親友悪友
これは…私の友達の話…高校時代からの付き合い。
何でも言えたし、何でも言ってくれた…。親友だったよ
そう、最近までは…どうして、こうなっちゃったの?私にも分からない。
出会いは、高校…同じクラスになった時からだったね…
6月…夏服にもなり、みんな学校にも馴染んできて他の子達は、皆スカートを短くしてみたり先生にバレないように、マスカラを塗ったりと『女子高生』を楽しんでいた。
私と智恵を抜かしては…私達2人は、目立たないタイプで、どちらかと言うと根暗タイプだった…⤵スカートも校則通りの長さに、顔もスッピン…眉毛も当時は何もしてなかった💧
この頃からだろうか?私は、クラスの女子全員からシカトされるようになった…自分では、特に理由も分からず お昼を1人で食べる日が何ヶ月も続いた…
シカトされ続け、初めての学祭がやってきた…この時に、知り合ったのがクラスは違ったけど、仲良しになれた麻希(マキ)だった😃
学祭がキッカケで、それからはクラスを抜け、麻希とご飯を食べるようになる。昼休みに、カバンを持ってクラスを飛び出していく姿は、シカトをしてる皆からしても不思議に思えてたらしい(笑)
何のかんので、まだぎこちないにも皆と話をしていくことも出来てきた、一年生も終わり頃…私はアルバイトを始めた。
それが後に、今の職場になる。
二年生になり、私達には待ちに待った修学旅行があった。海外コースと、国内コース。勿論、女子皆と海外ロスコースに行けると思っていたが、智恵とあと一人…は国内の沖縄コースだった…⤵
海外なんて、産まれて初めて!飛行機すら初めての私は、ドッキドキ💓 飛行機で一夜を明かし、ロサンゼルスに着いた時は またお昼だった。そう…時差である。
ドジャース球場を見学するも、出てくる言葉は ただ1つ…『眠い』その日は、球場とレストランで昼食、ホテルで夕方まで次の日の段取りをして、夕食。当たり前だけど、右も左も金髪碧眼のホテルスタッフばかり…
ハリウッドスター並みの、美人さんやイケメンスタッフもいた😍
「あぁ…本当にアメリカ来たんだぁ」と、改めて実感していた。
本場のディズニーランドに、ユニバーサルスタジオ!聞こえてくるのは、英語ばかり。バイト先や友達へのお土産を買うのに夢中になってた私は、友達とはぐれてしまった。お土産の入った大きな袋を抱えたまま、ウロウロと不安げに歩いていると肩をポンポンされた。
(良かった~!見つけてくれたんだ)
振り向くと、そこには帽子をかぶったアメリカ男性が1人…
私「!!☆*£?★?」
あまりにビックリして、固まっていたら…
外人「オッハー✋」
私(°□°;) えっ…何? シンゴママ?」
ひきつるような笑顔をしていると、友達がようやく見つけてくれた。
友達「美香!」
私「……ごめん💦」
後ろを振り返ると、笑顔で外人の男性が手を振りながら…
外人「バーィ!」
イヤイヤ…貴方には、マジでビビりました💦こうして、私の修学旅行は終わった…みんなに話したら、かなり爆笑されました⤵
>> 10
もちろん智恵にも、お土産を買って帰ってきた。修学旅行が終わって初めての登校日に、みんなでお土産交換をした。
友達「智恵、これ少しだけど お土産~」
智恵「わー!ありがとう」
私「ウチも少しだけど、コレ~」
智恵「あっ…うん」
確かに、大した物は買えなかったけど、あからさまに嫌な顔をされたのは今でも覚えている。この頃、智恵の態度には起伏があり戸惑う事もしばしばあった。
2年生も半ばになると、進路の話もチラホラと出始めた。まだ、この頃は漠然と聞いていたけど…今思うと、あっという間に3年生になったな…
3年生…夏休みも近くなると、慌ただしくなった。進路か就職か?その前に私達、調理科には最後壁!国家試験が待っていた。夏休みも終わり、秋には学祭もあったが この時期の3年は就職試験で、いない生徒も多い。現に私も、学祭2日目に試験が重なり休んでいる。
そして、学祭が終わると冬はすぐに来た。冬休みは、バイトと休み明けに待っている国家試験の勉強の毎日だった…多分、受験よりも熱心だったと思う。
そして、冬休み明け…
ついに来た…!国家試験!
シン…とした教室内に、マークシートを塗り潰す鉛筆の音と、問題を捲る音だけ…
先生「はぃ!そこまで!お疲れさん。結果は、卒業後になるが各自に電話がいきます!」
大丈夫!あれだけ勉強したし、手応えはあった。でも国家試験となると、やり直しはきかない…ドキドキ感は増すだけだった…
国家試験も終わると、授業をまともに受けるのは、1ヶ月程度で後は卒業式の練習になった。各自、大学や就職先から内定を貰ってる者も多い。私も無事、内定を貰った。智恵は市内のホテルに調理スタッフとしての内定を貰っていた。
卒業式の練習だけの日も増え、真っ直ぐバイト先に行くことも多かった。
私「おはようございます😃」
社員「おっ!近々、社員になるヤツだ😁」
私「そうですよ~。お手柔らかに (笑)」
社員「ビシビシ、からかってやるよ (笑)」
最初は不安でイッパイだったのに…今は、楽しくてたまらない! 根暗な性格が、明るくなり始めたのも、バイトを始めたからだった。
そして、3月1日
私達は、高校を卒業した…
入学式の時とは違い、まだ風は冷たいが柔らかい日差しが差していた。
高校卒業と、新社会人としてのスタート。なかなか、会えなくなる皆とクラスで写真を撮った。
入社式までは、バイトも辞め家でのんびりと過ごす日々だった。そんな、ある日…
夕方に携帯が鳴った。見ると、担任の名前が光っている。
(試験結果だ!)
私「はい!もしもし!」
先生「おー!〇〇か?試験結果だけど……………」
私(ドキドキ…)
先生「………………………合格‼」
私「やったぁぁぁ!先生!本当⁉本当に合格?」
先生「本当だよ。一週間以内に、合格証取りに来いよ」
私「はい!分かりました!ありがとうございます!」
その日は、母が帰ってから真っ先に報告した。
次の日、久しぶりの高校の門をくぐる。制服ではなく、私服で…
進路室に入ると、何人か来ていた。
私「あー!久しぶり~」
「美香~!」
先生から合格証を受け取ると、久しぶりに再会した友達とご飯を食べ、家に帰った。
もう少しで、入社式だ。緊張が入り混じる気持ちで、その日を待った…
大学へ着くと、麻希の友達である優ちゃんが出迎えてくれた。優ちゃんの他にも、2人男の子が立っていた。
優ちゃん達がサークルで使っている部室で一通りお互いに自己紹介。その後、みんなと校内を見て歩いた。
歩いていると、お化け屋敷があった!
皆がスルーしてるときに私だけ…
私「ねぇ…せっかくだから、入らない? 笑)」
一同「えー!(-o-)」
私「良いじゃん!入ろうよぉ~☺丁度、3対3で男女ペアになるしさぁ」
麻希「…じゃあ、入っちゃう?」
私「決定~」
ペアはどうやって決めたかは、忘れちゃったけど、私は優ちゃんとのペアだった。
中に入ると、薄暗く周りには何やら小道具が沢山ある。仕切りにキョロキョロしながら歩いていくと、横からゾンビが飛び出してきた!
「キャー!優ちゃん、怖い~」
なんて可愛い声なんて出せず…
私「ギャー‼なんなのアンタ!ついてくんなぁぁー!」
なんて、優ちゃんの腕にしがみついて叫んでたのを覚えている…言い出しっぺが、一番ビビってたのは言うまでもなかった…⤵
時間は、お昼を過ぎ1時になろうとしていた。
男子グループの提案により、大学近くの店に私達はお昼を食べに出た。
お昼を食べてから、みんなとカラオケに行った。男子グループの中に順一くんという男の子がいた。通称順ちゃん。
智恵は、順ちゃんに一目惚れをしたらしく、麻希にも『カッコイイね~』って何回も言ってたみたいだ。
カラオケで、智恵は順ちゃんとメルアド交換もしたらしく、上機嫌だった。しかし、後に智恵が私の事を悪く言ってたのを麻希から聞いた…
学祭に行った、一週間後だっただろうか?麻希から電話がきた。
麻希「もしもし?美香?今、大丈夫かな?」
私「うん。大丈夫よー😃この前、ありがとね~楽しかったよ」
麻希「その事なんだけどさ、美香…順ちゃんの事どう思ってる?」
私「うーん…優しくて、良い人☺」
麻希「それだけだよね?実は、順ちゃん…美香の事良いなぁ…って言ってたからさ」
私「マジで?アハハ~嬉しいね😁でも、何とも思えないし、友達ならいいよ。」
麻希「分かった。順ちゃんには伝えとく…後、智恵ちゃんの事なんだけど…」
私「??どしたの?」
麻希「…うん、智恵ちゃん順ちゃんの事、好きなんだって…だからだと思うんだけど…美香が順ちゃんに色目使ってるって私にボヤいててさ…私は見てて分かってたよ?美香は、素っ気ない態度だったし、全く気が無いって!ただ…智恵ちゃんが…」
聞いた時は、少しショックだった。確かに、自己紹介の時はブスッともしてられないし笑顔で挨拶もしたし、本当に楽しかったからハシャいでただけだったのに、色目って…
智恵の目には、そう見えたのだろか…?
そんなある日、智恵から電話がきた。
私「もしー😃どうしたん?」
智恵「もー、優嫌だ!嫌い!」
私「何したのさ?喧嘩でもしたの?💦」
智恵「そーじゃないけど…なかなか会えないし、寂しくなるし…」
私「うーん…智恵の気持ちも分かるけど、優ちゃんだって頑張ってるよ? まさか、仕事サボってまで遊べないでしょ?」
智恵「うん…」
別に優ちゃんの肩を持つ訳ではないけど…優ちゃんは、頑張っていたと私は思う。遊びに行けば、カラオケや食事代は全て出していたし、出来るだけ智恵との時間を作っていた。
智恵は、寂しがりやな方で毎日電話やメールをしたいタイプだった。 たまに、仕事の疲れで早く優ちゃんが寝てしまったり、連絡が取れない時は必ず私に電話がきた。
そして、会えない寂しさから智恵は第一の道を踏み外す…
私「…智恵と話……出来た?」
優「うん…」
私「今日…楽しかった?」
優「うん、やっぱり…楽しい…」
私「そっか‥戻れると良いね」
優ちゃんの笑顔を、久しぶりに見た。智恵と買い物してるとき、楽しそうだった。智恵も最初のギクシャク感もなく、お互い冗談すら交えての会話をするくらい打ち解けていた。
そして、その日の夜…智恵から電話がきた。
私「もしもーし」
智恵「……もしもし?今日、ビックリしたよ」
私「だけど、楽しかったでしょ?」
そう言うと、ちょっとイジワルそうに私はクスクス笑った。
智恵「……うん、楽しかった」
私「優ちゃん、戻りたいってさ…凄い凹んでたんだ…お節介、ごめんね。後は智恵の気持ちだけだからさ…」
智恵「うん…どうしたら‥良いんだろう」
私「優ちゃんのコト、大嫌い?」
智恵「それは、ないよ💦ただ…」
私「また、友達からスタートしてみたら?ダメかな…💦」
智恵「うん…だね。少し距離は置くけど、またメールとかしたい!」
私「分かった。優ちゃんに自分で言う?言いづらかったら、ウチ伝えてもいいよ?」
智恵「自分で言ってみる」
私「そっか!ガンバだよ智恵!」
優ちゃんと智恵の恋愛再スタート!
サイトを始めてしばらくして……
智恵と優ちゃんは別れた… 2人が連絡取り合うことは……二度となかった…。
この頃から、智恵から電話が頻繁に来るようになった。
智恵「この前会った人最悪ー!ヤったら、サッサと帰って行ったしー!
今日の人は、ホテル代ないからって車でヤったんだよー!しかも、迎えに来てとか言うし!」
内容は、とにかく男の話と下半身の話…高校時代の内気な智恵は、もういなかった…
智恵「こんな話、美香にしか出来ないからさぁ(笑) ごめんねー」
私「別に良いけど…サイト止めたら?ただ、ヤらされてるだけじゃん」
智恵「エッチ嫌いじゃないし(笑)」
私「避妊は?妊娠、病気 怖くないの?…智恵の生活だから、あまり口出しはしたくないけど…」
智恵「……でも、彼氏欲しいし」
智恵は、サイトの男達にとっては最高の『女』だったに違いない…。
智恵は結婚に凄い憧れを持っていた。私だって、同じ頃は智恵と同じく憧れを抱いていた。
しかし、まだ20そこそこの2人…彼氏の方は、結婚を意識などしていなかった。行く行くは、結婚も考えてはいたみたいだけど、智恵ほど深くはといった感じで一方、智恵は付き合い始めてすぐで早いとは思いながらも、かなり期待をしていたみたいだ。
そして、一年…二年と付き合いを重ね智恵は幾度と結婚話を彼氏に切り出すようになっていった。
彼氏は、仕事には就いていたが契約社員で正社員ではなかったため、自分の中でまだ結婚は早いと思っていたらしい…そんな時に、智恵から急かされるように何度も言われるのは、苦痛だったのかもしれない…
結婚の事で、智恵達は衝突が絶えなかった…でも、喧嘩をしては彼氏が宥めて仲直りの繰り返しをしていた。この頃、智恵からくる電話は常にこの話題だった…
智恵「本当に結婚考えてるのかな!全然 大ちゃん(彼)の方から言ってこないし!」
私「彼氏さんには、考えあるんじゃないの?まだ、契約社員ってのもあるだろうし…やっぱり、結婚ってなれば それなりに貯金も必要じゃない?」
この頃彼氏は、車がないと不便だ!と智恵に言われてたらしく、日産のエクスト〇イルを買ったばかりで、ローンが山のように残っているのを智恵から聞いていた。
私「車だって、買ったし彼氏さん頑張ってんじゃん😃
智恵は、結婚式だってしたいんでしょ?」
智恵「うん。したいなー☺」
私「だったら、智恵も頑張って貯金しなきゃね😁幸せ貯金(笑)」
智恵「だねー、でもストレス発散のパチンコ止めれねー💦」
そう。智恵のストレス発散方はパチンコだった…よく、何万負けた!とか聞くこともあって、ギャンブルをやらない私には、到底理解出来ない話だった…
結婚…智恵は、どんな風に思っていたんだろう…
智恵の家は、母親と智恵と妹の3人暮らし…お父さんは、訳あって高校の時に離婚したらしく、いなかった。
智恵のお母さんは、介護系の仕事をしていて、妹はこの頃 高校生だった。私の家も同じく高校の時に両親が離婚しているから分かるのだが、家計はキリキリだった…バイト時代は、小遣いに5千円貰い残りは全て家に入れたくらいだった……
智恵の家の事情は、分からないが働き手は母だけなのに頻繁にパチンコに出かけていて、智恵だけでなく お母さんのストレス発散もパチンコだったのだ…
しかし、無職の智恵の持ち金は すぐに底をつき私から遊びの誘いをしても、断られる時が続いた。
そんな時、智恵の家から少し遠いが新しく うどん屋がオープンする事になり、面接の結果 智恵は受かった!仕事も見つかり、彼氏もいて何も問題ないかのように見えたのだが……
智恵が、また爆弾発言をしてしまう…
この頃、智恵は車もあって通勤には何も不自由なかったのだが、職場までの道のりが少しあることと北国で雪道が心配だ!と言い出し、新しい車が欲しい!と言い出したのだ…
この時乗ってた車は、軽のFF(前輪駆動)確かに、私達のような北国では軽でも4WDの方が、便利なのは確かだったが通勤程度の道のりは別に問題などなかった。
智恵は1人で買う気満々で、ダイハツのタ〇トがお気に入りで私も中古車センターに一緒に行ったのを覚えている。
しかし、中古とはいえ みんな百万近いモノばかり…諸費用を含むと、新車となんら変わらないような金額だ。
もちろん家族からは猛反対され、泣く泣くタ〇トは夢へと消えた…これで、今の車を乗るのかと思っていた矢先、智恵は車を買い換えた!
それは、智恵からの電話で知った…
♪♪♪~~~
私「はい。もしもし」
智恵「美香ー😃今、大丈夫?」
私「おー、いいよー」
智恵「あのさー😃車買った!」
私……(°□°;)
「はっ?今、なんて?だって皆に反対されてたよね?」
智恵「うん。だから、タ〇トではないよ😁」
私「じゃあ、何?」
智恵「今日、叔父さんの知り合いがいる三菱に行ったらさ、安いの見つけてさぁ😃しかも、四駆!」
私「…安いのは良いけどさ、何年落ちの走行距離は?」
智恵「平成15年式で、78000キロ…」
私「………値段は?」
智恵「50万ちょっと…」
私「あんたバカじゃないの?軽で7万も走ってたら、すぐに駄目になっちゃうの分かるでしょ!!しかも、50万って…ドブに金捨てる気か!?」
智恵「だって、四駆欲しいしぃ~💦」
私「まさか、契約してきたんじゃないよね?」
智恵「しちゃった❤」
私………( ̄○ ̄;)
私「金、どーすんの?」
智恵「うん。30万まで下げてくれてさ~😃 」
次の瞬間、私は耳を疑った……
智恵「あー!マジでムカつくんだって!〇〇って女さぁ!店長も、コイツには甘いし!」
耳がキンキンするくらいのボリュームで、智恵が電話越しに愚痴を言っている。
サービス業なのもあって、全員シフト制で早番と遅番があるみたいだった。智恵は、それにも文句があるらしく声のボリュームが一層大きくなった。
聞くと、男の子2人と女の子が2人の内1人は智恵。智恵は、自分ばかり遅番が多くて嫌だ!と愚痴っていたのだ。なんでも、遅番担当になると閉店後に次の日の仕込みがあるらしく、すんなりと帰れないらしい…
私「……ねぇ、一度店長さんに相談したら?」
智恵「したよ!けど、ウチばっかり遅番になるし!たまには、あの女も遅番やらせれば良いのにさ!」
私「でも、せっかく決まった仕事だし頑張って😃車も新しいの来たんだしさ!
愚痴なら、また聞くから」
智恵「ありがとー💦」
私「なんの なんの!ウチも聞いてもらってるしさ」
この頃、私は市内から離れ市街地の支店にいた。実家から通える距離でもなくアパートで1人暮らしだった。
智恵は、大ちゃんと続いていたが この頃からチョクチョク母親への口実で、私の名前を出すようになっていった…
しかし、まだ私へ許可を得てからだったし、高校時代は私も智恵に助けて貰った事もあって、私も快く引き受けていた。
しかし、この行為が徐々にエスカレートしていく……
智恵の家では、夏になると岩手県にある『ケン〇ワールド』に行くのが恒例になっていたのだが、智恵の職業上 夏休みの客で店がごった返すのは、容易く予想できた…
しかし、そんな時に智恵は……
智恵「もしもし?美香? ウチ、来週から岩手に行ってくるー」
私「おっ!良いねぇ😃でも、お仕事は?」
智恵「5日間休みもらった😁でさ、大ちゃんの車で オカンと妹も一緒にケン〇ワールドに行くんだぁ」
私「…へぇー」
智恵「こうしないと、大ちゃんとも遊びに行けないもん!」
私「うん…まぁね」
智恵「やっぱり、駄目だったかなぁ?」
私「いや…お店でOK出したんだから、いーんじゃないの?」
智恵「だよね♪」
正直、忙しい時期にワザワザ休みをもらってまで、遊びに行くのは どーなの?とも思ったが、智恵には言わなかった。
そして、この休暇が後に仇となる。
智恵が旅行に行って、3日目くらいの夜に電話がきた。
♪♪♪~~
私「もしもし~」
智恵「やほー!こんばんは⤴」
私「楽しんでる?今は、ホテルかな?みんなの声が聞こえるね」
電話の向こうでは、智恵の妹の声と時折、彼氏の声も聞こえてきていた。
智恵「ううん。今、大ちゃんの車の中だよ😃」
私「…へっ?だって、もう22時だよ?」
智恵「うん。金ないからホテルは取らないで、車で寝るんだよー」
彼氏、智恵、妹、お母さん…
頭の中で確かめながら、指を折っていった。4人…だよね?
私「4人…だよね?寝れるの?」
智恵「狭いけど、なんとか寝るしかないよねー」
そう言いながら、智恵は電話越しでケタケタと笑っていた。
私「まぁ、お楽しみのところ あまり電話してると悪いからさ💦楽しんできてね😃」
智恵「ありがとう~。またねー」
そう言って、電話を切る。
実は、時間ある時に一緒に行こうと誘われた時もあったのだが……
今の電話で、一気に行く気が失せた私だった…。
そして、5日間の旅行を終え会社に出社した智恵だったが、待っていたのは同僚達の冷ややかな目線だった…普通に考えれば当然であろう。繁忙期に5日も1人で休みを取ってしまったのだから…しかし、その夜に智恵から怒りの電話がまたきた…
智恵「何なの?マジむかつくんだけどっ!」
私「…やっぱり忙しかったんじゃない?今、夏休み期間だしさ…?」
智恵「だったらさ!最初からダメって言えば良くない?オッケー出したの会社じゃん!だから、お土産も買って持って行ったのに!」
私(いやいや…お土産一つで、許されないでしょ…)
私「しばらく、シフトがキツくても頑張れば、元に戻るって💦」
それでも納得出来ないのか、電話の向こうのピリピリした雰囲気が伝わってくる。
それからしばらくは、遅番が続く日があっても、何も言わず真面目に仕事をしていた。
仕事はひとまず、落ち着いた智恵だったが…恋愛の方は、雲行きが怪しくなっていた…
大ちゃんと付き合い始めて、数年が経っていた。幾度と別れの危機があったが、それでも何とか今まで続いてきた2人…しかし、彼の方は限界だったのかもしれない…
智恵は、また結婚話をほのめかすようになっていた。高校の同級生が1人…また1人と結婚をし、出産をするのを見て焦っていたのだろうか…?
ついに、彼の方から別れを告げられた………
その夜…
♪♪♪~~~
私「はぃよ!」
智恵「……大ちゃんと…別れた…」
私「えっ!何で?またいつもの勢いで喧嘩しちゃったの?」
智恵「……違うよ。今度は、本当に別れた…。やっぱり、結婚、結婚言ったのが重かったみたい…」
私「…だから言ってたのに😥あんまり言うと、プレッシャーになるよって…」
智恵「だって!だって…子供だって欲しかったんだもん…」
智恵は、小さな子が好きで、自分も早く子供が欲しいと前々からよく言っていた。
私「彼氏さん、きっと将来的には考えていたと思うよ?」
智恵「分かってる…だけど、いつまで待てば良かったの?正社員じゃないし、待って待ってばかりでさ…嫌だよ…」
私「彼氏さんは…なんか言ってた?」
智恵「友達に戻ろうって…連絡は、頻繁には困るけど…たまにだったら、してきていいって…」
私「そっか…でもさ、最後まで優しいじゃない。落ち着いたら、連絡してみなよ」
智恵「……うん」
この後、智恵はとんでもない事をやってしまう……
小説・エッセイ掲示板のスレ一覧
ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。
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えすぱあー、、、 私はね、好きな人と両思いで腐れ縁(?)なのです…(小説好きさん0)
167レス 1787HIT 小説好きさん (10代 ♀) -
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あーつくづくまともな会社っていいなぁ(自由なパンダさん1)
79レス 2714HIT 小説好きさん -
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…などと、夢を語っておりましたら、フォローさせていただいているブログの…(旅人さん0)
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黄金勇者ゴルドラン外伝 永遠に冒険を求めて25レス 946HIT 匿名さん
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4レス 105HIT 小説好きさん -
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人間合格👤🙆,,,?
皆キョトンとしていたが、自我を取り戻すと、わあっと歓声が上がった。 …(永遠の3歳)
11レス 122HIT 永遠の3歳 -
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酉肉威張ってマスク禁止令
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1レス 125HIT 小説家さん -
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おっさんエッセイ劇場です✨🙋🎶❤。
ロシア敗戦濃厚劇場です✨🙋。 ロシアは軍服、防弾チョッキは支給す…(檄❗王道劇場です)
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