復讐続行中②…続きです。梨花
皆様、私の体調を心配して下さり本当にありがとうございますm(_ _)m
病院に通いずいぶん楽になりましたので、また続きを書こうと思います。
少しゆっくりになりますがよろしくお願いします。
あの女の娘だか息子だか本人だかわからないスレがありましたが、私もあいつもあの女の身内が、謝罪や慰謝料どころか、直接会いにきたことも一度もありません。嘘の多いスレです。
現在でもあの女の息子に車で追いかけられたりしました。 癌で入院というのも息子の出まかせのようでした。
あの女共々、家族全員が理解不能です。
ぼちぼち書いていきますのでよろしくお願いします。
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あいつがあの女を憎んでいるのは、私以上かもしれないと思った。
仕事を失うのだけは避けたかった。 あの女に、これ以上仕事の邪魔をされたくなかった。
前に、あまりにも私用の電話メールが多過ぎて、3ヶ月減給されたとあいつは言った。
だから黙っていうことを聞いてあの女を怒らせないようにしていたと言った。
あの女が憎くて、親兄弟とも縁を切って、あの女を殺して一生刑務所で暮らそうと思ったこともあると言った。
でも私は
あいつの言葉を信用もしなかったし、同情もしなかった。
自分が人妻に手をだしたんだ。
嫌いなら嫌いで、きちんと別れればいいのだ。
殺したいほど憎い相手に、お金が返せないから愛してる愛してるって言っていいなりになる…見方を変えれば、あいつがあの女を騙してると思われても仕方ない。
愛してるっていえばおとなしくなるからとあいつは言った。
言い訳ばかりの男だ。
男としてこいつはダメだ。
ずっと黙って聞いていた彼が
「君があの女とどういう関係で、どんな思いをしてきたかは知らないが、あの女のした事は人間として許されることではない。
罪に問われないなら、俺だってあの女を殺したいくらいだ」
私は驚いた。
くちうるさいけど、性格は温厚で決して感情的になったりしない、怒った顔など見たこともない彼が、ここまで感情をあらわにしたのを初めて見た。
「……」
あいつは返す言葉もなく、黙ってしまった。
「君が全部悪いとは言わないが、君の曖昧な態度があの女を増長させたのは確かだ。
これからどうするかは梨花と話し合って決める。
君は君なりの償いの仕方を、考えておいて欲しい。
最悪、裁判とかになっても仕方がないというのは覚悟していて欲しい。」
彼はあいつの顔も見たくないようで、帰れと言わんばかりに、あいつをドアのほうに促した。
あいつは肩を落として帰っていった。
私は言いたいことがたくさんあったが、今後、私の復讐を成功させるためにも、その日はおとなしくしていた。
私がやっているのは一人三役
梨花
あいつの新しいメル友
そしてあいつになりすまして、あの女とメール。
ボロがでないように慎重に、あいつとあの女にメールして、あいつとあの女のどれが本当で、どれが嘘か確かめようと思った。
私がなりすましてるともしらず、あの女はあいつが頻繁にメールをしてくるので、機嫌がよかった。
最初の頃は、今までと違ってメールが多いので疑わしいと思っていたようだが、甘いメールを送り続けるとだんだん乗ってきた。
「最近会ってないから写メ欲し~な~💔」
「やだぁ、恥ずかしいよ今さら、もうおばさんだよ」
「恥ずかしいことないよ。〇〇〇〇は若く見えるし、いつも綺麗だったじゃない」
「まぁそうだけど…この前もね20代と思ったって言われたの。これでもオファー多いの」
はぁ~?
はぁ~?
40過ぎて、もうそろそろ50に手が届くというばぁさんを、誰が20代と間違えるんだっ!
誰から何のオファーがあるんだっ!!
調子乗りすぎっ!
と思いながらも…
「いいでしょ?今写メ撮って送って」
「え~っ?
今すっぴんで酎ハイ飲んでるもん」
「いいよすっぴんで、美人はすっぴんでも美人なんだよ」
「そうね、そんなにいうなら…でも特別だよ。みんな写メ欲しがるけど、あげたことないんだからね」
みんなって誰なんだよ、出会い系のサイトの男だろうが!
写メあげたことないってか?!
梨花には、裸であいつと寝てるとこ、あいつの家のお風呂に入ってるとこ、ラブホらしきとこ、とてもここには書けないようなエロ写メ、1時間ほどかけて化粧したであろうつけまつげの顔の写メ
これでもかってほど送ってきたやん!
あいつからも聞いてる。ナルシストかなんか知らないけど、自分の写メばっかり、次から次に送ってくるって
なんのかんの言いながら、あの女はすっぴんの写メを送ってきた。
😂😂😂😂😂😂😂私は一人で大爆笑した。
酎ハイの缶で顔を半分隠しているが、頬の肉はたれ、口角は下がり、眉毛の薄~い、ひいき目に見ても50のおばはんだ。
なんかえんどう豆に似てると思った。
これでも、何枚も何枚も写して、1番写りのいいやつだろ?…とは言えず
「やっぱりすっぴんでも素敵だよ💔」
「そぉ? 肌には自信あるの。時間もお金もかけてるから
待ち受けにしてもいいよ」
ま!ち!う!け!
20代の男に40代のすっぴんのおばはんの写メを、待ち受けにしろって言ってんの????
あの女の暴走は止まらない。
「明日イオンいこっかな。エビちゃんみたいなキャミワンピ欲しい。」
その頃モデルのエビちゃんと押切もえちゃんが流行ってた。
いやいや、エビちゃんの名前出すことさえ失礼すぎるだろ!
「エビちゃんに似てるって言われたり、黒木瞳に似てるって言われたり、私いろんな人に似てるって言われる。」
もうやめてくれ~😱😱😱
妄想狂?
神経科に通ってるのは現実と妄想がわからないからなのか?
あいつと知り合った頃はどうだか知らないが、私が包丁で脅された時に見たあの顔
退院してからこっそり見にいった顔
40代のおばさんでもブサイクの部類、 とくに後でこっそり見にいった時には驚いた。
髪はほとんど白髪、今までは染めていたのだろう。
低めの身長に60㌔はあろうかという巨体を、蛍光色のパーカーに包み、真っ赤な口紅をつけて草むしりをしていた。
私の目的は、あいつとあの女に復讐する事。
本来あいつがいい奴で、あの女が頭がおかしいとしても、嫉妬や(怒)の矛先が私に向いたとしても、やり方にも限度がある。
いつも思う。
例えば冤罪で捕まった人、間違いでしたと捕らえられた期間を、金銭で解決されて気が済むだろうか?
無差別殺人で、相手が頭がおかしいとし責任能力ないと言われたら、気が済むだろうか?
自分の欲望を満たす為だけに、暴力で拉致され心体に傷をおったら、たとえ犯人が社会的制裁をうけ非難をあびても、それで気が済むだろうか?
私のやってることはどうなんだろう…
いつも心の中で葛藤があった。
しかし、あの女のメールの多さはハンパじゃない。
朝、昼、夜、夜中と時間かまわず入ってくる。もちろんあいつになりすました私だけではなく、本当の梨花にも引っ切りなしにメールが入る。
旦那がいて、子供がいて、舅姑が同居しているのに、
これほどメールができるものなのか?
ほとんど一日中携帯を握りしめているだろう。
家族の誰も何も言わないのだろうか?
食事の準備、洗濯、掃除いったいどうやっているのだろう。
仕事もしているし、夜中バイトにもいっていると本人は言っていたが、あれだけメールしながらできる仕事やバイトはない。
あいつになりすました私は聞いてみた。
「こんなにメールして大丈夫?
旦那とか怒らない?」
「大丈夫よ、旦那は私にベタ惚れだから 」
「今日の晩御飯なに?」
「さあ、ばぁさんがなんか作ってる。
それがまたマズイのよ年寄りだから、
もっとましな物作ればいいのに、全く役に立たないわ😤」
え~っ!
姑にご飯作ってもらって、マズイって😠役に立たないって😤
「でも、せっかく作ってくれてるんだから」
「なあに?
なんでばぁさんの肩もってんの?
私よりマズイご飯作るばぁさんがいいわけ?
この女、若い女であろうと年寄りであろうと、女という女は敵なのだ。
キレるポイントはこれなんだ。
「前もばぁさんが病院に行くっていったら、大丈夫?っていったよね?
ばぁさんがそんなに気になる?」
「そんなに年上が好きなの!」
「…そんな年上が好きって😥
おばぁさんいくつなんだよ😥」
「えっ!
ばぁさんの歳知りたいの!
誕生日でも聞いてプレゼントでもする気!」
止まらない異常な嫉妬
おばぁさんは確か70才過ぎ…そんな人を女としてライバル視するあの女。
あいつがこのマシンガンみたいなメールがうっとおしく、好きだ愛してるだとすぐ言ったのも、うなづける気がした。
あいつになりすましてるから怒れないけど、あの女にメールする度にムカついてくる。
それでも我慢しながら、機嫌をとりながらメールは続けた。
だが、いい気分にさせて、チヤホヤばかりするのも腹立たしい。
あの女にメールすると同時に、あの女のメールは全部あいつに転送していた。
二人の話の矛盾点を見つける為と、もしあいつがあの女と、電話したり会ったりした時、話が食い違って警戒されない為だ。
一方、新しいメル友であいつが好きになってる女としても、あいつとメールしていた。
そのメールの中で、梨花とたびたびメールや電話するようになり仲良くなった事にした。
梨花の事を褒めまくった。
「梨花さんキツイ言葉使うけど、ほんとはケイの事心配してるのよ。」
「借金の事も、バイト掛け持ちして働いて、どうにかして返していこうって頑張って偉いって言ってるよ。」
「今度ね、大阪に遊びにおいでって
とっておきの所を案内してあげるって」
あいつとしては、メル友と梨花、あまり仲良くして欲しくないだろうが、メル友が梨花を気にいってる様子に、梨花に対するイメージが、だんだん変わってきていることがわかる。
そこまでを長い時間をかけて、お膳立てをしておいて
いよいよ私は行動に出た。
あの女がキレるポイントは女
あいつの弱点はお金
借金返済とあの女への慰謝料支払い、そして生活費
まともに食べていない様子はわかった。
梨花があいつの所に行った時、精一杯の見栄なのか何かはわからないが、遊びに行ったり食事を買ってきたりあいつは、ずいぶんムリをしていたのだろう。
あいつに荷物を送った。
私の彼からということにした。
キャビアや温泉卵、モッツァレラチーズにトマト
オイルサーデン
いかにもイタリアンシェフが使うような食品を入れた。
そしてメールを添えた。
「君のした事は許せないけど、根っから悪い人とは思えない。
俺も親父が借金を作って逃げて、若い時から食べるのにも苦労した。
食べる物だけはちゃんと食べて、頑張って働いて借金を返して、梨花にも償いをして欲しい。」
あの女以外は全部味方だ。
と、あいつに思いこませる為だ。
あいつを信用させて、再度あいつに近づかなければ、自分の手を下す復讐はできないと考えたからだ。
私や詫びや慰謝料などはどうでもよかった。
あいつとあの女が、奈落の底に落ちて苦しみ続ける姿を見たかった。
私が味わった恐怖や苦しみ、痛みをあじあわせたかった。
そして私が考えたのは、
私が復讐するのではなく、あの女があれほど固執し、大好きなあいつからあの女に復讐させる。
いわばあいつとあの女、共倒れにする事。
旦那や子供、家族以上に執着しているあいつからやられたら、あの女には凄いダメージだろう。
結果、事件になるようなことになっても、捕まるのはあいつだ。
それからも、あいつの好きなメル友として、梨花としてメールを続けた。
その中で、私は強くもあり厳しくもあり心寛大で、常識を合わせ持つ大人として、あいつにメールや電話で関わっていった。
あいつはかなり私を信用し始めていた。
新しいメル友の彼女のことを相談(これも実際は梨花なので、どうにでもできた) したり
今までのあの女とのいきさつも、少しずつ話すようになってきた。
もう一度、名古屋にいこう。
いって確かめよう、あいつの言ってる事、あの女の詳しい情報を手に入れよう。
また危険はあるかもしれない。
万全の体制で臨むにこしたことはない。
私は探偵をやっていたことのある、昔の男友達にバイトと称してボディーガードを頼んだ。
この男は、私の彼に憧れて調理学校に入ったくらいだから、大まかな話をしたら、私と彼の為ならと心よく引き受けてくれた。
もし何かあっても、昔やんちゃだったこの男が守ってくれるだろうし、証人になる。
しかし彼は大反対するだろう。
ここまでしてくれる彼に、嘘を言ってまで行ってはいけない。
私は考えてる事、思いを彼にすべて話した。
「梨花のしたことは軽率だった。
あなたがいるのに、他の男の所に遊びに行ったりして、
だからってここまでされなくちゃいけないの?
梨花がそんなに悪い?
今も続く痛み、不眠、息子と梨花の傷は深くなっていくばかり、やっとあなたのおかげで治ってきた病気があの女のせいで、完治は無理って言われたでしょう?
そんな状態にいる梨花に、あの女は今だに残酷な事を言い続けてくる。
たった一晩泊まって映画を見にいっただけで、こんなにされなくちゃいけないの?
毎日毎日憎しみと不安と痛みと闘うの
まだ何十年かある、これからの梨花の人生が狂ってしまったの
梨花の命より大切な息子に、あんな思いをさせられたの
訴えて法的に処分を受けても、梨花はそんなものでは許せない。
間違ってるかもしれないけど、梨花の手であの女に同じ思いをさせないと気が済まない。なぜここまでするか、あの女から聞かないと気が済まないの
このままじゃ梨花はきっと頭がおかしくなる。」
私は1時間近くも、ひとりでしゃべり続けた。
涙ながらに心情を訴えた。
彼は黙って聞いてくれた。
そして…
「梨花の気持ちはわかったよ。
俺も同じだ、いや梨花以上かもしれない。
でも俺は誰にも頼らずに生きるために、自分の身を守る生き方しかできなかった。
梨花の自分の気持ちに真っ直ぐなところや、行動力を羨ましいとさえ思うよ。
ダメと言ってもきかないことくらいわかってる。
身の危険があっても梨花はやるだろうね。
でもひとつだけ…
梨花は〇〇〇〇くんのお母さんだよ。
もしものことがあった時、梨花は〇〇〇〇くんにどうやって責任とるの?
〇〇〇くんが一人前になるまで、梨花は親としての責任があるんだよ。」
「………」
彼が言うのはもっともだ。
もしものことがあったら、彼は息子をほっておけないだろう。
たった十数年の息子の人生は、波瀾万丈であった。
そして私の人生もまた、波瀾万丈の見本のような人生だった。
母方の祖母の、事業の成功のおかげで幼少から裕福な家で、三人姉妹の歳の離れた末っ子の私は、わがまま放題だった。
頑固者の父は祖母の事業を継がず、自分の天職と疑わない教職を続け、祖母と折り合いが悪かった。
祖母に1番可愛がられていた私も、父と折り合いがあわず、他人のような親子だった。
私が結婚して子供ができた頃、祖母が退いた事業を仕方なく継いだ父の代で、数億の負債を抱え倒産した。
その後、心労で父も母も病に倒れ亡くなった。
私が離婚で揉めている時で、父の死は私に知らされなかった。
よって父の葬儀に出席していない。
私の生きてきた中で、1番後悔の残る出来事だ。
離婚後は、良くも悪くも、いつも息子がネックだった。
息子のことを書くのは辛い…
人様からみたらとんでもない息子だから…
でも私は息子の本来の心根の優しさ、偏見を持たぬ心の広さを知っている。
その優しさがあだになって、つまらない事ばかりやってきて、大きな損をする人生を送ってきている。
私は離婚して
夫を失うと同時に、父も母も実家も、受け継ぐはずだった遺産も…すべてを同時に失った。
それから先は、書ききれないほどの苦難が押し寄せてきた。
その中で息子を手放さず、何とか息子にだけは苦労させたくない、という思いでやってきた。
しかしあるところで、ぷっつり張り詰めた糸が切れてしまった。
息子のことで人生最大の事件があったからだ。
頑張ってばかりの自分がバカらしくなった。
自分の人生を思うように生きよう。
そう思った。
…かといって息子を忘れたわけでも、見捨てるわけでもない。
今でも息子は自分の命より大切な、たったひとつの宝物だ。
息子が居てくれたから、私は生きてこれた。
息子がいなかったら、私はもっと自堕落な生き方をしていただろう。
長い時間黙ったまま、私は考えた。
自分の気持ちだけで突っ走って、もしものことがあった時、息子を一人ぼっちにしてしまう。
でも息子もあの女のせいで深く傷つき、度重なる嫌がらせにさらに傷を深くした。
どう考えても、あの女を許すことはできない。
息子に話そう。
息子がダメッて言ったら、他の方法を考えよう。
そして…
再び名古屋へ
今度は息抜きではない。
自分に気合いを入れた。
あいつには、彼がまた名古屋のホテルで仕事あるからついて行くけど、彼が仕事してる間ヒマだから、部屋にいさせて
と言っておいた。
あいつは二つ返事でOKしたが、本音は違うだろう。
また何かあったらどうしようと、ビビっているに違いない。
名古屋に行く前に彼に言われた。
「俺は梨花を一生守るって自分で決めたんだ。
それをダメにしないで。」
…彼は何かを感じていたのかもしれない。
一瞬だけ私は躊躇した。
本当にこれでいいのだろうか…
しかし、私も自分で決めたこと、やりたいだけやろう。
あいつは前以上に歓迎した。
「梨花ほんとにごめんね。 部屋散らかってるけど、好きなように使っていいからね。」
「俺またバイトもいくけど、ひとりで大丈夫?」
「お風呂やり方わかってるね。お風呂入って休んだらいいよ。」
「俺ほんとに知らなかったんだ。ごめんね。あの人がそんな嘘ついてたなんて思わなくて。」
相変わらずよく喋る男だ。
「いいよ。
バイト行ってきて、適当に休んでるから それから、あの人とか言わないで欲しいわ、あの女かおばさんで十分!
バイト帰ったら話そう。」
あいつがバイトにいくのは、1時間半から2時間の間。
その間にまとめておいてある請求書、督促状の山を見た。
サラ金、ローン会社、税金、保険料、ガス、電気、電話…請求書、督促状の山、山、山…しかも封も開けていないものもある。
本業もしてバイトもしてこんなに、未払いとは…
給与明細もあるし、バイトの明細もある。
明細を見ると、仕事もバイトも一日も休まず、きっちりやってる。
あの女のメールによれば、ローンを立て替え、住居費を立て替え、食事をさせ、服を買ってあげ、食品を運び、こずかいまであげていた。と書いてあった。
自分なしではケイは生きてこれなかった。と
自殺する勢いだったから助けた。と
…おかしい。
あの女のメールをすべて信じたわけではないが、マンネリな家庭生活に飽き飽きしていたあの女に、あいつが上手いこと言って、金づるにしていた印象を持っていた。
でも、金づるがいるのにこの督促状の山はなんだろう。
…なんかおかしい。
とりあえず、見たものはもとにもどした。
本人に聞けばわかることだ。
こばらがすいたので、台所にたった。
冷蔵庫を開けたら、たいしたものが入っていない。
鶏肉と人参、あとは飲み物だけ。
男のひとり暮らしの冷蔵庫だなと思いながら、鶏肉と人参と永谷園の松茸のお吸い物があったので、簡単な炊き込みご飯を炊こう。
台所の汚れもちょっと気になったけど、まぁ一日くらいしょうがないか
あいつから
「今から帰るね。」 とメールがあって、しばらくして帰ってきた。
「梨花ただいま~、なんかいい匂いがする。」
「おなかすいたから、ご飯炊いた。」
「そっか、遅くなってごめんね。食べていい?俺おなかペコペコ。」
「うん、食べよ。」
奇妙な風景だった。 奈落の底に落としてやりたい、と思ってる男と差し向かいで、私の炊いたご飯を食べている。
「梨花、美味しいね、おかわりしていい? 梨花上手だね。」
「お家で炊き込みご飯したの初めてだよ。俺炊き込みご飯大好きなんだよ。」
「梨花、お家なんのお店だったの?」
「料亭とかに料理、いいから黙って食べ。」
「だから上手なんだ。おかわりしていい?」
鶏肉と人参だけの炊き込みご飯も聞いたことないし、家が料亭だったからって、私が調理してたわけでもないのに…
無邪気というか、ノー天気というか、私達の関係わかってる?って言いたかった。
たらふく食べたあいつは満足げだ。
食器を洗い終わって、「ちょっと聞きたいんだけど。」
とあいつの前に座った。
「…う、うん」
説教される時の子供みたいだ。
「いったい借金いくらあるの?
そこに置いてあるから請求書や督促状みせてもらったよ。
あの女がいうには、支払いも食事も、全部面倒みてたっていうけど、そこまで面倒みてもらって、バイトもして、なぜこんなに滞納なの?」
「支払いなんかしてもらってないよ。
一回か二回くらいは出してもらったかもしれないけど、
食事だって、会った時におごるから行こうって無理矢理だよ。
俺おごってもらうのイヤだったんだ。
あとで恩着せがましく言われるのわかってたから、
だから俺も、お金ある時は出したりしたよ。」
「おこずかいも貰ってたんでしょ?」
「おこずかいって給料前に、どうしても足りない時頼んだよ。 2千円か3千円、多くても1万以内だよ。
千円を、偉そうにお金振り込んだからね、って言われた時もあったよ。」
「ケイが引っ越す時、費用から何から、全部自分がやったって言ってるけど?」
「何にもしてもらってないよ。
費用はサラ金に借りて、引っ越しはバイト終わって夜中に少しずつ、ひとりで会社の車で運んだよ。
あの女は、引っ越しも終わって片付けも終わってから来て、狭い部屋ねって言っただけだ。
嘘ばっかり言ってる😤」
とあいつは憤慨している。
ずいぶん話が違う。
誰でも自分のいいようにいうけど、ここまで話が違うものか…
「ケイに貢ぐために、車も体も売ったって言ってたけど?」
「車売って新車買ったし、あんな歳で体売れないよ。
梨花だまされてるよ。」
「バカ言いなさい! だまされてるのはあんたよ。
ケイの言うことがほんとなら、よりにもよってなんでそんな女と何年もくっついてるわけ?
大阪にきた時言ったよね?
借金で苦労してる俺にあの人は優しくしてくれて、歳もだいぶ上だし旦那子供もいて、ちゃんとした家庭の人だから常識もあると思ったって、そう言ったよね?
だまされてるのはあんたのほうでしょうが!」
「優しくて常識のある家庭人が、人を脅したり、お金パクったり不倫したりするんか!
あんたバカじゃないの!」
私の剣幕に驚いて、あいつは黙ってしまった。
夜中に人の家で怒鳴るのもどうかと思ったが、
私はおおぼらふきのあの女と、徹底的におバカなこの男にむしょうに腹がたった。
こんな奴らのせいで、私はあんな辛い痛い思いしなきゃいけなかったのか?
泣きたいくらい悔しかった。
心底この二人が憎いと思った。
かたや、ただの浮気が本気になり自分を見失って、犯罪行為まで犯す中年のヒステリー女
かたや少しのお金のために、女から離れられず、中年女のいいなりになっている、プライドのかけらもない男
…汚い…
と思った。金と欲と嘘の塊だ。薄っぺらすぎて昼ドラにもなりゃしない。
浮気なら浮気で止めておけよ、中年女!
殺して刑務所に入ろうと思ったくらいなら、さっさとお金返して毅然と別れろよ、小心男!
私自身、立派な生き方をしてきたわけではないが、仕返しの為でもこんな人間と関わりたくないと思った。
しかし、短気な私は一方ずつから聞いただけであいつに怒ったが、事実を確かめてはいない。
だいたい、あの女の話はどこまでが本当で、どこまでが嘘なのか…
あいつの話もどれが本当で、どれが嘘かわからない。
あいつの本心もわからない。
あいつに腹立ちは抑えきれないが、怒るより事実を知って、この二人の情報をつかまないと復讐はできない。
主旨を忘れちゃいけない、私が唯一失敗するとしたらこの短気さだ。
十分気をつけないと…
私は深呼吸をし
「借金いくらあるの?
仕事してバイトしても追いつかないなら、ちゃんと方法考えないと…
いつまでたっても借金生活から抜けきれないよ。」
「…たぶん700万くらい。」
「それで全部なの? 借金ある人って、隠すのよね。
全部って言って必ず、小さいのがあとからでてくる。」
「…それとおばさんに慰謝料500万、梨花に病院代80万と慰謝料…」
「それを仕事とバイトで返して行こうと思ってるの?
ムリね、サラ金やローンには利息もつく。
合わせて1300万、あんたには返せないわ。」
「………
死ぬまで働いて返し続けるもん。」
「事故で明日死んじゃったらどうするの?」
「…………」
「だいたいあの女と何年も付き合ってて、借金の話しなかったの?解決しようと協力してくれなかったの?」
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