魂の終りに…

父が大好きでした…

父もきっと私の事が大好きでした…

それだけで十分なはずなのに…

涙が止まらない…

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父はうらんでいるだろうか…

父を大事にできなかった私を…

うらんでいてもかまわない…

安らかに逝けるならそれで…

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父が好きだったから、好きだから大切にできなかった…

悔しくて…

なんで捨てたの…

なんで戻って来たの…

だけど父は戻って来た…

毎日毎日ののしった…

でもいつも笑ってた…


素直じゃない父のごめんなさいだったんだね…

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わかってたよ…

わかってたけど知らないふりしてた…

散々追い詰めた…

でも心は晴れる訳がない…

なんで死ぬのが確定するまで素直になれなかったのか…

あんなに汚いと思ってた手を今は握れる…

必死で握り返す手にはもう力は残っていない…


そうやってそうやって…



今どんな夢を見てるんだろう…


ごめんね…

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今幸せだろうか…

それとも後悔でいっぱいだろうか…

ただただ痛いだけだろうか…

安楽死…

頭をよぎる…

決めてやろうか…

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頑張れなんて…生きてくれなんてもう…

痛いのは今だけなんだなんて…

大丈夫なんて…

他に何があるだろう…


首を絞めてやりたい…


うらんで逝けるなら終の恐怖もないだろう…


守るものさえなければ殺していただろうか…

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管を一本ずつ抜けは少しずつ楽になるだろうか…

自分が怖くなる…

何にもできない今…

毎日踏ん張ってる…


アンタの娘はアンタなんかいなくたって余裕なんだって…


そんな事より自分の心配してろって…


どこに行くんだろぅ…


いったいどこに…



いつか見つけられる所にいてと願わずにはいられない…

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そしてまた喧嘩をしよう…

今はまだ生きてるのに…


生きてるのに…


言葉に出さない約束…


最後の時間…



どんな気分…？



もう、もうろうとしてる…？


理解できない…



ごめん…

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明日は誕生日だね…

何をあげたら喜ぶのかな…

今喜ぶ物なんてあるのかな…

去年は高いコートあげたのに、一回も着なくて喧嘩した…


いつもそうだ…

あげたものは使わないんだ…


幼稚園の頃、50円の軍手をプレゼントした…


タンスの奥に大事に大事にしまってたの知ってるよ…


だから嫌いになれないんだよ…

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父にも若い時があって、一番いい時もあって、そう考えると人生なんてあっと言う間…


何ができるのか…
明日なんて話そうか…

もう眠ろう…


私が折れたらもっと苦しめてしまう…


泣くもんか…

父にくらべれば私はいい気なもんだ…


痛くもないのに泣くのはたやすい…


最後まで付き合ってやろう…


最後の最後まで…

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