魔の電話
『プルル…プルル…』
この着信音は登録に無い番号からのものだ。
携帯を見る。やはり画面には番号だけが表示されている。
迷った……
時計を見ると夜の11時近く。
『誰か番号変えたのかも』
そう思い電話に出た。
⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐初めて書くので拙い文章です。もし、お読みになってくれる方がいらっしゃるのであれば、お見苦しくなるかもしれませんが、温かく見守ってください。
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「はい…」いかにも不審そうに出てみる。
「あの…そちら藤木さんですか?」
あれ?女性だ。でも聞いたことの無い声。
でも私の苗字知ってるし、連絡先消しちゃった人かも💦
だとしたら、失礼のないようにしなきゃ。
「そうですが、申し訳ありません。どちらさまか見当がつきませんで…」
これでいいかな?
「私、よしのりの彼女です。さっき何回か電話があったんですが、彼熟睡してて…」
えぇっ⁉はぁ⁉
何がなんだかわからなかった。
だって【よしのり】は私の同棲中の彼氏で、鬱病により入院中。でもって休職中。今日は実家に用があって外泊をとっているはず。
突然の出来事に、頭の中がグルグルして、心臓がジワジワ熱くなってきた。携帯を持つ手が汗ばんでいた。
この時の私は、これからこの電話の相手に、朝から晩まで悩まされることなど知るよしもなかった。
彼は【NO】が言えない人だ。特に上司や先輩。
そのせいか、何かと無理をしてしまう。仕事も付き合いも。
鬱病が発覚する直前は、休みも無く、朝から晩まで働いていた。しかも父親が他界するというショックな出来事もあった。
いろんな事が重なり、ストレスになったのだろう。
一緒にいたのに気づいてあげられなかった。その後悔と懺悔から、立ち直るまでは全面的に協力しようと思っていた。
入院は隔離病棟。自由に出入りはできない。
ロックがかかったドアの前でインターホンを押す。すると看護師さんが開けてくれる。
「誰に」「何の用」「自分と相手の関係」を用紙に記入する。待合室で待っていると、本人を呼んできてくれて、晴れて再会となる。
面会できる人種にも制限がある。基本的に、患者本人が希望する人や身内は面会可能だ。
私は身内ではないが、彼のお母さんが『婚約者だから』と面会できるようにしてくれた。
薬を飲むと朦朧とするらしく、ひどいときには記憶すら飛んでいる。睡眠薬がないと眠れないのだが、一度寝るとなかなか起きない。
もちろん、車の運転などダメに決まってる。
そこで、彼が外泊や外出をするときは、私が送り迎えをしていた。
この日も、実家に帰りたいからというので、送っていったのだった。
何度も電話したのは、病院に戻る日に、何時に迎えに行けばいいかを、【お殿様】にお伺いするためだった。
この日付き合って5年で初めての浮気が、本人の知らないところで発覚した。今考えると、この【女性】も、この時自ら二股発覚の口火を切ったことは知らなかったのかもしれない。
「彼女…さん…?」
何で私が『さん』を付けなきゃならんのよ💢と思いながら。
しかも、彼の携帯に電話したのに、自分の携帯からかけてくるってどういうこと⁉
その疑問は、聞きもしないのにお話しくださった。
「あの…最初にかかってきたときに、彼の事起こしたんですが、薬のせいか起きなくて。」
フムフム、ということは、この【女性】も彼が鬱病であることは知ってるわけだな。
妙に冷静。歳のせいかも。よかったオバサンで。若い頃だったら怒り心頭で怒鳴り散らしたかも。
【女性】が続ける
「何度もかかってくるので、気になって…。」
そりゃ、なるわな。
「鳴ってる最中に携帯を開いたら、藤木さんという名前と番号が出ていたので、急いで私の携帯に番号を打ち込みました。」
って、オイ‼ダメでしょ、人の携帯を勝手に開いたら。
あっ、でも彼女が見てくれなかったら、二股もわからなかったわけで…。
なんかもうよくわからない。
「迷ったんです。男か女かわからないし、何より知らない番号だから出てくれるか心配で。」
「それで、藤木さん、ご用件はなんですか?私から伝えておきます。」
ここで気づいた。
この【女性】は【私】という敵に電話が繋がってることを、まったくわかっていない。
付き合っているのは自分だけ。愛されているのは自分だけ。
そう思っているのだ。
『へぇ~アイツ、うまいことやってるなぁ。そんな甲斐性あったんだ』
内心、感心した。
私が知らなかっただけで、今までもあったのかも…。
てことは、私も『愛されてるのは~』の勘違い女だったということか。
どうしよう……どうしたらいい
ついこの間、職場で電話対応のマナー講習があった。でも、こんな事例は無かったぞ。
「あのぉ……。」
そりゃそうだ。黙ってたら不審に思うよな。
よし‼言おう。
よしのりの【悪】を暴くのだ‼
「今お時間ありますか?」
私は至極穏やかに、丁寧に話してみた。
「えっ、えぇ、かまいませんけど…。」
側に置いてあったタバコに手を伸ばす。
『落ち着け、落ち着けワタシ』
ふぅ~と一服してから
「途中で電話を切らないでくださいね。今から貴女が驚く話しをしますから。」
「………。」
無言。
すると電話の向こうから、
カチッ、ふぅ~と聞こえた。
『この人もタバコ吸うんだ…』
女性がタバコを吸うことに否定的な人が多い。職場でも喫煙室には殿方しか行かない。
吸い場所を探してさまよい、一度、職場の先輩とトイレで『高校生かよ💧』と思いながら吸ったことがある。この時、警報機を鳴らしてしまい、大目玉をくらった。その先輩とは、とても仲良くなった
そんな経験も有り、なぜだかタバコを吸う女性とは仲良くなれそうな気がしてしまう。
さて、本題。
「あなたのお名前伺ってもいいですか?あっ、先に自分が名乗るべきですよね。私は【藤木しほ】といいます。」
不審がるか、乗って来るか。
このやり取りを楽しんでる自分がいた。
【本カノの余裕?】
いや、まてよ。彼にとっては、どちらが本命なんだろう…。私である保証はどこにも無い。
起きたら驚くだろうな。自分が寝てる間に二人の彼女が勝手にバトルしてるんだから。
「しほさんですね。私は【高村リカ】といいます。」
おっ、答えてきた。
と思ったら、矢継ぎ早に。
「しほさん、あなた何時だと思ってるんですか💢何度も何度も電話してきて‼彼は病を患っているんですよ。知らないんですか?彼女として言わせてもらいます。迷惑です💢。」
怒られた💧
えぇ~⁉
自分も電話してきてるじゃん…
【彼女として迷惑】って…ちょっとでしゃばり過ぎじゃありませんか💧というか、私も彼女なんですが…。
「じゃあ、言わせてもらいますが…実は私も彼女なんです。」
なんとなく下手に出てみた。
こういう女ってイライラさせたくなる✨
「へっ⁉……。」
絶句。
うんうん。わかるよ。
きっと今、おめめが真ん丸になってるんでしょうよ。
さぁ、リカちゃんどうする。
「彼女…って、よし君の?」
また怒られるかと思いきや、静かなトーンで聞いてきた。
「そう…なんだよね。でも貴女も彼女なんだよね。どういうことだろう。二股って事だろうけどね。」
「二股……。」
あまりのショックに私への怒りは消えたみたい。
「プツッ…。」
えぇ~切りやがった⁉
私の携帯に彼女の番号は残ってる。消すべきか…残すべきか…
はぁ、今日はいろいろ選択に悩む日だなぁ💧
切れた電話に対して、こちらからかける理由も無い。どのみち明日になれば目覚めた彼が【リカちゃん】から話しを聞き、慌てて電話してくるだろうし。
明日も仕事だから、寝ることにした。
お風呂で涙がじんわり。
私も少なからずショックだったんだろう。
「偉かったね」
冷静に対応した自分を褒めた。
翌朝、電話の音で目が覚めた。
「ふぁい、もしもひ。」
脳が半分寝ているので、日本語が話せません。
「あの…しほさんですか?」
‼その声は‼脳みそ全開
「あっ、はい。えっと、リカさんですよね。」
出勤時間が気になって時計を見た。
はぁ…⁉5時⁉
一瞬夕方かと思って焦った。
「すみません、朝早く。」
あぁ、朝なんだ💦てっきり、昨日夜更かししたから夕方まで寝ちゃったのかと思ったよ。無断欠勤は大人のすることじゃないからね。
って、おーい💦
なんでこんな時間に電話してきてんの?しかも、友達じゃないんだよ。
常識云々言ったのは、そちら様でございますが。
「何かご用ですか?」
元々寝起きが悪い上に、こんな時間に起こされて、プンプンでございます😣
「何かじゃないです‼彼に話したら、『帰らなきゃ』って出てっちゃったんですけど💢」
「はぁ?だから?」
虫の居所が悪いのはお互い様なようだ。
「あなたとは一度きちんとお話ししないといけないみたいですね💢とにかく、今の彼女は私ですから、今後邪魔しないでください。」
ブツッ…………唖然💧
でもなんとなく状況は掴めた。
『帰ってしまった』ということは、【よし君】はリカちゃんハウスにいたって事だ。実家なんて嘘。女に会うために外泊、おまけに、私に送り迎えさせたということはわかった。
それにしても、怒ったかと思えば静かになり、そしてまた怒る。忙しい人だ。
この時気づくべきだった💦彼女も【よし君】と同じ病だってことを……。
今は考えても仕方がない。
『あと1時間は寝れるな』
二度寝することにした。この二度寝が遅刻の元なんだけどね。
するとまた携帯が鳴った。
「今度は何⁉。」
思わず声に出した。
携帯を開くとそこには…
【小早川 よしのり】の文字。
『来た‼』
「…………。」
あえて無言。
「ごめん、朝早く。今から会えないか。」
そうくると思った。
「今日仕事なんですが…。」
わざと敬語。
「休めないの?。」
何言ってんだろ、コイツ。
学生じゃあるまいし、色恋沙汰位で休めるかってんだ💢
「無理。」
「じゃあね、寝るから。」
電話を切り、彼の番号を着信拒否にした。もちろんメールも拒否設定。
冷静でいたつもりが、彼の声を聞いた途端、怒りや悔しさがあふれてきて、ボロボロ泣いた。
二股をかけられていたことよりも、病を克服せんとする彼を支え、一緒に乗り越えようとした気持ちを裏切られたことの方が辛かった。
遅刻ギリギリで会社に着いた。やはり、二度寝で寝過ごした。
30代も半ばともなれば、女であってもある程度の責任ある仕事を任される。プライベートで何があろうと、仕事は仕事だ。
仕事は無事終了。多少の残業をして、更衣室へ。
今日は一日意識して携帯を見なかった。ソワソワ、ムズムズしていた。
ロッカーを開け、鞄の底に押し込めた携帯を見る。
着信があったことを知らせるランプが点滅している。
『ドキン、ドキン、ドキン』
妙に心臓が熱い。でもこの感覚懐かしい…。
長年付き合い、同棲まですると、トキメキも不安も忘れてしまう。そう、良くも悪くもドキドキしなくなる。
携帯を開くと……
着信27件
ほとんどの着信は【よしのり】からのもの。拒否してるから、番号の頭に【拒否】の文字。
それでもしつこく何度もかけてきている。
昼頃の着信に登録外の番号がある。見たことがある。
そう、今朝の【女性】
リカちゃんだ。
その時私は彼女の番号を登録した。
『これから頻繁に話す相手かもしれないしな。」
後から聞いた話しだと、リカちゃんは、今朝の時点で登録していた。
よしのりから大量の着信があったことで、なぜだか安心していた。
『弁解しようとしているってことは、少なからず私と別れたくないと思ってくれている』
と考えたから。
家路につく。
同期の女性はみんな家庭があるので、仕事帰りに飲んだりなんかしない。大概、真っすぐ家に帰る。
途中、スーパーにより、夕飯を買う。
二人でいるときはほとんど自炊だけど、一人分だけを作る気にならない。半値になった惣菜とビールを買った。発泡酒じゃない、贅沢にビール✨
彼は、たいして美味くはない私の手料理を、バクバク、ムシャムシャ食べてくれる。
『おいしいよ』なんて褒めてはくれないけど、キレイになった皿を見て嬉しくなる。
たまに作ってくれるけど、材料にこだわるから高くつくし、後片付けをしないので、こちらからは絶対に頼まない。
マンションの駐車場に車を置いてロビーに向かう。
…と、自動ドアの前に見慣れた人がいる。
よしのり……
「…おかえり」
私は無言で彼の顔をジッとみた。できるだけ不機嫌な顔で。
スッと横を通り抜けた瞬間、腕をつかまれた。痛いくらい力強く。持っていたキーケースが、ガシャリとコンクリートの階段に落ちる。
「ちょっ、ねぇ、待ってよ」
子供がママを引き止めるみたいな言い方。
「何よ、ここに来ないで【リカちゃん】家に行けば?あんたが帰ったって怒ってたよ‼」
「話しを聞いてよ、話したい事もあるし。」
別れ話だな…と思った。
なぜだか家には入れたくなかった。
ここは、私のマンションだ。家賃を払うなら、ローンの方がいつか終わる。
何より財産が欲しかった。
友達が次々結婚して【家族】という財産を手に入れている。
負けたくなかった。
見栄とプライドで購入した。
そこに彼が転がり込んできたのだ。当初はフリーターだった。おまけに、ギャンブルも嗜む、いわゆる【ダメ男】。
なぜこの男を選んで、しかも何年も付き合っているか、自分でもよくわからない。ただ、女性問題は全く無かった。
…完璧な男なんていない…
長年、女をやってきてそう感じていた。どこを許せるかって事なんだと。
「話しならここで聞く。」
別れ話しをされると確信していた私は、立ち話しを要求した。
別れた時に、部屋から荷物をまとめて出ていく彼を見たくなかった…というのが正直な気持ちだ。
「ここで?近所の人にみられるよ。……だったら車の中は?ダメ?。」
これだ‼この『ダメ?』攻撃に私は弱い💧
「車なら……いいよ。」
ほら、落ちた。
駐車場まで戻る途中、車が入ってきた。と、よしのりがスッと私を内側に寄せて、自分が車側に出る。
なんだよ💢浮気がバレた時だけ優しくしやがって……と思いつつ、大事にされてる感があって、顔がにやけた。
「あのさ、今更優しくしなくていいよ。」
心と裏腹に口から出る言葉は冷たい。
車に到着した。途端、彼が地面に土下座。
「…ゴメン、本当にゴメン。許してくれるまで謝るよ…。」
グスン
えっ⁉『グスン?』泣いていた。
ちょうど帰宅ラッシュだったのか、車が何台も駐車場に入ってくる。
そんなライトに照らされながらも、彼は土下座を続けた。
冷たいコンクリートに土下座している彼を見て、なんだか可哀相になってしまった。
甘いな……私も。
子供も嫌がるくらい、超甘口
「まぁ、乗りなよ。家まで送るから。」
車内は無言。先に口を開いた方が負けな気がして、私は意地でも無言。
途中、コンビニに寄った。
温かいお茶と肉まんを二人分買い、彼に渡した。
その時、びっくりしてお茶を落としそうになるくらい、彼の手は冷たかった。
『もしかして、ずっとマンションの前で待っていたのかもしれない……』
心臓がキューっとなった。
ドキドキしたり、キューっとなったり、今日の私の心臓は大忙しだ。
彼の家の近くまできたとき、彼が口を開いた。
「このまま帰れないよ。どこかに車を停めてよ。…ダメ?」
また来た‼
コイツ、私がこれに弱い事知ってるんじゃないの?
パチンコ屋の駐車場に車を停めた。これなら長話の末、万が一トイレに行きたくなっても大丈夫☝自販機もあるし。
冷静な状況判断が大人の女なのさ🎵
しばしの無言…。
私は窓を少し開けてタバコに火を点けた。冷たい風が車内に吹き込む。顔が気持ち良かった。
よしのりもタバコを吸いはじめる。一本吸い終わる頃、私から話しはじめた。
「で……話って何。」
あくまで冷静に、でも静かなる怒りを込めた口調で。
「今朝はごめんなさい。」
「…何がごめんなさいなの…朝早く電話したこと?それとも……。」
「…両方…。」
「で、どうしたいの?彼女二人はマズイでしょ。自分の心の管理もできてないくせに…。」
鬱病患者に酷いことを…。と自分でも思った。
でも、抑え切れなかった。
電話で発覚してから、【リカちゃん】とあなたは思いのたけを話し合ったかもしれない…でも私は今日一日一人で悶々としていたのだから。
「聞きたくないかもしれないけど、今までの事話すよ。」
聞けば、二人は入院中に知り合ったという。【リカちゃん】の方が先に退院し、以来、毎日病棟の彼宛てに電話がくるようになった。
看護師さんも、何も疑い無く取り次いだらしい。そのうちに
「女として見てほしい」
「私は男として好きだ」
と告白してきた。
同じ病を持つ身だから、この辛さを理解し合えるかもしれないという気持ちと、汚い男の下心で、誘いにのってしまった。
というのが、あらすじだった。
鬱病の苦しさは、私にはわからない。下心は別として、『わかり合えるかも』と思ったのは、仕方がないかも。
この理由を聞いて、彼を責めるのをやめた。
「私はね……別れようと思ってる。」
真っすぐ前を向いたままそう告げた。
パチンコ屋さんのネオンが段々滲んでくる。
目を閉じたと同時に、涙が頬を流れ落ちた。
なんでだろう……
いっぱいケンカもしたし、嫌な事もたくさんあった。
なのに、今は楽しかった事や、嬉しかった事しか頭に浮かんでこない。
彼も横で泣いている。
こんな顔では、パチンコ屋さんのトイレなんて行けないな⤵
「俺、アイツにちゃんと言うから。しほと別れるなんて、俺には有り得ない…。」
普通の男だったらはねつけるのだが、この人は【鬱病】なんだよな……。
極度のストレスは、更に病状を悪化させる可能性がある。
「お願いします‼もう一度チャンスをください。ダメ?」
やっぱり……コイツ【ダメ?攻撃】が効果あるの知ってるな。
迷った………。
そのまま30分が過ぎた。
私は大人だ。
自分の損得や感情だけで判断しない。
「私の考え聞いてくれる?」
優しく話しかける。
顔をあげたよしのりは、涙と鼻水でグチャグチャだった。
後部座席に腕を伸ばし、箱ティッシュを渡した。
『よかった、高級やわらかティッシュにしておいて』
自分より泣いている彼を見て、なんだか、私が加害者のような気分になった。
一通り、顔に付着した水分を拭き取った彼が
「うん、聞くよ。」
よかった。冷静だ。
パニックになられたらどうしようかと思っていたのだ。
私は体を横に向け、彼の方を向いた。
彼の手に、そっと自分の手を重ねて、ギュッと握った。
そして、ゆっくり、言葉を選んで話しはじめる。
まるで子供を諭すように……
「私が別れると言ったのは、怒ってるとか、許せないとかじゃないの。」
彼の目が『じゃあ、なんで?』と言っている。
「わかり合える相手が欲しかったんでしょ☝私は協力はできても、わかり合うことはできないからさ…。」
彼が手を握り返してきた。
「しかも、彼女も【鬱病】なんでしょ。あなたたち二人を別れさせるのが、【鬱病患者】にとってはイケナイ事かもしれないって。」
これは本心だった。続けて話す
「だったら、私が身を引けば、万事解決でしょう。」
そう話しながら涙がボロボロ出てきた。
今度は彼が私の涙を『やわらかティッシュ』で拭いてくれた。
彼の初めての浮気発覚。
多少の女の子遊びは許そうと思っていた。
でも今回は事情が違う。
二人とも【心の病】なのだ。
それに、後から彼に
『やっぱり、病気のことはわかってもらえない。【リカちゃん】にしておけば良かった』
と思われたくなかった。
この時、まだ私は【リカちゃん】を取り巻く状況を知らなかった。
知るわけない。誰も教えてくれてないんだから……
「俺は、しほとは絶対に別れない‼嫌いになったんならともかく、そんな理由でなんか…」
ん?…ちょっと、待った…
二股したのはおたくですよ⁉
それを責めず、しかも、これからの事まで考えてあげてるのに、【理由】もクソもないですよね💧
いくら話し合っても、平行線だった。
「そんなに、俺の病気の事を考えてくれているなら、別れないでよ…。しほと別れることが、一番病気に悪いよ。」
結局、この彼の言葉が決定打となり、私たちは関係を続けることにした。
この後、何度も、
『あの時、別れておけば良かった』
と思うのに……。
話し合いは、【今まで通り】で一応の決着がついた。
この時夜の7時30分過ぎ。
二人とも目も鼻も真っ赤💦
「このまま実家に帰ったら何か言われるなぁ……💦」
同じく。私も。
そこで、彼が母親に電話して、今日は『しほのマンションに泊まる。病院へはそこから戻る』旨を伝えた。
『あっ、一人だったから、何も食べる物買って無いよ…💧』
幸い、次の日は仕事が休みだった為、ピザを取り、夜中まで映画を観た。
久々によしのりに抱かれた。
なんだか照れ臭かった。
その晩よしのりは、睡眠薬も飲まず、静かに眠っていた。
気が張っていて、疲れたのだろう。
病人にこんな思いをさせてしまった。
『別れない』と必死に言ってくれた言葉を思いだし、とても、とても愛おしく思い、「ごめんね」と彼の髪を撫でた。
これで、終わった…。また、元通りの生活がはじまる……
はずだった…。
次の日
病院に戻る彼を乗せ、10分位走った時、急によしのりが
「あっ、忘れてた‼皆にお土産買ってく約束してたんだ。」
話しによると、誰でも外泊や外出ができるわけではないらしかった。
まず自殺の危険性が無いこと。身元引受人がいること。
細かい条件があるようだった。
「お世話になってるなら、持って行かないとね。私買ってあげるよ。何がいいの?」
「うーん、やっぱり食い物かなぁ、そうだ甘いものがいいかもな。女の人もいるし。」
近くのデパートで話題のシュークリームを10個買った。
病院に到着。
「戻りたくないなぁ…。しほと離れたくないよ。」
仲直りしたからって、調子にのるな💢
「ほら、行くよ‼」
渋々ついて来る。
『はぁ、私こんなデカイ子供を産んだ覚えないんだけどなぁ』
でも、どこかで、世話を焼いてる自分が楽しかったし、甘えられてるのが嬉しかった。
病棟の前まで来た。
ロックされているドアのインターホンを押す。
「小早川で~す。ただいま帰りました~。お土産付きですので、早く開けてくだ~い。」
そんなふざけた感じでいいのかよ⁉
「は~い、お土産が先ですよ~。」
看護師さんもふざけてる。
でも、こういうのが大切なのかもしれない。
気負わず、構えず。敵ではないことをわからせないと、なかなか心を開いてくれないのだろう。
看護師さんに荷物を渡し、頭を下げた。
ふと、見ると、近くのベンチに腰掛けている女性がいた。
敵意むき出しの表情で、私を上から下までナメるように見ている。
『なんだろう…気に障ることでもしたんだろうか…。』
後から知ったが、彼女も【よしのり】を狙っている一人だったのだ。
なぜか、病棟ではモテモテのようだった。
彼に促され、待合室に行くと、同室の男性や仲良くなった人を紹介された。
「これ、俺のマイスウィートハニーです。」
こいつ絶対馬鹿だ。
「はじめまして、藤木です。いつも小早川がお世話になりまして。これみなさんで召し上がってください。」
爽やかな笑顔で挨拶した。
皆笑顔で挨拶してくれた。
こんな穏やかな人達が【心の病】だなんて、信じられなかった。
年配の女性が
「こんな素敵な彼女がいるなら、早く良くなって退院しなきゃね。」
と言ってくれた。
長居はできないので、5分位雑談をして
「では、よろしくお願いします。」と看護師さんに告げ、またロックを解除してもらい、廊下に出た。
振り返ると、彼が大きくバイバイをしている。
無人島で助けを呼んでるみたいだった。
この一週間後事態は急変する
その日は彼の誕生日。
家族でお祝いすべく、二泊三日の外泊許可をとっていた。
私も休みをとり、彼の実家でゆっくりさせてもらう予定だ。
病院へ彼を迎えに行き、いつもの手順で記入を済ませ、彼が待合室にくるのを待った。
すると、以前私に闘志メラメラだった女性が現れた。
「あなた、よし君の彼女?」
おぉ、中々の威勢の良さです
「もう奥さんにでもなったつもり?図々しい‼」
言い返していいのか?
イヤイヤ、相手は病人だから…
そうこうしていると、よしのりが荷物を抱えてワサワサやってきた。
すると【名も知らぬ女性】が
「ちゃんと【リカちゃん】とも誕生会してあげてね。昨日二人でプレゼント買いに行ったんでしょ?何を買ってもらったのかなぁ?」
‼‼‼‼‼‼‼‼
『何っ⁉』
彼の目がクルクルしてる。
ここで揉めるわけにもいかないので、とりあえず病院を出た。
車内はずっと無言。
私は何から聞いていいかわからないし、彼は何から話していいのかわからない。
そんな状況だった。
車を走らせている以上、彼の実家に到着してしまった。
「…私…帰るから…。誕生日おめでとう。」
欲しがっていた携帯ゲーム機を渡した。
「…帰るなよ、母さん達変に思うだろ…。」
それもそうだ。
彼の父親は既に他界していて、実家には、彼の母親と、離婚して一人娘を連れて実家に戻った妹がいる。
三人とも私のことを実の家族のように迎えてくれる。
私も三人が大好きだった。
『三人に心配かけたくない』
との思いから、一泊だけすることにした。
案の定
「あらぁ、しほちゃんいらっしゃい。待ってたのよ、ほらほら上がって。」
朗らかで働き者のお母さん。
「しほちゃん、久しぶり。ちょっと痩せたんじゃない?」
明るくてオシャレな妹さん。
「しほちゃん、遊ぼ、遊ぼ。お絵かきする?折り紙は?」
可愛い盛りのおチビちゃん。
ここに嫁いでこれたら、どんなに幸せだろう……。
そう思っていたのに。
誕生会は滞りなく終わった。
私も極力平静を装った。
妹さんがおチビちゃんを寝かしつけに二階へあがる。
「もう、タバコ吸っていいよ」
お母さんも喫煙者。
「はい、ここからは大人の時間だよ」
テーブルに高級そうなワインを出してくれた。
彼はというと、投薬治療中はお酒を飲まないように言われているのもあり、
『見ると飲みたくなるから』
と風呂に入りだした。
「お疲れ様でーす」
二人で赤ワインを飲む。
つまみのチーズを食べようとしたとき、お母さんが
「何かあったでしょ」
ゲゲッ‼鋭い💦さすが大先輩
「何があったの?家の息子関係あるでしょ」
お見通しですか💧
「私はしほちゃんのお母さんのつもりでいるのよ。何でも話しなさい」
そう、私には母がいない。離婚して父と祖母に育てられた。
言う…? 言わない…?
だって私もういい大人だし…
自分の男の不始末をその人のママに報告なんて…
グズグズしていると、お母さんの方から切り出した。
「女……でしょ」
ドッキ~ン‼
「えぇ…まぁ…そんな感じ」
「いつかしほちゃんに言おうと思ってたことがあるのよ」
何だろう…イヤな予感。
「ここ最近、毎日のように病院から外出してるのよ」
「えっ、でも身元引受人が外出届け書かないと……」
「そう、私が職場に出勤する前に病院に寄って書いてる」
お母さんの職場に行く途中に病院はある。
「その後は……」と私
「病院の玄関でサヨナラよ。こっちは仕事あるしね」
何してんだろう…毎日。
「最初は、しほちゃんに会ってるんだと思ったのよ。でも毎日は変でしょ☝しほちゃんだってお仕事あるし。それに、しほちゃんに会うなら記入もしほちゃんにしてもらえばいいんだからね」
誰だって疑問に思うよ。
はっ‼さっき病院で……
あの人が言ってた。
『昨日も一緒にプレゼント買いに行った』って。
謎がとけた。
毎日、お母さんに外出届けを書いてもらい、病院から抜け出して【リカちゃん】に会ってたんだ。
昼間なら私も仕事だし、バレない。もしかしたら、知らないところで外泊もしているかもしれない。
「外泊届けは書いたことありますか?」
「あるわよ。しほちゃん家行くけど、しほちゃんはまだ仕事中だから、先に行って待ってるんだって…」
確かに合い鍵は渡してあるけど、来てたことなんかない💧
はい、確定‼
「こんないい子と付き合っていながら何やってんだろ💢」
よしのり君、ママのカミナリが落ちそうですよ。お風呂にいたら、感電死ですね。
「実は………」
そこまでバレたなら…と、この間の出来事を話した。
「そう……そんな事が」
話しながら、あっという間にワインの瓶が空になってしまった
病気のこといろいろ考えたら、二人をこのままにしておいた方がいいのか、よしのりの望むようにしてあげたらいいのか、迷ってる矢先の再発覚。
あの土下座や、涙はなんだったんだろう……演技にしては上手すぎる。
お母さんと二人で同時にため息をついた。
と、その時、当事者第一号が風呂から出てきた。
「しほちゃん、お風呂どうぞ。それから、よしのり、ちょっと座って」
『お前、お袋に何か言ったな』的な顔をしていたが、無視してお風呂場に向かった。
お母さんが味方してくれるのが嬉しかった。
『もし、よしのりと別れても、この三人とは、縁を切りたくない』
と本気で思った。
🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
物語の途中ですが、気になることがあり、中断させていただきました。
この物語は、【心の病】を患っている方を差別や批判するものではありません。
実話を題材にしており、フィクションあり、ノンフィクションありで書いております。
お読みになっている方で、不快に思う表現がございましたら、遠慮なくご指摘ください。後に謝罪と訂正文を書かせていただきます。
その他のご指摘やご要望も書き込みください。
更新は主に夜中から朝にかけてになります。
では、引き続きお楽しみください。
お風呂からあがって、リビングの方を見た。
お母さんが手招きしている。
「すみません、お先にお風呂いただきました」
部屋を見回したが、彼の姿が無い。
「もう、寝るって」
「何か言ってましたか?」
「自分で蒔いた種だから、自分で刈り取るってさ。ごめんなさいね、いらぬ気苦労かけちゃって」
「そんな…お母さんが謝らないでください。もう子供じゃないんだし、親に責任はありませんから」
「何があっても、私たちはしほちゃんの味方だからね。さっ、ゆっくりお休みよ。私もお風呂入って寝るからさ」
「はい。お休みなさい」
お母さんが客間に二組の布団を用意してくれていた。
その一つに【大】の字になって、呑気に寝ているロクデナシがいる。
『人の気も知らないで💢』
足を軽く蹴飛ばした。
起きない。睡眠薬を飲んだのかも知れない。
私も布団に潜りこむ。毛布が太陽の匂いを含んでいて、とても気持ちが良かった。
ワインのせいもあり、何も考えないで眠れた。
結局、二度目の発覚は、彼の家族の手前もあり、問い詰めることはできなかった。
翌朝、私は一人我が家に帰ってきた。
また会ってるんだ…
しかも毎日?
そして、あの病院の女の人は、どうして私に【リカちゃん】の事を暴露したのだろう…
自分もよしのりを好きだったらば、私の目の前で『ベタベタ』するとか、私の知らない話しをして、疎外感を味わわせるとかできただろうに…。
私がこうして帰ってきたら、彼はまた【リカちゃん】の所へ行くのだろうか…。
嫉妬、不安、焦り……
明らかに、一度目の発覚時とは違う感情だった。
余裕なんて無くなっていた。
『私、よしのりの事、ちゃんと好きなんだな』
フフッ……私、まだ恋してる
なぜか笑えた。
それから何日かは、仕事が忙しく、彼の送り迎えもできなくなっていた。
浮気がバレてから、お母さんも、外出届けの記入をしなかった為、彼はオリ(病院)に閉じ込められていた。
でも、二人は着々と愛を育んでいた。【電話】という機械を通して
三週間後、ようやく私も休みが取れたので、久々に二人で彼の実家に泊まりに行った。
愚行を反省し、もう種を刈り終わったと信じて疑わないお母さんは、いたくご機嫌だった。
いつものように皆で夕飯を食べ、トランプをしたり、オセロをしたりと楽しんだ。
私も、この空気を壊してはいけないと思い、彼とも普通に接した。
お母さんは、明日仕事だからと言い、妹さんもチビちゃんを寝かしつけながら自分も寝ると言う。
二人きりになるように、気を使ってくれたのだった。
シナモンさん✨
おはようございます。二度目のご来場ありがとうございます。
生活時間帯の都合により、どうしても更新が夜中になってしまいます。
できるだけ、一度にたくさん書いていこうと思います。でないと、自分でも話しの流れがわからなくなってしまうので(笑)
【しほ】苦悩はまだまだ序の口です。
楽しみにしていてください
😁イヒヒ
彼も、何か言われるだろうと、私の様子をうかがっている。
病気を気遣う気持ちから、女の嫉妬に変わってしまった私の心が口を開かせた。
「まだ続いてるんだね…」
怒りと言うよりは、残念な気持ちをこめた。
「…別れてくれなくて…」
本当だろうか…。
少しずつ、でも確実に彼への不信感が膨らんできていた。
「別れたら死ぬ…って言われてさぁ…」
この台詞、男は見事に引っ掛かるよね。
実際、死んだ人いるのかな?
それとも、【心】が死んでしまうという意味なのだろうか…
ただ、彼女も【鬱病】なわけだから、もしかしたら…
嫉妬と良心の間で揺れ動く。
「でも、必ず終わらせるよ。お前を失いたくないし」
彼を以前ほど信用できなくなっていた私は、心の中で
『二度あることは三度ある』
と、冷めた顔で頷いた。
そんな私の変化に気づいたのか、慌てて立ち上がり
「信じてよ‼…そりゃ、二度目だし、前にあんなに謝って、やっと許してもらっておいて、何やってんだって…自分でもわかってるよ…」
私は『二股』が、いつ、どうやって始まったか知らない。
全てを知りたかったし、知る権利もあると思った。
熱いコーヒーを入れ、彼の目の前の椅子に座った。
「ねぇ、今回のこと最初から話してよ」
彼はしばらく考えた後
「俺にもコーヒー頂戴」
と、タバコをくわえた。
私は彼から全貌を聞くことになるのだが、嘘が散りばめられていることまでは気がつかなかった。
話しの腰を折らないように、先ずは口をはさまず聞くことにした。
「アイツも入院患者だったんだよ。といっても、一週間くらいしかいなかったけど」
私もタバコに火を点けた。
冷静に聞いている演技をするために。
「年齢が近いこともあって、男3人女5人の仲良しグループができた。その中の一人なんだよね」
私が思うに、あの日病院で、私に【リカちゃん】の存在をバラしてきた女性も、グループの一員なのであろう。
「ある日女子だけで、誰がカッコイイと思う?的な話しをしたときに、5人中3人が俺って言ったんだってさ」
へぇ~病院ではモテるのね。
実生活では【イマイチ君】だったのに💦
「それで、なんていうか…早いもの勝ちというか…【よしのり争奪戦】がはじまって」
あらま、彼女がいるかも確かめずに、勝手にそんな大会を開催されてもねぇ💧
彼のカップが空になったので、大好きなホットミルクを作ってあげた。
「アイツは病院にいられる期間が残り少ない。不利だと感じたんだろうね。退院してから、毎日電話をくれたんだ」
病棟は、携帯禁止だ。
むやみな外部との接触が、治療の妨げになるとのこと。
当然だろう。【病気の元】が外部なわけだから。
ただ、数人は携帯を持ち込んでいる。
比較的軽症の人や、むしろ外部との接触が治療に有効と判断された場合だ。
よしのりは許可されていないため、携帯は持ち込んではいたものの、バレては没収され、の繰り返し。小学生か‼
そのため、彼からの連絡はいつも公衆電話だった。
ただ、彼に連絡する場合は、病棟に電話すると、看護師さんが取り次いでくれる。
ただし、身分をはっきり言わねばならない。
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