私が彼女にした事（信じる者は救われない）

私が夫の不倫を知ってから２年の年月が経とうとしている。


夫も今は不倫をやめ、家庭に戻って真面目に私と子供達と家族を続けている。


けど内心、不倫したい願望は見え見え。

夫の不倫を知った時は裏切れたショックと屈辱と失望と夫への憎しみと怒りで毎日毎日、許せない気持ちで夫を責めに責めた。


何回も何回も私の気が済むまで不倫した事実を問いただして怒り狂った。


最低な男だと罵ったり。

ハッキリ言えば、夫と不倫相手に二人で死んで償って欲しいとまで思うほど不倫した夫を憎らしく汚くズルイ男だと許せない気持ちで過ごしてた。


夫は私に不倫してた事実をずっと隠してたから。


私は、そんな男と不倫する男が大嫌いだから。


それでも幼児と産まれたばかりの子供を二人抱えて生活を考えたら今は到底、離婚を選択できる状況でもなかったし、


夫も責められる事に耐えきれなくなり離婚したいとまた無責任な事を言い出したり、どこまで自己中な男だと見下したけど。

夫へは心の奥底で「一生かけて慰謝料として死ぬまで働いて私に償え」とまで思ったほど怒り心頭になり離婚を回避した。

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でも年月が経つにつれて許せはしないけど、不倫された屈辱も落ち着きを取り戻してた。

時々は不倫されたフラッシュバックもあり気持ちの浮き沈みもあったりするけど。

「私にも悪いとこがあったんだろうな…」と反省もしたし。

夫との夫婦仲も徐々に取り戻してたしセックスも「絶対しない！」と決めていたけど、、

変な復讐心だけど、なぜか私は前よりも男が気持ちよくなるように色んな勉強をし丁寧に夫を愛撫してセックスをするようにした。

夫は、頻繁にセックスを求めてきた。

毎日の時もあった。

私は全く感じる事もなかった。

夫を愛撫する時は、夫と不倫相手のセックスが頭に浮かんで吐き気した。

セックスが終り夫が寝たら私は真っ先に洗面所に迎い口を洗い再度シャワーを浴び丹念にゴシゴシ何回も体を洗う。

夫とセックスするのは夫婦と家庭を続けていく為の義務だと思うことにした。


私に一生かけて償いさせる為の儀式。

小さな復讐。

それくらい良いよね…。

私は頑張ってきたのに結婚してから夫には上げ膳据え膳で尽くして家事も育児も手伝ってもらった事もなかったのに。

なのに不倫なんて…。

許せない。

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私は、神様をうらんだ。


神様なんているわけない。


なんで私が不倫されるの…。


どんな悪い事を私がしたっていうの？


何もしてないじゃない…


なぜ悪い事をしてる夫に何の罰（バツ）もないの？


私は必死に家庭を守り子育てして夫の帰りを待ち夕飯の準備してまってたのに。

なんで？


どこが悪かったって言うの…？

どんなに帰りが遅かろうが何も夫に言わなかったし聞かなかったし。

家族の為に仕事を夜遅くまで長時間勤務を頑張ってくれてるんだから少しの息抜きぐらい気晴らしぐらいさせてやろうと、どんなに子育ても家事もキツくても気晴らしもせず一人で頑張って耐えてきたのに。


神様は私の頑張りは見てくれてなかったの？


神様も不公平するの？


神様なんていないじゃん…


夫の不倫を知った夜…

神様を恨んで泣いた。


だから神様は私にバツを与えたの…？


それとも今度は私の頑張り認めてくれて見方になってくれたの…


これは私にチャンス与えてくれたの？


神様は私の見方か敵か…


どっち…？


『信じる者は救われる』の？

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夫の不倫中は私を抱く事はなかった。

不倫の始まり頃には私に罪悪感の為か私が求めたらセックスしてたけど最後まで達する事が出来なくなってた。

その内に疲れてるなど理由つけてセックスレスへ…。


私も夫が最後まで達っする事が出来ない事と求めても断られたり罪悪感の為だったろうが仕方なくセックスに応える夫に惨めな気持ちになり、セックスも求めなくなり寝室も別にした。


寝室が一緒なら少しは外でセックスしてくる事に注意し不倫がバレる事の恐怖心から歯止めもかかるだろうが…


夫は寝室も別になった事もあり不倫相手とのセックスと不倫に、のめり込んでいたと思う。

そして私も全く気がつかなかった。


夫が外で不倫してるセックスしてきてる気配に…。

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夫は私よりも「彼女を愛していた」と不倫を問い詰めてる時に言った事がある。

そんなに彼女を愛していたのに彼女と別れた直後から私を求め抱けた夫を不思議にも思った。

それが男の性なのか…。

私からは求めてない夫からのセックスの誘いだった。

私に散々に不倫を罵られ見下されたのにセックスしたい夫を軽蔑した。


今でも私からは絶対に誘わない。

私の小さな復讐。

夫も不倫相手と別れ私に不倫がバレた最初の頃は私からセックスを求めてくる事を待っていたようだけどね…。


以前に誘ったのに惨めな思いさせて不倫までバレてるのに、どんな顔して私が誘うと思ってたのか…そこまで惨めで屈辱で侮辱までされてるのにセックスなんて求めるわけないじゃない。


夫に求めるくらいなら他の男性と…そんな気持ちで夫を冷たく見ていた。

そして私を見下し不倫してた夫が私に愛撫され感じて早漏になり幾度となく性器を丹念に愛撫される快感に頻繁に私を求めてくる夫の姿は滑稽そのもの。


私は夫を丹念に愛撫し感じる夫に厭らしくセックスしては暗闇で夫を軽蔑の眼差しで見て薄ら笑いしていた。

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夫は私に復讐されてるなんて夢にも思ってないだろう。

むしろ愛されてると思ってるに違いない。

誰もが思うかも知れない、、それは復讐とは違うんじゃないかと、、。

誰にも分からないかも知れないけど私は夫に復讐しているのだ。

今のところ夫はセックスに満足してるのか夜も真っ直ぐ帰ってくるし女の影もなく夫婦もマズマズ仲良くして少しながらの幸せも感じてきた。

私は小さな復讐で憂さ晴らしをし、この先は普通に暮らしていけたら、それでいい…不倫された事は泣き寝入りして忘れて行くしかないし、、「次やったら離婚だけど！」なんて思っていた。

不倫がバレても不倫した方なんて次の日にはテレビ見て笑ってるくらいの痛手しか受けない…。

不倫された方は何年も傷ついて苦しむんだ…忘れる事も出来ずに、、。

不倫した方に懺悔や癒しを求めても無駄、、悪いなんて思ってないから。


不倫された事は自分で傷が癒えるまで待つしかない…。

なかなか癒えない傷を何年もかけてジッと癒えていく事を待つしかない…

そして自分で立ち直り自分の中で浄化するしかないのだ。

その年月に耐えれる精神力も必要になる…。

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私が夫の不倫を知って２年だが夫の不倫は、その１年前に終わっていたらしい。

だから夫の不倫終止から３年の年月が流れている。

夫の不倫相手は今は結婚して子供が産まれたらしい。


夫に今後、不倫相手と寄りが戻る可能性を問いかけたら夫が風の便りで聞いたと不倫相手は別の誰かと結婚し赤ちゃんまで産まれたみたいだから「それはもぅない」と答えた。


それでもまた寄りが戻る可能性は無い事もないと私は思ったけど。

しかしながら、、その話しを聞いた時に私は不倫相手を憎らしく感じた。


「あなたは私が結婚して妊娠して出産して幸せを噛み締めたい時期に夫と不倫して私を侮辱してたのに…なんで幸せそうに結婚して出産までして、今は幸せ？」なんて、、怒りが込み上げた。


自分が結婚して出産した今、私に何か思ってる事があるんだろうか、、と。


私は少しでも謝罪の気持ちを持っていてくれる事を願ってる、、

でも実際は謝罪の気持ちすらなく夫との不倫は記憶の片隅に閉まってる事だろうと思ってるけど、、。

それでもその怒りや憎しみは忘れるしかない…忘れたい忘れるだろう、、と思ってたのに、、

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その当時は夫の職業はファミレスの店長。

不倫相手は介護福祉の専門学生だったらしい。

夫は彼女が卒業して就職までの間に不倫関係になったと言ってるが私は卒業間近に不倫関係になったと思っている。

夫の職場の知人に聞いてみると「確かまだ専門学生だったよ卒業はしてなかったはずだけど…」って言ってたし。


夫は当時、33歳で彼女は11歳も年下だった。


率直に「恥ずかしい…しかも専門学生に手を出すなんて幹部が…恥ずかしいって思わなかったの？気持ち悪い…」私は夫に言った。


夫は私の言葉でやっと貞操観念の恥ずかしさに気づき、、

私に卒業した後だったと嘘をついたんだと思うけど。

今でも不倫関係になったのは彼女が社会人になってからだと嘘つくが…

私が考えても当時の職場の知人数名に聞いても彼女は「まだ学生だったよ…」と口揃えて言うけど…
職場のみんなにも不倫もバレていた。

夫は恥ずかしさは無かったのだろうか…、、一回りも下の女と不倫してる事を自慢気にいい気になってた事を。

彼女は同年代からモテるタイプでもないし大人しい感じだったから職場のみんなもビックリしてたと知人が言ってたけど。

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私も夫よりは６つ年下の当時は２７歳だった。

不倫知って一番嫌だったのは不倫相手と私は漢字は違うが同じ名前だった事。


名前だけは一生かえる事は出来ない。


私と夫は一生涯、不倫相手を忘れる事は出来ないと思った、、

夫のした不倫だけじゃなく同じ名前の女と不倫した事にも怒りを覚えた。


私は自分の名前を呼ばれるたびに一生、夫の不倫相手が脳裏に浮かぶだろうから…

夫は本当に私を地獄に突き落としてくれた。


這い上がろうとしても這い上がろうとしても這い上がれない…

私にとっては夫の不倫を知ってからは蟻地獄の中にいるような気分だった。


それでも２年の年月で少し癒されていたのに…

神様はまた私を蟻地獄の中に突き落とした…。

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私は産休あけに職場復帰した。


職場は私も奇遇にも介護士…。


私の場合は結婚してから資格を取った。

夫の不倫相手とは名前どころか職業まで同じ、、、

夫の不倫を知ってから、いつか同じ業界で出くわさないか私は心待ちにしていた。

顔は見た事はないけど、名前と年齢と背格好と雰囲気だけは夫の職場の知人から聞いて一応は耳に入れている。


私の場合は産休明けに復帰したと言っても一旦辞表届けを書いて新たに採用してもらう手順だったけど。


復帰したら半数近く職員は変わっていた。


新たな人間関係は大丈夫かと心配したけど、みんな気さくに良い人達ばかりで安心した。


だけど…忘れかけていた傷が痛みだすまでのカウントダウンは始まっていた、、、。

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久しぶりの職場復帰に緊張と環境になれるのに神経つかって昼休みにはバテてたが少しの時間でも家庭と育児から離れられる仕事を楽しくも感じていた。


私は一日中、家事育児に専念してるとストレスでイライラしてくるから仕事をしてる方が気持ちも充実してくる。


別に家庭と育児にウンザリしてるからとは違うけど。


昼休みになると職員が順番に昼食の休憩をとるが私は病院勤務で同じ病棟の看護士と介護士が同じ休憩室で昼食を食べる。

そして休憩室で一緒に昼食を食べてる看護士と介護士とで世間話や家庭の事や子供の話しをしていた。

その中には看護士にも介護士にも男性もいる。

男女で和気あいあいと旦那や妻の愚痴や家庭の愚痴や仕事に色んな情報交換や飲み会の話しとかで楽しく昼食をとっていた。

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そしてその中の一人の看護士の男性が私に話しかけてきた。

名前は山田謙一、年齢３０歳、中肉中背の人当たりの良さそうな真面目そうな男性。

復帰後の新顔の看護士だった。

「あっ。山田謙一です宜しくお願いします。」

「藤田優子です。宜しくお願いします。」私は笑顔で答えた。

「あっうちの嫁さんと同じ名前だ。親近感わくな～。宜しくお願いします」って笑いながら言った。

私は「あっそうなんですか？あら偶然こちらこそ宜しくお願いします」と笑いながら答えた。


同じ名前なんて沢山いるけど、、以前なら気にしない事なのに、、、


夫の不倫相手が同じ名前だった事から同じ名前の女性だと聞いたらなぜだか胸がズキッとして嫌悪感が湧いた…。


不倫関連の名前や場所や曲や出来事には、、やっぱり反応してしまう。


だから、なるべく見ないように聞かないようにしている。


じゃないと…また気持ちが浮き沈みしてくるから。


その日は「ふ～ん同じ名前なんだ」そういう事もあるだろうって、、ただ聞き流していた。

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山田謙一の奥さんが同じ名前だと言う事は聞き流せても…


不倫相手が同じ名前だったと言う事は流せない。


私は仕事が終わり帰りの車の中で「ふ～ん奥さん同じ名前か…優子多いしね～」

「…ゆうこ…ゆうこ…」

私は頭がグラグラしてムシャクシャして夫が不倫してた当時を思い出す、、、

嘘ついて不倫相手に逢ってた事セックスしてた事が頭に浮かぶ、、、。

そんな日は、どうしようもない苛立ちが私を襲ってくる。

それが恐怖のフラッシュバックなのだ…。

出来ればフラッシュバックを忘れたい。

でもこのフラッシュバックに不倫された方は何年も悩まされるんでは無いだろうか…。


それくらい大多数の妻達は不倫された事で精神的に病んだりする。


そして家に帰ってもムシャクシャするが自分を抑えるのに必死になる、、育児も家事もしなくちゃいけない。


そんな気もしらず呑気に帰ってくる夫に腹立ち八つ当たりし、過去の話しを蒸し返し不倫された哀しみと憎しみをぶつけるが…


夫は「過去の話しだろ、いい加減にしてくれ」と不機嫌になる。

不倫した方は、やはり不倫された気持ちは分からないだろう…。

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そんな夜でも夫は私を求めてきたりする。

キモイ…キモイ…キモイ…キモイ！触るな！

枕で夫を何回も何回も叩きたい衝動にかられる。

頭の中では何回もグーで殴りつけてる。

時々、夫の浮気現場に出くわす夢を見る、、。

夢の中での私は狂暴で夫と不倫相手を何回も何回も叩く夢を見る。

私は夫を殴りたいんだろうと思う。

それでも私は儀式をする…さすがにザッとしたセックスをするけど。

夫は丹念に性器を愛撫される事を期待してただけにガッカリした表情をする。


私は、そんな夫の表情見ては、、、鼻で笑い「誰がそんな汚いものを…ぶざけやがって…少しでも愛撫された事をありがたく思え…」と暗闇でまた薄ら笑いをする…。

不倫された後に夫の性器を愛撫してたら夫が呟いた事があった…。

「俺…今までお前以外に余り舐めてもらった事ない…」

あたりまえだ…誰が好き好んで汚い陰部を舐めれるんだ？

好きでもないやつの陰部を誰が舐めてくれる…？

自分の欲望だけ晴らすセックスは自分だけが気持ち良ければいいから…。

夫の不倫相手は本気で夫を好きではなかったんだと思った。

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たまに凄い形相で夫を見てる自分に気づく事がある。

そんなに許せないなら別れたらいいじゃんて言われそうだけど、、、

別れたとこで過去に戻れるわけじゃない。

戻れるなら離婚するけど。

確かに自分にも悪かったとこも至らなかったとこも女性としてのケアーも忘れてたもあるけど。

私はそれは夫も同じだし、お互い様だと思う。

不倫された後は女性としてのケアーを念入りにして夫が帰ってくる頃には薄化粧をした。

私は確かに女としての魅力もなくなってたと思う。

赤ちゃんを育児してると外出は近所のスーパーだけで化粧してもベタベタするし綺麗な服きても汚れたり窮屈で子供が昼寝したりしたら夜泣きに備えて今のうちに寝たいから一緒に昼寝できたりする服装を好んでラフなジャージになったりする。

髪も気にしなくなる長かったら一本結びか育児しだすと美容室に行くヒマもなくなるからとショートにしたり。

でも私は育児してたら、あたりまえだと思ってた。

服装がジャージだったり髪の毛ボサボサになったり、それだけ育児は大変だもの。

でも夫達からしたら、魅力なく感じるんだろう…。

綺麗にしてる女性は綺麗にしてるし。

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それだけでもないだろうけど。


結婚して年月経って子供までつくるとわかりきった女の体に性欲も湧かなくなるだろうし刺激もなくなるだろうしね、、、。


他の女性や若い女性の匂いや知らない体に興味も湧くし刺激も受けるだろうし受けたいだろうし。


それでも妻達は家庭と子供を守るのに精一杯だけど、、、。

そんな事を考えては怒りが収まらなくなる。

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ある男性タレントが朝の番組の花まる💮にゲスト出演してた時に言ってた。


嫁さんが頑張って身なり構わず自分の子供を育児する姿がたまらなく愛しくなって改めて大好きになるって。

結婚して子供が産まれた男は、こうあるべき！夫と父親の鑑だと思った。

本当に子供が大切なら、嫁さんが自分の子供を妊娠や育児をしてる時に不倫なんて出来るの？

この男性タレントのように自分の子供を大切に育ててる奥さんを裏切る真似しないだろなって思った。

夫は不倫相手と別れて家庭に戻った理由を子供が大切だと言ったが子供を愛していたとは思えないけど…？


子供と遊んでる姿を見た事もない。


散々に不倫を堪能して家庭も子供も二の次にしてたのに子供を口にする夫にも呆れてた。

今でも子供とは遊ばない。


本当に子供を愛しているのだろうか。

私は夫を疑ってる。

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私は夫への一番の復習は何かと考えた事がある。


不倫した夫への復讐は、、、むしろ不倫した夫を貶す事もなく怒りもせず醒めた瞳で日常生活を淡々とこなし必要以上の事はしないし話さない、そして夫をみない放置する事が一番の復讐だと思った事がある。


この復讐方法はあくまでも夫の不倫を知った後にサクッと一線引く事で意味ある事なんだけどね、、、。


「結構、、こたえそう…」って妄想しては含み笑いしてた。


前に職場で妻連中が夫連中に「奥さんからやられた一番つらい仕打ちは何？」みたいな質問に、多数の夫連中は、「やっぱり無視か口を聞いてくれない事が一番つらいかったかなー…」って言ってたし、、。

自分を必要とされてない態度が一番こたえるんだと思う。

それに耐えれなくなった夫はまた不倫をし、今度は泳がし間違いなく証拠を掴んで夫と不倫相手から慰謝料請求し賢く離婚に運ぶ事もできる。

一回飛び越えたハードルは２回目は何かのキッカケがあれば直ぐに飛び越えやすくなるしね～、、、いろんな復讐方法を考えながら私は遠くをジッと見つめながらほくそ笑みを浮かべてた日々もある。

私を怒らすと執念深く始末が悪い。

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そんな事を考えてても人間の体は負った傷は自ら治せるように治癒力がある。


治癒力が備わってなかったら寿命も蝉のようなものだろう、、、。

考えたら本当に上手く出来た気持ち悪い生物だと思う。

表面上に受けた傷も、いつかは瘡蓋になり綺麗になる、弱冠…傷跡の形跡は残るけどね、、。

内面的に受けた傷も記憶というものは有りがたい事にいつまでも鮮明にとっておいてくれない構造をして年数が経つにつれて色褪せてくるし忘れるようにも出来てるし。

パソコンなら鮮明に記憶を保存しておけるだろうけど、、。

そんな私も２年の年月が夫にたいする憎しみも色褪せて諦めにも似た感情で怒りも鎮まり静かに普通の生活を取り戻してたかのように思えたけど…


しかしながら私の執念深さのせいで怒りの炎は少しの事で燻ってた形跡に小さな炎を呼び起こしてしまった。


やはり私は執念深い事を自分でも改めて思い知らされた。

そして人間は厄介な生物でもある、、巧みにも出来ている。

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昼の休憩で不思議と山田謙一と一緒になる事が多かった。


山田謙一は最近、子供が産まれたらしい。

話しを聞けば、よく家事も手伝い育児にも積極的で本当に良きパパで良き旦那なんだろっと思った。

「山田さんは良いパパさんで良い旦那さんなんですね～、うちのに比べたら天と地の差がある…。奥さんが羨ましい…」

私は山田謙一の家庭の話しや育児に協力する話しを聞いては山田謙一に言ってた。

見るからに山田謙一は誠実そうで優しそうだった、、、。


確かに、こんな男性と結婚したら幸せになりそうだな～って感じの男だった。


ま～、奥さんも山田謙一と結婚して子供産まれて幸せだろうな～って山田謙一の話し聞く度に思った。

全てがわかるまでは、、、。

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次の日にも山田謙一と一緒の昼食だった。

山田謙一も「いつも休憩が同じになるよね～やっぱり何かの縁でもあるのかな。」なんて笑顔で言ってた。

私も「縁はどうか知らないけど、ほんとだよね～」って笑顔で答えた。

そしたら山田謙一が「あっそぅそぅ。家で職場の話しになったから嫁さんに同じ職場に嫁さんと同じ名前の人が介護で入ったんだけど名前も一緒で職業も一緒だから俺は、ゆう子って名前の介護士に縁があるんだな～って笑い話しになって」って笑いながらいった。

私は「ふ～ん奥さんは介護士なんだ…じゃあ職場で知りあって結婚したの？」

山田は「うん。そうそう。同じ職場で夫婦で働けないから俺が別の病院にってわけで。嫁さんが産休明けに別の職場探すのも難しいと思ってね～。」

「そっか。成る程ね。確かに難しいよね～、小さな子供がいたらね～。」なんて話しながら弁当を食べてた。

山田が「あっでも嫁さん同じ名前って言っても漢字が違うけどね～。うちのは夕日の夕に子供の子だから～」

私は「… …ふ～ん…夕日の夕ね…奥さんって何歳なの？」ズキズキと鈍く心臓が鳴ってた…。

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山田が答えた「今年で２６歳」って。

私は「ひょとして知ってる子かも、旧姓は？」

山田は［吉村だよ］ひょとして同姓同名だったりしてって笑ってた。

私の心臓は鈍い大きな音をたてながらズキズキと鼓動が早くなって弁当を食べる手が止まり吐きそうになった。

山田は私の顔見ると「どうしたの？貧血？顔色悪いよ？大丈夫？」ってオロオロしながら慌てて誰かを呼びに休憩室を飛び出しそうになった。

私は「ちょっ…と待って…っ。大丈夫だから！」と呼び止めた。

「ちょっと食べ物が詰まっただけだから…ごめんなさい。」とズキンズキンと鈍く高鳴る鼓動を震える手で、お茶を飲んで落ち着かせようとした。

山田は「あ～びっくりしたぁっ。このまま倒れるんじゃないかと思って焦ったわ～どうしようかと思ったっ。ハァ～」って目を丸くしながら言ってペットボトルの麦茶をゴクゴク飲んだ。

私とでは無く夫の不倫相手と同姓同名だよ…。

決まったわけじゃないけど物凄い確率で夫の不倫相手だよ、、、。

マジかよ…こんなとこで会っちゃったよ。

会いたくて会いたくて待ちわびた夫の不倫相手に、、、

神様は…やっぱり残酷だね～…。

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そうしてると食堂や外食しに外出してた職員が帰ってきて残りの数十分間の休憩を談笑して休憩が終わると自分の仕事に散らばって行った。私は談笑してるのにも関わらず無表情だったと思う。


その日の私は仕事に集中できなくて、「吉村夕子」と言う女と私の夫の「孝雄」の笑い顔が頭にチラつき無性に「吉村夕子」と「孝雄」が腹立だしくて仕方なかった。

仕事なんて放り投げ今すぐにでも職場を飛び出し「吉村夕子」と夫の「孝雄」を並べて座らせ殴りたい衝動に駆られた。

吉村夕子は私に不倫がバレる前に夫と別れてるから今更ながらに私に不倫がバレたなんて考えもしないだろう…。

自宅に帰っても夫と吉村夕子がチラついて部屋の中の家財道具の全てをぶち壊し叩き壊したい衝動に駆られた…。

私は頭を両手で抱え込みながらテーブルに座りジッとテーブルの上で伏せたまま吉村夕子と夫への怒りがおさまるまで何時間も座ってた。

子供の「ママお腹が空いた…」の声にハッとしてママの顔に戻り家事と育児を何とか済ませた。

その晩は眠れなかった。

本当に私は執念深い女だと自分で苦笑してしまうほどだ…。

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その晩に夫は私にセックスを求めてきたが私は無視した。

無視しても何時間かおきに胸を触ってきたり下半身を触ってきたりセックスしたい素振りを見せていたが私は（そんなにしたきゃ他の女にしてもらったらいい…）と夫に反応せず無言のまま無視し続けたら夫も諦めて寝た。

それでも早朝にまたセックスを求めてきたが私は寝たふりしてまた無視した。

気持ち悪い…私は、そんなに簡単に何もかも水に流せるような女じゃない。

私は今後もう二度と夫とセックスする事はないと心に誓った。

たとえ離婚話しに発展する事になったとしても。

なぜ私が夫とセックスしないといけないのか真剣に考えてみた。

妻には断る権利は無いのか？

夫婦でいる以上はセックスを受け入れないといけないのか…？

今後セックスしないと言えば夫は何て言うんだろ？

私は子供の為とはいえ何で夫と離婚しないのか…。

自分が夫とセックスする事で惨めったらしく、しがみついてるだけのように思えたからだ…。

離婚なら離婚でいいんじゃないかと…何かが私の中でフッきれた感じがした。

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なにもかも…嘘で成り立っている…。

私も夫も家庭も…。

ベッドから這い出て私は子憎たらしい顔して夫の寝顔を見た。

よく平気で寝ていられるもんだ…。


フンッ…腹立ただしい。

月明かりの光がカーテンの隙間からこぼれてた。

私はベッドに腰掛けカーテンの隙間から見える月をずっと見ていた。

全て何もかも消えてなくなればいい。

私さえも消えさりたいと思った。


そして脳裏に山田謙一が幸せそうに話す顔が浮かんだ。

私は、口を歪めて薄ら笑いをした。


そしてまた月を眺めて、ほくそ笑みをする。

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そんな夜を何日か過ごした。

山田謙一が吉村夕子の夫だと知った日から私は眠れない日が続いた。


毎晩、月の光を、、、憎悪の顔で眺める。

私は毎晩、月を眺めながら何かを考えてた。


私の事。

夫の事。

子供の事。

この先の事。

山田謙一の事。

吉村夕子の事。

吉村夕子の子供の事。

このまま知らんぷりして普通の生活を過ごした方が幸せな事もわかってるが。

私の執念深い性格が 私に囁く。

このままでいいの？って…。

泣き寝入りでいいの？って…。


馬鹿にされてたんだよ？

隣で寝ている男と吉村夕子という女に。

妻を裏切ってセックスしてた男だよ？

妻子ありって知ってるのにセックスしてた女だよ？

このまま知らんぷりして幸せにしていいの？って。

それでも（もう忘れようよ。もう忘れて幸せに生活して行こうよ）って思いながら両手で耳を塞いで憎悪な囁きを聞こえないようにした時もあるけど…。

私は負けたしまった。

自分自身との戦いに。

自分の善良な心よりも憎悪な心が強かった。

自分でも落胆した。馬鹿で愚かな女だと。

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また昼の休憩に山田謙一と同じ時間だ。

ここ何日かは山田謙一と顔合わす事が苦痛だった話す気力もなかった。

山田謙一を見ると吉村夕子を見てるような気になった。

吉村夕子の顔は知らないが。

相変わらず昼食中には山田謙一は家庭と子供と妻の吉村夕子の話しをしていた。

普段なら私はニコニコと山田謙一の話しを相槌を入れながら聞いてるが何日かは無表情で山田謙一を無視し、挨拶程度はしてたが山田謙一の隣には座らず別の看護師や同僚達と世間話をして、、後は淡々と無表情に介護の仕事をし終業時間になれば、、そそくさと仕事から離れ休憩室から荷物を取り早々に出てロッカー室で着替え足早に帰る日が続いた。

普段なら終業時間になったら休憩室で帰りの雑談を少しの時間でも楽しんで帰るのが日課だったが、、、。


そして車に乗り込み自宅に帰るまで、これからどのように吉村夕子に自分がした罪の重さを教えてあげようかと考えてた、、。

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家に帰っても吉村夕子の事で頭がいっぱいになる。


顔も見た事ない声も聞いた事もないのに、、、。

黒いモヤがかかった吉村夕子が思い浮かんでしまう、、。

吉村夕子の、けたたましい笑い声が頭の中に響く。

私の顔はみるみる歪んで増悪な顔になる。

そして渇いた喉を潤す為にガラスコップに水を注ぎ一気に飲み干す。

飲み干すと、また吉村夕子がチラつく。

そして喉を潤したガラスコップを凄い力で握り締めたせいかガラスコップが割れた、、。

私の手にはガラスの破片が刺さり血が流れだしていた、、。

パリンッという音に私はガラスコップを割ってしまった事に気がつきガラスを握り締めた手を見る。

血が流れる様子を他人事のように痛さも感じる事なくジッと眺めながら、、ずっと考え事をしていた。

そしてパズルが完成したような感覚を感じたと同時に薄ら笑いをした。

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次の日の昼には私は山田謙一の隣に座った。

まずは手始めに山田謙一と言う人物を知る事から始めよう。

ある程度は昼の休憩中の話しと職場で観察して山田謙一はどのような人物かは把握したけど、、、。

そして吉村夕子の日々の生活の流れも山田謙一の話しを聞いていれば分かる。

今は育児休業で家にいるらしい。


夫婦仲は話しを聞く限りでは今のところは仲良く過ごしてる、、。

どこから攻めて人を傷つけた罪の重さを教えてあげようかと考えていた、、、。

やはり【目には目を】…。

私は隣で家庭の話をしている山田謙一の話しに笑顔で相槌入れながら考えてた。
こいつは毎日毎日、家庭の話しをして自分がどれだけ素晴らしい旦那で素晴らしい父親なのかを話す事で他人から称賛されたいんだろう、、、。

私はニヤリと笑い山田謙一に言った。

「山田さんは本当に素晴らしいパパさんで物凄く良い旦那さん！奥さんが凄く羨ましい！私も山田さんみたいな男性と結婚したかったぁ～！残念～！」私は物凄く残念そうに言う。

山田謙一は「そんなことないよぉ～！」と誇らしげに笑っていた。

私はまたニヤリと薄ら笑いした…。

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男なんて褒めてチヤホヤしたら調子にのる生き物だ、、。

私は山田謙一に「いいなぁ～…奥さん。本当に羨ましいー…山田さんみたいな男性と結婚できて～…私も早く山田さんと出逢えてたら、、山田さんに猛プッシュするけどなぁー…な～んて山田さんと早く出逢えてても私なんかと結婚する訳ないかっ～」私は、うつ向きながら残念そうに笑った。

山田謙一は「そんな事ないよぉ～、俺なんかより高橋君とか竹内さんとか良い男だし良い旦那さんってイメージあるけどなぁ～」なんて一応は言ってたけど、嬉しそうな顔をしてた。

それを聞いてた同僚達が「あらあら、こんなとこで山田君を口説いちゃ駄目だよぉ～（笑）不倫は禁止だからね」とちゃかし皆で談笑となった。

ここが重要なのだ、皆にちゃかして貰う事と謙一を【山田さん】みたいな【男性】と名指し強調し本人に好意をよせてる事を植え付ける必要があるからだ、、、。

気にしてないタイプでもない異性でも好意を寄せられてると感じたら気になってくるもんだからね人間の心理は、、、。
そして好意を寄せてくれる相手には、もっと好かれようとする習性がある。

よほど嫌いな相手じゃない限りは、、。

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そして私は山田謙一に言った。


そう言えばさ、奥さんて、、、

【専門学校は、○○福祉専門学校出身？】

山田謙一は【うん、そうだよ！何で知ってるの？ひょっとして嫁さんと知り合い？】少し驚きながら言った。

私は【ううん全然知らないけど、いやっただそうかなって思っただけ、結構あの福祉学校出身の子が多いから】

山田謙一は、【あぁ～、確かに○○福祉専門学校は有名だからね】なんて笑いながら言った。

私は【知ってるも何も夫の不倫相手だったから、、】なんて心の中で舌だして笑った。


【奥さんとは、いつ知り合って結婚へ？】冷やかしながら聞いた。

山田謙一は、少しハニカミながら、、

【職場に嫁さんが新人で入って来て僕が嫁さんの教育係で教えてて話してる内に気が合って３ヶ月ぐらいしてから付き合うようになったかな～…】

成る程、旦那以外にも気の合う彼をちゃっかりか～。

３ヶ月ぐらいだとしたら、、、あらら旦那とかぶっちゃってるし。

大人しそうな顔して、やることはやってるのね吉村夕子も。

まっ、そんな玉じゃなきゃ不倫もしないか…。

私は鼻でフッて笑った。

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私は帰りの車の中で大笑いしてた。

なぜか笑いが込み上げて止まらなかった。

【吉村夕子って…】って口にしたら、、フッ…アハハッアハハって笑いが止まらくなった。

大声で笑った。


久しぶりにお腹がよじれるくらい笑えた。

信号待ちで隣に並んだ車のオジサンが不可思議に私を見てるのが見えた。

私は構わず笑い続けた、、、。

『吉村夕子…しかしやってくれるよね…』って真顔で呟くと、、、。

私はハンドルを左手に握り替えて右手の人差し指の先で下唇をゆっくりをなぞると…またニヤッと笑った。

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子供を保育園に迎えに行き自宅に帰った。

『ママ今日はニコニコしてるね。』子供が嬉しそうに言った。

そう言えば最近、笑ってなかった笑う事を忘れてた。

子供に少し罪悪感、、。

子供の目線にしゃがむと私は笑顔で子供の目を見て『ママがニコニコだったら嬉しい？』と子供に聞いた。


子供は『うん！』って本当に嬉しそうな笑顔で言った。

私は『ごめんね…』って思いながら子供を力強く抱き締めた。


ごめんね…小さいのに心配してたんだね。

私は子供の小さな手を取り自分の頬っぺたにピタッとくっつけると『心配しなくても大丈夫だよ。これからはニコニコしてるからね。』

子供の温もりが凍りついた私の心を少しだけ溶かした気がした。


子供は愛しい、、最近は抱き締めてあげてなかった事に気がついた、、本当にごめんね…。

『不倫は家庭が崩壊する』よく聞く言葉。

それを夫がした。


何も考えずに自分の欲望だけで。

私は子供を抱き締めながら夫を憎らしく思った。


不倫は家庭を崩壊させる。


本当だ、、、。

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その晩、私は夫の帰りを笑顔で迎えた。

夫は私の表情に一瞬びっくりした顔したが直ぐに夫も笑顔になり『ただいま！』って元気よく明るく言った。

夫もいつもは低い小さな声で一応は【ただいま…】といかにも帰って来たくなさそうな声で言うが、今日は弾むような声で言った。

こんな状況が続けば家庭に笑顔も直ぐに復活するだろうけど私は執念深い女だから、そうは簡単に夫を笑顔にさせたくない。

最近は笑う事もなく空気がどんよりと暗く重たい雰囲気だった。

それが長梅雨の間にお日様が一瞬照ったような明るさになった。

部屋の照明までワットを明るくしたように部屋までもが明るく感じた。


私が望んでいた夫婦の家族の明るさだった。

『何か良い事でもあったの？』夫が笑顔で私に聞いた。

私は笑顔で『あったよ』と返答した。


『どんなこと？』夫がまた笑顔で聞く。

私は『教えない。』とまた笑顔で返した。

あんたが愛した吉村夕子がどんな女か分かったからね…と内心思うと私はまた夫に気づかれないようにニヤッと笑った。

一瞬でも好きな男を諦めた吉村夕子の哀しみを同じ女として同情した事に馬鹿だとも思った。

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機嫌が良いからと思ったのか夫はベットに入ると私の体を触りはじめた。

気持ち悪い…触るな…触るな…触るな！

吉村夕子を触った手で触るな！

虫酸が走る。

私は無性に怒りが込み上げてきて夫の手を払いのけた…気持ち悪い、、、。

夫は…諦めに似た感じで何も言わず体の向きを変えた。

私も何も言わず、また窓のカーテンの隙間から見える月を増悪な眼差しで見てた。

でも月明かりを見てたら月は私の増悪な気持ちを少しずつ鎮めて癒してくれる妙な月の光でもあったたけど、、。

そう言えば昔聞いた事がある…。


月には不思議な力と言うか魅力と言うか魔力と言うか…があると。

犯罪とか殺人は満月の日が多いらしい。

そう言えば…海の潮の満ち引きも月に関係あるし人間の生死も月に関係あるって誰からか聞いた事がある…。


月には不思議な力があるんだね。

そんな事を考えながら月をずっと見てた。

そして見た事もないモヤがかかった吉村夕子と聞いた事もないのに吉村夕子のけたたましい笑い声が頭の中に響く。

私は瞼を強く閉じると両手で耳を塞ぎ、うずくまって寝る。

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そんな夜は旦那の不倫現場に遭遇する夢を見る。

吉村夕子のけたたましい笑い声が響く夜は必ず似たような夢を見る、、。

旦那の不倫現場に遭遇する夢。

相手は吉村夕子じゃなく、いつも違う見た事もない女だけど夢の中じゃリアルに女の顔が鮮明に見える。

見た事もない女の顔が見れるのも不思議だけど。

夢の中では幽体離脱してるみたいに、もう一人の私が遠くで、どこで記憶されたきた女の顔だろ？と一瞬笑う時もあるけど冷静に一部始終を見てる。


現実か夢か…時々ごちゃ混ぜになって現実に夫の不倫現場に遭遇してるのかと錯覚する時もある、、。

必ず夫と女を殴り付けてる最中でテレビのチャンネルをﾊﾟﾁッとかえたように場面がかわり現実に呼び戻され夢から目が覚める。

現実だったら良かったのに、、何回思った事か。

やはり私は夫をグーで殴りたいんだろう、、、。


だから夢では必ず夫をグーで殴り付けてる。


私は静かに瞼を開けると夫の寝顔を汚い物を見るような目で見ながら【お前みたいな男は地獄におちて何もかも失えばいい…】と薄ら笑いをする。

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私は嫉妬心から夫と吉村夕子を許せないのか…考えたけど、、。

確かに嫉妬心も少なからずはあるだろうけど。


夫と吉村夕子に馬鹿にされた事の怒りの方が大きい、、。

馬鹿にしやがって…。

夫に対して常に私の中にある感情。

今は夫に対して愛情は無い。

夫の顔見ると吉村夕子も重なって見えるし…気持ち悪くなる。

私はプライドは低いと思っていたけど、これもまた執念深い女だと思い知らされると同時にプライドの高い女だったんだとも思い知らされた。

まあ一般的に最悪な女だ、、、考えてたら笑えた。

そんな女を嫁にした夫も最悪かも、、。

そんな事とか毎日いろんな事を考えながら月を見てた、、、。

しかしながら私が今からする事によっては私も全てを失うかも知れない…。

愛しい子供達も、、、。

子供の寝顔は無垢で…寝顔を見てると涙する時もある。

子供を失いたくない…。

今でも幸せな家庭を造る事に引き返せる事は出来る…。

しかしながら私の執念深さとプライドの高さと増悪が母親の私の顔でさえも負かしてしまう…。

私は瞼を閉じ耳を塞ぎ布団の中で身体を丸くしながら眠る。

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私がセックスを拒否した朝。

そんな朝も夫は機嫌悪くなり口数少なく投げ遣りな態度と口振り、、、。

うっとおしい…。


拒否させるような事をしたのは夫本人…。

私に不倫の事を言われたり疑われる事にも苛立ったり。

不倫したのも疑われるような事をしたのも夫。

全て自分が蒔いた種じゃないの？

言われて苛立つなら不倫するな疑われる事をするな！

自分が不倫してた時は散々に私が誘ったセックスを寝た振りしたり疲れてるからって拒否したくせに？

私が拒否すれば【俺はATMか！お前は子供と生活の為に俺といるんだろ！俺は利用されてるんだろ…俺って虚しい…】って勝手な事ばかり言ってる夫。

私は、あんたよりもっとずっと虚しい日々を過ごしたんだよ！

朝から晩の寝るまで一人で子供が産まれてもずっと一人で実家にも帰らず退院してからもすぐ家事も育児も頑張った。

寂しくても夫に愚痴も言わなかった。なんの手伝いもなく優しい言葉も労いの言葉もない夫は…「働かなくても三食昼寝つきだから楽でいいよな～！」って言った。

自己中で浅ましい…ふざけやがって糞男…。

私は保育と仕事へ行く支度しながら鼻で笑う。

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朝の仕事の行きの車の中で考えてた。

山田謙一をどうやって攻めていくか、、。

もちろん【目には目を】の作戦だけど。

考えた結果は今までは山田謙一をアゲアゲで来たから…

【サックリと引いてみるとしますかっ…】とニヤつきながら私は呟いた。

それで反応ないなら、また別の作戦考えたらいいか。

私は、ほくそ笑みをしながら車の中で流れてる音楽のボリュームをあげた。


音楽はクラッシックを聞くようにしてた。

クラッシックを聞くようになったのは最初は心に穏やかさを取り戻すように癒される為だったけど、、、。

クラッシックは静かな音楽のようで実は情熱的なように思う。

私はクラッシックを聞く度に何でか復讐心で胸が高鳴るようになってた。

かえって逆効果だったのかも知れない。

思い出さないようにする事でより鮮明に思い出し許せなくなったりして、、。

ことわざ使うなら【泣きっ面に蜂】とでも言うのか、、ちょっと違うか…なんて考えながら自分を鼻で笑ったりもした。

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職場に着いても頭の中でクラシックが流れてた、、、。


前から山田謙一が笑顔で『おはよう！』と元気よく挨拶した。

私は少し微笑みながら『おはよぅございます。』と挨拶しながら素通りした。

いつもなら少しの立ち話しするけど。

私は通りすぎた後に少しニヤッと笑い【作戦開始…】と小さく呟いた。

今日は成るべく山田謙一を避ける事にして私は山田謙一の同僚の高橋君に話しかける。

山田謙一は、私と高橋君の様子を遠くから、たまにチラッと気にしてる様子だった。

もちろん心理作戦も含めての私の行動だ。

少しずつ山田謙一の【嫉妬心】を煽る為だ。

今日は１日中…頭の中にクラシックが鳴り響く。

もちろん昼食は高橋君の隣に座り山田謙一を見ないように高橋君と日常の会話をして、山田謙一よりも笑顔で談笑する。

山田謙一は何か話したそうにしてたが今日は大好きな家族と子供の話しもできず静かに愛妻弁当を食べていた。

高橋君が山田謙一に話しを振ると少しだけ話しに加わるだけだった。

時折、私と高橋君をチラッと見て少し聞き耳をたててる様子だった。

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昼食も終わり休憩室を出ようと思ったら山田謙一が急に話しかけてきた。

山田謙一は困ったような感じで『あのっ。藤田さん、僕なんか怒るような事したかな…？』

私は『え？なんで？全然してないよ。』笑いながら答える。

山田謙一はホッとした様子で『いやぁ～…なんか無視られてるのかと思って…なんか気に障る事でも言ったのかと考えちゃって。良かったぁ～』笑顔で言った。

私は『全然、こないだ皆に茶化されたから逆に山田さんに迷惑かかるかも知れないからとか思ってね。』私は心の中で舌だしながら少し照れた振りをした。

山田謙一も少し顔を赤らめながら『そんな事ないよぉ～。大丈夫！迷惑じゃないし！気にしなくていいからね。前みたいに話してよ。』笑顔で言った。

私は『あ～わかりました。わざわざ言ってくれて、ありがとね。』と笑顔で優しく言うとそそくさと仕事についた。

私は病室に歩きながら【少しは気にしてたって事ね…。】とまた少しニヤリと笑い患者さんの介護に病室に入った。

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患者さんの介護の為に病室と廻ってると山田謙一が患者さんの点滴を見に来たり意味もなく様態確認に来たり私の後を何か話したそうに着いて廻ってくる…。

私は仕事中だから何も話さず患者さんの体調や日常会話をしながら体位変換したりオムツ変えたりしながら山田謙一とは話さず病室を廻る。

廊下にでると山田謙一が話しかけてきた。

【あっ、藤田さん！】

私は【はい？なんですか？】とわざと不思議そうに振り返った。

山田謙一は【あっ、いやぁ～。たいした用事はないけど、あっ…高橋君って優しくて面白いよね…】

私は【そうだね。優しいし確かに面白いね。】と笑顔で答えた。

山田謙一は…【やっぱり僕より高橋君の方が良い旦那さんて感じでしょ？】と何かを勘ぐるように言ってきた。

私は少し微笑みながら【ん～…確かに高橋さんも良い旦那さんで面白いし良いパパさんだと思うけど、私的には山田さんの方が私の理想かなぁ～】なんて内心、舌だしながら言った。

山田謙一はまた【そんな事ないよぉ～】と少し照れながら下向き加減で笑った。

私は、そんな山田謙一を横目に薄ら笑いをしながら廊下を歩いた。

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【不倫】、、、。

不倫で幸せになれるのは誰？

不倫で不幸になるのは誰？

結局のところ不倫は誰も幸せにはなれないのか、、、。

不倫で幸せな気分になれるのは不倫してる当事者。

不倫で不幸になるのは妻子。


不倫で幸せになれるのは、不倫してる事を妻に知られず不倫した制裁もうけずに他の男と結婚した吉村夕子のような女。

不倫された妻のようなフラッシュバックにも苦しまず…。

寧ろ…大恋愛したかのような甘くて切ない想いでになるかも知れない。

例えば今、吉村夕子も妻になり母親になり不倫した事を後悔して人生の汚点だっと思ってるとしても、、、。

不倫された妻は永遠に忘れる事が出来ないくらい深く傷つくが…。

不倫した当事者は人生の汚点だったと鼻で笑って忘れてしまう事が出来るだろう。

あの忌まわしいフラッシュバックもない不公平じゃない…。

不倫された妻が苦しむなんて、そんな馬鹿な話しがあってたまるか、、、。

そんな事を考えながら私は遠くを見据え私を苦しめるフラッシュバックの原因の夫、山田謙一の隣にならんで廊下を歩く。

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山田謙一と話しながら廊下を歩いてると後ろから看護師の主任から冷やかしがはいる。

【院内では恋愛禁止ですよぉ～藤田さんと山田君！不倫も禁止ですよぉ～！】笑いながら主任が言う。

【不倫】…吐き気がする言葉。

私が今は一番嫌いな言葉で聞きたくない言葉…。

私は後ろを振り返り『あたり前じゃないですか主任！そんな事を言ったら山田さんの奥様に失礼ですよっ！山田さんは凄くいい旦那さんなんですからっ！不倫なんて絶対しません！山田さんにも迷惑ですよぉ！』私も笑いながら言った。

『ねぇっ？山田さん。私のせいで、からかわれて…ごめんなさい。やっぱり院内では暫く山田さんと話し控えなきゃね…』私は山田謙一をチラっと見て悲しそうに笑う。

山田謙一は『みんな冗談で冷やかしてるだけだから僕は全然、大丈夫だよぉ～気にしなくていいからね。』といつものように笑顔で言った。

私は、下向いて【あたりまえだよ…気にする訳ないじゃない貴方の奥様の吉村夕子も気にしないで私の夫と店内不倫したんだし、ほんと失礼な女だよね…貴方の奥様もっ！】そう思いながら薄ら笑いした。

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帰りの車の中で苛々してた、、。

夫とモヤのかかった吉村夕子を思い浮かべる。

運転席の窓ガラスを握り拳で叩き割りたい心境になる。

最近は夫の顔も見たくない…顔みる度に気持ち悪く人間が厭らしい浅ましい男だと思えてしまう。

何もなかった様にヌケヌケと帰ってくる夫。

夫がテレビ見て笑ったりしても【暢気に笑いやがって…】

今に笑えなくしてやる…。

子供に嘘ついたら駄目だとか行儀が悪いとか偉そうに父親ぶったりしてたら【偉そうに言える立場か…？不倫してたくせに子供が不倫したら何て言うつもり？説教できるの？お父さんも不倫してたから気持ち分かるから良いよ…仕方ない…とでも言うつもり？】と含み笑いする。

自分も散々嘘ついてコソコソと行儀悪く不倫してたくせに…。

あんたが道理を語るな！

子供に言う資格も言える立場でもないくせに偉そうに、、、。

夫が子供を怒る姿を鼻で笑いながら見てる私がいる。

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晩にベッドに入ると夫が求めてきた。

気持ち悪い…。

夫は胸を力強く揉んでくる、、。

私は、そのまま何もせず無視した。

今度は下半身に手を伸ばし下着の中に手を入れてくる。

私は、また何の反応もせず無視する、、。

夫は力強く下着の中で指を動かす。

痛いだけで全然、気持ちよくもないし、、、。

私は身体を動かし夫の手から逃れ、うつ伏せに寝た。

夫は諦めもせず今度は、お尻の方から下着の中に手を入れ力強く陰部を触ろうとする。

私は、夫の手首を力強く掴むと力強く払いのけた、、、。

夫は【フッ…】て嫌みったらしく鼻で笑い身体の向きを替え私とは逆の方に向いた。

そして夫は【男でもいるんじゃねぇの？人に疑いかけて本当は自分がしてるからじゃねぇ～の？】鼻で笑いながら皮肉った口調で言う。

【なにが言いたいの？】私も褪めた口調で返した。

夫は【べ～つにぃ…】また皮肉った口調で言う。

【例えば私が不倫？他の男とセックスする時は貴方みたいに姑息にゴキブリのようにコソコソ隠れて会ってセックスしたりしないわよ堂々と貴方に言うよ。】鼻で笑いながら返した。

夫は黙って何も言わず寝た。

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私はまたカーテンの隙間から見える月を瞬きもせず、ずっと見据えてた…。

何もなかった頃の夫婦には戻れない。

戻らない、、、。

例えば夫婦修復に向けて夫と笑顔で過ごす日々を選んだとしても何も知らなかった頃の笑顔ではないだろう、、。

常に夫が不倫した事実を受け入れながらの生活。

心から笑う事ができるの？

裏切られた事実を知ってしまったら…。

ニセモノ夫婦、、、。

裏切り者と夫婦なんて…。

神様もなめられたもんだ。

式での神様に誓った事もアッサリと破ぶられる。

誓いの言葉を結婚式のオプションとでも？

神様がいるのなら神様は何て思ってるんだろう。

誓いの言葉を軽々しく破る人間を、、。

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【誓いの言葉】が結婚式のオプションとでも…？

《フッ…》我ながら上手い事を言ったと自分を鼻で笑った。

【健やかなる時も病める時も汝を愛し尊い敬う事を誓いますか…？】

【はい誓います…】

結婚の意味ってなんだったけ、、、。

本当は、誓いの儀式のオプションが【結婚式】じゃないの？。

結婚式をする為に結婚するのか…

結婚したいから結婚式するのか…

なぜか結婚式に何百万から何億払って力いれる人も多いけど意味あるんだろうか、１日で終わる出来事に。

別に結婚式する必要もないけどね。

宗教染みた和式の日本人がチャペル？

今までキリストにも興味ないのに結婚式は洋式でウェディングドレスに…チャペル。

チャペルの中で恒例の打ち掛け文金高島田和装…。

考えたらチャンチャラ可笑しな話し。

一応は女性の夢の花嫁になる事と文金高島田にウェディングドレス着たいだけの結婚も多かったり？なんて…（笑）


結婚事態が人生のオプションかも？

私はまた月を見据えながら一人《フッ》と鼻で笑う。

人間って
【メンドクサイ…】

私は静かに目を閉じ眠りについた。

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世の中なんて理不尽極まりない、、。

全て【やったもん勝ち】【逃げたもん勝ち】じゃないの？

正直者はバカを見る、、。

良い人は、どこまでも【良い人】で終わる。

さんざん恋のアテ馬にされて【良い人すぎて私には勿体なくて…】なんて、、。
【良い人】と結婚したらしたで良い人すぎて面白みがないツマラナイ…【魅力ない】なんて、、。


悪いやつほど不倫、ギャンブル、ＤＶされても離れない。


結局は【駄目ンズ好きなの…】なんて泣いてるし、、。

何十億と横領しようが汚職しようが刑務所で定時の仕事で三食完備に夜は温かい布団に入ってゆっくり就寝までできちゃうよ。

死ぬまで飲まず食わずで寝ないで働け、、、。

何十億…？

誰が返すと思ってんだよ？

正直者は馬鹿を見る正直者達が返すんだよ良い人達が…。


あくせく真面目に早朝から深夜までサービス残業までしてる、綺麗に多額の税金まで納めてる働き者が返してんだよ！

何十億と風俗にギャンブルに豪華な食事に旅行に豪遊した身も知らない奴の為に、、。

悪い事しても政治家になれるし。

所詮は【やったもん勝ち】正直者なんてバカバカしい …。

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夫は朝は何も言わず仕事に出掛けた…。

【いつまで過去を蒸し返すつもりだ？】って顔に書いてあったけど、、。

夫には過去の出来事に出来ても私には過去でもない現在に続いてる出来事、、。

【簡単に過去に出来たら、とっくに過去の出来事にしてるよ…】そう呟くと子供の着替えと自分の支度をして子供を保育園に送り職場に向かった。


行きの車の中で無表情に運転してたら歩道を歩くママと子供が目に入った。

私と子供達の歩く姿が思い浮かんだ。

目を真正面に戻すと未来の私を想像した。

夫と離婚して子供達と楽しげに生活してる姿を。


口元が緩んだ…ニヤッと笑い【悪くはないね。】と呟くとニヤニヤ笑いながら夫の落胆姿を思い浮かべ職場に向かった。

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