして。
「先輩が…!先輩にまた…好きな人ができたんすよ?…オッサンとか、ガキとか…、関係ないじゃないっすか!!」
周りにいた同僚が、驚いて俺たちの方を見る。
「…分かったよ。」
俺は、興奮した後輩をなだめるように。
半分苦笑いしながら、後輩の頭を軽く突く。
「ありがとな。」
後輩は、ちょっと照れたように、笑った。
年は関係ねえか…
おまえの言うとおりだよ。
ただな、この年ぐらいになると…、やっぱ、いろんな事考えちまう。
つい、な…。
誰か、この情けない俺に喝を入れてくれ。
結局、イイ案なんて何にも浮かばず、時間だけが過ぎていく。
この時期、俺らの会社は忙しくなる。
だからまあ…、余計な事、考えずに済んでるから、良かったんだけど。
注文してたクリスマスケーキを受け取る日。
俺は、相変わらずの忙しさで、その日まですっかり忘れてて。
やっと仕事を終えて、会社を出た俺は、タバコを切らしてる事に気付いた。
「あ…、ケーキ…」
瞬間思い出し、時間を確認する。
一応、この時期の忙しさは分かってたから。
受け取る時間は、遅めにしといた。
少し急いで、車に乗る。
会社からコンビニまでは、すぐだ。
駐車場に車を停めると、俺は急いで店の中に入っていった。
正直俺は、その時までは何にも考えてなくて。
財布から引換券を取り出しながら、レジに向かう。
あ…、今日は彼女、いねえんだな。
見たことのない学生がレジにいた。
引換券を見せると、
「あ…」
と言ったまま、固まる学生。
え…?
どうした。
「すいません!」
俺に謝ったかと思うと、凄い勢いで店の奥へと走っていった。
何だ?
俺は、疑問に思いながらも待ってた。
すると、奥の方から、さっきの学生と、…彼女が出てきた。
彼女は私服だった。
それでも、その学生と二人、急いでレジの方へ入ってくる。
よくわかんねえけど、どうも、その学生、新人だったみたいで。
クリスマスケーキの受け渡し方が、分からなかったみたいだ。
それで、彼女が出てきて、代わりにやったみたいな。
っていう事で、ケーキは無事俺の手元にあるわけで。
手際良くレジの処理を済ませた彼女に、新人らしき学生が礼を言ってる。
にこにこ笑いながら、その学生とやり取りをした彼女は、俺に頭を下げながら、また、急いで店の奥へと消えていった。
俺はその瞬間、自分がケーキを持ってる事に、ハッとして。
いや…、想像してみろよ。
こんなオッサンが、ケーキを買いに来てるっつう姿…。
今更ながら恥ずかしくなっちまった俺は、急いで店を出た。
…!タバコ…!
買い忘れてた事を思い出し、クリスマスケーキを車に置いて、また、店に戻ろうとした。
すると彼女が、中からでてくるところだった。
ちょうど、俺と目が合った彼女は、
「あ…、ケーキ…、」
「あ…」
「あ、あの、ありがとうございました!」
いつものあの笑顔で、頭を軽く下げた。
「あ、いえ…。」
返事をしながら、彼女を見ると、左手にバック、右手に…
ケーキ、らしき物を持ってた。
「あ、ケーキ、ですか?」
「あ…!…はい。」
誰と、食べるんだ。
聞きてえ!
「今日は、ご家族でパーティーですか?」
え?
彼女が…聞いてきた。
俺はちょっと、焦った。
「あ、いえ…。俺、ひとりなんで」
「え… 」
彼女が、固まったまま、俺をじっと見てる。
一瞬、そんな彼女の様子が理解できない。
「あ…!」
ひとり。なのに、クリスマスケーキって…!
…墓穴掘っちまった…
呆然とする俺。…
「あ!あの!」
しばしの沈黙の後、突然の彼女の声に、はっとして我に返り、彼女を見た。
「わ、私も!ひとりで食べるんです!」
「え…?」
ひとりで、食べる?
今…、そう言った?よな?
え?って事は…
付き合ってるヤツもいねえ?って事か?
いや…
まてよ…。
彼女の方こそ、ひとりで食べるのにクリスマスケーキって…
俺の方は…、勢いで注文しちまったって感じ…だったからな。
そんな疑問に答えるように、
「あ!ほんとは、友達と食べる予定だったんです…!でも、ドタキャンされちゃって。…」
少し恥ずかしそうに、彼女が言う。
そっか。
「そう、だったんですか。」
「あ…、はい。」
「じゃあ…、お互い、ひとり寂しく、ケーキを食べるって事ですね?」
俺が、笑いながらそう言うと、
「ほんとですね!」
彼女も笑って、そう答えた。
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