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リッター( 30代 ♂ KiiMh )
12/11/25 16:09(更新日時)

国際特別救助部隊ケイラスの活躍により多元世界は一時の平和をもたらした。

アフリカ、ヨーロッパ、北南米のそれぞれの大陸の国々は今回の戦いを機に戦力を増大させていた。


多元世紀001年、世界は混迷の中へ入り込んでいく。

No.1701504 11/11/08 22:50(スレ作成日時)

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No.1 11/11/08 23:40
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )

松田恭吾との戦いから2ヶ月近くが経ったある日その日は12月24日、そうクリスマスである。

帝国歌劇団はこの日だけの特別公演として「奇跡の鐘」を上演している。
特に上演後で団員全員が歌う「奇跡の鐘」は公演を観なくてもそれ同等の価値を持っていると高い評価を持つ。

ケイラスのメンバーは時間の都合で公演こそ観れずだったが歌だけは聴こうと帝劇に集まった。

松浦
「遅いよ、お2人さん。」

加藤
「悪い、悪い。」

金沢
「すまないな、いろいろ手続きがあってね。」

岸本
「みずきさんと清水さんに無理言って頼み込んだだからよ。」


佐藤
「奇跡の鐘、これを聴くだけでもすごい価値があるぜ。」


「さあ行こう、この日のだけの特別な夜だ。」

9人がぎりぎり時間に間に合った時、煌びやかで綺麗で美しい衣裳を着た団員達が「奇跡の鐘」を歌いだした。

劇団員の優しくも暖かい歌声が劇場を包んだ。

No.2 11/11/09 00:27
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )

みふゆ
「誰も居な~い、交差点を行~く、貴方と私の間に粉雪が舞~う。」

アリス
「願い事がひとつだけあるの、今日は特別な日だから~少し夢をください~。」

ティーナ
「誰も居な~い街角を行~く、貴方は私の手をとり何も言わな~い。」

千晶
「願い事は暖かい言葉、今日は特別な日だから~きっと奇跡が起こる。」
ベル
「誰もがほんの少し、誰かを思うとき奇跡の鐘が鳴るのだろう。」

ルナ
「誰もがほんの少し、誰かを思うとき愛の灯火灯るだろ~。」

全員
「今日は特別な日、愛が溢れそうな日、きっと私に~奇跡が起こります。」

全員
「今日は特別な日、愛の鐘が鳴る日、貴方とふたりのラブストーリー。」
団員達が歌い終わりステージを去る時、劇場は全員総立ちで拍手喝采を送っていた。


小松崎
「へぇ、なかなかどうして良い歌じゃねえか。」
金沢
「そうだね、僕達の世界にも欲しかったねこういう歌。」

和波
「(歌か…戦うだけじゃないな歌が戦いを終わらせても良いよな。)」

加藤
「1年に1回だけか、確かにすごいな。」

松風
「くぅ~泣けた。」

No.3 11/11/09 07:24
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )

多元世紀…時空振動によるいろいろな世界がつぎはぎされて出来た世界、そのため西暦もめちゃくちゃであったため、今回の戦いの後多元世紀と呼ばれる暦が誕生した。

No.4 11/11/09 14:55
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )

新年を迎えた日の大帝国劇場・控え室

みずき
「みんな明けましておめでとう、ささやかだけどちょっとしたパーティーを開きましょう。」

岸本
「良いじゃん、景気よくいこうぜ。」

松浦
「1年の計は元旦にありだな。」

佐藤
「ん?Eチームは?Eチームの方はどうしたんだ。」

みずき
「ええ彼等は彼等で祝うらしいわ。」


「そうなんだ?残念ですね。」

みずき
「それに今日は自分達が住むための物件探しに行くらしいし。」

松浦
「えっ?今日1月1日ですよ店開いてるんですか。」


「俺んちの店開けたった親父に頼んでね。」

岸本
「そうだったな、洋介とこ不動産屋か。」

みずき
「それとみんな食べながらでいいから聞いて、4人の光武の事についてだけど。」

No.5 11/11/09 18:48
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )

岸本
「俺達の光武がどうかしたんですか。」

みずき
「みんなには言ってなかったけど今回の戦いで乗ったのは悪魔で試作機。」

松浦
「試作機。」

みずき
「通称フォースシリーズとも言うの、光武、神武、天武に続く第4の光武の意味。」

みずき
「聞こえはいいけど所詮は試作機、4人の力を引き出したとは言い難い。」

みずき
「それに今回の戦いで光武は大破に近い破損を負いました。」

優子
「そして~、試作型なので~皆さんの霊力についていけずオーバーヒートを起こす事も~度々ありました~。」

友美
「少しずつの改良で何とかそれを抑えて騙し騙しで来ました。」

敦子
「ですがこのままでは限界がきます。」

みずき
「そこでこれからの事も考慮して基礎基本から光武を造ります、あなた達の霊力と操縦技術についていける第5の光武をね。」

岸本
「へぇ、すげーじゃんいつ出来んだ。」

みずき
「え?それはその。」

松浦
「勿体ぶらずに教えて下さいよ。」

みずき
「半年先になるかな。」
4人
「は ん と し 先~。」

No.6 11/11/09 19:48
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )

佐藤
「何でそんな事になるんですか。」

みずき
「なかなか予算がおりないのよね~。」

優子
「光武は~基本的に金食い虫なんです~。」

みずき
「維持費すら高いのよね、そのため骨組みから組み立てようとするからなかなか上の連中が渋ってるのよね。」

友美
「なにせ光武1台で国家予算に匹敵します、それが4台となると考えものです。」


みずき
「だからね、ケイラスはおろか華撃団のお仕事すら出来ないから少しの間ねお休みって事で勘弁してね。」


「もし仮にその間何かあった時はEチームしか居ないと言う事になりますよ。」

松浦
「だな、千尋さんも社長業があるからそんなしょっちゅう戦えないし。」

佐藤
「ほら例の謎のさ光武集団が居るじゃん。」

岸本
「あ~、でもあんな不確定性要素に頼るのもなあ~。」

松浦
「とりあえずの間はEチームに頼るか…悔しいけどね。」

佐藤
「みずきさんの言う通り休暇を楽しむか半年ぐらい。」

No.7 11/11/09 21:06
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )

起動戦艦武蔵・カルガリー上空

清水
「そうですか…わかりました当分の間は我らだけと言う事ですか。」

通信を切る清水副艦長。
清水
「大変ですよ、これから。」

金沢
「どうしたんです。」

清水
「華撃団の藤枝司令からですが、華撃団は当分の間は活動不能になるそうです。」

小松崎
「なんかあったんかい。」

清水
「先の戦いで光武が大破したそうです。」

松風
「で、それが。」

清水
「どうやら彼等の光武は試作機だった様です。」
金沢
「えっ?あれって試作機だったんですか、すごいな試作機でもあんな力を発揮するとは。」

和波
「もし完成された光武でも乗ればとんでもない事になりそうだな。」

清水
「それです、彼等にとっての本当の光武を造るために当分の間はケイラスと華撃団の活動を止めるそうです。」

加藤
「じゃあ、その当分の間は俺達だけですか。」

小松崎
「SRKチームの復帰の目処も経たねーしなー。」

和波
「大丈夫か、随分前に比べて収まったと言えど時空振動と次元振動は起こってるからな。」

No.8 11/11/12 15:52
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )

金沢
「で、今後僕達の活動方針は?」

清水
「一度帝劇に戻り帝劇を拠点に活動します、華撃団のかわりと言うとあまりいい気はしないでしょうが。」

小松崎
「はあ、代わりね別にどうでもいいけど。」

清水
「それにあなた達はまだ学生ですから勉学が必要とする年令、運の良いことにあなた達の学校も跳ばされて来た事です、戦いのない時は学校へ登校してください。」


清水
「それとあなた達の住むための物件探しも兼ねて帝都に帰るんですよ、武蔵は住むには合わないんで。」

加藤
「そういや俺達の家族はどうなった?戦いばかりでんな事考えている暇なかった。」

清水
「その事ですが、かなり部分部分で時空振動の影響を受けています。」

清水は白い四角形の紙とハサミを取り出し適当に切り出した。

加藤
「ん?副艦長ご乱心か。」

清水
「ハハ、そうではありませんがね。」

清水は紙を切り上げその紙を5人に見せた。

金沢
「かなりガタガタ…ですね。」

清水
「そうです、戦いの後いろいろ調べてみましたがあなた達の家族だけを見事に避けて次元振動が起きてます。」

和波
「じゃあ俺達は家族と会えないのか。」

清水
「いえ全員がそうとは言えません、何人かはご一緒に跳ばされてきたようです。」

No.9 11/11/12 16:05
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )

清水
「ご家族を安心させてあげるのも兼ね帝都に戻りますよ。」

清水
「しかし最近は日本を中心に次元振動時空振動が多発しています、また何かの戦い前触れでなければ良いのですが。」

No.10 11/11/13 18:49
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )

帝都に帰ったEチームは林洋介の薦めで自分達が住むための物件探しを開始していた。


「さあ今日は僕のお店が用意した物件を幾つか紹介しますよ。」


「そうそう、みずきさんや清水さんに言われたんだけど5人一緒に住む事が大前提らしい。」

小松崎
「男5人が1つ屋根の下住むのか、んな趣味ねーぞ。」


「そこは大丈夫だ、Eチームの家族も一緒だ安心してくれ。」


和波
「そうかそれなら一安心だな。」


「苦労した、何せ住む人数が人数だからな。」


「さあ行こうか。」

No.11 11/11/13 19:59
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )

大帝国劇場・地下作戦司令室

佐藤
「いいのか誠?1人で任せて。」

松浦
「ああ構わないさ暇…だから、だからさ大介も気にせず自分の用事済ませてきなよ。」

岸本
「ああ~サンキューな。」

作戦
「じゃあ大介行こうぜ。誠また後でな。」

松浦
「あ~いってら。」

2人が出て行き静かになった司令室であれこれ考え事をしていた。

優子
「支配人~支配人~はいらっしゃいますか~。」
松浦
「あ~優子さんかみずきさんは居ませんよ、本部へ出かけてます。」

優子
「あれ~今日はお一人ですか~。」

松浦
「そうですよ、自分だけたいしたが用事ないからお留守番ですよ。」

松浦
「まあそれにみずきさんが帰って来るまでの間ですよ。」

2人の他愛の話しが少し続いた時、久しぶりに耳をつんざくあの音が聞こえた。

優子
「松浦さん~まさか、これは。」

松浦
「ああ、これは時空振動だ。」

No.12 11/11/15 14:30
リッター ( 30代 ♂ KiiMh )

松浦
「優子さん自分は様子を見てきますから、劇場に居る人達の誘導お願いしますよ時空振動が起きれば何がどうなるか予想がつきません。」

優子
「わかりました~、気をつけて下さい~。」

劇場の外に出るとすでに空間に歪みが出来ていた。

松浦
「参ったな、今自分しかいないうえに出てくる物が物だったらどうしようも出来ないぞ。」


歪みが大きくなり、まぶしく光り輝くと歪みから見た事もない機械が出てきた。

松浦
「参ったね、どう見たって味方にはみえないや。」

No.13 11/11/16 17:39
リッター ( ♂ KiiMh )

松浦
「また見た事もない機械の登場ですか、時空振動は罪なやつだな全く。」
松浦
「どうする?今の自分に出来ると言ったら、避難誘導だけか。」

???
「どけどけ――――――。」

松浦
「なんだどこからだ。」
どこからともなく大声が聞こえてきた、それは大河内千尋ではなくまた別人の声だ。

松浦
「うお、なんだあれは。」

とその時光武が機械に向かって体当たりをかました。

No.14 11/11/17 02:28
リッター ( ♂ KiiMh )

???
「あんたねー他にも乗ってる人いるんだから迷惑かけないでよ。」


???
「体当たりの何が悪い、男のロマンの1つだぞ体当たりは。」

???
「あ~2人共喧嘩は止めて下さい~。」

その後ろから光武がもう1体ノロノロとついてくる。

???
「ハア何言ってんの、くだらないロマンで毎回毎回体当たりなんざされたらこっちが持たないわよ。」

松浦
「あらかた避難は終わったな隠れて様子を見よう、もしかしたらこの光景をどこかで見ている輩が居るかもな。」

No.15 11/11/18 02:40
リッター ( ♂ KiiMh )

松浦
「(あれは光武か…いや違うなカメラのモノアイが…天武(てんぶ)いやあれは神武(じんぶ)どちらだろ。)」

松浦
「あの霊子甲冑も跳んできたものか、とりあえずは様子見様子見~。」

No.16 11/11/20 23:47
リッター ( ♂ KiiMh )

岸本
「おい誠何隠れてんだ。」

松浦
「ああ大介、用事は終わったのかい。ん?どうした顔の痕は綺麗な手のひらの形がついてんな。」
岸本
「ん…ああ~まあいろいろあってな。」

松浦
「まあ良いけどさ。」

岸本
「しかしまた見た事もない光武が出て来たな、これも時空振動の恩恵か。」

岸本
「で何で隠れてんだ。」

No.17 11/11/21 20:44
リッター ( ♂ KiiMh )

松浦
「ん…まあ何となくね、どこの奴らかわかるか。」

岸本
「さあな、この時空振動はいろんな勢力が入り乱れている原因だもんな。」

佐藤
「光武に乗ってると言っても敵か味方か分からないしね。」

岸本
「準おめえも用事を終わらしたか。」

松浦
「そうだな、服部兄弟の前例もあることだし。」


「とにかくあの2機が戦いを終わらしたらついて行くか。」

松浦
「ナイスアイデア。」

No.18 11/11/23 22:56
リッター ( ♂ KiiMh )

数時間前……、とある場所。

???
「はい、もう構いません目隠しを外しても良いですよ。」


???
「ん、なんだここは?見た事ないとこだな。」

???
「後ろから襲ったあげくに目隠し、しかも何も言わず見知らぬ場所へ無理やり連れて来るなんて非常識にも程がありますわ。」



どこかの建物の一室だろうとわかる場所に3人の男女が連れてこられた。
そこには1人の男と彼を守護する2人の女性がいた。


???
「すいませんね、あまり詳しくは見せたくはないものが多いもので。」

???
「それよりこれを見てもらいましょうか。」

男は大きなファイルを机の置いた。

???
「ようこそ第126回『光武ナックル』全国大会の優勝者・天堂心太(てんどうしんた)」

天堂
「………。」

???
「そして準優勝者の明石充(あかしみつる)と第3位またクイーンと呼ばれる釘宮恵子(くぎみやけいこ)」

明石
「ふ~ん。」

釘宮
「どこで調べたんだか。」

???
「そうそう1つだけ言い忘れてました、私がこの光武ナックルの総責任者の杉下厚(すぎしたあつし)と言います。」

No.19 11/11/26 10:40
リッター ( ♂ KiiMh )

天堂
「す…杉下さん、そ…それで僕達は何をしろと言うんですか。」

杉下
「なあに簡単な事ですよ神武の試作型をもってケイラスに参加参戦して欲しいだけです。」

明石
「ケ、ケイラスってあの半年前にガンドル総統を打ち倒した秘密部隊じゃん。」

杉下
「あなた方の実力はケイラスのメンバーに勝るとも劣らないと思っていますから。」

釘宮
「なぜ?そんな自信をもって言えるんですか。」

天堂
「まさか…あの光武ナックルは。」

杉下
「ほほほ…そうあの光武ナックルは本物と寸分違わぬ造りとなっています。」

明石
「あの複雑な操縦席はそういう意味だったのか。」

No.20 11/12/02 00:26
リッター ( ♂ KiiMh )

耳をつんざくあの音が聞こえる。

杉下
「おや、この耳鳴りは…。」


天堂
「嘘、時空振が起きるのか。」

杉下
「いえ違いますね、この歪曲現象は時空振ではありません時空振動です。」


釘宮
「時空振動…ある一帯の人や建物が跳んでくる現象でしたっけ。」

杉下
「まあだいたいそんなものです。」

No.21 11/12/07 22:57
リッター ( ♂ KiiMh )

秘書
「会長…謎の機械獣が出現しました。」

杉下
「おやおや、これは好都合~どうですお三方出撃してみては?」

天堂
「は?何を言ってるんですか。」

杉下
「その為にあなた達を無理やり連れてきたのですから。」

明石
「自分で認めやがった。」

釘宮
「苦労しないね。」

天堂
「僕は僕達出ませんよ。」

明石
「いや俺は出るぜ、光武ナックルで鍛えた実力試してやる。」

天堂
「えっ何を言って……。」


釘宮
「あたしも出るよ伊達にクイーンと呼ばれてないし。」

天堂
「ええ~、釘宮さんも何を言ってるんですか。」

杉下
「ふふふ、よろしいですがあなた達2人は2つ1つ。」

明石・釘宮
「…?」

杉下
「あなた達2人には2人乗りの複座式の神武を用意しております、メインパイロットはお任せしますよ。」

明石
「よっしゃメインパイロットは俺だ明石充だ。」
釘宮
「クイーンのあたしを差し置いて何言ってるの。」

明石
「良いじゃねーか、かたい事言わない。」

釘宮
「ま、しょーがないわねただし少しでもへましたら変わってもらうわよ。」

明石
「おう、杉下会長さん俺達はでるぜ案内してくれよ。」

杉下
「ほっほっほ、よろしいでは秘書に案内させましょう。」

No.22 11/12/07 23:41
リッター ( ♂ KiiMh )

意気揚々と部屋を出る2人を見送る杉下と天堂。
杉下
「天堂君あなたはどうします光武ナックルの王者。」

天堂
「……。」

杉下
「見てみたいんですがね?光武ナックルの王者たる実力を。」

天堂
「でもあれはゲームですよ、実戦とは違いますよ確かにダメージでの衝撃ってのはありましたが。」

杉下
「まあ確かにそうなんですが、なるだけ本物に近い造りになってるんですがなに大丈夫ですよ。」

杉下
「あなたには1人乗りの神武があります。」

天堂
「僕のは1人乗りなんですか。」

杉下
「2人の神武は操作が少し複雑です、それに彼等は1人乗りだと実力が不足しています。」

天堂
「それで2人乗りですか。」

杉下
「それに比べあなたの霊力と操縦技術素晴らしい、光武ナックルであなたが叩き出したあの得点は当分の間は抜かれる事ないでしょう。」



杉下
「覚悟が出来たらいつでも言って下さい、あなたの神武はいつでも発進可能です。」

天堂
「分かりました、でもこれっきりです。」


杉下
「分かっていますよ、ですがあなたは出れば神武から降りる気はなくなりますよ、男にとって戦いはなくてはならない物です。」


天堂
「僕は戦いなんて嫌いですからね、そんな事はありませんよ。」

No.23 11/12/11 22:53
リッター ( ♂ KiiMh )

天堂
「明石さん、釘宮さん、僕も行きます。」


明石
「心太、大丈夫か。」

釘宮
「無理はしなくてもいいよ。」


天堂
「大丈夫ですよ、伊達にキングと呼ばれてませんし。」


明石
「キングか…だよな、ナンバーワンの実力見てーよ、ゲームじゃなく実際の戦いのな。」


釘宮
「ふ~ん、クイーンだけじゃ物足りないと言うのかしら。」

明石
「そういう意味じゃないんだけど。」


天堂
「喧嘩しないでください、行くんなら早く行って終わらせましょうよ。」
釘宮
「そうね心太君の言うとおりね、じゃ2人ともいきましょう。」


明石
「おういこうぜ。」

No.24 11/12/17 00:07
リッター ( ♂ KiiMh )

杉下
「(しかし納得いきませんね、ただの遊技機に……。)」


その時会長室に誰かが入ってきた。

杉下
「おやこれはこれは、青木大作(あおきだいさく)司令官。」


青木
「杉下貴様、俺が選んだ人選を無視しやがって何様だ。」

杉下
「しかしお言葉ですが残念ながら、司令官どのが選ばれた方々は私の選んだ3人と比べると僅かながら劣るのですよ。」


青木
「何が劣ってるだと、貴様の選んだ3人はど素人ばかりではないか。」


杉下
「霊力ですよ神武を最大限に活かすための霊力がね、司令官の選ばれた3人と私の選んだ3人に比べ大きく劣るのですよ。」

杉下
「戦闘面での経験はケイラスに参加させればどうってことはありませんし。」

No.25 11/12/17 05:29
リッター ( ♂ KiiMh )

青木
「ケイラスだと貴様初めからそのつもりだったか、覚悟しろよ貴様はただでは済まさぬぞ。」

青木は怒り任せにドアを開けて帰っていった。

秘書
「会長?青木様を怒らせてはいけません本当にただではすみません。」

杉下
「そうでしょうね、私がふるいにかけ吟味した結果の果てに天堂君、明石君、釘宮君を選んだ時点でこの結末はいずれ来るものと思っていましたからね。」

秘書
「なら会長はどうなるのです

杉下
「覚悟しろよか、何するんですかね楽しみです。」

秘書
「会長楽しむ場合ではないですよ。」


杉下
「それより司令官が彼等の実力や潜在能力をわかれば力ずくでも自分の戦力化にするでしょう。」

杉下
「今この世界は多元世界となっています、言うなれば不安定と言うやつです。」

秘書
「ガンドル総統の存在ですか。」


杉下
「それもありますよ、この不安定な世界で少しでも多くの戦力を保持して発言力を持ちたいのでしょう。」

No.26 11/12/17 06:13
リッター ( ♂ KiiMh )

大帝国劇場前

天堂
「な なんとか終わりましたね。」

明石
「でもさすがキングだなその異名に疑問はない。」

釘宮
「そうね、私達と違いほとんど無傷だし。」

天堂
「あ、いやそんな照れますよ。」



岸本
「終わったか、しかしあの神武は動きが違うな。」

松浦
「ああ、華麗な戦いだなだが少し消極的とも言えるけど。」

岸本
「一応基本は出来てるな誰が乗ってるんだろうな顔見てみてぇ。」

佐藤
「やっぱ、どこに帰還すっか跡つけるか。」



「安易についていくのは危険だと思うが、それよりここの片付けが先だ。」


岸本
「そうだな、これから先いくらでもチャンスはあるだろ。」

その時林が持っていた携帯型キネマトロンの警報音が鳴りだす。



「ん?何か来る時空振動か。」

松浦
「いや違う、時空振動じゃない敵が来るぞ。」

No.27 11/12/18 02:42
リッター ( ♂ KiiMh )

天堂
「明石さん釘宮さん、気をつけて下さい何かが来ます。」


明石
「何か?」

釘宮
「こういう時は敵ってのが常識でしょ。」

3人の前に現れたのは10を超える、以前加藤と金沢が光武に乗るきっかけを与えたポーン達とそれを従う指揮官機が姿を現した。

No.28 11/12/18 10:03
リッター ( ♂ KiiMh )


「ま また神武か、全く霊子甲冑の大安売りかよ。」


天堂
「あ あれは神武、僕達だけじゃないのか。」

佐藤
「しかしあれでは数で劣っている、動き自体も戦い慣れていない。」


松浦
「あの神武はもちろん指揮官機か。」

???
「ちっ、ムカつくぜいくら青木のおっさんの命令とは言え、単なる腹いせじゃねーか。」


天堂
「か 数が違いすぎるよ~どうする。」

釘宮
「だからと言って逃げるわけにはいかないよ。」
明石
「そう今この日本で戦えるのは俺達しか居ないんだぜ。」

天堂
「だ だけど~。」

釘宮
「無理ならそこで見ときなさい。」

明石
「そうだぜ無理する事はない俺達もギリギリまでやってやるさ。」

指揮官機が戦意をなくした天堂に目をつけた。

???
「ポーンよ、あの霊子甲冑を狙えあの神武は戦う意志をなくしている。」
???
「まてーい。」

その言葉と共に金色の大型剣がポーン達の前に突き刺さった。

???
「どこだ、どこに居る。」

No.29 11/12/24 10:45
リッター ( ♂ KiiMh )

???
「ハーハッハッー。」

金色の光武と太陽を背にしたその者は逆光で黒いシルエットで彼等の目に映り込んだ。

しかし大介達4人はその者が誰かは気付いた。


岸本
「あれはどう見たってあの人だよな。」

松浦
「そうだよな。」

佐藤
「でもあの人。」


「あんなキャラだっけ。」

???
「戦う意志を無くした者とたった1機にたいし数で襲うとするその汚さ、人それを「外道」と言う。」


???
「貴様は何者だ。」


???
「お前たちに名乗る名はない。」



「いや、どう見ても千尋さんだろ。」


???
「闇あるところ光あり、悪あるところ正義あり、正義よりの使者『大河内千尋』参上。」


佐藤
「いや今さっき名乗る名はないって言ったじゃん。」


岸本
「準、そこは突っ込まなくてもいんじゃね。」


「とは言えあの数では千尋さんと言えどちと苦労しそうだな。」

大河内
「さあ今度は俺が相手をしてやるぞ。」

???
「ど派手な光武に乗りやがって、その光武に見合う実力持ってんだろうな。」


大河内
「もちろん。」

???
「俺は日本帝国軍特殊遊撃隊「ゴースト」の遊撃隊隊長『結城大志』(ゆうきたいし)。」


結城
「では、いざ。」


大河内
「尋常に。」


大河内・結城
「勝負。」

No.30 11/12/24 11:25
リッター ( ♂ KiiMh )

松浦
「尋常か、しかし多勢に無勢か。」


岸本
「まともに戦うのは雑魚が邪魔だろう、EチームやSRKチームがいればな。」



「情けないな、こうやって見るしかないってのは。」


大河内
「君達は下がってろ、それは試作機でエネルギーが切れかかってだろう。」


天堂
「鋭いっすねどうします明石さん、釘宮さん。」
明石
「悔しいがその人の言うとおりだな。」

釘宮
「ここは大人しく引き上げる。」


大河内
「(そうだその方が俺も戦いやすい、素人は邪魔だそれに大介君達も見ているだろう。)」


佐藤
「1対14かよ。」



「おいおい圧倒的に数的不利じゃねーか。」

結城
「どうする、大河内千尋たった1機で俺達と戦うか。」

岸本
「どうする、勝ち目はあるのか。」

結城
「いけポーンども、あいつを倒せ。」

No.31 11/12/24 21:07
リッター ( ♂ KiiMh )

その時、大河内と結城の間に紅い残像が引き裂く。

大河内
「ん、な なんだ。」

結城
「何かが横切ったぞ。」
2人が上空を見上げると真っ赤な光武が2機を見下ろしていた。

岸本
「お おい あの光武って。」

松浦
「ああ…確か前回の戦いで俺達を助けてくれた謎のグループの光武だ。」

「みずきさんや伊藤首相や立浪官房長官もその正体を把握していないと言われる。」

岸本
「じゃあ、あの光武は何しに来てなんで姿を現したんだ。」

佐藤
「うんなもん知るかい、あいつらの行動原理はわからんし。」


空人
「あれは光武キングダムと霊子甲冑2機…データ無し、あれも霊子甲冑か…霊子甲冑1機とあの機械獣達もデータ無しか。」

No.32 11/12/25 07:35
リッター ( ♂ KiiMh )

如月
「ハァ~イ空人君。」

空人
「ミス如月今この戦況をどう見る。」

如月
「まあ言わずもがなよ、光武キングダムとキングダムの後ろに居る2機の霊子甲冑を…。」


空人
「そちらの味方をすると?」

如月
「キングダムの後ろに居る霊子甲冑はよく分かんないけど、キングダムはケイラスにいるからね協力しとけばね。」

空人
「了解した。」

如月
「金色光武がいるからと言って無理はせずにね、一応松山君が向かっているから。」

空人
「了解した、浜田空人光武ドリシュトラ目標を駆逐する。」

No.33 11/12/25 09:25
リッター ( ♂ KiiMh )

松浦
「馬鹿は来る。」

その刹那、ドリシュトラは目にも移らぬ速さで2人に迫る。

岸本
「な なんてスピードだ。」


「速いってレベルじゃない根本的に違いすぎる。」

空人
「光武キングダム…大河内千尋だな。」

大河内
「君は君の光武は一体。」

空人
「俺は浜田空人、これは光武ドリシュトラ、すまないが今はこれしか言えん。」

No.34 11/12/25 12:27
リッター ( ♂ KiiMh )

大河内
「そうか…まあ良いや、浜田君だっけ深くは聞かない、今は味方してくれるんだな。」

空人
「ああ…だまし討ちはしない、それだけは保証する。」

大河内
「分かった、なら君の力を必要とさせてもらうよ。」

空人
「了解した、感謝する。」

大河内
「では浜田君、あなたは機械獣達を相手してもらって良いかな。」

空人
「大河内千尋、ならあんたはあの霊子甲冑を相手にするか。」

大河内
「僕に任せてもらおう浜田君、君にも見せてあげようキングダムと僕の実力を。」

大河内はそう言うとゆっくりと結城に向かい歩き出した。

空人
「(大河内千尋…数年前にあの大神一朗と共に帝都の為に戦った戦士、その実力見せてもらう。)」


結城
「来るか金ピカ光武。」
大河内
「いくぞ結城君、僕はここで負けるわけにはいかないんでね。」

結城
「それはこちらも同じなんで俺も負けるわけにはいかん。」

大河内はソードを両手に持ち中段の構えをとり剣先を結城に向けた。

No.35 11/12/26 01:15
リッター ( ♂ KiiMh )

結城
「なんだこいつは、隙がねぇ。」

空人
「流石と言うべきか、伊達にあれだけ目立つ光武に乗ってるわけじゃないな。」

大河内
「結城君とやら来ないならこっちから行くよ。」
結城
「別に構わんぜ来いよ。」

大河内
「ならお言葉に甘えてやらせてもらいましょう、覚悟は…良いな。」

その言葉と同時にキングダムが結城の神武に飛びかかる。

結城
「本当に来やがった。」


「速いな相変わらず。」
佐藤
「前回の戦いより速くなってないか。」

岸本
「ああ多分だが改造したな、まあ金はあるからな~。」

金色に輝くソードで神武を攻撃なんとかその攻撃を防ぐ結城、しかし一回り大きいキングダムのパワーにつばぜり合いは次第に力負けを起こす。


空人
「あのパワーに真っ向勝負は不利だな、あの霊子甲冑は大河内千尋に任せとけば大丈夫か、データ無しの機械獣は全部で13か松山の手を借りる程ではないな。」

岸本
「そういや謎グループの光武の戦い方始めて見るな。」

No.36 11/12/27 06:04
リッター ( ♂ KiiMh )

空人
「浜田空人光武ドリシュトラ機械獣達を駆逐する。」

ソードを手にとり機械獣達を次々と切り倒していく姿は閃光の様。

結城
「おいおいマジかよ、あいつガチ強ぇじゃん。」

???
「空人ちょい下がりな。」

空人
「松山来たのか。」

空人が少し後ろに下がるとどこからか一筋の光が飛んでくると機械獣を撃ち貫いた。


松山
「よう空人苦戦は…してない様だな。」

空人
「当たり前だ、出来れば松山の手は煩わせてたくはなかったが。」

松山
「な~に良いって事よ、それより俺も一緒に機械獣を倒せばいいんだろ。」

空人
「そうだ。」

No.37 12/01/01 11:05
リッター ( ♂ KiiMh )

松山
「松山直勝、光武ヴァイシュラ目標を狙い撃つぜ。」


松浦
「あの3機に任せてとけば大丈夫だな。」

岸本
「だな、今のうちに逃げ遅れた奴らがいねーか見とこうぜ。」


「ああ…、ん~。」

No.38 12/01/01 20:50
リッター ( ♂ KiiMh )

佐藤
「何どしたん、洋介。」

「いや居ったわ、何人かほらそこに。」

林が指差した方向には瓦礫に逃げ遅れた避難民が隠れていた。

佐藤
「あ~あ~、やっぱりか。」

No.39 12/01/01 23:37
リッター ( ♂ KiiMh )

4人は避難民に駆け寄ると、そこには数人の子供達と1人の老人と若い女性が1人居た。


岸本
「おうお前ら、怪我は…あーお前は俺に一発喰らわした女。」


???
「あんたさっきのムカつく男。」

松浦
「ん?ん?どうした大介。」


「一発喰らわしたってのはまさかこの女性か。」
岸本
「ああそうだぜ全く、気失ってたところ助けてやったのに、目覚ましたらなんかと間違えてここに一発だぜ。」

No.40 12/01/02 00:09
リッター ( ♂ KiiMh )

佐藤
「まあまあまあ、お2人とも落ち着いてな。」


「彼女の誤解だろ、どうせ大介の方もいろいろ言うたんだろ。」

???
「だから謝ったじゃない、なのにしつこいったらありゃしない。」

岸本
「はあ~あの態度が謝る態度か~。」



「だから2人とも落ち着きなって。」

佐藤
「そうだそうだ~彼女~名前なんてーの。」


???
「え?あたし?あたしの名前は雪野(ゆきの)うさぎって言うんだ。」

No.41 12/01/02 09:03
リッター ( ♂ KiiMh )

松浦
「(雪野うさぎねぇ…名前は可愛らしいけど)。」

雪野
「あたしは自分の名前名乗ったんだ、次はあなた達の番でしょ。」


「そうでしたこれは失礼、僕は林洋介。」

佐藤
「俺は佐藤準。」

松浦
「自分は松浦誠。」

岸本
「最後に俺、岸本大介だ文句あるか。」


「だから大介、一言多いんだよ。」

雪野
「そうだよ、林君の言うとおりだよ。」

岸本
「はあ~。」

雪野
「む~。」

2人が睨み合うところに1人の老人が仲裁した。

老人
「のう、そこのお若いの喧嘩は良いが今はその時ではないがの~。」

岸本
「あーそうだったな、悪かったじいさん。」

佐藤
「それより怪我してんじゃねーか、誠肩貸せ。」
松浦
「ああ、帝劇に連れて行こうかそこで応急処置しとくか。」

No.42 12/01/02 22:29
リッター ( ♂ KiiMh )

老人
「すまんのう若いの、足の怪我さえなければ逃げ切れたんじゃが。」

松浦
「な~に気にする事はねぇさな、準。」


佐藤
「イエス、誠の言うとおり帝劇で治療すりゃ万全や。」


4人は老人と雪野そして少年達を帝劇にとりあえず避難させた。


「とりあえずここまで来ればなんとかなるだろ。」

林は小型キネマトロンを取り出し優子を呼び出した。


「あー優子さん今どこにいます。」

優子
「今ですね、敦子さんと買い出しに行っていますが、何かあったんですか。」


「ええいろいろあって、聞きたいことあるんだけど救急箱ってどこにある?。」

優子
「救急箱ですか、それなら事務室の入り口近くに置いてありますよ。」



「それはどうもです、助かります。」

佐藤
「事務室か?わかった俺が取りに行ってくるわ。」

No.43 12/01/02 23:18
リッター ( ♂ KiiMh )

佐藤
「あったぞ~救急箱~、これで良いか。」


「たぶんそれだサンキューな準、じいさん少し染みるが我慢してくれよ。」

林は消毒薬をスポンジに軽く浸し怪我の患部に当てた。

しかし老人は声ひとつあげる事なく治療を淡々とうけた。


「へ~我慢強いなじいさん。」


老人
「なに伊達に長生きはしとらんさ、すまんな若いの。」

外の様子を見に行っていた岸本と松浦が帰ってきた。

松浦
「戦いは終わったど、流石やなあの3人は。」

老人
「そうか外の戦闘も終わった様じゃな、ありがとうよ若いの後は歩いて帰るぞ。」

佐藤
「大丈夫かじいさん?送っていかなくて。」

老人
「おう大丈夫よ、軽くひっかけて帰るさ。」

と言って老人は明るく帝劇を後にしていった。


松浦
「チラッと見たが、あのじいさん年齢の割りには結構な筋肉付いていたな。」



「誠も気づいたか、ああただ者じゃねーなあのじいさん。」

No.44 12/01/03 00:10
リッター ( ♂ KiiMh )


「そうだ雪野うさぎさんほったらかしてすまないが、聞きたい事がある。」

雪野
「ん?何。」


「変な事だけど、貴女はこの世界の人間か?」

雪野
「そういえばすっかり忘れてた、なんか目の前の空間がさ歪んで光ったと思ったらその光に吸い込まれて、少しの間気を失ってさそしたら、まあ誤解なんだけど助けてくれた彼を暴漢と間違えてビンタ一発やっちゃてね。」


雪野
「その後彼と別れてあちこち歩き回ってたらちょうどあのおじいちゃんが怪我してる場面に出くわしたんだ。」


「家族とかもこっちも跳ばされてきたかわかる?」

雪野
「ん~、わかんない。」

佐藤
「そうか下手すりゃ1人っきりか。」

みずき
「さぁ~どうする4人とも~。」

松浦
「うわびっくりした。」
岸本
「なんなすか、みずきさん急に姿現さんで下さいよ。」

いきなり現れたみずき、それに驚く岸本達。

みずき
「わたしはこの帝国歌劇団支配人藤枝みずきです、貴女のお名前は?」

雪野
「あたしですか、雪野うさぎって言います。」

No.45 12/01/06 11:54
リッター ( ♂ KiiMh )

みずき
「へぇ可愛らしいお名前ね。」

笑顔を見せながら名前を言う。

みずき
「あ~そういえば、貴女はご家族は?」

今度は急に顔を真面目な表情を見せながら質問する。


雪野
「うう、わからないです登校中に目の前の空間が歪んだと思ったら、その歪みがパァッと光ってその光りに吸い込まれたって感じで。」


みずき
「気づいたらこの世界に居たと。」

雪野
「ここは一体どこなんですか?あたしの見た事も無いものばかりです。」

岸本
「多元世界。」

雪野

「多元世界?多元世界ってあのマンガとかアニメとか有名なあの多元世界?」

雪野
「笑わせないでよあれは所詮、空想や妄想で実際にはありえない。」


「いや事実この世界は多元世界、とある事件が発端でいくつもの世界が時空や次元を超えて1つとなった不安定な世界。」


雪野
「ちょっと待ってよ急にそんな事言われて、はい理解出来ましたって言える訳ないでしょ。」

みずき
「大丈夫よ、いきなり理解をしろなんて強制はする事はないわ。」


雪野
「はい。」

No.46 12/01/06 12:15
リッター ( ♂ KiiMh )


「みずきさん、どうです?帝劇で預かれば。」

岸本
「だぜ、2階の部屋少し空いてるっしょ。」

みずき
「ええ少しは空いてるわ、前花組のメンバーが使ってた自室はあるけれど。」


佐藤
「じゃあ決定 決定。」

雪野
「あんまり話しをサクサク進めないで欲しいんだけど。」

松浦
「じゃあどこで寝泊まりをするんだ?良いじゃん家族が見つかるまでの間ここに居れば。」

雪野
「ほ 本当に良いんですか?」

みずき
「ええ私は構わないわ。」


雪野
「ではお言葉に甘えて、よろしくお願いします。」


みずき
「なら、さっそく準備しましょう。」

岸本
「なんの準備です?」


みずき
「掃除よ何年も使ってないから、部屋中埃だらけよさあ4人とも準備 準備。」

佐藤
「俺達がするんすか。」


みずき
「当たり前でしょ、誰がするのどうせ暇なんだからあなた達がしなさい。」


4人
「ええ~。」

No.47 12/01/06 19:29
リッター ( ♂ KiiMh )

結局4人は部屋の掃除や日常品、家具類などの買い物をした挙げ句、帝劇に泊まり込みとなってしまった。


翌朝4人は疲れからか昼頃に起き、昼食を取ろうと食堂へと集まった。

岸本
「ひでー目に合ったぜ。」

松浦
「さて何かつくろうか。」

佐藤
「お~良いねぇ、誠のつくった飯を久々に食えんのか。」

岸本
「頼むぜ~、旨いもんつくってくれよ。」

松浦
「あ~了解だ。」

食堂の台所へ向かう松浦を送り3人は地下の洗面台で眠たい顔を洗った。
3人が地下から戻ると簡単な食事が用意されていた、トーストや目玉焼き少しのサラダだけだった。


「なんだやに少ないな、これだけか?」

松浦
「他の食材もあったんだがそれは来客用だからな、軽いものしか作れなかった。」

佐藤
「良いんじゃね、朝じゃね~けど寝起きからんな食いたくねーよ。」

岸本
「腹へったからよ早よ食おーぜ。」

4人の食事中、帝劇の玄関前の通りに黒塗りの車が1台止まった。

No.48 12/01/06 20:01
リッター ( ♂ KiiMh )

みずき
「あ~らいい匂いね~。」


岸本
「あ、出た魔女。」

みずき
「失礼ね~、昨日の事根に持ってんの。」

松浦
「あれ?そういや彼女はどこへ。」

みずき
「雪野ちゃんなら朝早く起きて家族と他の知り合いが跳ばされてないかと思って探しに行ったわよ。」


「ふふ、立派な方やな。」


岸本
「さて後少しだ、もう一踏ん張りだ。」

4人が最後の片付けに向かうその時帝劇の扉が開いた。

No.49 12/01/06 20:56
リッター ( ♂ KiiMh )

みずき
「おや誰か来たようね、誰かしら。」

入ってきたのは、昨日4人が帝劇に連れてきて足の怪我を治療したあの老人だった。

しかしその老人の服装を見ると数々の階級章を付けた立派な軍服を着ていた。

老人の姿を見たみずきは驚きを表情を見せた。

みずき
「あ…あなたは。」


佐藤
「え…みずきさん、このじいさん知ってんの。」

みずき
「し 知らないのあなた達、この方は日本海軍 溝口吾郎(みそぐちごろう)大臣よ。」


「はっ、え。」

松浦
「か 海軍。」

岸本
「だい…じ…ん。」

4人
「何だって~。」

溝口
「ほっほっほ。」

溝口はただほがらかに笑っていた。

みずき
「まさか溝口大臣の様な方が帝劇に来られるなんて一体何のようです。」

溝口
「昨日の~彼等の世話になっての少し礼をしたくてな。」

No.50 12/01/06 21:59
リッター ( ♂ KiiMh )

溝口
「ひとつ聞きたいんじゃがお前さん方は帝国華撃団そしてケイラスのメンバーじゃろ。」


「はい、そうです。」

溝口
「の割りにはその働きが最近無いようだが。」

みずき
「彼等を責めないで下さい、先の大戦で4人の光武が大破したあげくに予算がおりないおかげで新型光武を造れないのです。」


溝口
「やはりか、わしも密かに調べていたんじゃが華撃団やケイラスの活躍を疎ましく思う者がいるのは確かじゃ。」


溝口
「わかったわかった、ならわしの力でなんとかしよう、そして財界の人間達にも口添えしとこう。」



「何故そこまでしてくれますか?」

溝口
「わしの友人米田も心配しとっての、華撃団に何かあったら協力してやってくれとうるさくてな。」

溝口
「まあ、このまま見放すのもこの花組や帝国歌劇団を愛した大神君や加山君、そしてかえで君にも申し訳がたたんしな。」



「そうすんすか。」

溝口
「期待しとくぞ、じゃあ頑張れよ若き戦士、偉大なる先輩達に負けないようにな。」

溝口は4人に激を飛ばし帰っていった。

そして数日後…新型霊子甲冑を造る為の予算がおりた。

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