血の涙
ここは都心から少し離れた大型マンション。
マンション内にはスーパーも広い公園もあり、いつも賑やかだ。
今日も公園は、小さい子どもたちの明るい声が響いている。
🌼初めて小説を書いてみます。
ゆっくりの更新で誤字・脱字等もあると思いますが、お付き合いいただけたら嬉しいです。
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「おはよう、陸くん。」
「おはよう、由奈ちゃん。一緒に遊ぼう。」
「ついこの間までは一緒にいても別々の遊びしてたけど、最近はいつも二人一緒だね。」
「ほんと!成長したよね~。」
マンションで隣同士の家族。
新築で一斉入居だったのに加え、子ども同士が同じ歳だったため、自然と仲良くなり家族ぐるみの付き合いだ。
陸の母、木村愛と由奈の母、麻生菜緒はママ友を超えて、なんでも話せる親友になっていた。
引っ越してきた頃はヨチヨチと歩き始めたばかりだった陸と由奈は、もう3歳になった。
3歳にもなると、公園に来れば友達同士で遊び、母親たちは日陰のベンチで見守りながら話に花を咲かせていた。
菜緒「最近、聡さんに全然会ってないけど元気?」
愛「元気なんだけどねぇ、先月部署を異動してからは帰りも遅いし、休日出勤も多くて。
真司さんは相変わらず?」
菜緒「相変わらず土日はしっかり休んで由奈にベタベタしてるよ。
それなのに、明日の土曜は出勤らしくてさ。
歯医者予約してたのにキャンセルしなきゃ。」
愛「キャンセルしちゃうと予約が先になっちゃうんじゃない?
明日、私が由奈ちゃん見ててあげるよ。」
菜緒は少し迷った。
ずっと仲良くしてても、お互い預けたりしたことはなかった。
由奈はおとなしい方だけど、迷惑かけないかな…。
菜緒「う~ん、迷惑かけないかな。」
愛「そんな仲じゃないでしょ、私たち。」
菜緒「そうだね。じゃ、明日お願いします。」
翌日。
菜緒「愛さん、ほんとにありがとう。
1時間くらいで戻れると思うから。」
愛「了解。天気もいいし、公園で遊んでるね。
由奈ちゃん、陸と公園行こう。」
由奈「うん♪ママ、行ってらっしゃい。」
菜緒「行ってきます。
いい子にしててね。」
由奈「はぁ~い。」
菜緒は歯医者を済ませ、愛にお礼のものを買うため、ケーキ屋に立ち寄った。
(愛さんも陸くんも甘いものが大好きだもんね。)
お留守番していた由奈にも大好物のプリンを買い、店を出た時。
携帯がなった。
愛からだった。
菜緒「もしもし、もうすぐ公園着…」
愛「菜緒さん、大変なの。
由奈ちゃんが…!」
愛「由奈ちゃんが滑り台の上の方から落ちて、頭打っちゃって!今、タオル濡らして冷やしてるんだけど…」
菜緒「分かった。すぐ着くから。」
公園に着いたら由奈はワーワー泣いていた。
菜緒「由奈、大丈夫?」
由奈「ママー、痛いよぉ。」
愛「菜緒さん、ごめんなさい。
ちょっと目を離した時に陸が由奈ちゃんを押したみたいで…。
私が付いていながら本当にごめんなさい。」
愛は深々と頭を下げた。
陸は愛の近くで由奈を心配そうに見ている。
由奈は菜緒に抱っこされ、安心したようで落ち着きを取り戻した。
菜緒「ちょっとたんこぶ出来ちゃったけど、大丈夫?ママね、由奈の大好きなプリン買ってきたよ。」
由奈「やった~♪頭まだちょっと痛いけど大丈夫!」
由奈はすっかりご機嫌になり、菜緒も愛も一安心。
菜緒「この通りだから大丈夫みたい。
あんまり痛がるようなら午後から救急病院行ってみるよ。
だから、気にしないでね。
陸くんも!また由奈と遊んであげてね。」
陸「うん!また遊ぶ~。」
愛「ほんとにごめん。
でも、大丈夫そうで良かった。」
菜緒はお礼のケーキを渡し、由奈を抱っこして帰った。
菜緒が家に着くと、もう正午を回っていた。
菜緒「もうお昼だね。すぐチャーハン作るからね。」
由奈「え~、プリン食べたい!」
菜緒「プリンはご飯のあとにしよ。ご飯もちゃんと食べないとたんこぶも治らないよ。」
由奈「分かった。ご飯のあとにする。」
菜緒は手早くチャーハンを作り始めた。
チャーハンが出来てお皿に盛りながら由奈のほうを見ると、イスに座ったまま船を漕いで寝ている。
菜緒「あらあら、いっぱい遊んでいっぱい泣いたから疲れちゃったのかな。」
寝ている由奈を抱き上げ、寝室に寝かせた。
(お昼寝から起きてからご飯食べればいいしね。)
そう思いながら、菜緒は一人でチャーハンを食べた。
菜緒は昼食をとると、テレビを見ながらウトウトしてしまった。
菜緒「あっ…、私も寝ちゃってた。」
時計をみると14時半を過ぎている。
(今日はよくお昼寝するなぁ。)
菜緒は由奈が眠っている寝室へ様子を見に行った。
(よく寝てる。起こすの可哀想だけど、お昼ご飯もまだだし、起こすかぁ。)
菜緒「由奈、そろそろ起きてご飯食べよう。」
由奈はぐっすり寝ているようで、まったく起きる気配がない。
菜緒「由奈、ほらもう起きよう。」
菜緒が由奈の体を揺する。
菜緒「えっ、由奈……由奈っ!」
ぐっすり眠っているかに見えた由奈の呼吸がない!
菜緒「由奈!由奈っ!」
菜緒はパニックになりながらも救急車を呼んだ。
救急隊の人に午前中滑り台から落ちたこと、でもそのあとは普通に会話もしていたことなどを説明した。
病院に着き、すぐに処置が施された。
しばらくして、医師が菜緒の元へ。
医師「お母さん、いろいろ手を施しましたが、こちらに来たときには手遅れでした。
原因は脳内出血で……」
由奈が死んだ……
菜緒は途中から医師の言葉など耳に入らず、頭が真っ白になり、その場に倒れてしまった。
菜緒は気付くと病院のベッドに寝かされていて、そばには夫、真司の姿があった。
菜緒「真ちゃん、由奈が…」
真司「ああ…さっき先生に話は聞いたよ。」
菜緒「ごめんなさい、私がすぐに病院に連れていってたら…。」
真司は泣き崩れる菜緒を抱き締めた。
真司「菜緒のせいじゃない。自分を責めるな。」
菜緒は真司の言葉とは裏腹に、いろいろな思いが巡る。
(私が病院に連れていっていたら…
私が由奈を預けなければ…
愛さんが由奈をきちんと見てくれていたら…
陸くんが由奈を押さなければ…)
菜緒の中に、なんとも言えない感情が沸き上がってくる。
菜緒は複雑な感情を抱きながらも、由奈の死を受け入れられずにいた。
自分がどのように毎日を過ごしていたのか分からないまま、葬儀が終わり初七日が過ぎた。
菜緒はこの1週間で5kgも痩せ、すっかりやつれてしまった。
食事が喉を通らない。
何か食べても戻してしまう。
真司「菜緒、なんでもいいから食べないと。じゃないと菜緒まで…」
菜緒「……由奈のところに行きたい…」
真司「そんなこと言ったらダメだ。由奈の分まで生きなきゃ。」
菜緒はただ泣いていた。
(このままでは菜緒まで死んでしまう。)
そう思った真司は菜緒を病院に連れて行った。
真司が思った以上に鬱症状が酷く、入院することになった。
真司は明日から仕事に行くことになっている。
家に菜緒を一人残して仕事に行くのに不安があったので、入院となり少し安心した。
真司「毎日、仕事のあとに来るからね。」
菜緒は黙って頷いた。
真司は家に帰り、明日からの仕事の準備を始めた。
思えば由奈の初七日まではバタバタやることもたくさんあったし、菜緒のことも心配で、常に気を張っていた。
家に一人になり、張りつめていた思いが一気に緩んだ真司は、初めて大きな声をあげて泣いた。
由奈の死から1ヶ月が過ぎた。
菜緒の症状は相変わらずで、入院生活が続いていた。
真司は仕事に没頭した。
そうしなければ、由奈の死、菜緒の心の病のことばかりが頭を過り、押し潰されそうだった。
この日も残業のあと、少し菜緒の病院へ寄ってから帰った。
家の近くのコンビニに寄り、晩御飯を調達する。
ここで偶然、愛を見つけた。
真司「こんばんは。」
愛「あっ、こんばんは…。」
愛は俯いた。
真司は愛の気持ちを察するかのように、明るく振る舞う。
真司「夕飯を買いに寄ったんだけど、愛さんは?」
愛「朝のパンを買い忘れてて。」
真司「じゃ、会計終わったら一緒に帰りましょう。同じマンションだしね。」
愛は由奈の死を知ってすぐに、菜緒に謝罪していた。
菜緒「愛さんのせいじゃない。もちろん、陸くんだって。
でも、今は距離をおきたい。ごめんなさい。」
コンビニの帰り道、愛は真司と歩きながら菜緒の言葉を思い出していた。
真司「愛さん、由奈のことは誰も悪くない。菜緒も分かってるはずなんだ。
ただ、気持ちが追い付いていかないだけだと思う。
だから…、今は入院してるけど、菜緒が元気になったらまた仲良くしてやってください。」
愛「真司さん……、
真司さんにそんなふうに言ってもらえるだけで救われます。」
愛は本気でそう思った。
1ヶ月抱えていた複雑な思いが、少し軽くなった気がした。
真司「菜緒が入院してからコンビニ弁当ばっかりでね。さすがに飽きるな。」
愛「今度、うちの夕飯お裾分けさせてください。
それくらいしか出来ないから。」
真司「愛さんは料理上手だからなぁ。菜緒がいつも誉めてたよ。
お言葉に甘えて、ぜひ今度よろしく。」
そんな会話をしているうちにマンションに着いた。
菜緒の症状はよくならず、真司は仕事が終わってから菜緒の病院に通う毎日。
菜緒は気分のいい日は真司の仕事のことを聞いてくる日もあるが、鬱状態がひどい時には「死にたい」と口にすることもあった。
真司は正直、疲れていた。
もちろん、菜緒のことは愛している。
自分が支えたいとも思っているが、毎日の病院通いに肉体的にも精神的にも追い詰められていた。
真司「菜緒、明日は残業で来れないかもしれない。明後日は必ず来るから。」
病院に寄れない程の残業をしなければならないわけではなかった。
ただ、1日だけでも菜緒から解放されたくて嘘をついた。
家に着くと、ドアのすき間に小さな紙が挟まっていた。
『肉じゃが作ったので、よかったら取りに来てください。 愛』
(社交辞令じゃなかったのか…)
真司は疲れて夕飯を買うのも忘れて帰宅したため、愛の肉じゃがを頂くことにした。
「ピンポーン」
真司は愛の家のベルを鳴らす。
愛「真司さん、おかえりなさい。この間話してたお裾分け……はい、肉じゃが。」
真司「ありがとう。肉じゃがなんて久しぶりだな。あと、『おかえり』って言われたのも。
本当にありがとう。
聡さんにもよろしく伝えて。」
愛「うん…まだ残業で帰ってないんですけどね。最近、残業とか出張が多くて。」
真司「聡さんも忙しいんだな。」
そんな世間話をして真司は家に帰り、さっそく肉じゃがを頬張る。
(やっぱり手作りは美味しいな。)
菜緒を思い出し、真司は胸が苦しくなった。
真司は菜緒のことを考える。
(俺だって由奈がかわいかったし、心から愛していた。
でも、仕事の日は当然ながら由奈とは一緒にいられない。
菜緒は由奈が生まれてから、24時間365日ずっと由奈のことを考えて生きてきたんだな。
その由奈が突然いなくなったら…。
やはり俺とは比べものにならないくらい、辛いのかもしれないな。)
そう思うと、菜緒をしっかり支えようという気持ちが強くなる。
しかし、その一方で
(俺だって苦しいのに毎日仕事して、菜緒のところに行って…。
誰も俺を労ってはくれない。
菜緒の口から「死にたい」なんて聞くのも、俺はどうしていいか分からないし、つらい……)
という感情も沸き上がってくる。
(なんでこんな思いをしなきゃいけないんだ。
俺も菜緒も…。)
真司は朝目が覚めると、ソファーの上だった。
いろいろ考えているうちに酒が進み、そのままソファーで眠ってしまったのだ。
(軽く二日酔いだな。今日は大事な会議があるのに。)
会議は午後から。
真司は疲れもたまっているし、午前休をとることにした。
久しぶりにゆっくり眠り、散歩でもしながら駅まで歩こうと少し早めに家を出る。
しばらく歩くと、あの公園が見えてきた。
真司の休日には、由奈と一緒に来ていた公園。
由奈がいない今も、公園には子どもたちが笑顔で遊んでいる。
由奈がいないのに、いつも通りの日常がそこにはあった。
それが、真司にとっては不思議なような、変な感覚に襲われた。
その時。
陸が楽しそうに遊び、それを微笑ましく見守る愛の姿が目に入った。
真司は一瞬、動けなかった。
しばらく二人から目が離せなかった。
はっと我に返り、真司は駅まで足早に歩いた。
菜緒が入院してから2ヶ月経っても、3ヶ月経っても病状は変わらなかった。
真司は1日おきに病院に寄るのが普通になっていた。
そして、愛からのお裾分けも一度もらって以来、ちょくちょくもらうようになっていた。
ある日の夜。
真司と聡は、マンションのエントランスで偶数会った。
聡「こんばんは。久しぶりだな。」
真司「そうだよな。隣なのにな。今帰り?」
聡「ああ、最近にしては珍しく早いほうだな。」
真司「忙しいらしいね。愛さんに聞いたよ。」
聡「そうなんだよ。疲れがぬけないわ。
…あっ、真司さんの顔見たら思い出した!」
真司「もしかして…車の鍵?」
聡「ああ、掛け忘れた。いつも真司さんに言われてたから、顔見たら思い出したよ。」
真司「相変わらずだなぁ。じゃあな。」
聡は大雑把な性格で、車の鍵を掛け忘れることが多く、真司にもよく笑いながら指摘されていた。
聡の通勤用の車は軽自動車で、駐車場の軽専用スペースは比較的人目のつかない場所だったので、安心感も手伝い不用心にしてしまうことがよくあった。
聡「そうだ。今度、俺が休みの日にまた飯食いに来てよ。」
そう言って聡は駐車場に走っていった。
聡「ただいま~。」
愛「おかえりなさい。今日は少し早かったのね。
陸はもう寝ちゃったけど。」
聡「仕事の日は全然陸に会えないな。
そういえば、今真司さんに会ったよ。」
愛「そう……。」
聡「愛、気にするのは分かるけど、真司さんは気まずくならないように俺たちにとても気を遣ってくれてるよ。
だから、俺たちも今まで通りに真司さんと菜緒さんとつきあっていこう。」
愛「うん、そうだね。」
そんな会話をしてから、聡はサッと食事を済ませた。
聡「最近疲れも抜けないし、風呂入ってすぐ寝るわ。」
愛「うん…。」
愛は寂しかった。
最近、聡は帰りが遅く、夫婦の会話もほとんどなかった。
早く帰ってきた日くらいは、子どもの話をしたり、たわいもない夫婦の会話を楽しみたかったが、疲れている聡には言えない。
愛は寂しさを埋めたくて、パソコンを開いた。
愛の趣味は料理。
おいしい料理を作るのも好きだし、食べた人が喜んでくれるのが嬉しい。
パソコンでいろいろなレシピをチェックする。
陸には3食の食事はもちろん、おやつも手作りのものを食べさせている。
忙しい聡にも、栄養のバランスを考え作っているが、
最近では結婚したばかりの時のように誉めてくれることも、「ありがとう。」を言われることもなかった。
そんな中、真司にお裾分けするととても喜んでくれる。
それが愛は嬉しかった。
聡との関係に寂しさを感じていた愛は、真司の喜んでくれる顔が見たくて、レシピを試しては頻繁に差し入れするようになった。
真司だけが唯一、自分を認めてくれる存在のような錯覚を起こしそうだった。
聡は愛の気持ちを知る由もなく、仕事に負われる毎日だった。
聡は今、会社の重大なプロジェクトに関わっている。
海外に進出するためのプロジェクトで、失敗したら何億もの損失を出してしまう。
必ず成功させなければならない。
聡は忙しいながらも、この仕事に携われたことは誇りだった。
愛が由奈や菜緒のことで悩んでいたのは分かっていた。
それでも、今は仕事を優先しなければならなかった。
このプロジェクトが終われば、また家族の時間も取り戻せる。
愛の寂しさに気づかない聡は、そう思っていた。
聡は家にいても仕事の電話が携帯に入ることが多く、常に肌身離さず持つ癖がついた。
元々大雑把な性格で、以前はテーブルに置いたまま、携帯が鳴っているのも気づかないようなこともよくあった。
そんな聡の変化に、愛はいつしか浮気を疑うようになっていた。
(証拠なんてないし、本当に仕事なのかもしれない。
でも、それにしたってもう少し家族の時間は作れるのではないか。
休日出勤も出張も多いし、浮気の可能性は十分ある…。)
そんな思いを聡にぶつけられないまま、愛は孤独だった。
陸だけが愛の心を満たしていた。
でも、育児に行き詰まる時もある。
そんな時も聡には相談する時間がなかった。
愛はお裾分けという口実を作っては、真司と毎日顔を合わせ、いろいろ相談するようになっていた。
真司も菜緒とは相変わらずまともに会話は出来ず、愛に仕事の話などもするようになっていった。
そうすることで、お互い寂しさを埋め、自分のバランスを保っているかのようだった。
愛はいつものように、真司に料理を渡しに行く。
真司「ありがとう。いつも本当に助かってるよ。
でも、愛さんも毎日じゃ大変でしょ?
俺も愛さんに甘えて毎日もらっちゃってるけど…
たまたま多く作っちゃった時だけで全然いいからさ。」
愛「……真司さんが『ありがとう。』と言って食べてくれるのが嬉しかったから…。
私の愚痴や相談を聞いてくれて、支えられてるから…。
私のほうが甘えてるのかもしれない。」
愛の目から涙が溢れた。
愛「ごめんなさい。泣くつもりじゃ…。」
真司は思わず愛を抱き寄せた。
愛は驚きながらも、真司の胸に顔を埋めて泣いた。
今まで抱えていた思いが溢れて涙が止まらない。
次第に落ち着きを取り戻すと、真司の温もりに包まれて愛は今までの孤独感から解放されたような気分だった。
真司「辛い時はいつでも話聞くよ。愛さんを支えたい。」
二人は唇を重ねた。
それから真司と愛は、聡の出張の日には陸が寝てから真司の部屋で過ごすようになった。
ワインを飲みながら他愛もない話をし、そして愛し合う。
お互いにパートナーとは持てない時間だった。
愛は真司に心も体も満たされることで、家庭では良き妻・良き母として振る舞うことができた。
罪悪感がないわけではない。
でも、寂しさを埋められた分、聡が一生懸命働いてくれることに素直に感謝できた。
陸に対しても、つまらないことでイライラしなくなった。
いつも笑顔の明るいママでいられた。
真司は愛との関係を持ちながらも、1日おきに菜緒の病院を訪れていた。
最近、菜緒も少しずつ食欲が出てきて、入院した頃に比べて元気を取り戻してきていた。
菜緒「私、長い間家を空けちゃってるけど、真ちゃんはちゃんとご飯食べてる?
洗濯も大変でしょ。」
真司「一人暮らしが長かったから、洗濯なんて苦にならないよ。
食事はコンビニ弁当ばっかりだけど、休みの日には自分で作ったりもしてるし、心配しないで。」
菜緒「うん、ごめんね。早く元気になって帰らなくちゃ。」
真司「そうだよ。今はしっかりご飯食べて、早く良くなって家に戻ろうな。」
真司はしっかりと菜緒の手を握った。
真司「菜緒…、今も由奈のところに行きたいと思ってる?」
菜緒「………。」
真司「俺たちだって、いつかは由奈のところに行く時が来るんだ。
でも、それは今じゃない。
俺はまだまだやらなきゃいけないことがある…。」
菜緒「うん。そうだね。」
菜緒は大きく頷いた。
由奈の死から5ヶ月。
真司は由奈の眠るお墓に来ていた。
毎月、月命日にはここを訪れ、由奈に話し掛けるように一人呟いていた。
真司「由奈、今日もパパ一人でごめんね。
ママは一緒に来れなかったけど、いつも由奈のことを考えているよ。
ママは少し元気がないんだ。
由奈、ママを守ってやってな。
由奈……、そっちは一人で寂しくないか?
今はパパもママもまだ行けないけど、必ず会えるからそれまでいい子にしててな。」
ここで由奈のことを思うたびに、由奈の早すぎる死が悲しくて悔しくて、真司は唇を噛みしめながら泣いた。
病状が快復に向かっているかに見えた菜緒は、まだ気持ちの浮き沈みが激しく、真司と会話すらできない日もあった。
真司はそんな菜緒の顔色をうかがいながら、病室に来ていた。
この日も菜緒は真司の問いかけに頷くのがやっと。
真司は病室を後にすると、どっと疲れが出た。
マンションに着くと、無意識に愛の部屋に足が向いていた。
「ピンポーン」
ドアが開くと、真司は愛を抱き寄せた。
愛「真司さん、どうしたの?
まだ陸が起きてるから!」
真司は我に返った。
真司「ごっ、ごめん。俺ちょっと疲れてて…。」
愛「今日は帰りが早かったのね。
まだ陸とご飯食べてたところ。
……真司さんもうちで食べて行かない?
旦那はどうせ遅くて平日は陸に会わないし、陸が言っちゃうことはないと思うから。」
真司は、愛と陸と一緒に夕飯を食べることにした。
- << 30 真司「陸くん、こんばんは。 おじさんもご飯一緒に食べてもいいかな?」 陸「あっ、由奈ちゃんのパパ! いいよ。由奈ちゃんは?」 愛「り、陸…」 3歳の陸には、由奈の死が理解できていなかった。 真司「陸くん、由奈はね、遠くに行ってしまってもう会えないんだ。 今まで仲良くしてくれてありがとうな。」 陸は不思議そうに頷いた。 愛は申し訳なさそうに料理を運ぶ。 真司「いただきます。 陸くん、ママの料理は本当においしいね。」 陸「うん。ママのご飯おいしいから大好き!」 おいしそうに食べる陸を、真司はニコニコしながら見つめた。 愛はそんな真司の姿にホッとしていた。
>> 27
病状が快復に向かっているかに見えた菜緒は、まだ気持ちの浮き沈みが激しく、真司と会話すらできない日もあった。
真司はそんな菜緒の顔色をうかが…
真司「陸くん、こんばんは。
おじさんもご飯一緒に食べてもいいかな?」
陸「あっ、由奈ちゃんのパパ!
いいよ。由奈ちゃんは?」
愛「り、陸…」
3歳の陸には、由奈の死が理解できていなかった。
真司「陸くん、由奈はね、遠くに行ってしまってもう会えないんだ。
今まで仲良くしてくれてありがとうな。」
陸は不思議そうに頷いた。
愛は申し訳なさそうに料理を運ぶ。
真司「いただきます。
陸くん、ママの料理は本当においしいね。」
陸「うん。ママのご飯おいしいから大好き!」
おいしそうに食べる陸を、真司はニコニコしながら見つめた。
愛はそんな真司の姿にホッとしていた。
真司は夕飯を食べ終えると、陸と一緒に積み木で遊んだ。
最近パパと遊ぶ時間がなかった陸は、とても楽しそうだった。
しばらくして、真司が立ち上がる。
真司「陸くん、おじさんそろそろ帰るね。
陸くんもそろそろ寝る時間でしょ?」
陸「えー、もっと遊びたい!」
真司「う~ん、今日はもう遅いからなぁ。
じゃ、また今度遊ぼう!また陸くんのおうちに来るからさ。」
陸「ほんと?絶対だよ。」
陸はすっかり真司になついていて、次に遊ぶ約束も楽しみにしていた。
愛はそんな陸の様子に複雑な気持ちになったが、陸が楽しそうにしている姿は素直に嬉しかった。
雨の日、外遊びができないので愛は陸と家で遊んでいた。
その時、自宅の電話が鳴った。
愛「もしもし。」
「………」
愛「もしもし、木村ですけど。」
「……ガチャ。ツーツー…」
愛(切れちゃった。
間違い電話かな。)
受話器を置き、陸と遊んでいると再び電話が鳴る。
愛「もしもし、木村ですけど!」
「………」
愛「どちら様ですか?」
「…ガチャ。」
このあとも無言電話が何回が続いた。
この日から3日間続いた時に、愛はイライラしながら電話線を抜いた。
愛の心当たりは、聡の不倫相手だった。
聡が家にいる朝や夜は無言電話もなかったし、聡は相変わらず携帯は片時も手離さなかったからだ。
それでも、愛は無言電話にこそ苛立ったが、聡が浮気していることにはまったく無関心だった。
それだけ、気持ちは真司に向いていた。
愛と陸は、天気のよい日の午前中はいつもの公園で遊ぶのが習慣だ。
同じマンションの友達と遊具で遊んだり、かけっこをしたりと陸は楽しそうにしている。
最近、同じ年齢の子どもたちで自転車に乗り始める子が多くなってきた。
陸も乗りたがって、そのたびに友達に借りていた。
愛「うちもそろそろ買ってあげないとな。」
夜、聡が帰宅してから自転車のことを相談した。
愛「3歳の子たちはみんな自転車持ってて、陸も乗りたがってお友達に借りて乗ったりしてるの。
陸だけ持ってないのも可哀想だし、お友達にも借りてばっかりじゃ悪いから買ってあげようと思うんだ。」
聡「誕生日でもないのにか?
欲しいから買ってあげるなんて、我慢の足りない子にならないかな。」
愛はイライラした。
(最近はまったくと言っていいほど子育てに関わっていないし、陸だけ自転車を持っていなくて可哀想な思いをしているのも知らないくせに!)
愛「ちゃんと大事に使うように言い聞かせるから、とにかく買うからね。」
聡は納得いかない顔をしていたが、何も言わなかった。
翌日、聡と愛はギクシャクしたまま、聡は出張先に向かった。
聡は家族3人の時間を持てなくて、愛がイライラしたり自分に素っ気ない態度をとるのだろうと思っていた。
愛の浮気はまったく疑っていなかった。
愛は聡が出張なので、真司を家に招いて陸と3人で夕食をとる。
陸「由奈ちゃんのパパ、僕自転車買ってもらうんだ!」
真司「そっかぁ、いいな~。」
愛「公園で一緒に遊んでる子たちがみんな持ってて、陸も乗りたがってね。」
真司「そういうことは興味を持った時にやるのが一番だからな。
早く買ってもらうんだぞ~。」
陸「うん!青いかっこいいやつ買うんだ。」
そんな真司と陸の会話を聞いて、愛は思った。
(聡と全然違う反応…。
真司さんのほうがよっぽど陸の気持ちを分かってるみたい。
真司さんが陸のパパだったら…。)
真司の言葉が後押しにもなり、愛は陸と自転車を買いに行った。
次の日、陸は真新しい自転車に乗って公園に行った。
仲良しのお友達に、自慢気に自転車を見せる。
しばらくの間、みんなで自転車を見ながら、
「かっこいい」「新しいのいいなぁ」
などと話している。
それからみんなで、楽しそうに自転車で公園をグルグル走っていた。
(やっぱりみんなと一緒に乗れて嬉しそう。
買ってあげて良かった。)
母親としてはイキイキとした我が子の笑顔は、何にもかえがたいものだ。
陸も、みんなと同じもので遊ぶことや同じ時間を過ごしていることを楽しいと感じるまでに、心も成長しているのだ。
しばらく、陸たちは自転車で遊んでいた。
陸「ママ、おしっこ行ってくる。」
愛「うん、行っておいで。」
陸は自転車から降り、トイレに向かって走っていった。
いつも来ている公園なので、大きな滑り台に隠れて見えづらいトイレにも一人で行けるようになった。
愛は陸がトイレに行っている間も、ママ友たちとおしゃべり。
おしゃべりに夢中になっていた時に、ママ友の一人が
「陸くん、遅いね。」
と言い出した。
確かにいつもだったら戻ってくる頃だ。
愛「ちょっと見てくるね。」
愛は、トイレまで様子を見に走った。
愛はトイレでキョロキョロと陸を探す。
愛「陸~、どこ~?」
陸の姿も見えないし、返事もない。
(みんなのほうに戻ったかな…。)
足早にママ友たちのほうに行き、陸が戻ってきたか聞いた。
「えっ、戻ってきてないよ。」
愛とママ友たちで公園内を探したが、陸は見つからなかった。
愛は全身から血の気が引くのを感じた。
冷静になれと自分に言い聞かせながら、公園の周り、マンションの敷地内を探し回ったが、陸は見つからない。
(家に帰ってるかも知れない。
…帰ってて、陸!)
そう祈りながら自分のマンションに戻ったが、1階のオートロックのドアの前にも陸はいなかった。
(どうしよう…どうしよう…)
愛はパニックになりながら、聡と警察に電話をかけた。
電話を掛けてから1時間ほどで、聡が帰ってきた。
愛は陸がいなくなった経緯を泣きながらも詳しく話す。
聡は話を聞き終えると、愛と一緒に警察に捜索願を届けに行った。
すぐに捜索活動が始まることになり、聡と愛は家に戻った。
聡「…そもそもなんで一人でトイレに行かせたんだ?」
今まで冷静さを保っていた聡が、声を震わせながら愛に問い詰める。
愛「慣れた公園だったから……。」
聡「まだ3歳だぞ!親が着いて行くのが普通だろ?
お前さえ着いていれば、こんなことにはならなかったんだ。」
聡は愛に怒りをぶつける。
愛はそんな聡の言葉を聞いて、心の中でプツンと感情の糸が切れた。
愛「私だって後悔してる!
だけど、一人でトイレに行けるようになったことも陸は喜んでて、自信をつけさせてあげたくて最近はそうさせてた。
聡は仕事ばっかりで陸と遊んであげることさえしてなかったくせに、一方的に私だけ責めないでよ。
それに仕事仕事って言って浮気してるんでしょ!」
愛は、感情が一気に爆発して、今まで聡に対して抑えていた不満をぶつけた。
聡「こんな時に何言ってるんだ。
浮気なんてしてないし、今そんなこと言ってる場合じゃないだろ?」
二人はお互いに冷静になれず、愛はほかの部屋にこもり、聡は家を出ていった。
愛はただただ警察からの連絡を待つ。
(陸が無事に戻ってきてくれれば、それだけでいい。
早く見つかって!)
聡は陸がいなくなった公園に行き、その後マンションの敷地内を探して回った。
愛に対する怒りはおさまらないままだった。
夜遅くなっても陸は見つからない。
聡は、家に帰れば愛と言い争いになると思い、帰る気になれなかった。
陸のことを考えながらひたすら探して歩き、気が着いたら駅前まで来ていた。
陸がいなくなった事など知らない真司から愛にメールが届いた。
『今日は聡さんの帰りは遅い?
日帰り出張で浜松に行ってきたので、陸くんにうなぎパイを買ってきたから渡したくて。
帰りに寄ってもいいかな?』
愛はメールを読んで、すぐに真司に電話した。
真司「もしもし。」
愛「もしもし。真司さん、あのね……。」
愛は陸がいなくなったこと、聡と口論になったことを話した。
真司「…そんな…、あの公園で陸くんまで…。
今、聡さんはいないの?」
愛「うん、ケンカして出ていってから戻ってない。」
真司「こんな時に戻って来ないなんて!
とりあえず、家に帰ったらまた連絡するよ。」
愛は電話を切り、真司が帰ってくるのを待った。
今そばにいてほしいのは、こんな時に戻ってきてくれない聡ではなく、これまでも心の支えとなってくれていた真司だった。
一人でいると、陸の最悪の結末ばかりを考えてしまう。
真司に「大丈夫だよ。無事に戻ってくるよ。」と言って欲しかった。
真司は家に戻ってすぐに、隣の愛の部屋を訪ねた。
真司「愛さん、陸くんは…」
愛「まだ警察からも連絡ない。
陸に何かあったら……。」
真司「今は無事に戻ってくれることだけを考えよう!
俺もできることは力になるから。」
真司は愛を抱き締めながら、努めてゆっくりと諭すように話す。
真司「ママである愛さんが気丈でいないとダメだよ。」
愛(そうだ、私は陸のママなんだからしっかりしなくちゃ。)
真司に励まされ、愛は落ち着きを取り戻した。
数日経っても陸は見つからないまま。
愛と聡の関係も険悪なままだった。
陸がいなくなってから10日後、衝撃の事実がメディアを騒がせた。
『木村陸くん誘拐事件。
犯人は父親 木村聡。』
聡の車から、陸の血痕が付いた衣服が発見された。
血痕の量から陸は殺害されたものと思われるが、聡は容疑を否認している。
否認しているため、陸の遺体は発見されていない。
警察は、陸が連れ去られたであろう時に陸の叫び声や泣き声を聞いている人がいないことから、顔見知りの犯行として調査を進めていた。
しかし、聡の車から陸の服が見つかったこと以外に証拠もなく、動機も分からなかった。
あとは聡の自白を待ち、遺体を発見するしかない。
愛は聡の逮捕が信じられなかった。
(仕事で陸と過ごす時間は少なかったけど、聡は陸のことを愛していた。
殺す理由なんてない。
何かの間違いに決まってる!)
そう思う一方で、
(車から陸の服が出てくるなんて、やっぱり聡なのだろうか…)
という気持ちもちらついたりする。
愛は気が狂いそうだった。
真司は聡が逮捕されたニュースを見て、夕方早めに仕事を上がり、愛の部屋を訪ねた。
チャイムを鳴らしても愛は出て来ない。
ドアを開けてみると鍵はかかっておらず、室内は真っ暗だ。
真司「愛さん。」
玄関まで入って呼ぶと、今まで見たこともないような暗く思い詰めた表情で愛が出てきた。
愛「真司さん、私、もう何が何だか分からない…。
聡が陸を殺したの?
なんで……」
愛はその場にしゃがみ込み、ただひたすら泣いた。
真司は何も出来ず、泣き崩れる愛を見ていた。
陸の事件があった頃、菜緒は再び鬱が酷くなり、真司は愛を気に掛けながらも菜緒の病室に毎日通っていた。
菜緒はテレビを見ていないので、陸の事件のことは知らない。
真司ももちろん話さなかった。
真司がいつものように病室に行くと、菜緒の母が来ていた。
真司「お母さん、こんな時間に珍しいですね。」
普段は真司の仕事中に来ていて夕方には帰ることが多く、病室で顔を合わせることはほとんどなかった。
母「たまには真司さんと夕飯でも食べながらお話したいと思って。」
二人は病院から歩いてすぐのファミレスで食事をすることにした。
ファミレスに入り、注文を済ませる。
母「真司さん、あのね……」
菜緒の母が重い口を開き、話し始めた。
母「お父さんとも話したんだけど…貴方たち別れたほうがいいんじゃないかしら。
由奈が死んで、菜緒はあんな状態で…。
真司さんだって辛いのに、仕事も忙しくて菜緒に毎日会いに来るのも大変でしょう。
菜緒はいつ良くなるか分からないし、このままだと真司さんまで病気になってしまいそうで……」
真司「そんなことないです。
俺は菜緒を」
母「それにね、菜緒も貴方と別れたほうが由奈のことを吹っ切れるんじゃないかと思うの。
菜緒は由奈のことは自分のせいだと責めてるわ。
真司さんに申し訳ないとも言ってたの。
こんな言い方悪いんだけど…貴方に会わないほうが菜緒の病気も良くなると思うのよ。
だからね、別れたほうがお互いのためだと思うの。」
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