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優柔不断な私の、未熟な恋愛記。

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ト―コ( ♀ GfvO )
13/06/04 11:48(更新日時)


大学に入るまで浮いた話は一度もなく、
華の女子高生時代もただの片想いや玉砕で終わってた……。


のに…のに…!!


その波は、予告もなく突然やってきた!!!!






※駄文ですが、お付き合いいただければ幸いです🙇

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No.1813585 12/06/28 14:21(スレ作成日時)

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No.1 12/06/28 14:24
ト―コ ( ♀ GfvO )

辛い受験生活を終え、やっと手に入れたキャンパスライフ。

高校3年生のとき、同じ部活の男子からこっぴどくフラれて、
「もうしばらく恋はいいや!」
と懲り懲りしていた頃が懐かしい。


日本文学を学ぶために、

新生活の扉を開けた。

No.2 12/06/28 15:38
ト―コ ( ♀ GfvO )

入学式は、高校からの知り合いもおらずとても孤独だった。

山の上にあるうちの大学は、より高度な学問を学ぼうと、あらゆる地方から集まってくるマンモス校だ。



(私も大勢のうちの一人で終わるんだな…。)







入学早々、そんなネガティブなことを考えながら、必修科目である【道徳論】の教室へと向かった。

No.3 12/06/28 17:52
ト―コ ( ♀ GfvO )


教室のドアの前で数人の学生がたまっていた。

男女3人ずつ。

どうやら入学式の席が近くなのと、キャラが合致して意気投合したらしく、階全体に響き渡る声で「ギャハハ」と汚く笑っていた。

小・中学校のときイジメにあっていた私は、このとき直感で『うわ……。絶対仲良くなれない。むしろ目付けられたらイジメられるかも』と最悪なイメ―ジを膨らませていた。その上私は口が悪い。

ホントにごめんね(笑)


でも、こいつら(失礼💦)がどいてくれないと中には入れない…。

そのとき、リーダー(?)らしきオールバックの男が笑い転げた拍子にぶつかってきた。


「あ、ごめんごめん、申しわけぇ~☆」


『こいつ!!!!
なんちゅう謝り方や!!!!
絶っ対思ってないやろ!!!!!💢💢💢』

吐き出しそうな言葉を飲み込み、何とか無難に言葉を返す方法を探した。

No.4 12/06/28 18:01
ト―コ ( ♀ GfvO )

今でもよく覚えている。
中学のとき、恥ずかしさのあまりぶっきらぼうな返事をしたせいでイジメが始まった。

もうあんな思いはしたくない。
そんな気持ちから、尋常じゃないくらい人に気を使うようになった。

もう間違った選択をしたくない……。



本当はお調子者だが極度な人見知りの私。

慣れた人にはサービス精神が働き、笑わせにかかるのだが、打ち解けるまではシャイというなんともややこしい性格の持ち主だ(笑)


テンパッたうえ、関西から出てきている私は、一人暮らしで寂しい気持ちが手伝い、郷里魂が出たのか


「いったぁ~!!!!
ちょお、勘弁してやぁ~
コレ腕折れたかんじやわぁ~(´Д`)」















……明らかに選択をミスった(笑)

No.5 12/06/29 09:43
ト―コ ( ♀ GfvO )

後悔したのだが、時既に遅し。
チャラ男達は皆、ポカンと『なんなのコイツ?』という顔していた(ように見えた)。


「あ…すいません……。」


気まずさから顔を隠して教室へ入った。



これで華の大学生活は終わり。

イジメ確定……。




担当の一般教養の教授が入り、健康診断を受けるよう促して解散した。

No.6 12/06/29 09:52
ト―コ ( ♀ GfvO )

夕方から、新入生の歓迎パーティーなるものが行われた。

友達を作るために参加したが、予想外の出来事がおきたのだ。
立食形式なので、テーブルをうろうろしているといきなり後ろから肩を叩かれた。


「お~ぃ!!今朝はどうも!!
関西から来たの?
なんか、ノリが違ったみたいで気まずくさせて悪かったね~」

オールバックチャラ男兄さん……!!!!

アツシと言うらしい。

「あ…!
いえ、こっちこそ変なテンションになっちゃって嫌われたかと思って…」

「何それ?初対面なのに?(笑)
俺そんな極悪じゃないから(笑)仲良くしようぜ」


まさかのお言葉。

アツシと一緒にいたタケトとマイ・チィちゃんとも仲良くなり、他の人ともアドレスを交換して、家に帰った。


明日は学科ガイダンス。

No.7 12/06/29 10:02
ト―コ ( ♀ GfvO )

次の朝、マイとチィちゃんと待ち合わせして学校へ向かう。


チィちゃんが金髪マイは茶髪。そのうえ、ラメとツケマツゲばっちりのギャルメイク(笑)
素朴な私と並んで歩くと異様な光景にみえた(笑)


二人とも中学校から偶然進路が一緒らしい。
チィちゃんは「腐れ縁だよ(笑)」と言っていたがやっぱり私には羨ましかった。



「トーコは一人暮らしなんだよね?今度遊びに行っていい~??」

「チィ、ずるい!!
トーコ!マイも行きたい~☆」


「もちろん!!いつでもおいでよ!!越してきたばっかりで何もないから汚くないし(笑)」


二人は話しやすく、最初は緊張したけどすぐに打ち解けた。

イジメられるって思っててごめんね(泣)💦

No.8 12/06/29 10:29
ト―コ ( ♀ GfvO )

教室に着くと、アツシとタケトがいた。

「やっと来たな!!
おはよー!!っつぅか、おせぇよ(笑)」

「席とってんぞー」

アツシが椅子を引いてくれる。

「あ、ありがとう😃💦
…一緒に座っていーの?」


びっくりするほどネガティブすぎた私は、こんなキラキラした人達と自分が一緒にいることが信じられなくて、少し申し訳なかった。


「…は?
お前、聞こえなかったの??席とってんぞっつったじゃん」


「あ…、う、うん💦
そうだね、ごめん💦ありがとう😃💦」



ヤバい。怒らせちゃったかな…。

だめだ、私。
オドオドしちゃって。
アツシじゃなくったって気を悪くするよ…。










またまた後悔と共にガイダンスが始まった。

No.9 12/06/29 10:29
ト―コ ( ♀ GfvO )

思えば、このガイダンスは運命だったのかな。


日本文学学科の教授紹介と学科の必修授業についての説明があった。


上代文学で学科長の紙谷教授が挨拶をする。

「皆、大学では友達を沢山つくれよ。困ったときは助け合いなさい。テスト前にノートを借りるとか」


この発言には度肝を抜かれた。大学の教授が、まさかテスト前にノートの貸し借りを容認するなんて(笑)

この発言に心を打たれて、私は紙谷先生の研究室に入ることになる。



「では、今年から新しく入る教授陣を紹介します。」

No.10 12/07/01 14:00
ト―コ ( ♀ GfvO )

「まず、近代を担当される石黒教授。」

石黒先生は、小柄な女の人だったが、内に秘めているパワーは男性を遥かに上回っている気がした。
おまけに童顔で、20歳は若くみえる(笑)


「石黒です。去年まで中国にいました。
皆さんと同じ、フレッシュな気持ちで頑張ります♪

諸君、よろしく」


……カッコイイ!!(笑)

スーツに黒のストレートロングな先生の凛とした姿がかっこよかったのを、今でも覚えてる。
私もあんな風になりたかったな(笑)


「次は、言語文学の新田教授。昨年まで、関西のK大学に勤めていらした。」


教室全体がざわざわする。

そりゃそうでしょ(笑)
K大なんて聞かされて驚く人はいない。驚かないのはK大に入学した人達ぐらいだろう(笑)


……えぇえ~~!!!!!!K大ぃ~!?そんな先生に教えてもらって、はたして単位がもらえるのか…💦💦

新田先生は50代前半のダンディーなおっちゃん(おじいちゃん?)だった。キリッとしているというより、どちらかというとふんわり優しい感じ。


「皆さんこんにちは。新田です。たくさん研究室に遊びに来てください。多くのことを学びましょう」


うん。無難な感じの挨拶。

No.11 12/07/01 17:45
ト―コ ( ♀ GfvO )

「最後に、近・現代文学を担当される、高木先生」

女子学生が、わぁ…っとなる。先生は、教授にしてはまだ若く30代後半で背は高く、少しがっしりとした体つきだった。なんと顔は東山紀●似のイケメン。

土曜のスペシャルドラマ、【一休さん】に出ていた将軍さま役は本当に似すぎていた😂(笑)


「えー皆さんこんにちは。僕自信はまだ講師で、皆さんと同じ一年生のようなものです。でも、僕の授業は厳しいですよ(笑)」


ワカゾー先生だなぁ。なんか甘そう。しかも女子学生にちやほやされてそうで、ちょっと腹立つ。こういう先生に限って生徒にナメられまいと必死になるんだよね。


卑屈で口の悪い私は、心の中で高木先生のことをボロクソに貶していた。


そもそも私はキレイめな顔立ちは苦手なタイプなので、惚れるというよりむしろ敵視する勢いだった。

この時は。

No.12 12/07/01 19:02
ト―コ ( ♀ GfvO )

ガイダンスが終わり、アツシの方を見ると冷たい表情で「ハァ~」っと溜め息をつきながら文具をしまっていた。


ガタンッ!

「俺、もう行くわ。おつかれ。」


「え~?おいおい~アツシ、なに怒ってんだよ?」

タケトが声をかける。


「は?別に怒ってねぇよ。メシ行くとき連絡ちょうだい」


「じゃ」と行ってしまったアツシ。


「なんだよ~感じ悪いなぁ。なぁ?トーコ?」


タケトも不満げに話しかけてきた。

これはマズイ。



(どうしよう…私のせいだ…)










私は、アツシの後を追いかけた。

No.13 12/07/01 19:03
ト―コ ( ♀ GfvO )

教室を出たところでアツシを見かけたが、人混みのなかで大きな声を出せるほど器が大きくはない。

アツシの服の裾を掴むのが当時の私には精一杯だった。



「アツシ……」

ハァハァと肩で息をしながら、やっとの思いで名前を呼ぶ。


「あ…の、ご、ごめ……」

もうすでに泣きそうだった。



「ちょっと来て」


アツシが私の手首を掴んで、校舎裏の図書館の前へと引っ張っていく。


隣合わせに外のベンチへと腰をおろした。



「トーコさ、なんでそんな遠慮すんの?」


「え……?」


アツシの話を聞くと、いつ遠慮している態度が信用されていないみたいで寂しかったらしい。
もちろんそんなつもりはなく、普通にしてたのだが、他の人から見るとよそよそしく見えるらしい。

まぁ申し訳ない気持ちでいつも接していたからかな……。


「せっかく友達だと思ってんのにさ、トーコがいつも遠慮してるから友達になったのも嫌々だったのか…って考えたら、ガイダンス中イライラしてきて、八つ当たり。ごめん」


チャラ男のようなヤンキーの様な風貌のアツシ(ごめん💦)に謝られて、そんな気持ちになっていることを知らされると……胸が熱くなって、きゅんとしてしまった。

No.14 12/07/01 19:04
ト―コ ( ♀ GfvO )

「ごめんアツシ…ごめんね…。実は私ね……」


今までのことを話した。


素っ気ない返答からイジメが始まり、エスカレートしたこと。
イジメの主犯が一番の親友で、人を信用できなくなったこと。
先生は何も助けてくれなかったこと。

知り合いが誰もいない高校で、友達にも恵まれて、少しずつ気持ちを回復していったこと。




「……本当にごめんね。

ちょっとキラキラしたような格好の人達を見ると、すぐイジメられたり悪口を言われるんじゃないかって不安になるの…。

最低だよね…外見なんかで判断して…。

アツシ達みたいなキレイな人達がなんで私みたいな陰キャラと一緒に……って思ったら、気を使って一緒に居てくれてるのかな、本当は嫌なのかな…って私の方が勝手に妄想して…」








本当のことなのに自分が言い訳している気持ちになっていた。

No.15 12/07/02 05:48
ト―コ ( ♀ GfvO )

「……って、言い訳だよね。自分が強くないから…人のせいにして……ごめん。」


「トーコ……俺らは、トーコと仲良くしたいから声かけた。
ただそれだけ。変な気持ちは一切ないよ。
めんどくさい考え方、すんなよ。俺たちと一緒にいようぜ。

誰もいじめねぇよ……」


アツシは、少し泣いていた。

この前再会したときに聞いた話だが、彼も仲間外れにされた経験があるらしい。
「類は友を呼ぶんだな」と笑っていた。





アツシ、ありがと。

No.16 12/07/04 11:10
ト―コ ( ♀ GfvO )

その後履修登録も終わり、新学期がスタート。


私は《お笑い研究会》という部活に入った。通称《ワラケン》というらしい。

芸名なるものも、勝手につけられた。

入部時に、「餃子が好きです」と答えたら「じゃあ、あなたは“みんみん”ね」と先輩の一存で決まってしまったのだ(笑)


他に同期は3人。
オイルサーディン(鯖缶?)が好きな“サーディン”、名前が宮森なので“宮丸”、腐女子なので“BL”……。




今思うと、訴えられてもおかしくない名前の付け方だったのだが、本人たちはすんなりと受け入れたようで(もちろん私も)素敵なお笑いライフにしようと一致団結した。

No.17 12/07/07 15:45
ト―コ ( ♀ GfvO )

大学の授業は難しく、高校のときみたいにほぼ理解するということは困難だった。


「困ったな……」


紙谷先生の授業は余談を交えて解説してくれるのでわかりやすく、いつも成績は“優”だった。(当時は優・良・可・不可の4段階評価でした。今はA~Fになっていて…確かSが一番上だったかな?)


紙谷先生の授業はいいが、他の先生の授業で単位を落とすのは困る。


悩みに悩んだ私は、ワラケンの同期に相談することにした。

No.18 12/07/07 15:45
ト―コ ( ♀ GfvO )

「こんにちはー。」


部室に入るときは、絶対挨拶をすると厳しく言われていた。

部室と行ってもそんなに広くはなく、だいたい8畳くらいのスペースに畳が敷いてあり、真ん中に机がある。冬にはこたつにもなるという代物だ。

鍵を持たされていていつでも出入り自由なので、授業がない先輩やたまに授業サボる人達がいることがある。


同期がいるかと思って行くと、3つ上の4回生がいた。


「あ、おつかれ。珍しいね。どうしたの?一人?」


私「は、はいっ!!
宮丸くん達はいるかなと思って……」


「あぁ、宮丸くんね。さっき授業出てったよ。入れ違いになったのかな」


この人は桜亭山之丞(さくらていやまのじょう)先輩で、落語を専門に活動されている。

綾●剛のようなイケメンだったので人気が高く、おまけに頭が良かった。


(そうだ!!山之丞さんに相談してみよう)



…この相談が後々高くつくことになるとは。

No.19 12/07/08 00:34
ト―コ ( ♀ GfvO )

「何か急ぎの用事だったの?」

「あ、いえ……ちょっと授業のことで行き詰まってしまって💦相談しようと思ってたんです」

「あぁ。一回生は大変だもんね。僕で良かったら聞こうか」


「えっ!!
よろろしいですか!?」


緊張と思いがけないお言葉のあまりに噛んでしまい、変な敬語になってしまった💦💦



山之丞さんはクスッと笑って、
「よろろしいですよ😃」

と言ってくれた(笑)

No.20 12/07/08 00:35
ト―コ ( ♀ GfvO )

山「わからない授業の教科書とかノートとか資料ある?」


山之丞さんは歴史学科だったが、どの学科のことにも詳しかった。

当時は助かったのもあったけど悔しかった気持ちの方が大きかったかな😃💦


「えと、ここなんですけど……」

正方形の机は狭く、隣同士に座ると自然と体が密着してしまう。
お笑い研究会というと、なんとなくだらしなくて汚いイメージだが(全国のお笑い研究会の方、芸人さんすみません💦)山之丞さんはふわっといい香りがした。

おまけに解説がわかりやすい。先生にならないと勿体無いくらい(笑)



(こりゃモテるわけだわ……)



山之丞さんの聡明な横顔を見ながら、一人納得していた。

No.21 12/07/08 01:28
ト―コ ( ♀ GfvO )

山之丞さんにドキドキしながら、なんとか授業の受け方やテストのコツがわかった。


「山之丞さん、ありがとうございました。どうしていいかわかんなくて……。」


「僕で役に立てたなら良かった。みんみんちゃんは、のみ込みが早いね。関心したよ」



ありがとうございます…と言おうとしたところで、体がビクンッとなった。最初は何がなんだかわからなかったが、山之丞さんの手が私の太股に置かれたことに気づいた。


「ホント…教えがいがあったよ。もっといろんなことも教えたくなっちゃうなぁ…」



耳元でそう囁かれて、指でタイツを撫でられる。

No.22 12/07/08 01:29
ト―コ ( ♀ GfvO )

その日は幸か不幸かショートパンツ。
裾から入った山之丞さんの指は私の太股の付け根のパンティラインを優しく擦っていたのだ。

「ちょ…っ…山之…じょ…さ…っ」


女の人に手が早そうなのは、薄々気づいていた。
それまでの人生で男性にやさしくされたことのなかった私は、ただただ舞い上がっていた。


「みんみんちゃん…かわいい…。勉強してたときの顔、すっげぇ好き…。」


でも、今日はやめとくね。とあっさり手を引いてくれた。


怖かった気持ちよりドキドキの方が強かったのは……山之丞さんを意識していたからだろうな。

No.23 12/07/08 01:29
ト―コ ( ♀ GfvO )

「怖かった?ごめんね。好きな子だと止まんなくてさ」


嘘なのはわかっていた。

たぶん、このテの人はそうなんだろうな。

好きじゃなくてもその気になれる。


「あ、いえ、大丈夫です…。ありがとうございました💦」


ホント、男性に免疫がないって怖い。すぐに騙されるから。

思春期真っ盛りの中学時代に男子から「ブス。キモい」と言われ、高校でもベリーショートにスラックスと男勝りだったため、可愛いと言われちやほやされるのとは無縁だった。

大学に入って、私服もメイクもかなり頑張った。


「わ、私、全く可愛いとか言われたことないんで…びっくりしました💦」


「そうなの?そりゃ周りが見る目ないね。大学では友達に可愛いとか言われるんじゃない?」

「いえ…まだ大学デビューの途中って感じなんで💦中途半端なんですよね…💦」


大学デビューという言葉は蔑まされてる感じがして嫌いだった。
自分自身もなんだか無理して粋がってるような気がして。



そんなネガティブな私を察してか、山之丞さんは言った。

No.24 12/07/08 01:33
ト―コ ( ♀ GfvO )

「え、なにそれ。
大学デビューのどこが悪いの?いいじゃん。
だって、“変わろう”って思ったんだろ?もっと可愛くてキレイでお洒落になりたいって思ったんだろ?
努力しなくて卑屈になってるやつより断然イイ女だよ。恥ずかしがることなんか、してない」

そう言った山之丞さんの目は、鋭かった。


圧倒された私は何を言っていいかわからず、ただ黙っていた。
だって、何か言ったら泣きそうだったから。


それに、色魔だと思ってた先輩の意外な一面を見たから(笑)


そしてその日は、なんだかよくわからないまま終わったのを覚えている。っていうかそれからどうしたのか思い出せない(笑)


あやふやにできるのもイケメンの特権なんだろうな。と改めて感じた。

No.25 12/07/08 02:18
ト―コ ( ♀ GfvO )

山之丞さんとは、この日をきっかけにとても仲良くなった。

普通は一回生と四回生が会う機会がないのだが、山之丞さんはよく部室に足を運んでくれていた。

活動指導もしてくれた。


以下余談ですが…。

この時私は、宮丸とコンビを組んで《バレンシア》という名前で活動していた。

特に何をするわけでもなかったが、漫才をしたり落語をしたり、お芝居をしてみたりとかなりフリーダムな感じで日々を過ごしていた。でも、かなり濃厚な日々だったと思う(笑)

全力で笑わない日はなかった。

No.26 12/07/08 02:19
ト―コ ( ♀ GfvO )

しばらくして、部活動のコツがわかってきた5月。山之丞さんがお友達を紹介してくれた。

隣の部活の長内さんという人で、ハイキング部の元主将だった。

「みんみん、長内くんだよ」


「こ、こんにちは😃」


「お~!!
この子が山之丞が可愛がってるみんみんちゃんか!よろしくね、シュウでいいから。」


シュウさんは気さくな人で、すぐに打ち解けれた。山之丞さんが学校に来ない日は、シュウさんが相手をしてくれていた。


このときに、気づくべきだったな。

No.27 12/07/08 02:19
ト―コ ( ♀ GfvO )

シュウさんには、何でも話せるようになっていた。他愛もない話から部活の相談事。学科の友達の事、家族の話……。


夜中まで学校に残り、シュウさんと話し込む日もあった。

シュウさんは実家生だったが、うちには入れなかったから。

相方の宮丸が「女の家に男が上がり込むもんじゃない。危ないからお前も上げるな」といつも言っていた。

トーコは言いつけは守る子でした😂(笑)

ちなみに宮丸は、いつも暴走してた私を止める役(笑)



後に、宮丸とは親友になる。
今でも連絡を取り合い、たまに会うこともある。

ただ、本人に“親友”と口に出すのは恥ずかしいからしないけど(笑)

No.28 12/07/08 02:20
ト―コ ( ♀ GfvO )

シュウさんと話してると楽しい。
もっと話したい、一緒にいたい。
シュウさんにもっと意識してほしい。


そんなことを考え始めていた。

ある日、大学に初めてスカートを着て行った。白いロング丈のフレアスカートだ。


シュウさんは、「やべぇ!!超可愛いんだけど!!」と大絶賛。

(やったー!
着てきてよかったよぉ~~!!)
と心の中で狂喜乱舞(笑)

山之丞に送るわ!と携帯のカメラで沢山撮られた(笑)



……この写メが後に大変なことになる。

No.29 12/07/10 04:27
ト―コ ( ♀ GfvO )

シュウさんが写メを送ってすぐ、私の携帯が震えた。


メール受信:桜亭山之丞


(なんだろう?)

感想かなと期待しつつメールボックスを開く。


[FROM]:桜亭山之丞
[件名]:(件名なし)
[本文]:今大学?


……意外とそっけないものだったが、とりあえず大学にいることを伝える。するとすぐに返事がきた。


[FROM]:桜亭山之丞
[件名]:Re:はい。
[本文]:じゃあいいや。また飲み会で。


(あ、そっか。今日の飲み会で会うんだ。)

今日は部活に入って初めての飲み会がある。全員参加なのでかなり大所帯な飲み会だ。


「みんみん、今日の夕方から暇だったら飯でも行く?」


(なんと…!!!!シュウさんからのお誘い!!)

しかし新入生の歓迎会ということで開かれる飲み会なので、さすがにお断りした。

シュウさんは嫌な顔をすることもなく「近々絶対行こうな!」と言ってくれた。


さて、今から飲み会だ。

No.30 12/07/10 04:29
ト―コ ( ♀ GfvO )

ワラケンの飲み会はかなり激しく、飲めなかった人でも在籍してるうちに飲んべえになってしまうという、大学内でも有名な部活だった。

恐るべし、素人芸人の吹きだまり😃💦(苦笑)


中でも、一番のお酒好きは山之丞さんで、この日もかなりの量を召し上がっていたのだが……。


さすがにスピリタス(90度くらいのお酒だったと思います)を2本空けたところでノックアウトされたようだった。
(その横で宮丸くんは、先輩に裸踊りを仕込まれていました😂(笑))



宴もタケナワ。



なんと、新入生歓迎会にも関わらず潰れた先輩達を歓迎される後輩が連れ帰るという事態に(笑)

当時の部長が

「おーい!山之丞は誰が連れて帰るの??」

って、このセリフでもうすでに先輩の面目丸つぶれ😂


山之丞さんは、お酒が入りすぎるとクールさを失うようで、なんと甘えん坊になっていた!!😲

飲み会の最中も「膝まくらぁ~!!」や「抱っこ~💕」など、ギャップ全開。それが後輩や同期にウケるらしく、なんでも許されていた。


おそるべしイケメン…😱

No.31 12/07/10 04:30
ト―コ ( ♀ GfvO )

宮丸くんと二回生の先輩に肩を担がれ、すっかりへべれけの山之丞さん。

四回生のヤマハ家おんぷ(そのまんま😂)さんが、
「もぉ~山之丞は仕方なぃなぁ~☺💕じゃぁ、ぁたしと帰ろっか❤」

猫なで声で完璧にロックオンしたような言い方だったが…。


「みんみんと帰るぅ~」


(な…なんですとっっ!?!?)


その瞬間、女子部員達が一斉にギラッとした目でこっちを見た。

No.32 12/07/10 04:30
ト―コ ( ♀ GfvO )

(わ、私のせいじゃないよ~💦💦)


「そっかそっか(笑)じゃあ、山之丞はみんみんだな」


絶対的権力を持つ部長のお言葉に「部長が言うなら仕方ない」という納得の眼差しに変わる。

皆が「羨ましい~」と言う中で

「みんみんちゃんっ!気をつけて…ネ💕」

と、おんぷさんに意味深な言葉を投げ掛けられ、かなり不安になりながらも解散。


宮丸くん達にタクシーへ押し込まれ、山之丞さんの下宿に向かった。

No.33 12/07/10 04:30
ト―コ ( ♀ GfvO )

タクシーの運ちゃんに手伝ってもらい、なんとか山之丞さん宅に入った。

部屋はワンルームでシンプル。家具は少ないが、所々装飾にこだわりがみられる。
生真面目な彼の性格からか、部屋は綺麗に片付けられていた。

「山之丞さん、お水飲んでください」

他人の家をいきなり詮索するのは気が引けたが、とりあえず食器棚から出したコップに水を注いで渡す。


「ありが…と…」


少し酔いがさめてきているのか、呂律が回るようになっていた。
一気に水を飲み干して、テーブルにダンッ!とコップを置く。


「みんみん…。ちょっと…こっち…来て。」


言われたとおりに近づくと、グイッと引き寄せられ……


横抱きに抱き締められる形になった。

No.34 12/07/10 04:32
ト―コ ( ♀ GfvO )

いきなりのことに気が動転し、離れようとしたが逆にキツく抱き締められてしまった。


「みんみん…」


やさしく耳に息を吹きかけられる。耳たぶをチュッ…とされて、体の力が抜けた。

そのまま耳の中に舌を入れられ、チュクチュクと厭らしい音がする。

(ゾクゾクしちゃう…っ///)


「や、やまの…じょ…さ…」


山之丞さんからのアルコールの香りに、頭のなかがボーッとして、もうどうなってもいい気持ちになってきた。

耳を堪能し終えたのか、山之丞さんが口を開く。

「今日のスカート…似合ってる。かわいい…。」


「あ、ありがとうございます。シュウさんから写メ届きました?」

肩を抱き締めている手に力が入る。


「届いたよ…。すっげぇムカついた。シュウが一番なんて…悔しい。」

「で、でも、兄さん就活だったじゃないですか💦」


「……シュウが好きなの?」


突然の質問に絶句していると、山之丞さんは話し始めた。

No.35 12/07/10 04:33
ト―コ ( ♀ GfvO )

「シュウなんか紹介しなきゃ良かった。みんみんのこと、好きだったし。始めて勉強教えた日、我慢するの大変だったんだ…。」

なんか、ごめんね。と言われ、何て返していいか迷った。ドキドキしている気持ちは本当だけど、シュウさんを想うのとは違う。

酔っているのもあるんだろうけど、山之丞さんはクールさの欠片もなく、ワイルドになっていた(笑)


「シュウはね…みんみんが好きって言ってる。守ってあげたいって。俺…そんなん我慢するしかねぇじゃん。親友だもん。でも、好きなんだよ…仕方ねぇじゃん…」




私は、ただただ黙っていた。

No.36 12/07/10 04:34
ト―コ ( ♀ GfvO )

大好きな山之丞さん。
大好きで大好きで本当に好きな山之丞さん。


でも、シュウさんを想うソレとは違う。

大切な先輩。


「山之…丞さん…。私…、シュウさんが好きです…。ずっとモヤモヤしてたけど、気づいちゃった…」


それを聞いた瞬間、山之丞さんは、何か吹っ切れた表情をしていた。


「…わかった。みんみんの気持ちを尊重する。でも…最後に報酬はもらうね」


(報酬…?)


何のことか考える間もなくいきなり、押し倒されてキスされた。

No.37 12/07/10 21:06
ト―コ ( ♀ GfvO )

「ん…っふ、あ…」

初めは優しく、ねっとりと絡みつくようなキス。段々とむさぼるようなキスに変わる。

でも、嫌じゃない。

ふしだらな女だと思った。
シュウさんが好きと言いながら、山之丞さんを求めている。

私も…パンティラインをなぞられたときから待ちわびていたのかもしれない。


「“勉強”の報酬…まだだったよね」

そう言って、もう一度キスをする。今度は舌が入ってきて、口内を激しく動き回る。


首筋を何度か舐められたあと、山之丞さんは私のキャミソールを捲り、胸に顔をうずめた。

No.38 12/07/10 21:08
ト―コ ( ♀ GfvO )

(何て高い報酬なんだろう…💦(笑))

心のなかで苦笑いをしながら、アソコがきゅんっと痙攣するのがわかった。

(あ…だめだ…もう濡れてる…。)

しばらく顔をうずめていたが、器用にブラをはずすと、私の乳首をピンッと強く弾いた。

「あぁん…っ!!」


「みんみ………トーコ」


名前を呼ぶやいなや、既にビンビンになっていた右の乳首にヂュッと勢いよく吸い付いた。

左手はもう片方の乳首をコリコリと揉みしだいている。


強く吸ったり…噛んだり…

その度に激しく喘ぐ。


「トーコ…キレイだよ…。
かわいい……トーコ…トーコっ…!!」


「アッアッ…あぁんっ!
や…まの…じょうさ…ぁあッ!!
き、気持ちイィィ…っ!!!」



乳首だけでイキそうだった。

No.39 12/07/12 01:31
ト―コ ( ♀ GfvO )

ぬるぬるする舌が乳首のまわりを這いまわり、山之丞さんの指が私のアソコからトロリと流れ出たものをすくう。


「トーコ…こんなに濡らして…厭らしい…」

音、聴こえる?とわざとヌチュヌチュさせる。
その指使いが更に私の性欲を掻き立てた。


「ぐちゃぐちゃだ…オ〇ンコが光ってるよ…」


「あっ…ぃや…」


「いや?嫌じゃないでしょ。嬉しいくせに……」



そして、山之丞さんの指はナカに入ってきた。

No.40 12/07/14 16:39
ト―コ ( ♀ GfvO )

自分でするのと全然ちがう…気持ちいいっ…!!!

味わったことのない感覚。


「トーコ…一本入ってるよ…次は二本…」

ナカを掻き回され、アソコから指が出たり入ったりしてる。


クチャクチャクチャ…グチュッグチュッ…

卑猥な音が部屋に響き渡る。


「あんっ!!あっあっ!!!
山之丞さぁん…っ!!もっとして…っ!!!」


自分の口から、まさかこんな言葉が出るとは思わなかった。

山之丞さんはフッと笑って

「やっと素直になったね…もっと…どうしてほしいの…?」

指の動きがどんどん早くなって、考える力が麻痺してくる。

(だめ…もう何も考えれない…!!!)

「ふぁっ、あんっ!山之丞さぁ…んっ!もっとして…!!!オ〇ンコ壊してぇ…えぇっ!!!」



その瞬間、山之丞さんは指を引き抜いた。

No.41 12/07/16 23:48
ト―コ ( ♀ GfvO )

「あっ…どうしてぇ…っ」

泣きそうになりながら腰をゆるゆると動かす。

「まだイくなよ。」

強く言い放つと、次は私のクリ〇リスにヂュッと吸い付いた。

「きゃあぁ…んっ!!!」


悲鳴に近い喘ぎ声をあげる。

(すごい…!!舐められる方が何倍もキモチイイ!!!)

ゆっくりゆっくりクリ〇リスを舐められる…。

ゆっくり…下から上に…舐め上げられると、体中に電気が流れるみたいに痺れた。


「トーコのクリ〇リス…パンパンだよ…真っ赤になってる…」

恥ずかしい言葉で攻められる。もう限界だ。

「はや…くっ…イき…た、いです…」

切なそうな顔をして、山之丞さんは


「うん…じゃあ、イこっか。」

と言った。

No.42 12/07/19 20:49
ト―コ ( ♀ GfvO )

パンパンに腫れ上がったクリ〇リスをチュルチュルと音を立てて舐められる。


山之丞さんは、

「初めては…シュウとしなきゃね…」

と指を入れてきた…


「ん…っ!あ…!も…う…イ…っく!!」



どんどん指の動きは早くなって…
















私は、イッた。

No.43 12/07/19 20:50
ト―コ ( ♀ GfvO )

朝、携帯に入ってる大好きなサザンオールスターズの《君こそスターだ》で目が覚める。


体を起こすと、山之丞さんはいなかった。


私はちゃんと服を着ていて、たぶん彼が着せてくれたのだとわかった。


私がイクとき、覆い被さっていた山之丞さんの水滴が顔にかかった。




それが涙だったのか、汗だったのかはわからない。
























私は支度をし、山之丞さんの部屋を出た。

No.44 12/07/19 20:51
ト―コ ( ♀ GfvO )

一度、下宿へ戻ってシャワーを浴びる。


なんだか少しだけオンナになった気がして、鏡に映った自分の体を見れなかった。


(山之丞さんと…気まずくなっちゃうかな…)


いろいろなことを考えながら、大学へ向かう。






部室へ行くと、宮丸がいた。

No.45 12/07/19 20:52
ト―コ ( ♀ GfvO )

「おはようございます」と言って部室に入る。

宮丸は「おはようってもう昼の1時だろ」と笑った。


「そだね😃💦」

「昨日は…山之丞さんのとこ行ったろ、大丈夫だったか。」


ドキッ!!!

っと心臓を掴まれたような気持ちだった。

「あ!うん!!!
だ、大丈夫だったよ💦」

相変わらず嘘が下手な私。宮丸は気付いていたみたいだけど、私のために知らんぷりをしていてくれた💦


「ふーん…まぁ、なら、いいんやけど。」


「け、“けど”、なに?💦」


「いや?別に?」




この言い方にはちょっとムッとしたが、しばらくして彼は




「大事な相方だから」


と言った。

No.46 12/07/19 20:52
ト―コ ( ♀ GfvO )

「こんちわー。みんみんいる?」

部室の引き戸を軽くノックしてシュウさんが入ってきた。


「長内さん、“お邪魔します”くらいないんスか」

真面目な宮丸がシュウさんに注意する。四回生にも容赦のないやつだ(苦笑)


「お!スマン!じゃあテイクツー!」


と言い、シュウさんは一度でて「お邪魔します」と頭を下げて入ってきた。


「し、シュウさんすみません…宮丸が気にさわること言っちゃって…」

「みんみん、気にさわるって何だ。当たり前のことだろ」

「そうそう!俺が悪かったから仕方ないよ!ホント、四回生なのにな~ダメだね!上がいないと気が緩んじゃって」

アハハと笑いながら私の横にドカッと座る。

「そんなんじゃ、どこの会社も採用してくれませんよ。向こうは人を見るプロなんだから」

そのあと小さい声で、ただでさえ、就職氷河期なのに。と付け加えた。

「そだねー。まぁ頑張るわ!なんとかなるっしょー!」


(シュウさん…大人だなぁ…)



昨日の山之丞さんとの会話を思い出す。


こんな大人な対応のシュウさんを見てると、


(私、ホントにシュウさんが好きなんだなぁ…)


と改めて実感した。

No.47 12/07/21 02:53
ト―コ ( ♀ GfvO )

(シュウさんが好き……大好き……っ!!)



一度この気持ちに気づくと、その人の何もかもが愛しくなってくる。


座り方から身のこなし、表情や声……シュウさんの全てにメロメロになった(笑)


「みんみん、今日は練習何時まで?」

うちはサークルと違って部活なので、キッチリと練習時間が決まっている。


「あ、今日は19時30分までです」

「そっか。
……じゃあ、練習終わったら連絡くれる?」

「ハ、ハイ!わかりました💦」

「俺、今出ていきましょうか?」

宮丸が気をきかそうとしてくれた。たまにはやるじゃん!


「いや、いいよ!もう教授のとこ行くから。じゃあまた連絡して」


(なんだぁ…残念…)


「お邪魔しました」と言って、シュウさんは出ていった。

No.48 12/07/26 21:04
ト―コ ( ♀ GfvO )

シュウさんとの約束の時間が気になって練習に身が入らず、宮丸に怒られてばっかりだった(笑)

だって気になるじゃん!何があるのかわからないし…。


「はーい、じゃあ今日の練習はここまで。解散しまーす」


部長の号令と共に携帯のリダイヤルボタンを連打する。

(……早くシュウさんに繋がれ!!)


プルルル…プルルル…プルルル…

カチャッ

《お疲れ様。みんみん?》

「あっ…!只今終わりました!!」

何故か超丁寧になる私。

《オッケー。じゃあねぇ…3号館の屋上のベンチで待ってて?この時間、夜景キレイだから(笑)》


大学で夜景…!


「わっわかりました!すぐ行きます!!」



部室に置いてた鞄をひったくるようにして抱え、ダッシュした(笑)

No.49 12/07/26 22:50
ト―コ ( ♀ GfvO )

部室棟から3号館まで、約300M。

汗だく&息切れしながら屋上へ向かうと、まだシュウさんは来ていなかった。


真ん中にベンチがポツンとある。私以外に周りには誰もいなかった。


ベンチに座り、シュウさんを待つ。風が出てきたので、汗はすぐに乾いた。



「みんみん、お待たせ」


「わ!」


シュウさんが音もなく現れて横に座った(笑)


「も…もー!シュウさんっ!びっくりするじゃないですかぁ~!」


「ホント?ごめんね~俺気配消すの得意みたい(笑)」


忍者になれるかも。とニカッと笑う。



シュウさんのこの笑顔が出会った頃から好きだった。

No.50 12/07/27 17:35
ト―コ ( ♀ GfvO )

「部活、お疲れ様。大変だったでしょ」


シュウさんはいつもさりげなく気遣ってくれる。

やっぱり大人だなぁ~💕


「あっ…で、でもっ、まぁ宮丸とペア練習なのでっ😃💦気は楽です!」


「そうなんだ😊なんか、すごいよね、お笑い。自分達でネタとか考えてるんでしょ?」


実はネタ作りは宮丸の担当だ。

「まぁ…ぼちぼち…ですね(笑)」


「なんだそれ(笑)」


「……………。」


「……………。」



お互い無言になる。
たまにどっちからともなくフフッと笑ったりすることがあったが、単なる間を持たせるための照れ隠しにすぎなかった。

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