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黒猫( 30代 ♀ PIbnnb )
11/12/26 22:54(更新日時)

それはたった1ヶ月の
短い間の事でした。


私の未来を変えたと言っても過言ではない人との事が中心で
彼氏とその人と…翻弄するお話しになります



現実問題は現在進行形なのですが


気持ちや状況の整理を含めて

小説という形で残したいと思いました

初小説です!
詩は昔書いてたので
時折詩を挟み込むつもりです


内容には夜のお店の事がリアルに含まれています。(スナックです)
大人なお話しも含まれています。(卑猥は極力避けますし)


ご理解ご了承の方のみ、ご覧下さい



No.1695539 11/10/28 16:57(スレ作成日時)

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No.1 11/10/28 17:03
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )

出逢いは夜のお店




私、ルナはスナックに週1、2日勤めている


本業はアパレル販売


元々勤めていた友人が事情があって急に辞める事になり
急遽私が変わりに勤める事になり

アパレルは収入が安定しない割には出費が多く
働く女の子もお客様もいい人なので
働き続けていた




私には2年付き合ってる彼氏が居る


2となるとかなり慣れて
お互いを理解し合え
居心地がいい分
気持ちも落ち着いている


別れようと思う事もあった

でも喧嘩をしても
別れ話しをしても
離れたくないと言う彼氏に押され
情に流され

続いていたのが正直なところ……


『嫌になっても嫌いにはなってない』

『好きじゃない訳じゃない』

『一緒に居て楽だから』

『この歳で別れてもな』


そんな気持ちで
なんとなく続いてた




その頃
アパレルから転職をする事を機会に
前々から予定していた同棲をする事になった


同棲する理由も別れない理由に同じようで

それに加えて

『この人となら、愛情じゃなくなっても、一生一緒にやってけるかな』

という気持ちがあった



この妙に現実味のある考え方は
理解出来ない人も勿論居るだろう


だけど私にとって
結婚とはドリームではなく
リアリティだった


まわりは
既婚者、子持ち、離婚者、シンママ、再婚者……
大半がそうで

その大半が言う

「結婚して分かった。こんな人だとは思わなかった」

「結婚して子供産まれたら旦那より子供の為の生活だよ」

「愛なんて冷めるんだから、性格が大事!収入も大事!」

「子供が居なかったら離婚してるよ。子供が生き甲斐だよ」

「好きだけで結婚したら後悔するよ。ルナは失敗しちゃダメだよ!」


リアルタイムで聞いて見てきた

元々結婚願望が弱く

親の為に孫を見せたい

いつか結婚するのもの

そんな気持ちが強い30歳の私は痛感していた



同い年の彼も
男性目線からのそのような考えも勿論ある

私程シビアではないにしても……

私達には
『結婚する前に同棲しよう』
という視野がお互いにリアリティに在った




なので、スナックもじきに辞める事になっていた

No.2 11/10/28 17:13
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )

その頃、お店の都合で出勤曜日が変更になり
初の曜日に出勤した日の事だった




10名団体のお客様が来た
会社の飲み会の二次会らしい



2テーブルに別れて私とミキちゃんがその団体様につき
片方のテーブルで私はお酒を作っていた


私がオーダーのドリンクを取りにカウンターに行ってる間に

その席に来た初対面の新人さん
(他のスナックから移って来た)
レイコちゃんが私の居た丸椅子
(お客様の向かい合いの席)
に座ってしまっていて…

ドコ座ろう状態になってしまった…。


……参ったなぁ。
これじゃ私がお客様の間に入らなきゃ……。




それは出来れば避けたい事

常連ではないお客様の場合
特に二次会や
ノリのいい接待の席では
手クセが悪かったり
タチの悪い人が居る確率がある


私はレイコちゃんに声をかけた
「私ここに居たんですよ~。丁度外しちゃっててごめんなさい。」

レイコちゃんは笑顔で言った
「あ~そうなの~?
じゃぁどうぞそちらへ~♪」

レイコちゃんはお客様の並んだソファーを示した

……マジか;

「いえいえ、私がテーブルやってたんで、このままやりますよ?」

「ううん~私はいいょぉ~~若い子の方が喜ばれるからさ♪どうぞどうぞ♪」

若い?そりゃどぉも!
私、20代前半~半ばによく見て頂けるけど
30歳だしっ!(泣笑)

ちなみにレイコちゃんは40歳だ


レイコちゃんは多分、
いや、確実に!
私が丸椅子に座っていた事も
レイコちゃんが中に入るべきだった事も分かっていて
自分が入りたくないからであろう事が一番タチが悪い!!


……何ナンだよこの人…ウチにもとうとう変な子が来ちゃったのかな;


ヤラレタなぁ~~~と思いながらも笑顔のまま(笑)

とりあえずオーダーのドリンクをもう片方のテーブルに持って行った時だった




「お姉さん!
俺、年上の女性と付き合いたいんですけど、どうすればいいんですか~?」


唐突に若い男の子に話しかけられた




……ん?いきなりだね?若者(笑)






  それが彼との出逢いだった


No.3 11/10/28 19:08
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )

>> 2 もう既に酔っ払っている様子の彼は
勢い良く話し続けた


「俺、年上と付き合った事ないんですよ~!しっかりしてる女性と付き合いたくて
でも俺なんか相手にして貰えないだろうけど~
どうすれば相手にして貰えるんですか?」


いきなり喋りまくる若者に
レイコちゃんのお蔭でちょっと素な状態の私は答えた


「えっ?年上と付き合いたいの?
どうすればって、自分の中身がちゃんとしてれば大丈夫じゃない?」


彼は話し続けた

「そうなんですか~?
俺適当ではないと思うんですけど

俺今タメの彼女と2年付き合ってるんですけど
もう嫌になっちゃって
別れようと思ってるんですけど
傷つけると思うと言えないんですよ~」


なんだなんだ?
年上と付き合いたいけどタメの彼女がいる?
別れたいけど別れられない?


私は立ったまま彼の話しを聞いてる状態

なんか長そうだ……

そしてちょっと面白そうだ(笑)

何より
最初は何言ってんだこの子と思ったけど
聞いてると、真剣に悩んでるようだ……



どこに座ろうか悩んでた私は決めた


「分かった!ちゃんと話し聞くから、そこ座っていい?」


彼は満面の笑顔で答えた

「あっ立たせたままですいませんでした!
いいんですか~?大歓迎です!座って下さい!」

端から2番目に座ってた彼の隣にスペースが空けられ
若い子二人の間の間

私の定位置はそこに収まる事となった

No.4 11/10/28 20:57
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )

彼は大人っぽくて
22、3に見えたけど
19歳だった
ちょっと意外!名前はノブくん

もう方隣の子はレンくん。彼も19歳
でもこの子はいかにも若そうで可愛らしい感じがある

他には24歳、20歳、基本的にこの4人と話す形になった

丸椅子に居るミキちゃんともう1人2人のお客様はそちらはそちらで話してて
たまにみんなで話すような感じ




「若いね~~!
年上と付き合ってみたい年頃だねぇ
19歳で年上がいいって言ったら20半ばくらいでしょ?」

彼は考えながら言う

「いや、もっと上もイケます!
でも、お姉さん23くらいですよね?お姉さんくらいがいいです」

「いや、私、もっと上だし(笑)30歳だよ」


「えっ!?」
みんな改めて私を見る(笑)

私は背も小さくどちらかと言うと童顔で
性格も話し方も良くも悪くも若いんだろうなと思う

お客様相手なので
常連の仲良しさん意外は基本的に敬語で話すけど

今回は10歳くらい年下ばかりが集まったテーブルだったし

『教えて下さいお姉さん』

的な雰囲気だったので
私は敢えて敬語は使わなかったし
友人や後輩の相談に乗るような感じでいった




何より、ちゃんと話しを聞くと
真面目に彼女との事を悩んでいるみたいだったし
周りも
「最近ずっと彼女と別れたいけど言えないとか
ちゃんとした人と付き合いたいから年上がいいとか言ってるんですよ」
と言ってたし

ノリで
「スパッと別れて綺麗なお姉さん捕まえればぃぃじゃ~~ん♪」
とは敢えてしなかった


No.5 11/10/28 22:36
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )

ノブくんはこの店ではお酒は飲んでなかった

思ったより、酔っ払っていない




ノブくんには同い年で2年付き合ってる彼女がいる

彼女はまだ学生で、あまりしっかりした感じではなく
彼に頼ったり
甘えたりしてばかりで
疲れてしまったらしい


こうして欲しいとかって言ったの?と聞いた

「一応、もうちょっと自分でやったりした方がいいよ
とか言ったんですけど
変わらなかったので」

「言ったけど変わらないし、気持ちが冷めたんなら
別れた方がいいと思うよ」


ノブくんはしかめっ面になる

「でも、フッたら傷つけるじゃないですか
傷つけるのが嫌なんですよ」


それも分かる

でも勇気が無いのと優しいのはちょっと違う


「優しいんだね
でも、気持ちが無いのにあるフリをするのは
優しさとは違うんじゃない?
優しいだけじゃダメって言うか
ハッキリしてあげた方が彼女にもいいと思うよ」

彼は凄く納得したようだった


「逆だったら
自分が好きでも、相手が好きじゃないのに
無理して一緒に居てくれたら嬉しい?
私はイヤだけどなぁ」

そっかぁ~~~っと彼は溜め息をついた

「自分では優しさだと思ってても
相手は傷ついてることもあるんですね
マジ納得しました」


そうゆう事!


「俺、決心しました!彼女とは別れます!アドバイスありがとうございます」


周りともちょいちょい違う話しもしつつ
先輩にチョッカイだされつつも
結論が出たみたいだ


お水のお姉ちゃんとしては
大半真面目に話して
正しいとは言えない話しかもしれないけど

それも良いではないか(笑)




「そしたら、ルナさんみたいなお姉さんと付き合って貰えるように頑張ります!」


思わず笑ってしまった


「いいコだねぇ~~~♪19歳のイケメン君にそう言って貰えるとお姉さん喜んじゃうよ」

No.6 11/10/29 00:26
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )

その辺りで
もう一つのテーブルから上司らしい人が来て

「ノブ!お前何真面目な話ししてんだよ~!」

「いや!俺、マジルナさんに話し聞いて貰って良かったんですよ!
俺自身は全然楽しんでますよ」

「じゃぁ良かったけど
ジュースなんか飲んでるからダメなんだよ~また飲め飲め♪」

「はい!飲みます!」

私も話しながら20歳のナオキくんや隣のレンくんにも

「こうだよね~」
「ナオキくんならどう?」

などなるべく話しを振りながらにしてたけど

ノブくんとだけ話してる状態が多くなってしまってたので
一度みんな取り混ぜて盛り上げておこうと思っていた所だったので

「問題解決~~!良かったじゃん!
じゃぁ水割りに変えるねぇ~」


ノブくんに水割りを作りながら
ノリのいいコウキくんと
「いっぱい飲んじゃえばいいじゃ~~ん♪」

とテンションを上げて
話題を変えていった

No.7 11/10/29 01:20
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )

それからもノブくんは恋愛の話しにいきがちだった


「ルナさん本当にちゃんとした考え持ってて大人ですね」

「オバサンだからねぇ~~(笑)」

「ルナさんはオバサンじゃないです!綺麗なお姉さんです!
俺マジでルナさんみたいな人がいいです」


若い子にいいと言われたら喜んでしまいます(笑)

「ありがとう♪ノブくんならすぐいい子が見つかるよ~20代って一番自由で楽しいんだから
これからいい恋愛いっぱい出来るよ」


「ルナさんみたいな大人の女性に俺なんか相手にされないって分かってるんですけど
どうしたら相手にして貰えますか?」


私はちょっと考えた


私の本心では
私の年齢くらいだと10歳くらい年下だと
正直恋愛対象になるって人は多くはないだろう


でもここからは真面目に話すのは止めておこうと思ったし

何よりお客様に楽しんで気分良くなってもらうのが
私達の本来の仕事だ




「全然いいんじゃない?大丈夫だよ!うちらの歳くらいでも年下好きって結構いるしね~
ノブくんはしっかりしてそうだし」

「本当ですか?俺でもルナさんみたいな女性に付き合って貰える可能性ありますか」

「あるある♪イケメンだし♪」

「いや、俺全然イケメンじゃないですよ!」


実際に話していて
今時こんなにちゃんとした19歳も居るんだなぁ~~と感心するくらい

ノブくんは大人っぽい事を言ったりしていた


結婚も早くしたいと言ってる
「前から、早く結婚して早く子供欲しいと思ってるんですよ」

最初は、若い時にありがちな結婚への憧れかと思ったけど

ちゃんとした考えもあっての事みたいで

社会人になって半年の彼が結婚願望を口にするのは
やっぱり夢見がちで無計画に思えた



だからそこは

「結婚も早くしたいんなら年上から見ても十分恋愛対象になるよ」

と言った



またノブくんと2人で話す状態が増えてしまった

少し前にミキちゃんは違う席に行ったので丸椅子が空いてた

私は氷と灰皿の補充をしに席を立ち
カウンターで用意をしていた



ノブくん達の声が聞こえてくる

「マジ俺今ちょ~楽しいですよ♪」

「本当楽しそうな顔してるよな~ずっとどうしよう2言ってたから良かったよ」

「も~~俺本当にルナさんみたいな人がいいです!」


あらあら♪
ありがと~ございまぁ~~す♪


No.8 11/10/29 02:03
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )

ノブくんは

ちょ~イケメンとは言わないけど(笑)
なかなかのイケメンで

見た目と違って中身はしっかりしていた

普通に話してても
ちょっと考え方が自分に似てるとこあるのかなと思う事もあって


所謂(いわゆる)
『フィーリングが合う』
感じがあった


だから私自身も話してて本当に楽しいと思えた





だけど
お客様はお客様だ


酔っ払ってる訳だし

いくら嬉しいと思っても
鵜呑みにする程馬鹿じゃない

気に入られるのが珍しい事でもない

第一、私には同棲目前の彼氏が居る

疑問や躊躇はあっても

彼氏との結婚をちゃんと考えようと
5日日前に決めたばかりだった

恋愛対象になるかとか
それ以前の話しだった




ノブくんに

「結婚してるんですか」
とは聞かれて
してないよと答えていた

他の人に
「彼氏いるんですか」
と聞かれて
居ないと言っていた


キャバではなくスナックなのでお店にもよるだろうけど
ウチのお店は彼氏は居ないと言う事になっている


ノブくんは
『彼氏がいない』
と思ってるだろうなぁ


ノブくんはスナックに行くのは5回目らしいし
慣れてる感じではない

むしろ、19歳は本当は煙草もお酒もNGだしねっ!


でも、年上がいっぱいいるんだし
今日じゃなくてもそのうち

「スナックってのはこうゆうもんだ。お水の姉ちゃんに本気になるなよ」

と教えてあげるだろう

今は楽しんで貰うのが一番だ




カウンターの常連さんに話しかけられて
少し話していた

ちょうど彼らのテーブルの向かいの位置で
その間にも聞こえてくる……

「本当に性格も顔も俺好みってゆうか、いいんですよ」

ノリがいいコウキくんやレンくんも

「いいよね~ルナさん!俺もタイプだよ~」

とか言ってるのが聞こえる

「ルナちゃん大人気だねぇ~~」

勿論聞こえてる常連さんがニヤニヤしながら言う

「あのテーブルでのみ、モテ期で~~す♪」

ノブくん意外はノリでルナちゃんいいねと言ってるだけだろうけどね(笑)


笑いながらおちゃらけて水割りを作って
テーブルに戻った


No.9 11/10/29 02:36
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )

私はノブくんの隣には行かずに

「ただいまぁ~~」

と丸椅子に座った




「おかえりなさ~~い♪」
ノブくん達が言う


そのまま減っていたグラスに水割りを作ったり
灰皿交換のをしながら話しに入った


途中でノブくんが

「ルナさん、こっち来てくれないんですか?」

と言ったけど

「ここの方がいろいろやりやすいからここでいいよ」

と笑って答えた

「そうですよね。仕事しなきゃいけないですもんね」

ちょっと残念そうだったけど
納得したようだった




「俺、また来ますよ!金曜日なら居るんですよね?」

「あっ今出勤曜日変えてって言われてて、いつ出るかまだ分かんないんだよね」

これは事実

「そうなんですか?いろいろなんですか?」

「私、来月でここ辞めるんだよね~
昼間の仕事が本業だったんだけど、それも辞めてフリーになるから新しい子も居るし、都合いい日でいいですよって言ってて」

「え~~~っ!?辞めちゃうんですか?
俺、ここに来ればいつでも会えると思ってたんで……!」


かなりガッカリした様子

私も辞めてしまう前に
お世話になったお店に新しいお客様を作ってあげたい

楽しいから
単純に来てくれたら嬉しい

そう思った

ライターをあげてお店に電話して確認して

って言う方法もあったけど
19歳にそれは勇気がいるだろうな

『だったら来なくていいや』
と思うかもしれないし

もう辞めるのにと迷ったけど
私は言った

「じゃぁ、メアド交換する?出勤日決まったら教えるよ」

ノブくんは身を乗り出して言った

「本当ですか!?教えてくれるんですか?」


いや~なんか、本当に素直な子なんだなぁ
分かりやすい(笑)

「いいよ」
笑顔で言って携帯を取りに行った


私は週1、2だけだったし
メアド交換した人は殆どいない

曜日が決まっていたから
仲良くなった人でいつ居るか知ってて来る人も居たし


本業でもないのに正直面倒だったから
なるべく教えない方向にしていた




今回もこうゆう状況じゃなければ
教えたりはしなかった筈


でも、そこに
『ノブくんだからいいかな』
って気持ちも確かにあった

No.10 11/10/29 04:14
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )

赤外線交換をする事になった


出勤日を知らせる意外にも
多少のメールはするだろうなぁ

この時はまだその程度に思っていた




「嬉しいです!」


するとコウキくんが、

「ずるいなぁ~~俺は俺は?」

と言ってくる
便乗してレンくんも

「俺もメアド教えて欲しいです」


「何言ってんですか!ダメですよ~~~!」

ノブくんが2人を止めながら
チラッと私を見たのが分かった


「コウキくんは遊び人だからダメぇ~~(笑)」

連れの中に複数連絡をとったり
気に入られた人が居ると
無駄に面倒な事になりかねないし

何人とも連絡とるのは流石に面倒だ;


「えぇ~~ノブズルいなぁ~」

「いいでしょ~~♪ルナさんのメアドgetしていいのは俺だけです!」

「出勤日はノブくんに聞いてくださ~い」


嬉しそうなノブくん




「俺、本当にルナさんがいいです!」




『ルナさんみたいな人』
から
『ルナさんがいい』

になった




すかさず周りは冷やかしムードになり
私はなるべく当たり障りない言葉を選びながら

「19歳のイケメンがいいって言ってくれるなんて私まだまだイケるなぁ~~」

とか言っていた









この辺りから

なんだか

違っていってしまったんだ

と思う……

No.11 11/10/29 08:17
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )

そのうちに
来年結婚する予定らしい20歳のナオキくんの話題になった

ナオキくんは
今の彼女が相手だ!と確信していて
彼女が学校を卒業したら同棲して結婚するらしい

やっぱり結婚する前に同棲はした方がいいよね

内心共感していた


「結婚しようと思った決め手って何なの?」


決心したつもりの割りには
正直本当に彼氏でいいのか
まだ疑問と迷いの残る私自身が
本当に聞いてみたい疑問だった


「一緒に居て楽しいし、楽だし、本当の自分で居られるからかな。空気みたいな居心地で
この子とずっと一緒に居たいと思ったからです


「そうなんだ~!空気みたいな存在とかよく聞くよね」



一緒に居て楽で
素の自分で居られる

共感だ


でも

『一生一緒に居たい』

そうは思ってない

『一生一緒にやってけそう』

そう思っているから……



ノブくんも成る程って感じで

「いいなぁ~俺も早く結婚したいですよ~本当羨ましいです」

またコウキくんの冷やかしが始まる

「じゃぁノブはルナさんと結婚すればいいじゃ~~ん!
俺どうせフラレタし~」

もう笑うしかない(笑)

「ルナさんが結婚してくれたら本当に幸せですよ~~!
俺なんかと、そんな訳ないですけどね~~」


付き合うどうのの話しじゃなく
結婚まで飛躍しちゃってれば
いくら若者だって
冗談にして盛り上げてもも大丈夫だろう

そう思った



「そんな事ないよ~~~じゃぁルナと結婚しちゃう?」

「マジですか~~!?やったぁ~~!!」

はしゃぐノブくん(笑)




「俺達結婚しま~~~す♪」

「もうそんな話しになってんのか~おめでとう~~(笑)」

隣のテーブルから移動してきた人も混ざって
盛り上がる

私は笑いながら

「そうなんですよ~~(笑)結婚するんだもんね♪」




ノブくんの背中に手を回した

ノブくんも私の腰に手を回して

寄り添って見せた






私はうっかり
ちょっとドキドキしてしまった


No.12 11/10/29 08:40
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )


そのうちにおひらきとなり

彼らは帰る事になった


もっと話してたかったな~と
ちょっと残念に思った


「安いですね」
割り勘の金額にノブくん達は驚く

「ウチは安いってよく言われるよ」

「このくらいなら全然来れますよ。良かった」


若いから内心ちょっと心配してたけど
本当にまた来てくれる気あるんだ
良かった(笑)



レイコちゃんと外までお見送りをする




「本当にメールしていいですか?」

ノブくんが確認する

「勿論いいよ~私もメールするね」

「はい!待ってます!」


笑顔で手を振って帰って行った



それから2時間後まで仕事は続いて
終わったのは2時だった


ノブくんが真っ直ぐ帰っていたら
普通の人は寝てる時間……


お客様とメアド交換をしたら
なるべく早く初メールをした方がいい


それよりも
『ノブくんにメールしたい』
そんな気持ちになってしまっていた




……まずいな……
何を考えてるんだ


明日 とゆうかもう 今日だ

彼氏とアパートを見に行く約束をしてる
普通なら、楽しみにしている筈だ


こんな時に何を浮ついてるんだ私は!




でもノブくんが気になってしまってる自分が

確かに居た……



土日は両方共、彼氏と一緒に居る予定
今メールしなければ
いつ出来るかも分からない

単純にお客様に対して失礼だし……



いや 違う 違うよね


普通なら彼氏と居てもメールくらいはする

相手がノブくんだから
なんだか後ろめたい気持ちがあって

何より
そんな気持ちを持ってしまった相手に
目の前でメールをするなんて
彼氏に失礼だと思った

No.13 11/10/29 08:50
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )

とりあえず車を帰路に走らせる


帰路には親友のアユちゃんの家がある
金曜日は夜更かしがお決まりの彼女の部屋には
明かりが点いていた


今日最後にきたメールは1時30分




こんな真夜中に流石に迷惑だよね
と思いつつも
賭で彼女に電話をした


アユちゃんは電話に出てくれた

「どうしたのこんな時間に~何かあった?」

「こんな時間にごめんね!通ったら明かり点いてたから、ちょっと話し聞いて欲しくて……
30分だけ、時間貰える?」

「いいよ~じゃぁ、5分後に外行くね」


なんて素敵なの♪アユちゃん♪




アユちゃんは幼稚園からの幼なじみで
一番いろんな話しをしてる

サバサバしてるけど
思いやりがあって
情に厚い優しい子
人間的で常識を弁えてる
ハッキリした性格だから
正直な事を言ってくれる

信用出来る本物の親友だ



私とアユちゃんはちょっと似てる

私もこんな感じの性格だ


と言うと
何だか私の性格も良さそうに言ってしまう事になるけど
残念ながらそうゆう訳ではない

アユちゃんは私よりもっと優しいし
慎重な所もあるし
純粋な子なんだ


私はもっと男っぽい性格をしてるし
我が儘だし

決して『いい人』ではありません(笑)






平日休みの私に合わせて平日でも朝方までお喋りをしたりする

こんな時間なのに会って話しを聞いてくれる
そんな仲である実感が嬉しかった







その5分で
やっぱりノブくんにメールをした

『こんな時間にメールして寝てたらごめんね💦
今日は御馳走様でした
楽しかったょぉ♪ありがとう😃
彼女の事真剣に悩んでたり、本当にぃぃ人だなって思ったよ😃
良かったらまた話し聞くよ♪』


こんな内容のメールを送って
すぐにアユちゃんが来た




「バイトお疲れ様~~!すっぴんスエットだからお店入るの無理だけど(笑)」


アユちゃんは可愛い

本当に可愛いから
すっぴんでも全然イケる顔なんだけどね


「真夜中にごめんね!マジありがとう!なんか、テンパっちゃってさぁ;(笑)」


話し始めながら
とりあえずコンビニに行き

何でも好きなの選んで!

とせめてものお礼に飲み物や夜食を奢らせてもらう


近所の大きな公園の駐車場で
本格的に話しをした


No.14 11/10/29 14:05
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )


一通り
ノブくんの事を話す……


「なんかうっかり嬉しいとか思っちゃってドキドキしちゃったよ~~~;
もぉ~~~マジありえないって言って~~!目を醒まさせて下さいよ」


「ありえないありえない(笑)19歳でしょ?11コ下じゃん。恋愛対象になんないよ。無理だね~~!」


「本当だよね!弟みたいだよね!?最初はハイハイよしよしって感じだったのになぁ~~!」


「でも、もし本当に付き合うとかなったとしたら……魔女たちの22時だねっ(笑)若い旦那さんに愛される年上女」


「ぁあ~~~確かに!そう考えたらいいねそれも(笑)」




…………
…………


お互いちょっといい方向に妄想……




「ダメダメ!ないない!万が一があったとしても問題多過ぎっ!!」


落ち着いてありえないと実感したいのに
何を前向きに考えてるんだか;

No.15 11/10/30 16:41
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )

話してる中
ノブくんから返信がきた

『ラーメン食べに行ってました!
こちらこそありがとうございました😃
気が楽になりました
マジまた会いたいです😫彼女とはケジメをつけます!』

アユちゃんにも見せて
返信はまだしなかった




そして真面目に冷静に話しをする






好感を持てない相手に好かれても
嬉しくないし逆に迷惑に感じたりもする

でも彼とは話してて楽しいし歳の割りしっかりした所がある

思いやりと優しさがあるイイコだ

顔も結構タイプ

だから分かりやすく好意を持たれて
嬉しいと思った




だけど

全てはたった3時間程の
スナックとゆう場所で
お酒の入った状況での事

周囲の同僚先輩や場の雰囲気も有っての事

酔いと若さの勢いもあるだろうし

歳も離れすぎている




私自身は
嬉しいと確かに感じた

だけど、嬉しさが継続するかは不明

またお店に来てくれるのなら
連絡を取る必要があるし

気に入って貰えてたら有り難い


勿論彼氏がいるのだから
どうこうなるとかは有り得ない


自分の彼氏へのに疑問や迷いがあるから

うったり浮かれてしまったんだなぁ


これから
ノブくんと連絡をとったり
お店でまた会う中で

再びこんな気持ちになる事も
あると思う


でもそれはそれで
第一仕事の一部なのだから

疑似恋愛気分を自分も味わって
楽しむくらいの気持ちでも

いいんじゃないかとも思った


第一私は
一人の人しか好きになれないタイプなのだ






30分だけのつもりが
空は明るくなってきていた

アユちゃんに迷惑をかけてしまった

それでもアユちゃんは
「今日休みだし全然大丈夫だよ!私も気になるし心配だからさ」
と帰ろうとは言わないでくれた



「いつも気付いたら付き合ったり別れたりしてるルナだから珍しい」




私はいつもは
彼氏の愚痴や相談をする事はあっても

「出逢った」
「別れる」
「付き合う」

と決定的な事は
自分で考え
答えを出し
結果が出たり、出そうになってから言うタイプだった




最初からすぐ話す事は初めてで
進捗状況を話すのも
メールで細かに書くより遊んだ時話す
私はそんな感じの人なので


アユちゃんは
私の動揺と心境を
異例だと察してくれてたんだ




本当に明るくなるまで付き合ってくれてありがとう

No.16 11/10/30 17:39
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )

仮眠だけとった寝不足の状態になってしまった

午前中から彼氏のマサくんと不動産屋巡りをしていた




彼氏は同い年で

人見知りをしたり
好き嫌いがハッキリしてる
よっぽど合う人じゃなければ慣れるまで時間がかかるタイプ

慎重派で観察力もあるから
頼りがいがある

基本的に落ち着いてるし声も低めなので

感情が分かりにくい……

外では基本的にクール
でも2人だけだとかなりバカをやるし甘えてくる

いわゆるツンデレだ(笑)


優しい人

何より私の事を
本当に好きでいてくれてるんだろうなって
つくづく思えるような

私がしたい事や喜ぶ事を
考えてしてくれる人です



見た目は普通…かな?

かっこいいじゃん!と言われる事もあるけど
あくまでも『イケメン風』であって
イケメンではない

雰囲気がかっこよさそうなんだ


残念ながら
私達は趣味や性格が合わない

性格は似すぎてもよくないけど
違い過ぎてもよくないし難しい

趣味は合うに越した事はない

私はギャンブル嫌い
彼はギャンブル好き

私は買い物やウインドーショッピングが好き
彼は嫌いではないけど「楽しそうに見えない」
から一緒に買い物しても楽しくない

私はカラオケ好き
彼は嫌い(音痴;)

他にも諸々と合わない……



半分友達のような感覚なとこがあって
すごく好きだから
2年続いてる訳ではない

最初にも書いた通り
なぁなぁな感じできてしまっていた……




数日前も彼の優柔不断でハッキリしないところが嫌になり

『やっぱり同棲はやめよう。別れよう』

そんな話しをした


話してる中で別れたくないと説得をされて

嫌いになった訳じゃないから
嬉しい気持ちもあるし
好きな気持ちもあると感じて


やっぱり続いていこうと決めたところだった




私は思慮深いところはあるけど
ハッキリしてる性格なので
冷めたと思ったら別れる!で今までやってきた


だから
別れようと思って別れない
マサくんとの付き合いは珍しい


そこには
彼の良さや気持ちの大きさは勿論

『30歳の年齢』
とゆうものもあった

結婚を視野に入れないで付き合える程
若くはないし無謀でもない

彼は結婚には向いてると思う


「この歳じゃなかったら別れてるよね」

アユちゃん含め友達も共感なところだ


本当に面倒な年齢になってしまったもんだ

No.17 11/10/30 19:30
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )

何件か実際に物件を見た


細かい事も考えて 見て…

マサくんと私は違う目線が多いから
こうゆう時は逆にいい

お互い気づかなかったり考えて無かった良さ、悪さも考慮出来る


羨ましい事に記憶力がいいから私が
さっきはどうだったっけ?
と分からなくなった事もちゃんと覚えてたりする

こうゆう人で本当に良かったなと思った




夕方になって
姉家族と一緒に花火大会に行く約束をしてるので向かう

姉夫婦には一歳半年の男の子がいて
マサくんは姉一家と何度か会っている

だけど彼の性格上、打ち解けていると言い難い……;
悪気がないのは分かってるけど

私から見ても
『見えない壁』
があった


仲がいい友達や私意外の前では口数が少ない

それでもよく喋るとまでいかない感じ


それは性格だし仕方ないけど

いかにも素は見せません
て伝わってしまうような感じはなぁ……





大きなレジャーシートを2枚広げる
全員が寝転れるくらいの広さを確保した

No.18 11/10/30 21:08
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )

ここ半年くらいだろうか……

会いたい

連絡を取りたい

気になる


そんな気持ちがほとんど無くなっていて
面倒とすら思うようにもなってしまっていた


別れない。同棲しようと決めて
少し気持ちが戻ったと思ってたのに


ノブくんと出逢った……


それに
今日1日を過ごして
姉達とも一緒にいて実感したのは
2人でいるより
誰かも一緒の方がいいなって事

私も姉夫婦もよく喋る方だ


それに子供がいると
テンションも上がるし
明るくなるものだ

「見てみて~~綺麗だねぇ~」
「ぁあ~~またすぐ飽きちゃってるよ(笑)」
「危ないからそっち行っちゃダメだよ」

忙しくも楽しく
でもこんな会話にもあやす行動にも
マサくんはやっぱりほとんど見てるだけだった


「本当に大きくなってよく動くようになったよね」
とか、たまに口を開く

一度だっこもしてくれたけど
嬉しそう、楽しそうって感じは
本人は思ってると言うけど
見て取るのは一見難しい居とゆうか;



ワイワイ出来て良かった
ずっと2人だと、会話が……;
楽しく過ごせてるのとはちょっと違う……

マサくんと2人だと、なんだか私も口数が減ってしまう




今からこんな感じで大丈夫なのかな……


『一緒に住んでしょっちゅう一緒にいたら、気持ちも変わるのかな』


そう思って託してる部分もあった


だけど
毎日一緒にいる事が
苦痛になってしまうんじゃないか……


その不安は相変わらずあって
そうならない自信も無かった








花火が終わって、遅めの夕食を食べに行った




ノブくんからメールがきた

私はまだ返信をしていない

……???




『忙しかったらすみません
昨日は本当にありがとうございました😃
酔ってたので信用して貰えないかもしれませんが😔
暇な時にまた連絡下さい!😃

昨日のお礼はさせて下さい』



メールがこないから催促みたいな感じ?

本当に私の事気になっちゃってんだろうなぁぁ……

お礼?どうゆうお礼?
まさかご飯食べに行きましょうとか言わないよね!?


No.19 11/10/31 01:23
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )

この時はまだ
お客様って感覚がほとんど

アユちゃんと話して落ち着いたし
マサくんも大事だ

待てないところが若い感じだなぁ(笑)とか
11コ下はどう接したらいい嬉しいのかなとか

とりあえず、なるべく早めにメールを返した方が良さそうだけど……

今日は同棲の話しも進めなくちゃ


私は一人暮らししてる彼氏のとこに同棲した事は2回あるけど

1からするのはお互い初めてで
物件探しも家具家電も全部で何気に時間がかかる




その日は私の家にお泊まりで
度々泊まる事があった
なので親も彼を勿論知ってるし
一緒に食事した事もある


「ご両親まだ起きてるかな?挨拶ってなるとちょっと緊張する」

同棲する事は伝えて
「今度会った時に一応、挨拶したいって言ってるから。
土曜日泊まり来るからその時2人揃ってたら」
と言ってあった


そして ご挨拶となる
ちょっとした世間話をして……
口数が少ないから私も話してだよね?とか言ったりサポート(笑)




切り出したのは父だった

「まぁ、知らない仲じゃないんだし、これからも宜しくお願いしますね」
父は頭を下げた


「はい、こちらこそ、宜しくお願いします」
彼は流石に八ッとした顔

「あの、本当はこの近辺にしたかったんですけど、勤務地の関係もあって……」


何故彼の実家寄りの場所を予定してるのかとか
車で1時間程かかるけど
うちの実家には行き来しやすい道にするとか
話していた




彼の家と私の家は車で1時間~1時間半の距離にある

中距離なのと仕事の日はほとんど遊びに行ったりしないとゆう彼の性格上
私が仕事を休めたり早番をとれた土日に会うのが普通だった

通し出勤でも会いたいと言われてイラっとする事も増えてた




話しが逸れたが


『父から切り出した』

良いこととは言えません;;;





私の部屋に行き私が
「やっぱりアッサリだったね~父から切り出したし(笑)」
と言う

「普通の話しになってたから、いつどう切り出そうと思ってたら
先に言われてしまった」

「そうだ思った。でも、こうゆう事はやっぱりしっかりして欲しい。
タイミングがとか分かるけど判断に時間かかってるのかな……」

「ごめんね。みんな結構喋るしさ」
それは気を使ってるからもありますが?




大事な事だからしっかりキメて欲しかった


改めて

残念
ガッカリ
不安



はぁ~~~;

No.20 11/10/31 02:01
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )

マサくん対する気持ちが下がって 上がって また下がって……

また繰り返しなんだ;;;



良く言えば
慎重で観察力があって思慮深い

悪く言えば
優柔不断で時間がかかり決断力が無い


何にしても良し悪しだけれど
ここぞって時ってある

彼は肝心な時にそれが出てしまって失敗する事があるのだ……






翌日日曜日も物件探し

お昼過ぎ、私は彼の運転中にノブくんに返信した

「返信遅くってごめんね💦
大した事言えてないし、何もしてないよぉ😉💦
私もイケメンで若いのにしっかりした考えての子が今時も居るんだって嬉しくなったよ♪
オバチャン発言!?(笑)
こないだも話したけど、昼間の本業辞めるからお店の出勤曜日変わるから
まだわかんないんだよね💦
分かったらメールするね♪
ノブくんも暇な時とかメールしてね😃」


さり気なく「お礼」にと食事に誘われたりしないように
お店の事も言う


数分後に返信がきた
早いなぁ(笑)

「マジですか!?(ノд<。●)゜。
そんな事言われたら照れちゃいますよ(m'□'m)
オバチャンじゃなくお姉さんですよ💕✨
お世辞とかじゃなくて本気で✨
スナックは10月いっぱいってことですね😔
その後はどうするんですか?😔

ルナさん
結婚してないって言ってましたけど
彼氏もいないんですか?😣💕
失礼なこと聞いてすいません😔」




ぁあ;;;
聞かれてしまった😥


普通なら、彼氏いないよ
と言う


けど、メールの感じからでも
好意を持たれてるのは明らか

いくら仕事でも
成人もしてない純粋な子を
なんだか騙してるような気持ちになってしまった……;;;




とりあえず不動産屋につき気になった物件を見に行く


惹かれる物件もあったし
候補からどれにするかを決めるとこまで進んだ




私はまだ不況の中
知らない途中で新しく仕事を来月から始められるように探したいので
新居もなるべく早く決めたかった


候補をなんとか3つまで絞って
そこでまた彼の優柔不断が出て

あれはどうだ
ここはどうだ

決まりそうで決まらない

私も優柔不断なところがあるけど

「100%希望通りは無理って言うしね」
前にも言った事を言った


有力な2件のうち一つは
「この物件は条件もいいし決まりやすいと思うから、もしこれがいいんだったらなるべく早い方がいいですよ」
と唯一言われた物件で

私はそれ寄りだった

No.21 11/10/31 02:46
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )

翌日、本業の服屋に出勤

10月半ばで退職する
それまで前日通し出勤なので最低でも半日は職場に居る状態


仕事をしながらも考える……




どうしよう

本当に迷っていた

なんだか犯罪でも犯すような気分だ


仕事だから当然

でもなんかこの子本当にイイコっぽいから
悪い気がする


素直で正直な人は好きだ

私自身が基本的に正直で真っ直ぐな性格なので
裏表あるような人や
調子のイイ世渡り上手は苦手なんだ


若いからまだ真っ直ぐで純粋でいられるのもあるだろうけど


お店に来て貰えないのもな……
まぁ指名料とかある訳じゃないので
直接私のお給料に関わる訳ではないが


また単純に会って話してみたい気持ちもある

でも彼氏に悪い気持ちも勿論あって

彼氏いないよって嘘をつくのはどっちにも悪い気がした


いろいろ考えてるうちにこの時点で
「お客様」とゆう見方からだいぶ逸脱していた


第一
こんなに考えて悩む時点で
何とも想ってない筈がない



昨日一昨日で
彼氏と一緒にいて
やっぱり好きだって気持ちにもなったけど

やっぱりイマイチ頼りなくて不安になった

とゆうマイナスもまたうまれてしまった


そこに、他の人を見る隙間が出来てしまった……



いや、前からあった隙間が広がった
の方が正しい





夜遅くなってからノブくんに
「本当にまた来てくれるのかな☺

彼氏?難しい質問だ(笑)」

とこそは敢えて濁して返信した


『いないけどどんな反応するかと思って(笑)』
『彼氏いるよ』
どっちにもイケるなと思ったから




彼は今週夜勤らしく、夜中に夜勤休憩中ですと返信があった

「あ~~~💦誤魔化したぁ~~😭(笑)
彼氏がいたら悪いなと思いまして……」


ハイ 誤魔化したよね(笑)




さてと、どうするか……

同棲の事と

彼氏の事

ノブくんの事




正直もう考え過ぎて疲れた





……私は決心した

No.22 11/10/31 03:11
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )

長いメールを返した




「彼氏いたらメール悪いな⬅そしてノブくんは彼女がいますがΣ(・ω・`)(笑)

でもちゃんと考えてて偉いぞ19歳☺(笑)


彼氏がいるかどうかは……


います💧


スナックで彼氏いるって言わないでねって言われてるから本当は言っちゃいけないんだけどね(-_-;)


前から同棲しようって話しだったんだけど
正直、最近まで別れるかどうしようか考えてて、『ちょっとお互い考えよう』
って言ったんだけど
まぁ、俺は考える余地は無い的な…
続く事になって

じゃぁ同棲しようみたいと
それでお店辞めるんだ

そして決断したちょっと後にノブくんに会ったみたいな(・∀・)(笑)
そんな感じでした


もう少し早く出会ってたら、うっかり別れてたかもよ💨<(_ _)>(笑)


言おうかどうかと

営業💌にしたらいいのかとか
ちょっとの間でも楽しく出来たら悩んでるノブくんも元気になってくれるのかなとか
仲良くなっちゃったらヤバィんじゃないかとか
でも彼氏いるって言ったら2度と会えないんだろうなとか
でもお互い相手いるじゃんとか

なんかいろいろ考えてた😥ごめんね🙇


私の言ってる事は、仕事としてはアウトだけど(笑)
なんか、ノブくんを翻弄させたくなかったってゅうか、期待させてもし好きになってもらっちゃったら傷つけちゃうし……💧

ノブくんは彼女の事とか傷つけたくないとかちゃんと考えてて、それも凄い分かるし
そう考えてる人に……💧と

スナックだこそうゆうもんだとか私も分かってるけど
ノブくんは若いからどうか分からないし
ノブくんに嘘ついて振り回すとか
やっぱそれはイヤだったんだ🙇

やっぱこの仕事めっちゃ向いてない😩(笑) 」





こんな内容でメールした
殆ど思ったままでメールした


私は私らしくでいいや
そう思った

義理も恩もあるけど
もう辞めるお店の為より
未来明るい若者を翻弄しない事を選んだ


それでも一度くらいは飲みに来てくれるかもしれない
それは本人次第


お店に来てくれる分には
お客様とお店の女の子だし
浮気みたいなものにはならない




それは彼氏の為でもあった


彼氏が居ると言ってしまえば
だいたいが、どうにもなりはしない




それは
私自身の抑制の為でもあった









何の特別な気持ちも持たずに

ノブくんに会うのは

無理だと思ったから……

No.23 11/10/31 06:29
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )

朝 夜勤明けに返信がきた
ちょうど私が朝起きる時間くらいだった


「実は昨日彼女と別れたんです。
本当ルナさんのおかげで踏み切れました
自分では優しさだと思ってても相手は傷ついてることもあるって知りました
このままだったらもっと傷つけたと思うので😔

やっぱりいるじゃないですかー😭
でもルナさんがそんなに俺のこと考えてくれてて嬉しいですありがとうございます😔💕」




もう別れたんだ!?
こんなに早く別れるとは思うなかったし
本当に別れるかどうかも分からない
と思ってるとこもあったから意外……


彼女居るのに他の女に惚れるんだぁ
とも思ってたし、彼女に悪いなとも思ってた

気持ちが無くなって、他の人を見てしまうのは自分がそうだから分かるけど

実際のとこなんて
本人にしか分からない




ノブくんくんのメールも長く
まだ続いてた




「本当言うと 俺
ルナさんに惚れてました
あんな短い時間でって話ですけど、実際 19の俺なんて相手にしてもらえるわけないのに

だけど俺は
ルナさんが幸せなほうがいいです!💕
俺なんか相手にしてるよりルナさんの幸せを思ったら俺はいなかったことにしたほうがいいです!

ルナさんの幸せを願ってます☺
絶対幸せになってください!💕✨」






……複雑だった……


もしかしたら
私に出会って、相談したからだけじゃなく

私を好きになって
気持ちが決まって言ったのなら

こんなに早く別れたりしなかったんじゃないのかな?




惚れてましたって言葉が
単純に嬉しかった



幸せになって下さい
それも嬉しかった

複雑に嬉しかった


『俺はいなかった事にしたほうがいいです』

19歳のセリフにしたら
妙に大人びて感じた





再び
返信に悩む事となる……




イイコだからこそ
変に恋愛感にショックを与えたくはなかったし
年上はやっぱりイヤだとか
植え付けてしまうのもイヤだ




私は、疑問や後悔がお互い残ったりしないように
お互い向き合って言えるような


ちゃんとした終わり方をしたいと思った



No.24 11/10/31 06:52
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )

「昨日もう別れてたんだね💧
好きな気持ちはまだあるって言ってたし、別れないかもなって思ってたけど、踏み切れたって気持ちなら、決断して良かったのかな?
優しいだけが優しさじゃないとか偉そうなこと言っちゃったよね~~;
傷つけないようにって考えてってゅぅノブくんの優しさもぃぃと思うけどね

惚れてましたと言われてドキドキしちゃいました❤(笑)ありがとう☺
初めて会って、短い時間で、状況とかいろいろあるけど
フィーリングってあるよね✨

『ルナさんがいい』って言ってくれて嬉しかったけど、場のノリとか勢いとかあるなって感じはあったけど
メールして、本当に気に入ってくれてるのかなって思ったよ

逆だよ~~💦19歳のイケメンなイイコに30歳は上過ぎて釣り合わないなぁって😣
まぁ、もしもお互い相手いなくて、付き合ったとしても、結婚とか考える考えないの歳の差とかは確かにあるよね~~(笑)
幸せになって欲しいって、ありがとう☺
私もノブくんには、幸せになって欲しいなって思うよ✨
絶対幸せにとか言われるとプレッシャー(笑)
うん。まぁ。別れようかと考えたり。最近にちょっと時間おいて考えたいって言ったくらいだし(笑)

ノブくんはまだ若いしこれからだし✨恋愛もチャレンジもいっぱい出来るからね☺
いっぱい楽しんだほうがぃぃよ🎵

ノブくんにいい出会いがあって幸せになれますよぉに✨💕」


それから
スペースをかなり空けて
気づくか気づかないか
運に任せて続きを書いた(笑)


「本当はね、彼氏いるって言ったの、ちょっと後悔した😥正直💧
でも、言わなかったら、騙してるみたいになるし……😣

好きになってくれたら悪いとか思いつつ
惚れてましたって言って貰えてめっちゃ嬉しかったし❤☺

でも、もう無かった事でって言葉と一緒に聞いたから、複雑……

もぅ一回でいいから、また会ってもっといろいろ話してみたかったな……とか正直思っちゃう私はヒドいヤツです💧

私もノブくんの事、好きになりそうだった

てゅうか、好きだから
正直に言ったり、もう一度だけ会って話したいとか
思ったんだろうね」






付き合える状況だったら結婚感とかどうだったんだろ

彼氏とうまくいってないと言ったらどうなのかな?

疑問になる事も書いて




正直な気持ちを伝えた


No.25 11/10/31 07:55
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )

書きながらも
自分でも
どうしたいんだ私は!と思ってた


諦めて欲しくないの?

最後に会いましょうと言われたら

会うつもりなの?


でもとにかく
ちゃんと考えたよって事と
想いは伝えたかった

適当に翻弄したスナックのお姉ちゃんと思われて終わりたくはなかった





また朝に返信がきた……


「そう言ってもらえると嬉しいです✨
でもこの自分の性格好きじゃないです。相手を甘やかしてるだけかなって😔それで相手を傷つけて最低ですよ💧

ルナさんは本当魅力的です!自信持ってください!✨
いや 本当
実際今でも惚れてますよ
無理なの知ってるのに

あの場で俺が言ってたことで嘘言ってないですよ!話し聞いてもらってて本当にルナさんがいいなって思いました

実際問題年上のお姉さんに相手してもらえるわけないです💧
いろいろ考えなきゃいけないし俺なんか相手にしてもらえませんよね😔

俺は早く結婚して落ち着きたい人です☺


全部読みましたよ
気を遣わせちゃってすいません😔

ルナさんなら大丈夫絶対幸せになれますよ💕✨

俺は 少しの時間でしたけど ルナさんに話し聞いてもらってた時
幸せを感じましたよ✨
こんな人と一緒にいたいなって本当に思いました


なんか本当
俺んとこ来いよ
って言いたいですけど
言えないです

もし
万が一でも
来てくれたとしても
不安な思いさせると思うし

でも 感情のままに
無責任なことは言えないです😔
ルナさんを思って見守るしかないです😔

好きって言ってくれてありがとうございます💕

俺ももう一度会ってお話したいですけど
会っちゃったら好きって感情が出て来ちゃいそうです😔

今の時点で彼氏さんに本当申し訳ないことしてるなって思います(泣)」




ありがとう

切ないな


「とりあえず、ノブくんは自分に自信持って☺ホントに✨

てか、いろいろ考え過ぎちゃった気もする😥
始まってもいないのにねぇ……

例えばもし距離置いて離れてる間に出会ってたら
話したり会ったりする事も出来て
もっとお互いの事知れて
彼氏と別れて付き合うとか出来たかもしれないし

もし気になるなって人が出てきただけで片想いだったら
ダメだよね~有り得ないよね~って思うけど

お互い好きなんだろぅなって分かっちゃってるから
諦め切れない気持ちがあるのかな

なんかもう、『もしもの話し』をしてもしょうがないんだけどね」

No.26 11/10/31 09:04
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )

「ノブくんはしっかりしてるから
年上相手でも全然大丈夫だよ✨
本当にいい恋愛して欲しいな

ごめんなさいって思う
だけど
好きって言ってくれて
嬉しいのも正直な気持ち
ありがとう✨
幸せになってね☺」


「もう 良くわかんないですよ😭
ありがとうございます😔
俺は全然大人じゃないですよダメダメですよ

まあ でも
無理な話しなんですけどね😔
あきらめないと(泣)

あきらめないといけないのに
そう思うと
逆に気持ちが増しちゃうんですね
人間って😔

ルナさんは気にしないでください!」




なんだか
終わりそうで終わらないやりとり……
そんな感じになってしまっていた




それに、
書いてある事だけではなく

普通の会話もあったりするし

時間ないから返信は後で、ととりあえず挨拶メールもしたり


本当に
なんかもうよく解らないし
って感じになってたと思う



それに
お互いに

ダメだと
終わらせなきゃと

思ってはいるけど
終わりにしたくない……

そんな堂々巡りをしてしまってると感じた


そんな中に届いたメール……



「俺思いました

ルナさんのこと想ったら
あきらめないといけないなって😔
ルナさん困らせてる時点でダメですごめんなさい😔

あきらめきれないけど
ルナさんのこと好きだからあきらめます😔

本当出会えて良かったです😔
ありがとうございました😔💕」




あ……終わるんだ

本当に、終わりになっちゃうんだ……
そう思った


むしろ、もっとちゃんと早く
終わらせなきゃいけなかったし

最初は
こんなに長くメールを続けてしまうとも
思っていなかった


いつの間にか
ノブくんとメールをするのが普通になっていて

こんな内容だけど
日常会話みたいな内容もあるからなのか



楽しみになっていた













No.27 11/10/31 16:23
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )

その時
同棲の話しがごちゃごちゃと停滞していた。

物件は「ここだけは早く決めた方がいい」
と言われた不動産屋も推奨のに決めた

ルナが一番ぃぃとこにと言われて
決定したのは私だった

比べ過ぎて決められない状態のマサくんだった
でも
「大事なのはルナが一緒に居る事だからルナが一番いい所がいい」
と私を優先してくれた優しさもある


マサくんが後から後から疑問や不安を出してきて……


あそこはどうなってたっけ?

何々は何処に置くの?

窓の寸法測らなかったけどWベッド入るのかな……


私はこれはこうするから大丈夫だよ。
と疑問を解決したり
「まだどれにするか全然分からない時点で寸法測るものなの?
心配ならまた物件行って測ったら?」
と言ったり…

マサくんは夜勤中
夜勤日勤のサイクルが2人は同じだった

私は通し出勤で1日お店に居るから
再び物件には行けない

夜勤前に早めに起きて貰ってしかない

でも「また行ってみる」との答えにはならないでまだごちゃごちゃと言ってる

マサくんは電話が嫌いなので、やりとりはメールだから
時間が合わないから出来るメールも限られてる中で
一つ2つづつ言ってきて

ベッドが、寸法が、の話しで2日が過ぎてしまっていた

「いつ書類貰いに行けるの?休憩中に不動産屋に連絡するよ」
などの決めるべき事は流されていた……


私は
「マサくんの心配とかも分かるけどせっかく細かく考えて決めても他の人に決まっちゃったら全部無駄になるんだよ
まずは、契約するのが先じゃないの?
ベッドが入らない物件なんて都心の手狭物件でもなければそうはないって
私の質問にも答えて欲しいし一つづつ言われても時間かかりすぎだよ!
私の休憩時間に起きてるんだから電話にするとかも出来るじゃん
やっぱりここじゃ嫌なら違うとこにしようよ」

とメールした
すると

「ここが嫌な訳じゃないんだけど
ルナが早く仕事探ししたいから焦るのも分かるけど、大事な事だから慎重にいきたい
ゆっくり決めようよ」


焦ってる……?
確かに早く契約しましと言った方がいいと思ってるけど
みんなベッド入らないなんてキングじゃないんだからないよ
って言ってるってば;
その話しに2日かけられて言ったら
ゆっくり決めようよ!?

イライラがMAXに達した

てゆうか本当に不安になった
慎重なのはいい事だけど、慎重過ぎる

決められないにも程がある

No.28 11/10/31 17:00
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )

マサくんは同棲するかって話しの時から
「同棲してから別れるかとかは、無駄になるから嫌だし」
と言っていた
そりゃ私だって誰だって嫌だ

マサくんは、私の気持ちが冷めてるとこがあるのも分かってるから
その不安の現れでもあるんだろうけど


メールに一通り思った事を書いた
それから

「ごめん、自信なくなった……
本当に住んで別れるとかなったら大事だし
今回決めるのは止めて、考え直そう」

と最後に書いた


つまり、同棲をするのは止めようと思った

これから続けばまたそのうち同棲するかもしれないけど
とにかく今は止めようと思った

それには、ノブくんへの気持ちもかなり絡んでいた


ノブくんと、終わらせなきゃと思いながらも連絡をとり続けてしまってる中
やっぱりもう一度会いたいとゆう気持ちが強くなってしまってた


私が好きな人は

マサくんではなく

ノブくんだった




ノブくんに返信する

「あきらめないといけないって気持ちにさせちゃってごめんね……
ノブくんが困らせてるわけじゃないよ
自分の気持ちの問題だから
ノブくんもそうだったと思うけど
相手と別れようと思うような、気持ちに隙間があるからって事なんだよね
じゃなきゃ他の人見たりしないからね

メールもやめなきゃって思ってたのに
続けてきちゃって……」

それから
もう来てくれないと思うけど一応と
スナックの出勤日を伝えた
アパレルがいつまでってゆうのも伝えた
こっちにも行こうかなと言ってたので、一応


決めるのはノブくん次第


遊びに行くとかは、本当に浮気って感じになってしまうけど
お店に来てくれる分には

お客様だし
友達が遊びに来る
よくある事だ


私はそんな言い訳をしていた




マサくんとは本当に別れようかどうかと考えるところまでいっていた

だけど

結婚前提での同棲をする予定の30歳が別れる

簡単な事ではない……


数日前に話し合ったばかりだから尚更だ




かと言って
いくら惹かれているとはいえ
一度、2、3時間しか会った事のない11コも年下の男の子と

真剣に付き合う事を考えるかどうかすら
全然解らない




気が合うな

考え方が似てるな

性格も似てるな

しっかりしてるな


そう思っても
実際のとこなんて解らない

最初は誰でも
素ではないし
善かれ悪しかれ
気を使ってるもの

良く見せようと頑張ったりもする

No.29 11/10/31 19:35
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )

ノブくんからの返信は

「会いに行きたいです

会ったら諦められなくなりそうです
そんなの迷惑かけるし……
でも会いたいし……
どうしたらいいのか分かりません」

とゆう内容だった
余計に悩ませてしまった;;;


私は
「彼氏には悪いなと思うけど
浮気する訳ではないし
いいんじゃないかと自分に甘く考えました

ここまで気持ちがきちゃうと逆に後悔しちゃいそうだから……
でも、ノブくん次第だから」

と返信した




翌日のお昼休憩の時、マサくんからのメールを見た


「不動産屋に行ってきたよ
仮契約したから、他に先越される事はないよ
これから審査したり、書類出したりして本契約だって
ベッドの事聞いたら入るから心配ないって」




……ぇええっ!?




私は、今同棲するのはひとまず止めてやっぱり考えたい

とゆう意味でメールしたつもりだった
それが伝わってなかったのかな?

自分の送信メールを見直した


……多分、伝わると思う;
後に相談してる友人にも細かく話しけど
「普通にやめたいんだって分かるよ」と言っていた




いつ何時くらいに書類貰いに行けるのかって事にも
ルナが適当に決めて言って教えてと言っていたような彼
これにもイラとした
自分の都合なんだから分かんないよ決めてよ!


今まで散々グダグダごちゃごちゃ言っていた彼が
例え朝方だろうが私が仕事してる時間だろうが
「じゃぁ決定にしよう、契約しに行くよ」
との一言もなく
事後報告の形できた事は

私にとって
強行突破に感じた




ヤラレタ……;;;

私は同棲はとりあえず今この物件にするのはやめて保留
に出来ると思っていた



彼のメールには
不動産屋さんがさぁ……
と普通の内容が続いていた




とりあえず、休憩時間も残り少ないし
「今日行ったの?もう、仮契約したの?」
と短いメールだけした



マサくんが何を考えてるのか分からない



いや、解る




ダメになりそうになったから焦って
決めてしまえば何とかなると思って

そんな感じだろうな




こうなったら
もう
覚悟きめて
同棲するしかないのか……


非常に進まないこの気持ちは
どうしたらいいんだろう……;;;






私は
「同棲するまでの間しか連絡とれないですよね……」
とゆうノブくんの言葉を思い出していた




その期限を無くしたかったのに

No.30 11/10/31 21:20
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )


ノブくんとは相変わらず
普通の会話メールをしたり

会いたいけど申し訳ないし
気持ちが大きくなっちゃうし
どうすればいいんだろう……

とゆう感じだった





マサくんに聞いた

「考え直さなくていいの?てか、私が送ったメールの意味は分かってる?」


「分かってるよ。俺がグズグズして決められないのが悪かったから
早くしなきゃと思った」




注意された事を早期改善した
とゆうような感じ

強行突破ではないのか……
どうしてもそんなふうに感じてしまう




とりあえずとにかく
同棲する話しで進んで
審査が通った


連帯保証人にマサくんのお父さんになって貰うので
保証人の紙に書かれた住む人の名前を見て
ご両親は初めて私の存在を確かな形として知った


彼女が居るのは知ってたけど
会った事はなかったし
マサくんは家族の事が好きではなく……

詳しく話したりもしないタイプなので
年齢や仕事など
細かい事は知らずにいた




私は、アユちゃんと、違う友人と、姉の3人に、度々相談と報告をしていた


私が別れるとか付き合うかとかで
相談したりここまで悩んだりするのは初めてで

本当に親身になってくれて
電話をくれたり
会って話しを聞いてくれたり
本当にありがたかった



悩んで悩んで
あまりご飯が食べられなくなっていた

元々普通~痩せぎみ体型の私は

最終的にこれ以上痩せたら体力に関わるってくらい体重が落ちた


心配させてしまっていた






同棲をやめようとしてやめられなかった事は
ノブくんに言ってなかった

言っておいてやめられなかったら
ぬか喜びをさせてしまうし
実際出来なかったんだから
言っても仕方ない
そう思っていた


だけど、きっともう会わないんだろう
連絡もとっててはいけないんだ
こんなに悩ませて申し訳ない

もう終わりにしなきゃと思って




同棲やめようとまで思ったんだけど
やめられなかった

いい加減に考えて
フタマタしようと適当に思ってたわけじゃないから



その気持ちを伝えたかった




本当に惹かれてた


それだけは信じて欲しかった





私はその事をメールで送った

No.31 11/10/31 22:29
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )


ノブくんからの返信……

「服屋さんに行こうかなぁ😍
ルナさんに会いたい

悩ませてしまって、俺何やってんだろう
好き過ぎて空回りしてます
すみません」


ちょっと意外……
でも
正直に嬉しかった!




とうとう
私達は
再会する事になった




会ってどう思うかなんて分からない


第一、ノブくんは綺麗、可愛いと言ってくれてるけど

ノブくんは酔ってたし
暗めのお店の中だから
実際より可愛く見えていて
それから脳内で美化されて……

お世辞もあるだろうし
可愛いと勘違いしてるとこもあるだろう

若く見られると言っても30歳は30歳だ


実際明るい中ちゃんと見て
「あれ?こんなんだった?」
と思われる可能性は十分にあった


なんて恐ろしい……(笑)

それもそれで
若者が夢から覚めて
いいのかもしれない


私もハッキリ顔を覚えてるかと言ったら微妙なとこだったし




そのメール以来
何だかちょっと吹っ切れたように
ラブ感のあるメールが増えた

私は、無責任な事はしたくないし
(十分無責任ですけどすみません)

決定的な感じの言葉はなるべく避けながら

嬉しい事や自分の気持ちも伝わるような事を言っていた


お店が忙しくなくなる夜にノブくんは来る事になった


当日、夕方の休憩でメールをした
すると
「今○○に居ます。これから向かいます!」
と返信がきた!

ぇえっ!?予定の時間より早いけど……
休憩の後なら夜休憩にかぶる心配はないと思ったのかな?

ドキドキする……
緊張する……;
年甲斐もなく
恋愛初心者の気分だ


スタッフは5人
お客様は少ないけど
店頭は管理業務の仕事中
一人のスタッフはストック(バックヤード)で作業
一人づつ休憩を交代で行き
店頭には私とバイトくんの2人がこの時の基本体制だった

会計を出来るのは店長と副店長と私だけ
レジも意識しながら接客して
ノブくんがいつ来るのか気にする……





レジを打ってる時

来た……!!

「いらっしゃいま…せ~」
一瞬声が止まってしまった!(笑)
彼も気付いてて目が合い
お互い軽くお辞儀をした


こないだは明るい茶髪だったけど
今日は黒髪になってた

でも分かるもんなんだなぁ

No.32 11/11/01 02:06
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )

ドキドキする

自分でもびっくりするくらい

ドキドキしてる


緊張してる
嬉しいから
もある

それから
不安だから


こんなにドキドキしててヤバいなって
今から行きますメールが来てから思ってた

本当に好きになっちゃったんだな……





同時に
マサくんに対しての罪悪感も感じた


お店に遊びに来てくれたって事で!!!

再び私は自分に言い訳をして

ノブくんの所へ向かった






ノブくんは裏がストックになってる壁面を見ていた


「こんばんは~」

笑顔で言った

「こんばんは」

ノブくんも笑顔で返してくれた

「場所、すぐ分かった?」
「はい、大丈夫でした」

ノブくんは地元が隣県で、就職でここへ来ていた



この時何の話しをしたかよく覚えていないけど

髪の色の話しで
「俺キンパだったんですけど飽きちゃって一気に黒髪にしました」

「私は退職してから美容院行こうと思ってたらプリンになっちゃった」
とか

見てる服の話しとか
メールでしてるようなたわいない話しをしてた


一着決まってレジに置いておいて
その辺りでちょっと混んでしまった

混んだ時に一人だけにずっとついてるといい顔をされない

「ちょっと混んで来ちゃったから行ってくるから見てて
ごめんねまた来るね」

「はい、しょうがないですお仕事なんで。分かりました」

2客を接客して、ノブくんの所に戻る





セールコーナーを見てた
「お疲れ様です。
安いですね~~!」

「ウチ基本的に安いんだよ(笑)」

またそんな話しをしてるとノブくんが言った



「あの、ルナさん、仕事終わったら、何してるんですか?」

「ん?終わったらって、今日?」

「はい今日です……何か予定とかあるんですか?」


一瞬 いつも何してるんですか?って話題かと思ったけど
すぐにお誘いしようとしてるんだと分かった

「ううん、ないよ。送別会も今日じゃぁないし
みんなの予定なかなか合わなくてさ~」


言いながらなんかテンパりそうだった

正直、お誘いがあるとは予想していなかった


何時頃来るかは前日の夜中に決まったし
ずっと
『彼氏さんに申し訳なくて会いたいけど会えません』
と言ってたし

私もお店で会う分には
ギリギリセーフだと思ってたし……



「そうなんですか?予定空いてるんですか~……」
頷きながら商品を見てる


……… 無言になる

No.33 11/11/01 03:13
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )

……どうする?どうする!?どうする私!!??

テンパった頭の奥で走馬灯のような速さで思考する


ノブくんに会う前と会ってからのドキドキ感

実際会って話して
やっぱりイイコだなぁ
緊張するけど楽しいなぁもっと話したいなぁって

やっぱり恋しちゃってるんだって……





「仕事終わるの遅いから、予定入るとかめったにないよ」

「そうですよね。
そっか~~時間あるんですね~……」




 ……また無言になる……


多分、言いたいのに言えない
予定はと言い出したはいいけど
誘うところで躊躇してるんだと察する


無言も気まずいし
ここまでノブくんが行動してくれたんだし……


意を決して私から切り出した




「仕事が終わるの早くても9時半だから
もしご飯行こうとか誘ってくれるんだったら
普通の人にしたらかなり遅い時間になっちゃうよね……」

意味分からず一気に言ってしまった(笑)
私もどぉ~~~していいかわっかんないよっ!

言い終わるのと同時にハッとした顔のノブくんが言った

「いや!俺全然大丈夫です。残業で遅い時間になるとかよくあるし、休みの日は適当なんで、全然待てます」

「そぉなの?10時とかになっちゃうと思うよ?」
「全然いいですよ。このへんで適当に時間潰してます」


じゃぁ、ご飯に行きましょう
とゆう事になった


また少し話してからノブくんはお会計して帰った。



誰も居ない方のストックでしゃがみ込みながら『きゃ~~どぉしよう~~!?』と心の中で叫んでた(笑)


最後の休憩で
マサくんに返信をした時
「お店の人にご飯誘われたから行ってくるね」
と書いた……




ごめんなさい。

今日は ノブくんの為の時間にさせていただきます

申し訳ございません。


頭を下げながら送信ボタンを押した





だからって許される訳ではない
それも分かってる


だけど、全然気にせず遊べる訳がない





10時近くに仕事が終わった

副店長と私は仲がいい
お互い喫煙者なので終わってから一服しながらよく話していた

「もう辞めちゃうの本当に惜しいよ~~!
今日もアイツが使えなくてさぁ~~……」
よく喋る彼の話しは続く;

でも、立場的にも、帰りたいとは言いにくい

話しながらノブくんに
「終わったけど話ししてる、ごめんね」
メールする




駐車場にノブくんであろう車が停まってる


No.34 11/11/01 04:04
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )


その車は閉店時間から停まってるのを知っていた


やっぱりその車だった

何時になるか分からないと言ったのに
ずっと待っててくれてたんだ……!





話しが終わったのは11時近くになってしまってた

ノブくんの車にダッシュする



ノブくんは眠っていた
眠ってると気づいた時には窓をノックしちゃってたけど


「めっちゃ遅くなっちゃった;待たせちゃってごめんね」

「大丈夫です。寝ちゃいました
どこ行くか決まりましたか?俺後ろから着いて行きますよ。その方がいいですよね?」


別々に向かう事になった


彼氏がいるから、助手席に乗せるのは悪い
と気を使ってくれたのかなって思った


本当にちゃんとしてるんだなぁ
今日来てくれたのも
ご飯に誘ったのも
相当勇気も決意も要ったんだろうなぁ……

それはこの数日も
今日も見ててよく分かっていた





私が選んだのは
暗めのエスニックな雰囲気のお店
一席づつ高い壁で囲まれてたり
個室があったり
落ち着いて話しやすい


私は開けたお店が苦手だったし
お店から近く、12時まで営業してる

お店に着いた時は11時前で、予定より時間がなくなってしまってたけど;



ノブくんはお店を気に入ってくれた
良かったぁ!

ノブくんも私と同じく
ファミレスみたいな開けたりガヤガヤしてる所は苦手だと言った

「私も行くとしたらドリンクバーで夜に女子会的な時くらい」


話しながらメニューを見るけど
ノブくんはかなり喋る
私もだけど(笑)
全然メニューが決まらない(笑)


「とりあえず決めようか」
やっと私達は注文をした





飲みに来た時の話し
お互いの仕事の話し
職場の変な人の話し


いろいろな話しをした
基本的にノブくんの方が喋る


「俺、本当は凄い人見知りするんですよ。緊張するし。
でもルナさんとは結構大丈夫です
服屋ではちょっと緊張しましたけど、今は大丈夫です」

「そぉなんだ?最初会った時から凄い喋ってたから、そうは思わなかったよ」

「あれはお酒が入ってたからです。今はメールで慣れたのもあるし
なんかルナさんて話しやすいです」

それはよく言われる事でだった

「私はあんまり人見知りしないけど、ダメな人は全然ダメ。極端かも」

「俺もそれあります。合わない人はとことん合わないし話したくもないです。態度に出ちゃうし(笑)
状況でそれなりに対応しますけど」

No.35 11/11/01 04:43
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )


今日みたいに緊張したり
ドキドキしたりするのは本当に珍しい

いくら好きな人に会うと言っても
本当に自分でも参るなぁと思うくらいだ……



正直に言ってみた

「でも私今日めっちゃドキドキしてたよ(笑)今もちょっと緊張してるかも(笑)」

「えっそうなんですか?全然そうは見えませんよ」

「うんなんか、なんかね~~~」
言ったくせに笑って誤魔化した


「緊張してたら俺ご飯なんか全然食べらんないですよ。
普通に食べてるし」

確かに普通に食べてる


私は最近本当に食べられなくて
お昼休憩が遅くて、いっぱい食べたからお腹空いてないんだょね
と言っていた





会って話して思ったのは
19歳とは思えないくらい
しっかりした考え方をしてる事

本当に素直で真っ直ぐで
思った事を言うって事

嘘が嫌いで嘘をつくのが下手って事

これも今日職場の話しをしてて分かった


「私、腹黒い人がとか裏表ある人が苦手なんだよね
自分が基本的に嘘つけなくて表示に出やすいし
八方美人とか合わないんだよね」

「俺もですよ!すぐ顔と態度に出るし、我慢して言わないとかしないです。
なんか裏表ありそうだなぁ~って思うと警戒しちゃいます」

「分かる分かる!まぁ、分別はあるし、状況には応じるけど、本当に苦手なんだよね
何か隠そうとしてもすぐバレるし(笑)」


そう、私は嘘や隠し事が苦手なんです

だから、こんな事になって
彼氏に隠すのは大変な事で……;;;

でもこれは
『隠した方がいい事』
だってのは分かってる
だから絶対バレてはいけないんだ


分かったら
どれだけマサくんを傷つけるか……

ノブくんとも終わっちゃうし……

でも、近いうちに終わりにしなきゃいけないんだよね……


話してるうちに、閉店時間が間近になってしまった

出る前にとトイレに行った
鏡で自分の顔を見る

今日の私は本当に楽しそうだね



だけど 胸が 痛いです




戻ってすぐ席を立つ
ノブくんはレジを通り過ぎて出て行く……


「もしかして、会計済ませてくれたの?」

「はい、今日は俺が誘ったんで、払おうと思ってたんで」



これは予想外だった
私は年上だし普通に自分の分は出そうと思ってたし
こうゆうスマートな事をしてくれる男性は
多くはない と思う


ノブくんはドアを押さえて待ってるとかはしないので
本当に意外だった

No.36 11/11/01 05:46
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )

ドアやどんどん歩いて行きがちなのは
社会に出てまだ半年だし
意外と女慣れしてない感じだし
考えてないんだろうなぁ
そのうち学ぶんだろうなぁ
程度に思ってた



私と友達の予想だと
『多分周りに、年上の女性にどうしたらいいかってレクチャーして貰ったんだよ』
とゆう事だ(笑)


それでも、こうゆう気遣いをしてくれたら嬉しいものだし
スマートな気遣いを出来る男性はタイプだ

相談してる姿を想像すると、なんか可愛かった(笑)

なんかもぅ、いいなぁ!
お金の問題ではない
考えてしてくれたとこが嬉しいんだ





かなり疎らになった駐車場
私とノブくんの車の間に停まっていた車がなくなってて
そこで立ったまま話しをしていた



「ありがとう。ご馳走様です。
スマートだねぇ。こうゆう事出来るのっていいよ
年上の人相手でも、全然大丈夫だよ」


ノブくんは
何でもないような顔をする
「いやでも、俺なんかやっぱりダメですよね。お姉さんに相手にしてもらうなんて」

「そんな事ないって
実際私と一緒に居るじゃん」

話しは段々とこの関係の話しになる……





「でも、ルナさんには彼氏さんがいるんで
これもいつかは、終わらせなきゃいけないじゃないですか……」

「そうだよね、ごめんなさい」

「謝らないで下さい。ルナさんは悪くないです
俺が 彼氏いるって最初に言ってくれたのに
分かってて深入りしすぎちゃったのが悪いんで」

「騙したくなくて 傷つけたくなくて 言った筈なのに
なんか結局こうなっちゃったよね……
私が、引き止めちゃったからだよ。
ノブくんのせいじゃない」

「そんな事ないです。諦めなきゃって分かってたのに諦めきれなくて
彼氏さんにもルナさんにも本当に申し訳ないって思ってるのに
自分の気持ちに負けて会いに来ちゃったし」

「私もお店でならいいかなって思ってたのに、ご飯食べに来ちゃったしね
自分に甘いんだよ」



「俺は、会いに行くんなら食事に誘おうって思ってましたよ。最初から決めてました
全然思わなかったんですか?」

「うん。会いたいけど会えないってずっと言ってたから」

「会えるんならちゃんと話したいって思ってました。
会ったらもっと好きになってヤバいと思ってたけど
メールにも書きましたけど…もうルナさんじゃないとイヤだとか
正直もう諦めきれないかもってとこまで気持ちがきちゃったんで……」



No.37 11/11/01 07:08
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )

ヤバい……嬉しい
本当にマジ嬉しい

でも……哀しいし
申し訳なさが広がる

私は、マサくんに対してより
ノブくんに対しての申し訳なさの方が大きかった


なんて酷い女なんだろう……つくづく思う


泣きそうになった
なりながらも話した

「好きになってくれてありがとう。
申し訳ないって気持ちにさせちゃってるのが申し訳ないよ

でも、会ってノブくんの事もっと知って
本当にいい人だなって思ったし良かったと思う」


「こちらこそ、ありがとうございます。
俺も本当に楽しくて 自分でもびっくりするくらい普通に話せて
考え方とか性格似てるし
いい事ばっかで……
なると思ってたけど 本気で諦めらんない気持ちになっちゃって……」


喋ると泣きそうになるので、相づちくらいで 聞いていた


「最初から、フィーリングが合うって言ってたじゃないですか
会ってみて、よく分かりました
こんなに合う人が居るんだって びっくりしましたよ」


「私も思ったよ。似てるね~気が合うね~って言ってたけど
本当に自分見てるみたいで 合わせてくれてるんじゃないかと思うくらい」


「それはないです!逆に俺も気遣って合わせてくれてんのかなぁ~~ってちょっと思いました」

思うよね~~と笑い合った





スタッフが駐車場に来て車を移動したり話したりしてる
次々人が出て来る


気まずいな……



「うちら、迷惑かな?移動する?他のお店行くとか……」

「いや、でも 今日はご飯だけって決めてたんで
それ以上連れ回しちゃったら本当に彼氏さんに悪いし」

「そっか……私は正直、もっと話してたいって思っちゃう……
けど、ダメな事だよね」

「俺ももっと一緒にいたいです。でもこれ以上迷惑かけらんないです」


やっぱりちゃんと考えてくれてるんだな
でも、そこにまた惹かれちゃうんだなぁ




そう言いながらもお互いじゃぁバイバイと言えない


「彼氏さんイイヒトそうだし
ルナさんの事大切に幸せにしてくれると思うんで
絶対幸せになって下さい」


「ノブくんも、本当にしっかりしててイイヒトだから、私なんかより全然イイ子がすぐ見つかるよ
もっと歳近で(笑)」



寂しそうに笑う

「いや でも
俺好きになると長いんで
正直ここまで気持ちがきちゃうと
俺忘れられないんで……
2、3年……1年……じゃ無理だな
2年くらいは、他の人の事考えらんないですね」

No.38 11/11/01 07:46
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )


ぇえええ~~~~っ!?
び、びっくりした!
マジでびっくり!!


毎日メールしてたけどこんな短い間で
たった2回数時間会っただけなのに

2、3年引き摺るとか考えもしなかった


ノブくんはかっこいい
コウキ君達も
「こいつ逆ナンされてたんですよ~」て言ってたし
性格もいいから本当にモテると思う

むしろ、若いし
これからどんどん出会いもあるし
自由に楽しく恋愛出来るんだから


私の事なんて
何日かすれば
長くても数ヶ月すれば
忘れて イイコに出会ってそっちに行くと思っていた


「本気になると、片思いでも長いんで
それは俺の問題なんで、全然気にしないで下さい」

「本当に好きになってくれてるのは伝わってたけど
そこまでとは思ってなくて……本当にごめんなさい」

「いいんですよ
忘れられなくなるって分かってて、会うの決めたんで」

「2、3年引き摺る覚悟して会ったって事……?」


「はいそうです。
だから迷ってたんですけど……
それ以上に悪いなって気持ちもあるし
でもルナさんももう一度会いたいって言ってくれたし
俺も会いたい気持ちが抑えられなくて……」







……ちょっと待って……




私 とんでもなく酷い事をしてしまった……

思ってた以上に とんでもない事だ……


19歳の楽しい筈の恋愛を
そんな長い間奪ってしまう事になるなんて
流石に思ってなかった……



こんな どこがイイのか全然わかんないような
たかが私なんかのせいで……

こんなたった2時間くらいの為に……

有り得ない

私 何て事をしてしまったんだ……?





たった2時間……ハッと時間を考える
もう1時過ぎの真夜中だ


「てか、明日お仕事日勤だよね?時間大丈夫なの?」

「いや、俺は全然大丈夫です。1、2時間寝れば……いや、寝ないでもイケるかな……」


それを聞いて、やっぱりノブくんはいつもみたいに

こうしたい でも 悪くて出来ない どうしよう……
て板挟みになってるんだって思った

理性が強い分、辛いんだろうな……
私はもっと本能的だから
そこは違う部分であって、見習うべき所だと思う


私なんかより、しっかりしてるなって思う事もある



「ルナさんこそ、大丈夫ですか?あまり遅くまで女性を引き止めるのも…」

「私は仕事ないから大丈夫だよ
とりあえずうちらの事だから話し尽きないしやっぱり移動しよう」

No.39 11/11/01 08:35
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )

とりあえず、すぐ近くに朝までやってるカラオケがある

アユちゃんとよく行くお店で
よくフリータイムでおしゃべり半分で使ってた

カードはアユちゃんが持ってるから
私は作ってはないけどカードなんて作ればいいし


カラオケに入って話すか
駐車場で話すかは決まらなかったけど

お店の人も外で話してるし悪いし
話しづらいから

カラオケの駐車場に移動した




ノブくんはお財布を持って下りたから
中入るのかなと思ったけど

食事だけって決めてたんで、他のお店入るのも悪いし……
と言った

実際、ずっと車にも入らず、立ち話しをしてた


そこはノブくんの誠意を尊重しようと思ってまた車の外で話しをしてた

彼氏の居る私から、あまり誘うようなのも気が退けた





またいろんな話しをしてくれた



実家は両親と祖父と兄がいて5人暮らしだった事
ノブくんはみんなと仲が良いけど
他の家族はちょっと微妙みたいで……

その理由の一つが多分

言われてないけど、実は自分は浮気相手の子みたいだと……
「見た目も兄ちゃんにも父親にも似てないし
俺だけ背高いし
うちの家系誰もスポーツ得意じゃないのに、俺だけ運動神経いいんですよ」


マジですか;;;

「でも、父親は父親なんで、もし他に実の父とか出て来ても
あ~~やっぱりね~~って感じです」

運動神経の話しから、中学までサッカーをしてて、県代表に選ばれて
海外にも行った事も知った

凄いな、マジでスポーツ得意なんだな


高校は、スポーツ推薦だったけど
リーグに入ってるとサッカー部に入れないから
合唱部に入ったら意外とキツかった事

足を痛めてしまったのと、海外遠征をしてみて
プロになるのは厳しいし
なっても収入がそんなにある訳じゃないから将来性がないからと

サッカーを辞めたとゆうシビアに考えられる所も
現実感があって、イイと思った
続けたかった気持ちあったけど……と、切ないけど


学生時代にバイトしてお金を貯めて車を買った事

だから今逆に仕事を頑張る目標がなくて、目標が欲しいって言って

「彼女が居れば一緒に何処行きたいとか、あれ買ってあげたいとか
やる気出るんですけどね~

……本当はルナさんの為に頑張りたいんですけど」



私もそうなりたいです……(笑泣)




No.40 11/11/01 09:38
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )

時間がたつにつれて
寒くなって来た……


「そろそろ限界;どっちかの車に入らない?」

「ルナさん風邪ひいちゃうと申し訳ないんで……
じゃぁ、俺の車の方が広いんでどうぞ」

ノブくんの車にお邪魔させて貰った


ノブくんは寒くなり始めた頃は同じ車内に入るのも
罪悪感で躊躇う感じがあったのでずっと外で話してた

言ったのも私な訳だし


だから逆に安心して同じ空間に居れた
何かしてきそうな感じは一切ない
むしろかなり気を遣ってくれてる





ちなみに、食事の時に聞いて知ったんだけど
ノブくんとマサくんの車は
なんと色違い!


ちょっと マジ なんのご縁!?


それから
ノブくんは今会社の寮にいて
来月初から一人暮らしをするのが決まってる
後にそれが早まって、月末となるんだけど……


そこかしこで怖いくらい被る……



本当に何か意味があるんじゃないかと思えてくる……

もっと言えばマサくんもサッカー部だった
ムカつくくらい運動神経いいと友達が言ってた

でも性格は、逆に近いくらい違う




「俺、成人式に自分の子供連れて行きたいって夢があったんですよ」

早く結婚して落ち着きたいし
なんか、みんなより先に進んでるって感じがするからって(笑)

「向上心強いねってか、負けず嫌い?(笑)」

「負けず嫌いです!(笑)でも、でき婚じゃなくて、ちゃんと結婚して子供作りたかったんですよ」

成人式に子供は、でき婚でもなければ珍しいだろうなぁ……
まぁそれは流石に無謀な夢だったと思うけど(笑)

本当に結婚願望あるんだなぁ


車を買った時や収入を考えてリーグサッカーを辞めた話し
今の会社も大きい会社で高収入だから選んだ事

そうゆう話しを聞いて
他の話しからも節約家と分かったし
金銭感覚がちゃんとしてて

「早く家庭を持ちたい」
と言ってたのが
夢見て言ってるだけじゃなくて
実現出来るだけの要素があるなと感じた



だから年上がいいとゆうのもあるみたい

確かに20歳くらいだと、結婚出産はまだ先って子が多いだろうな




真面目に聞いてみた
私の中の大きな障害物の事



「11歳は離れすぎって言うとノブくんは歳は関係ないですって言うじゃん?
でも実際30歳だと、リアルに結婚を考えずに簡単に付き合ったり出来ないし……
もし、付き合える状況だったとして
付き合うんなら、そうゆう事も考えられたと思う?」

No.41 11/11/01 18:18
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )

>> 40
「万が一俺の所に来てくれたらルナさんの状況や年齢も考えて
結婚する事になるなって思ってますよ。当たり前じゃないですか、最初から思ってました
逆にずっと一緒に居たいんで。その方がいいです」


「そうなんだ……!いくら結婚願望あって子供好きとか欲しいって言っても、若いし
結婚に憧れる時期なのかなとかも思ってたけど」


「いや違います。こうゆう方がむしろいいです。結婚してくれるのかなって考えられて…
ルナさんしっかりしてるし 一緒にいて楽しいし 気を遣わないで素でいられるし
本当にずっと一緒に居たいなって気持ちが強くなりました」




知れば知る程
歳の差があるから 難しい 有り得ないと思ってた問題が解消される……

私も緊張したりはあったけど
すぐ素の自分で居られてると気づいたし
ジェネレーションギャップも全然感じない
これからもっと知っていけば
出てくるとは思うけど




「俺ちょうど一人暮らしするじゃないですか、部屋も広いし
もし付き合えるんだったら
ルナさんと一緒になる準備は全然出来ます
一緒に住めたら嬉しいです」


「彼氏とじゃなくて、ノブくんと一緒に住むんだったら、楽しく準備とかも出来そうだなぁ
とか思っちゃった」


「マジですか?嬉しいです!

……でも無理なんですよね……
こんなこと言ってるのも 彼氏さんに申し訳ないし」





やっぱりそこなんだよね……

そこはお互い考えるし気を遣う

そうゆう気持ちにさせてしまって本当に悪いなって思う


マサくんの事がなくて
お話していたら
どんなに楽しくて嬉しいだろう……


でも、軽々しく 彼氏の気持ちを考えずに 単純に楽しくとか
手を出してきたりとか

そうゆう感じの人だったら
ここまで好きにはならなかっただろう

ちゃんとしてて、思いやりと優しさのある人だから
本当に好きになっちゃったんだ


そうゆう気持ちも伝えた





「考えない訳ないじゃないですか。切り離して考えるのは無理です
付き合ってもないのに手出すとか俺はあり得ないです」


「出会う前に別れようか考えた時、別れてれば良かったって思っちゃう
そしたら、辛い思いさせなくて済んだし
普通に付き合う事考えられたらよね」






あり得ない事だ

でも考えてしまう


もしもって

想像したくなる




時間が戻って欲しい……!!!



いゃ 無理なんだけどね……!

No.42 11/11/01 22:01
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )


それに
数日前にも同棲を止めようと思ったのにダメだった
もっとハッキリ契約は待って
と書けば良かった……

今まで散々グダグダしてたのに
いきなり契約しに行くとは思わなかった

やっぱり強硬突破に思えた
それもどうかと思う





だけど
逆に このままマサくんを選んで同棲するべきとゆう事なのかな
とも思った

気持ちより現実感をとれとゆう事なのか……?



でも
だったらどうしてこのタイミングで
ノブくんに出会ったんだろう……


試されてるような気がする





同棲をやめられなかった話しもこの時もした

「イヤになったのもあるし
同棲始まったら、ノブくんと終わりになっちゃうって思ったし
悩ませちゃってる気持ちも
ちょっとは楽になるかなって思った
同棲やめるとか大事だけど、ノブくんの事ちゃんと見たかった」


「やめてたら、正直嬉しかったと思います
でも、凄く悪いとも思います
彼氏さんは 本当にルナさんの事好きなんだなって思うし
『この人となら恋愛感情じゃなくなってもやってける』って思ったんですよね?
そう思える人ってそうはいないと思うし
実際ルナさんの事幸せにしてくれるんじゃないかなって思いました」


確かにそうは思った

ノブくんに言われると痛い





最初は 彼氏いるから無理だよ~って意味で話した

途中からは こうなったから彼氏と続けるの微妙
って気持ちで話してた


でも
いくら私がマイナスな事を言ってるもりでも
ノブくんには
彼氏はいい人で、私を本当に好きなんだ
って感じが強いんだと思う


何より、罪悪感と思いやりがあるから
マサくんの立場や気持ちを考えてくれるとゆうかしまうとゆうか……

ありがたいけどありがたくない




「でも今はやってく自信ない。
ノブくんと会って 好きってこうゆう気持ちだよねって思ったし……
なのに、仮契約までいっちゃったから 後にひけない状況になってるし……
本当に、あの時別れてたら良かった」



第一 こんな気持ちで一緒にいたり 住んだりしても
マサくんに失礼だと思う



「彼氏さんが居なかったら俺ももっと押してました。
今もかなり言っちゃってますけど
気持ち抑えてるのもかなりあるんで

自分から言うの初めてなんで、よくわかんないですけど……」




……!?

この時
ノブくんにとって

これが初めての告白だったと知った

No.43 11/11/02 03:31
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )

そう言えば 飲んでる時に言っていた
自分から告白した事ないって


今の彼女も高校の時に告白されて、全然知らなかったから断ったんだけど
3回告白されて
そこまで言ってくれるんなら本気だろうし
自分も好きになって幸せになれるかなと思って付き合ったと言ってた





私も告白をした事がない
別れ話しになって別れたくないと言った事と
やり直したいと言った事はある

基本的に自分から好きになる事が無い
いいなとか思うけど
相手が自分に興味がなければすぐ冷めるし
恋愛には楽をしてる性格だと思う





男で告白しないって
珍しいなぁ
てか、やっぱりモテるんだなぁ……

ますます私なんかが相手じゃ
悪いなと思ってしまう


でも 初めて告白しようと思うくらい
好きになってくれたんだ……
凄く嬉しかった





「本当にいいなと思って
お店辞めるって言ってたんで
もう会えないのかなと思って
いくしかないって決意して言いました」





なんかもう やっぱり
彼氏居るって言わなければ良かった……

そうしたら
罪悪感とかなしで
もっと楽しく過ごせたし

ノブくんの本気の本音も聞けただろうし

私は……本気の本音が言えたかどうかは分からないけど

そうしたら私だけが罪悪感を感じて
悩めば済む事だった気がする


でもそれは
『嘘つきな私』になる

もしノブくんと付き合う事を決めるなら
勿論彼氏とは別れる

だけどその間に 何かしてしまったら それは
本当に酷い裏切りになる


何もしてなければいいってもんじゃない

気持ちが浮ついた時点で
浮気になる
身体の浮気も酷いけど
心の浮気の方が
私がされる側だったらより辛い


そうゆう気持ちも言った
ノブくんは

「でも、隠されて方が辛かったと思います
もしそれを知った時 どんだけショック受けるか分からないし
多分マジ立ち直れなかったんじゃないかなと……

それにルナさん嘘つけないでしょ?」


「だよね;どっちかに分かっちゃうか
耐えきれず自分で言っちゃいそう」


第一、私がノブくんの立場だったら
騙されたくはなかったし





じゃぁ やっぱり
とりあえず同棲やめて
付き合ってける気持ちがないと伝えて
別れてれば良かったんだ

何でもっとハッキリ言わなかったんだろう……
何で契約しに行っちゃったんだろう……




話しても話しても堂々巡りだった

No.44 11/11/02 04:16
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )


空は 明るい
もうすっかり朝だった


話しながら
明けて行く空を眺めてた

薄明るくなってきたなと思ってるうちに
どんどん明るくなる



あの 出会った日
アユちゃんと眺めてた時と同じように

夜は飲み込まれた





ノブくんは朝からお仕事だ

寝ないで仕事をするのは
ツラい危ない


仕事も体力使うからキツくて

いつも早いうちに寝たり
気付いたら寝落ちしたりしてるんですよ~~
と言ってた

普通に心配になる




「本当に寝なくていいの?大丈夫なの?」

何度か聞いてたけど
また聞いた



「じゃあ、帰りますか
一応一時間だけ寝ます」



ずっと大丈夫ですと言ってたから
心配なのは本当だけど
まだ一緒に居たいのが本音で

いきなりあっさり言われて
なんだか寂しくなった

なんて我が儘なんだろう;;;
意味わかんないし;;;







「今日はありがとうございました 本当に楽しかったです」


「私も楽しかったよ こちらこそありがとう」


「会いに来て良かったです」


「うん。本当会えて良かった

それから ごめんね
本当に こんな状況で……」


「しょうがないです
俺が現れたタイミングが悪かったんです
俺にはどうしようもないです」

「そんなの ノブくんのせいじゃないよ……」






ノブくんは あまり私の方を見ない

基本的に 眼を見て話したりしない
笑う時は 結構こっちを見てくれる


誰にでもそうなのか
別に見たくないのか
罪悪感からなのか
照れるからかは
分からないけど







ノブくんは 私を見て言った









「ルナさん次第です」





「私…次第?」





「はい
決めるのは ルナさんなんで……」








ノブくんが



『彼氏さんと居る方がルナさんの為です』


から


『俺と彼氏とどっちを選ぶか考えて』



に この時 変わった……

No.45 11/11/02 05:59
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )


確かに

選ぶのは私なんだ




恋する気持ちを楽しみたい


最後は彼氏に戻るんだろう


とりあえずどんな人か知って

付き合う事を考えられるかどうか確かめたい


そうゆう気持ちも確かにあった


だけど、この時間の中で
自分の気持ちに気付いた
その気持ちは大きくなった
本当に好きになっちゃったんだ




なんだか
彼氏を選ぶしかない
そんな風に思っていたけれど

現実的に
状況的にも確かにそうだし
きっとそうするべきなんだろう




だけど

ノブくんに言われて

そこまで言う覚悟を感じて

「なんとか出来ないかな」

本気でそう思うようになっていた






……これはもう無理だ
私がここまでの気持ちを持ったら
もうダメだ


そもそも
2人を同時に好きで居られる程
私は器用ではない

多少かぶる期間があったとしても
すぐに感情は明白になるし


気持ちが冷めたり
心変わりをしたら
別れるまでが早いのが
私の本来の恋愛の仕方だ


マサくんとのように
冷めたと
別れようと
何度も思って別れないのが
異例だった

その『異例』が『特別』なのか『妥協』なのか
自分でもよく分からなかったし
今だって分からない





ノブくんにお礼とお詫びのメールをした

1時間だけ眠ったノブくんから返信がきた

そこには

「本気でルナさんの事好きです」

と書かれていた
ホンワカと嬉しい気持ちになる

返信は、あえてしなかった






しばらく
いろんな事を考えてた





思い出して
想像して
喜んだり(アホですね笑)



今から同棲をやめられるか
果たして本当に30歳の彼氏を
放り出してしまっていいのか

本当に喪ってもいい人なのか


まだ知らない事が沢山あるのに
本当にノブくんに決めていいのか

私の気持ちは本当に本気か



ノブくんの気持ちも本当に本気か

お互い続くものだと信じてもいいのか



申し訳なくて
考え過ぎてテンパって
泣いたり……





とりあえず少し眠ろう




目を閉じても

思考は閉じない



いつの間にか眠りについて

浅い眠りの中目を醒まして

また浅い眠りにつく



それを繰り返して
やっと2時間程マトモに眠れ
お昼過ぎに起きた





残念ながら

私は メンタルが 弱い







きっと 19歳には重い



それも 正直 迷う理由だった

No.46 11/11/02 06:52
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )

ノブくんからお昼休憩にメールが来てた


メール、返してないよね?


「まだ寝てるんですね~☺
いっぱい寝てください☺」



気になっちゃったんだね
私の事を考えてくれてたんだなぁと嬉しくなった☺


返信をする

「おはよう寝てたぁ😪
私も楽しかったょ🎵
やっぱり会って、話してって、違うよね☺

本気で好きです💕って言ってくれてホントに嬉しい❤

今までもちゃんとしっかりしてる子だなと思ってたけど
実際に考え方も大人だしいい人で✨いいところいっぱい知れたょ☺
私も もっと好きになってしまいました」


ちゃんと伝えたかった



そして
マサくんにも返信をする

職場の人と食事した事の嘘の内容も書いた






さてと
これからが大変だ

やる事も考える事も沢山ある


まず
姉に報告の電話をする



姉は ノブくん派

「正直、同棲決める前に聞いてたら、本当にマサくんでいいのかって聞いてたよ

妥協や打算は現実的に勿論大事だし私もそう言ってたけど

住む前から『本当にマサくんでいいのかな』『好きは好きだけどそんなに…』『大事に想ってくれるから』
そうゆう感じだと
長くは続かないと思ってた」


数日前に相談した時に言われていた

前から出てた同棲話しを迷いながらもやっと決意したので
この時は相談はしなかったのだ

相談してれば良かった……;


「年下君は話し聞いてると本当にイイコじゃん。私はそっちにして欲しい。
ルナがそこまで迷って悩むんなら そうした方がいいんだよ。」



基本的に自分に正直な姉のアドバイスは
スッパリしている
当然私とゆう人間をよく知ってるので
的を得た事を明確に正直に言ってくれる
姉にして親友の存在





それに マサくんはああゆう性格だから
天真爛漫で明るい姉とは相性が正直良くない


姉も姉の旦那さんも
見えない壁を感じていたし
打ち解けにくくて何を話していいか困る
と言っていた


私も
「ああゆう人だから 悪気はないんだけどごめんね。嫌だとかゆう訳じゃないから」
と言っていたから

今までは
「いい人なのは分かるんだけどね~会話に困るよね~」
程度にだったけど

絡みにくいからやりづらいし
ルナの旦那さんになるのは別の人の方が私もいい
と断言した


「年下君も人見知りかもだけど、職場の人ともいい感じに話してたんでしょ?気遣いある人なら大丈夫そうだし」

No.47 11/11/02 07:40
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )



姉と話して、決心がつく


「まずは同棲やめたいと思ってる。
大事になっちゃうし、マサくんにも、マサくんの親にも、ウチの親にも本当に申し訳ないけど
同棲始めてからダメになるよりはマシだから
ここまできて、納得してくれるのか、本当にやめれるのかわかんないけど」


「やめるんなら早い方がいいよ。仮契約ってのがよく分からないけど、仮払いしてるんだと思うから
キャンセル料も早い方が少なくて済むよ」



もう、10万単位かかったとしても
そのくらい出すからナシにさせて欲しいって気持ちになっていた




仮契約についてネットで調べた

すると
「賃貸に仮契約とはありません……」

じゃぁやっぱり分かりやすく『仮契約』と言っただけなのか



家賃関係は全部俺が出すからいいよ
と言ってくれてたので
いつ幾ら払うのか私は知らない


マサくんから聞いてる現状の話しと照らし合わせて調べてみると
仮払いをしてる可能性が高いと分かった





夕方から仕事を終えたマサくんとメールをしてて

「友達に仮契約って賃貸にはないって言われたんだけど
今どうなってるの?仮払いって事?」

と聞いた


「仮払いはしてないよ。
多分不動産屋も、仮契約って分かりやすく言ったんじゃない?
審査の書類出したとこだからこれから審査が通ったら契約するみたい」






なんとゆうことでしょぉ~~~!!

いける。まだなんとかなる段階だ


後はどう話しを切り出すか……
どうしよう……





『好きな人が出来ました』

ダメだ!あり得ない!
この人は本気で私を好きでいてくれてる
私の為を考えて大事にしてくれてる

こんな事がわかったら
マサくんがどうなってしまうか……


これは『ついた方がいい嘘』なんだって事を再認識する

うっかり言ってしまっていいレベルでも
嘘をつく辛さから逃れていい事でもない





全然違う内容の事でだけど
過去に付き合った人に

「隠す気遣いくらいして欲しかった」

と言われた事がある
正直な私の性格で傷つけてしまったんだ


そうゆう優しさも必要なのは
よく分かっております







メールの話しは食事した事も同時にしていた

マサくんは心配性で嫉妬深い

「男も居たんでしょ?
まさか何もおきてないよね?
お酒は呑んでないよね?」


事ある事に言われてる
心配は嬉しいけど、少し行き過ぎと感じる時もある

No.48 11/11/02 08:35
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )


「大丈夫に決まってんじゃん👍
職場の人はお互い恋愛対象にならないってば💦お互い相手いるんだし😃
心配しすぎないで」


「相手がいたって手出す男はいっぱいいるし💧
いつそうゆう気起こすかわかんないじゃん😣」


お店のスタッフは仲が良い
メンズとレディースを扱ってるから男性も女性もいるけど
一人の独特な……変わったヤツを除いて(笑)
同僚も上司も仲良しだ


それを疑うように言われるのは
前から嫌だったけど
気持ちがあるかないか分からないくらい減ってしまった今
余計にイラっとしてしまう





実際 違う人と浮気をしておいて
言える立場じゃないのはよく分かってるけど……





「まぁ お酒呑んでないなら良かった👍
ルナはお酒呑むと危ないからね💧 」



え~~~っ;;;
どうゆう意味……?
そんな事思ってたの!?


なにそれってゆう内容で返信すると


ごめん 言い方悪かった
つい言っちゃった

だって酒弱いじゃん?
酔うと甘えたがりになるし

それなりに呑んむと眠くなる体質じゃん?
そしたら手出されても抵抗出来ないじゃん



反論メールから
喧嘩メールへと変化する



辞めてからも送別会あるんだ?
何で在籍中に済ませないの?


同僚でも上司でもなくなるのに
男も居るのに行く訳?

軽い女は信用できない



マサくんからはそんな内容が返ってきた




……マジか……
正直 頭にきました



私を信用してると言いながら
信用してなかったって事だ

私の職場の仲間の事も
散々疑われていい気はしない







もう ちょうどいいや
正直そう思った



『この喧嘩で信用されてないって分かって嫌になりました』

いい理由になる……




てゅうか本当にイヤだっ!!!
真面目にショックだよ;;;





実際浮気をしてしまい

この数日間
あんなに悩んで
こんなに申し訳ないと思って
ノブくんにもそう思わせて

食事も睡眠もマトモにとれてないから
マサくんなら気づくであろうくらい
顔や身体にも出ていた


仕事が忙しいのと気持ち的に会うのが辛いのとで
物件見に行った以来会ってないからバレてないけど



そのくらい罪悪感を感じてきたのに……




出来れば
マサくんを大好きでいたいのにと長い間悩んできたし

それは今も無くなった訳ではないのに……






軽い女だと思われてたんだね……

No.49 11/11/02 10:42
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )


もう、こんなタイミングでこんな喧嘩になったんだ



別れなさいとゆう事なんだ
言うなら 今だ



マサくんから電話がかかってきた
電話嫌いなマサくんから…… 相当だな;



決心して電話に出る


メールと同じような話しをていた

「全員の予定合う日が在籍中になかったからしょうがないじゃん
いい人ばっかだから私だって行きたいし私の為の送別会だよ?」

「送別会は譲っていいとするよ。
でもこれからも電話するとか
今までみたいにたまにはご飯とかもあるんでしょ?」

「電話するしご飯も行こうねって言ってるよ」

「まぁそんなもん、社交辞令だろうけどね」



そんな事ないし!
でもそこまで言われると不安になるし傷つくし;




マサくんは言った

「そんなに他の男と遊びたいんなら、俺はそんな女は信用出来ないし嫌だから
もう終わりだよ!全部ナシにするから!」





マサくんの方から別れ話しを切り出した!





正直 ショックだとは思わなかった


同棲を目前にして 束縛心が露わになったんだろう
いくら大事に想ってくれてるからって
行き過ぎだと思う



第一 男性込みで職場の人と送別会をしたり 食事をするのは
そんなにいけない事なの?

世間一般的に てゆうか だいたいの人は どう思うの?

電話もするしご飯も食べに行こうと言ったのは男性だけど
優しくていい人で
仕事でも随分お世話になっていた
二人でとは言われてないし
それもマサくんに言った

既婚者で、赤ちゃんだって居るのに
そんなに疑わしいの??





「分かった。別れよう
私も、そこまで言われたら嫌になるし、信用出来ないんならもう無理だよ」





そこで マサくんは

冷静になる訳だ





これで3何度めだ





キレて別れると言う

私がじゃぁ別れると言うと

ごめん 勢いで言っちゃっただけだから
と言う



その気持ちも分かる

私も一度勢いで言った事がある

でもそれ以来勢いで言った事はなくて
喧嘩の末に別れようと言った時でも
本気で別れる気持ちも覚悟も持って言ってきた



それを


私は散々
悩んで 迷って 心身疲労して
やっと決めたのに


貴方は勢いで

同棲はやめる
別れる

と言えてしまうんですね……







悪いけど マジ冷静なんですけど……


No.50 11/11/02 11:14
黒猫 ( 30代 ♀ PIbnnb )


マサくんは 言い訳をして 説得をして


どんなに私を好きだからこそ 必要以上に心配しちゃうか
束縛したくなるか

可愛いしモテるから
(そんな事はございません)
好意持たれてるか心配になるか

弁解を続けた


でも私は

「こないだも言ったから分かってると思うけど
『好きは好き』って気持ちで同棲しても、うまく行かないと思うし、結婚には尚更辿り着けないと思うし……

ごめん、もう自信ない
お互い若くないんだから、将来の見通しを明るく見れる相手を見つけた方がいいよ」

と、頑なに
もう終わりにしたい
と言った



マサくんは

「俺にとって、ずっと一緒に居たいのも、結婚したいのもルナだけだし、これからも変わらない自信があるから
別れたくない」

とゆう事を言い続けた


「とにかく、今一緒に住んでも
うまくは行かないと思うから
どっちにしても
同棲はやめさせてもらいたい

同棲してから別れたら、無駄になっちゃうよ
それは嫌だって言ってたじゃん」

せめと同棲はやめようと言いった
マサくんは、納得したのかは分からないけど
やっと受け入れてくれた



「悪いのは俺だし……」



……本当に悪いのは私なんだけど……

本当に申し訳ございません






同棲する事は

やめる事に出来た……






別れ話しを 電話で片付けるのは
本意じゃないし

土曜日の夜、マサくんの仕事が終わってから

会ってちゃんと話す事になった







予想外の形にはなったけど

別れたい
せめて同棲はやめたい

とゆう私の願いは叶った……!




手放しで喜ぶ訳にはいかないし
そこまで冷酷でもない


2年以上付き合っていれば
情もあるし
思い出もある


相手の嫌な所を知ってる分
いい所も分かっている



でも 嬉しいと思った




ノブくんの事を想ったら

いい方向に向かえたんだから



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