注目の話題
初デートなのに「どこでも良いよ」
これはブロックするのが正解ですか?
恋人の返信が来ないのが気になる

トラウマ

レス263 HIT数 95366 あ+ あ-

さやか( 20代 ♀ BON5h )
10/11/17 08:34(更新日時)

実話をもとにした小説みたいなものです💦作文は下手だったし口下手だしで上手く表現できないところも多々あると思いますがお付き合い下さい🙇 心が弱いので荒らしはやめてね🙇

No.1320934 10/05/13 22:33(スレ作成日時)

新しいレスの受付は終了しました

投稿順
新着順
主のみ
付箋

No.1 10/05/13 22:45
さやか ( ♀ BON5h )

私の名前は有田さやか。 4つ離れた妹がいる。
母親はどこにでもいる普通のおかあさん。
でも参観日や運動会には『あのおかあさんきれ~!だれのおかあさんかなあ?』なんてよく指を指されたもんだ。

で、父親は金縁のメガネをして髪はドライヤーとくしで念入りにセットしてて、剃り込みもあり一見ヤクザのような容姿で、小学生ながらに父を友達に逢わせたくないと思っていた。
そんな父だったが、土日になると車で遊園地や旅行、デパートに連れて行ってくれた。
だから私の家は裕福なんだって思ってた。

No.2 10/05/13 22:58
さやか ( ♀ BON5h )

どこか出かけるときはいつもベンツに乗っていたし、好きなものはたいていかってもらえていた…

でも私はそんな父の会社名も、どこに会社があるのかもしらなかった。
小学生の私には関係なかった。

ただ父は気性が荒く私がほんの少し逆らおうものならハサミやお皿が飛んできたもんだ。
小学六年生あたりからいつもの夕飯の食卓に父がいないことが多くなった。
でも私はなぜか気にもとめなかった。
ただ母親の表情は暗かったっけ…

No.3 10/05/13 23:13
さやか ( ♀ BON5h )

ある日、朝食をたべているころに父が帰宅。
お酒くさい…
母が『どこ行ってたの?どうして連絡くれないの?お給料は? (手渡しでもらっていたみたい)』と強い口調で聞いた。

父は母の胸ぐらをつかみ『うるせえなあ!金なんかどおでもええやろ!』と大声をはりあげ母の頭を拳で強く殴った。
私は体の震えと涙がとまらなかった。
母のことが気になりながらも学校へいった。
もちろん授業も頭に入らない。
ようやく6時間目の授業もおわり足早に家路についた。
母は何もなかったように私と接したし、あえて私も触れなかった。

そしてその日も父は帰ってこなかった。

そんな生活が当たり前のようになり数ヶ月がたったある日…

No.4 10/05/13 23:30
さやか ( ♀ BON5h )

学校がおわり、家に帰るといつもは内職をして私を迎えてくれる母の姿はなく静まり返っている。

そこへ電話がなった。
「もしもし有田です。」
『あっ、有田のりお様の娘さんですか?』
「そうですけど…」 優しそうな男の人からの電話だった。
『君にいっても無理かもしれないけどさあ、お父さんうちの会社に借金してんだよねぇ…でも電話にでてもらえないし、家も居留守つかってるみたいだしさあ、どおしてくれんの?』だんだん声のトーンがドスのきいたドラマのシーンを思い出させるような声に変わっていくのがわかった。
でもなぜか私は強気だった。「そんなわけないです。しかも私に言われたってわかるわけないでしょ!」
声を張り上げて怒鳴った。
『おい、てめぇ誰に口聞いてんねん!痛い目あわすぞ!…』

ガチャン… …
あまりの恐怖に受話器をきった。
しばらく電話は鳴り続けたが20分程してやっと静かになった。

No.5 10/05/13 23:43
さやか ( ♀ BON5h )

でも電話はこれっきりだったが、次は家に来るかもしれないという恐怖心でいっぱいだった。

そんな時、たまたまポストをみるとマンションの家賃半年間滞納、税金滞納などあらゆる請求書がはいっているのをみつけてしまった。

つい最近まで旅行や外食につれていってくれていたのに…
どうして…

その日の夜私と妹が寝静まった頃、リビングから両親の話し声が聞こえてきた。
『500万ってどうしたらそんなお金借金できるのよ!しかもベンツまで売って…』

「騙されたんだよ!山岡に…俺が保証人になってたんだけど夜逃げされちまったんだよ!」

No.6 10/05/14 00:00
さやか ( ♀ BON5h )

頭の思考回路が途絶えた…
5・5・500万…!?
それに加えて父は会社の上司と喧嘩をしてクビになったようだ。

毎日朝帰りだったのは韓国人女性が経営するスナック通いだったこともわかった。
そのスナックのつけも数十万あった。

母は私と妹には何もなかったかのように振る舞っていたが、それがかえって私を苦しめさせた。

しばらくして母は内職をやめ、新聞配達の仕事につき、給料のいくらかを借金の返済にあてているようだった。
やがて父は、またどこか名前も知らない会社へ勤めた。
それでも相変わらずの朝帰りは日課になっていた。
ある土曜日、テレビを見ていると電話がなった。
「もしもし有田です」

『〇〇新聞の中川と申します。おかあさんいるかなあ?』

「はい、代わります。」

母に代わり私はまたテレビを見に行った。

「はい有田ですが…」

No.7 10/05/14 00:15
さやか ( ♀ BON5h )

その電話のやりとりから私はなんとなくだが嫌な雰囲気を感じとった。

どうやら母が勤めている新聞屋に父がお金を借りにいったようだった。
もともと饒舌な父は新聞屋のおばちゃんを上手く言いくるめ、おばちゃんは100万貸したようだ。
(そのお金は未だに母が返済している)

母は驚いた様子で受話器片手に何度も頭を下げ誤っていた。

その日の夜また私達が寝静まった頃、両親の話し合いが始まった。

母の声は震えていて普段の母とは明らかに違っていたので私はそれに驚いた。
父は逆上して怒りくるった。すぐに私は母のもとへかけよった。ふすまは穴があき、ガラスは割れ、母には頭から水がかけられていた。
私は無意識に父を睨んでいた。

『お前もさからうのか?だれのおかげでここまで育ててもらったと思ってるんだ!』と声をあらげ、私の頭を殴った。

No.8 10/05/14 00:18
さやか ( ♀ BON5h )

一旦休憩します。
見ていただいてるかた、感謝です。
乱文で申し訳ありません。

旦那のことを主体にしようと意気込んでいたのに、父親のことがかなりかかれちゃってますね💦
これからまだまだ書かせて頂きます。
どうかお付き合い下さい。

No.9 10/05/14 10:31
さやか ( ♀ BON5h )

>> 8 父はドアを蹴り壁をぶち破り、 母の財布からお金をもって出て行った。
母は私にごめんごめんとひたすらあやまるだけだった。
それから一週間ほどたっただろう、父はご機嫌で帰ってきた。
母はもちろん口を聞こうとはしないし、私も父を避けた。
こんな父が憎くて仕方なかった。
後にわかったことだが、おじいちゃんおばあちゃんが苦労して貯めた1000万円も父が全て使い、お墓の土地も父が勝手に売り飛ばしてしまっていたそうだ。

私も高校生になり少しでも家計を楽にするために必死でバイトをした。
おしゃれもしたいし恋だってしたかったけど、それ以上に母を助けたいという思いの方が大きく、修学旅行だって仮病を使って休んだほどだ。

No.10 10/05/14 10:43
さやか ( ♀ BON5h )

>> 9 毎日のように借金取り立ての電話がかかってきていた。

高校二年になった時だった…
母が深刻そうな顔をして私に『話したいことがある』といってきた。
離婚の2文字が頭をよぎった。

しかし違った。

『迷惑かけて本当にごめんね。お父さんには離婚したいって言っても全く聞き入ってくれないし、三人でここを出てアパートでも借りようかと思うの…』

「いいよ!」

躊躇する理由はなかった。むしろ大賛成!

No.11 10/05/14 13:17
さやか ( ♀ BON5h )

>> 10 荷物をまとめ必要最低限の家具を運ぶ姿はテレビでみたことのある夜逃げそのものだった。父が急に帰ってきたらと思うとゾッとしたがなんとか見つからずに家を出ることができた。そこはやけに天井が狭い昭和の香りがする2LDKのアパートだった。

私はお金がかからない県立の看護学校に行くことにした。
指定の病院に働けば毎月三万円貰えるというなんとも魅力的な学校だった。
家庭も安定し、学校生活もエンジョイしていたころ、特に仲がよかった訳でもないゆきが話しかけてきた。
『ねえ、さやかちゃんって彼氏いるの?もしいなかったら合コンに来ない?』

「うん、いくいく~!」

まだ付き合ったこともなければ合コンにもいったことがない私は即答した。

時間はバイトが終わって30分後!
よし大丈夫!

No.12 10/05/14 13:28
さやか ( ♀ BON5h )

>> 11 明日は合コン!
可愛い服でも買いに行こう!
近くのデパートで花柄のワンピースとピンクのチーク、グロスを買った。

家に帰り、ワンピースを試着、化粧をして下駄箱についている大きな鏡の前にたった。
「う~ん、なんか違うかも…」

そうだ髪が重たくさせてるんだ…
すぐに美容室に電話をしてカットをしてもらうことにした。
髪もさっぱり軽くなり、あとは明日の合コンを待つだけとなった。

そして合コン開始30分前…

No.13 10/05/14 13:38
さやか ( ♀ BON5h )

>> 12 バイト先のトイレで化粧を直す。
グロスはたっぷり塗った。
髪の毛にはワックスをつけふんわりキュートな感じにしてみた。
Bカップの胸を一生懸命谷間を作るように持ち上げた。

こりゃ小さすぎだな…ため息がでた。

そうこうしている間に約束の時間がきた。

二分ほど遅れて合コンがある居酒屋に着いた。

そこにはゆきとえり、まい、みゆきがいて、その目の前に5人の男の子がいた。

No.14 10/05/14 13:53
さやか ( ♀ BON5h )

>> 13 ほんとに来てしまった。
慣れないおしゃれしてきた私が急に恥ずかしくなった。

遅れてきた私はようじくんとえいすけくんという男の子の間に座ることになった。
正直二人ともタイプじゃない…
とりあえず話しをあわせて腹ごしらえをした。

右隣りのえいすけくんはやたらと私に話しかけてくる。
うすうすだが私のことが気に入っているんだと感じた。

ふと横をみると見覚えのある顔が目にはいった。

しばらく考えていると…

そうだ同じ高校の野球部の人だ!

私は昔から野球をしている男の子が好きだった。

隣りの男の子なんてどうでもいい…私はその子の話しだけを聞いていた。名前はしんやくん…体は細身だが筋肉質。顔は超タイプ。
今彼女はいないみた い…

すると、ゆきが『席替えタ~イム』と神の声をあげてくれた。
チャ~ンス!

No.15 10/05/14 14:03
さやか ( ♀ BON5h )

>> 14 何かにつけて運が悪い私だったが、この日は最高の運を授かったようだ!

しんやくんが端っこに座っていてそのとなりに私が座った。
この時はまだこの人と結婚をするなんて考えてもいなかった…

とりあえず高校の事を話してみよう!
「ねえ、私〇〇高校いってたんだけど…」
『エ~ッ!?三年は何組だった?』
「私商業科だったからたぶんしんやくん知らないよ!」

『そっか、ごめん…知らないなあ…』
と、申し訳なさそうに謝ってくれた。

『でもよく俺のこと知ってるよね?』

「私、野球大好きなんだあ…試合もみたことあるよ!」

しんやくんは親近感がわいてきたのか、楽しそうに大学の話しをしてくれた。

私、この人大好き!そう思った。

No.16 10/05/14 14:11
さやか ( ♀ BON5h )

>> 15 2時間ほどたっただろうか…

ゆきとえいすけくんが、『二次会いく人~!カラオケだよ~!』と言ってきた。
もちろん大賛成!
でもここは積極的になりすぎず…
合コン初ではあったがなぜかこの時は、どうしたら男の子が喜ぶかわかっていた気がする。

結局みんな二次会にいくことになった。
しんやくんは歌が上手い。
私が知ってる男の子はGLAYとかB'zとかラルクとか聞いていたけど、 しんやくんはちがった。
今から10年も前にハイスタとか洋楽を歌っているしんやくんはかっこよかった。

No.17 10/05/14 14:21
さやか ( ♀ BON5h )

>> 16 私は無難にジュディマリの曲をうたった。
のちに結婚して、この歌声をなんども馬鹿にされた…

カラオケも終わり、近くの海で花火をすることにした。

そこでえいすけくんが、何かひらめいたようだ!『じゃんけんして、男一人女一人が100メートル先の木の茂みまでいってそこで5分間話ししてこっちまで帰ってくるってことにしようぜ!』 といった。
えいすけくんあなた天才だ!

じゃ~んけんホイ……

キャ~最悪だ…
私はえいすけくんと一緒になった。

しんやくんはみゆきと…

No.18 10/05/14 14:27
さやか ( ♀ BON5h )

>> 17 頭が真っ白で何をはなしたかは覚えていない。
それよりもしんやくんとみゆきは何を話すんだろ!?
みゆきはスタイル抜群で顔立ちもいい…

神様、どうかしんやくんとみゆきが恋におちませんよ~に…
ドキドキと震えが止まらなかった。

みんながもとの場所に戻ってきた。

すぐにしんやくんとみゆきを見た。
しんやくんはなんだか嬉しそう…
付き合ってるわけでもないのに、やきもちをやいてしまった。

No.19 10/05/14 17:24
さやか ( ♀ BON5h )

>> 18 みんなで輪になりたわいもない話しをしていたが、いつしか話題は結婚の話しになっていた。

みんなは25歳くらいで結婚したいと言っていたが、しんやくんは
『俺は今すぐにでも結婚したいなあ~…』と言った。

誰か好きな人でもいるのかな…みゆきを好きになったのかな…なんて思いながらも
「私も今すぐでも結婚したい」なんて言ってしまった。

ちょっとでも気持ちが伝わればな…そんな思いからでた言葉だった。

No.20 10/05/14 17:32
さやか ( ♀ BON5h )

>> 19 気づくとお日様が顔をのぞかせていた…
話していた場所から家までは車で20分かかる。
誰が誰を送るかという話しになった。

しんやくんは、えいすけくんの車に乗せてもらって来ていたとのことで、みんなに挨拶をして先にえいすけくんの車の後部座席に乗り込んだ。
私はえいすけくんとしんやくんの帰り道ってことで一緒にのせてもらうことになった。
馬鹿な父親のおかげかな……これだけは感謝…。

No.21 10/05/14 17:48
さやか ( ♀ BON5h )

>> 20 私はえいすけくんが運転する車の助手席に誘導された。

しんやくんの横が良かったなあ…なんて思ったけど、一緒に帰れただけでも幸せだな…

しんやくんは実家から車で1時間半のところにある大学にいってるらしい。
マンションに一人暮らししているが、夏休みに入り、帰省したそうだ。

私に勇気があれば、うわあ、マンションいってみた~い!なんて言いたかったな…

あっというまに家が見えてきた。
古臭いアパートをみられるのは恥ずかしくて、近くのコンビニに下ろしてもらった。

送ってもらったお礼をいって、ドアをあけて出ようとした時、

『あっ、あのぉ…
携帯の番号教えてくれる?』

ドッヒャ~…

な・なんで~

  • << 23 その時私の顔はひきつっていたような…。 私に番号を聞いてきたのはえいすけくんだった。 優しそうな人だけど、芸能人で言ったら石原良純みたいな顔をしていてどうしてしんやくんがえいすけくんと仲がいいのか不思議なくらいだった。 とりあえず私の番号を教えた。 これでしんやくんは私には気持ちがないんだと感じた。 私はしんやくんが好きなんだよ~と言えればどんなに良かったか…

No.22 10/05/14 17:50
さやか ( ♀ BON5h )

>> 21 祝 1000hit🎉

最後まで読んで頂いてるのか心配ですがありがとうございます🙇

No.23 10/05/14 17:58
さやか ( ♀ BON5h )

>> 21 私はえいすけくんが運転する車の助手席に誘導された。 しんやくんの横が良かったなあ…なんて思ったけど、一緒に帰れただけでも幸せだな… … その時私の顔はひきつっていたような…。

私に番号を聞いてきたのはえいすけくんだった。
優しそうな人だけど、芸能人で言ったら石原良純みたいな顔をしていてどうしてしんやくんがえいすけくんと仲がいいのか不思議なくらいだった。

とりあえず私の番号を教えた。

これでしんやくんは私には気持ちがないんだと感じた。

私はしんやくんが好きなんだよ~と言えればどんなに良かったか…

No.24 10/05/14 18:10
さやか ( ♀ BON5h )

>> 23 車から降りて、再度軽く会釈して手をふった。
車の中からは、しんやくんも手を振ってくれていた。

家まで歩いている途中、車酔いしたようで、ものすごい吐き気がおそってきた。
今はあまり見かけないが、えいすけくんの乗っている車はレビン86という車で振動もすごかった。
だからしんやくんの話しも真剣に聞くことが出来なかった。
家に帰りお風呂からあがると携帯のバイブがなっていた。

ブーブー…ブーブー…

携帯を開いてみると、えいすけくんからだ。
申し訳ないが無視をした。

私は人間として最低だ…
ごめんなさいえいすけくん。

だって、えいすけくんの電話に出たらますますしんやくんと一緒になんてなれない。

No.25 10/05/14 18:24
さやか ( ♀ BON5h )

>> 24 毎日のようにしんやくんからは着信があったが電話に出ることはなかった。

合コンをしてからしんやくんのことが忘れられないでいたが、学校の実習も忙しくなりいつしか1ヶ月が経過していた。

やっぱりこのままじゃだめだ!
なんとかしんやくんに近づこう!
そう思った私は、ゆきに相談してみることにした。

驚いた事にゆきは合コンに来ていたようじくんと一週間前に付き合ったそうだ。
これで繋がりができた!

ようじくんからしんやくんの携帯番号を聞き出そうと思ったがそれではしんやくんが嫌な思いをするかもしれないというゆきのアドバイスで、まずはしんやくんの番号を私に教えてもいいか?とようじくんからきいてもらうことになった。

その日の夜、私の携帯にゆきから結果を聞くことになりドキドキで授業も頭に入らなかった。

No.26 10/05/14 18:37
さやか ( ♀ BON5h )

>> 25 不安で泣きそうな顔をしながらゆきと別れ、家に帰った。

携帯から目を離すことが出来ず、着信音量は最大…携帯はトイレにまで持ち込み、お風呂は6時に入ってしまい、夕食も済ませあとは連絡を 待つだけになった。
音量を小さくしたテレビを見ていても携帯が気になって内容があたまに入らない。
2時間ほど経っただろうか、着信がなった。大きすぎる音にびっくりしながら不思議なくらい右手は震え、それでもなんとか通話ボタンを押した。

『もしもし~ゆきだよ~』
明るい声にいい知らせかとうきうきした。
『しんやくん、番号教えていいよ~だって~』

その結果に、「キャ~うっそ~嬉し~い」とかなりの大きな声をだしてしまった。

No.27 10/05/14 18:42
さやか ( ♀ BON5h )

主です。ごめんなさい。
前の文、訂正です。毎日しんやくんから電話があったがとらなかったとありますが、えいすけくんからの間違いでございます。

申し訳ありません。

No.28 10/05/14 18:49
さやか ( ♀ BON5h )

>> 27 すぐに電話をするのはおかしいかと思いその日は電話するのはやめた。次の日、バイトが同じでもあり、高校の同級生でもある、し~ちゃんに相談にのってもらうことにした。

またまたびっくりなことに、し~ちゃんは高校のとき、しんやくんのことが好きだったみたい。
しんやくんとは二年間同じクラスで、しんやくんはちょっと何を考えてるのかわからないところもあるけど、明るいし、文化祭なんかではリーダー的存在だったそう。けっこうモテモテだったみたい。
嬉しいのやら私なんかじゃダメかもという気持ちやらが入り混じった。

  • << 31 し~ちゃんはものすごく応援してくれた。 し~ちゃんは今すぐ電話しなさい!って言ってくれた。 そのおかげで私のハートは熱く強くなり… 「し~ちゃん私今から電話するよ!頑張るね!また報告するから。」 といって電話を切った。 相変わらず携帯を持つ手は震えてる。 でも勇気を振り絞ってボタンを押した… 押しちゃった~ プルルルル… 三回ほどコールがなっただろうか… カチャッ…

No.31 10/05/14 19:37
さやか ( ♀ BON5h )

>> 28 すぐに電話をするのはおかしいかと思いその日は電話するのはやめた。次の日、バイトが同じでもあり、高校の同級生でもある、し~ちゃんに相談にのって… し~ちゃんはものすごく応援してくれた。

し~ちゃんは今すぐ電話しなさい!って言ってくれた。

そのおかげで私のハートは熱く強くなり…
「し~ちゃん私今から電話するよ!頑張るね!また報告するから。」
といって電話を切った。

相変わらず携帯を持つ手は震えてる。

でも勇気を振り絞ってボタンを押した…
押しちゃった~
プルルルル…
三回ほどコールがなっただろうか…

カチャッ…

No.32 10/05/14 19:45
さやか ( ♀ BON5h )

>> 31 『もしもし~』

電話の声は私をよりいっそうドキドキさせた。

「あっ、しんやくん?私さやか…覚えてる?」

『もちろん!あれから1ヶ月たつねぇ、バイトが忙しくて、ようやく落ち着いたとこ!10日後にはマンションにもどる んだ!』

ってことはマンションにもどる前になんとかアピールしなくちゃ…

『そうだ、今週の土曜日って空いてる?良かったらドライブでもいこ~よ!』

思いがけないしんやくんからの言葉だった。

「うん空いてるよ!楽しみ~!」

こんな展開は予想していなかったが、しんやくんの声のトーンは高く私を安心させた。

No.33 10/05/14 19:56
さやか ( ♀ BON5h )

>> 32 『じゃあ土曜日10時にこないだのコンビニに迎えにいくよ!いいかなあ?』

「うん、ありがとう」

『じゃあね』

会話は5分30秒…

何を話したか振り返りたいけどほとんど覚えてない。

とりあえず土曜日10時ってことくらいはあたまに入っていた。
嬉しさでいっぱいになり、すぐにし~ちゃんに電話した。

し~ちゃんは「おめでとう頑張ってアピールするんだよ!きっとしんやくんもさやかのこと好きだよ」といってくれた。
この日から学校でもバイトでも何をしていても頭にあるのはしんやくんとのこと。

No.34 10/05/14 20:07
さやか ( ♀ BON5h )

>> 33 金曜の夜、どんな服を着ていこうか何度も何度も試着した。
あまり気取りすぎないシンプルな服に決めた!

その日の夜は寝られなかった。
寝てもすぐに目が覚めた… なんどか繰り返しているうちに鳥のさえずりが聞こえてきた。

もう朝だ!
普段ならこんな時間に目が覚めたって寝起きは悪く、グダグダ!
だけど今日は違う!
幸せな目覚め…

顔を洗い化粧をする。
あまりケバくならないようにきをつけながら…

No.35 10/05/14 20:23
さやか ( ♀ BON5h )

>> 34 朝ご飯もいっぱい食べて、なんども歯磨きをした。9時半にパジャマから服に着替えた。

なんども鏡の前に立ち身なりを整え、10分前にコンビニについた。

私がついてすぐ、白い車に乗ったしんやくんも到着!

しんやくんは助手席を指差して『乗って』と言った。

『ごめんな、古い車で…親父の車でね…』

「そんなことないよ~、中はすごくきれいにしてあるよ、いい匂いもするし…それに私、車にあんまり詳しくないし…」

とフォローしたつもり…。

No.36 10/05/14 20:30
さやか ( ♀ BON5h )

>> 35 「それより、携帯の番号聞いちゃってごめんね」

『いいよいいよ!こうやってドライブもできたんだしさ…それより行きたい場所があるんだけどいいかなあ…』

「もちろん!おまかせします。」
といって微笑んだ。

どこにいくかは着いてからのお楽しみらしい…

車の中にはMDプレイヤーがあり、ハイスタがかかっていたが、たまにしんやくんの気分でスネイルランプに変えられたりした。

No.37 10/05/14 20:36
さやか ( ♀ BON5h )

>> 36 この時の私はまさか6年後にハイスタという字をみるのも聞くのも嫌になるなんて思ってもなかった……

しんやくんは恥ずかしげもなく大きな口を開けて曲にあわせて歌っていた。
「対向車の人おもいっきりしんやくんのこと見てたよ~!」

『いいのいいの!きにしな~い!』

し~ちゃんが言っていたのはこういうところかとわかった気がした。

No.38 10/05/14 20:42
さやか ( ♀ BON5h )

>> 37 『さやかちゃんも歌ってよ!サビよろしく!』

えっ、私そんな~うたを歌うなんて…ムリムリ…

「私はしんやくんの歌きいてるだけで楽しいから…また頑張って歌を覚えるね」
また…って言ったのしんやくん気づいてくれたかな?
また会ってくれるかな?

『じゃあ次会うときは必ず一緒に歌ってね!』

やったまた会える!
でも恥ずかしい…

No.39 10/05/14 20:55
さやか ( ♀ BON5h )

>> 38 不思議と沈黙がなくしんやくんといるとすんごく楽しかったし、 一生懸命楽しませようという思いが伝わってきた。

あっというまに目的地到着!

みると、海が目の前に広がりだれもいない景色のいい場所だった。

「うわぁ!すご~い!しんやくんよくこんな場所知ってるね?」

『高校の野球の試合の帰りにここに連れてきてもらったんだ! 』
高校の野球という言葉を聞くだけでドキッとした。野球してた人ってやっぱいいな……
二人で外にでて砂浜を歩くことにした
お互い恥ずかしくて少し離れて歩いた。

しばらく歩いてたわいもない話しで時間が過ぎた。

『お腹すいたね!どっか食べにいこっか?』

No.40 10/05/14 21:05
さやか ( ♀ BON5h )

>> 39 学生でもありお金もない私たちは近くのファミレスにいくことにした。

男の人と二人きりで話すだけでも緊張するのに、向かい合ってご飯を食べるなんて…

普段は人一倍いや人十倍くらいたべる私…メニューをみて軽く食べれるような食べ物に決めた!

しんやくんはそんな私の気持ちには気づくはずもなくハンバーグランチを頼んだ 。

そこへ、私の鉄板アツアツ雑炊がやってきた。

なんで私からなんだよ!
そりゃ私の方が簡単に作れるか…
誤算だった…
どうしよう。手がふるえる…

『先食べてね!』
といってニヤリとしながら私の顔を覗きこんだ。

「う、うん…」

No.41 10/05/14 21:13
さやか ( ♀ BON5h )

>> 40 ふるえる手を悟られないように、わけのわからない質問をしたりしながら雑炊を食べた。

そこへ、しんやくんのハンバーグランチも運ばれてきた。

『いっただきま~す!』

嬉しそうにガツガツたべる姿は緊張を解いてくれた。

お腹も満腹??になりお会計…

こういうときどうするんだろ?
もちろん割り勘だよね…!

『1100円になります』

しんやくんは自分の財布から2000円だした。

私の食べた分を払おうとするといらないいらないとジェスチャーしてくれた…

ここで私は最悪なことをしてしまったらしい

No.42 10/05/14 21:17
さやか ( ♀ BON5h )

>> 41 数年後に笑いながらしんやくんがいったのだが…


どうやらしんやくんが2000円払ったのにおつりの900円を私がもらって自分の財布に入れたらしい!

信じられなかった…

めちゃくちゃ恥ずかしいよぉ…

なにやっちゃってんの私…

それから私は天然だねっていわれるようになった。

No.43 10/05/14 22:39
さやか ( ♀ BON5h )

>> 42 ランチを済ませたあと、地元へ戻り、ちょっとした休憩所で休むことにした。

『疲れてない?どっかいきたいとこない?』

「全然元気いっぱいだよ! こうやってまったりしてるだけで十分楽しいよ!」

今日会うまでは間がもたなかったらどうしよう…とか、話しは合うかな…とか考えてたけど、そんな心配は少しもいらなかった。
むしろしんやくんとは価値観が合うと思う。

No.44 10/05/14 22:51
さやか ( ♀ BON5h )

>> 43 ベンチに座りながら話していると、いつしか話題は合コンの話しになった。

そこでみゆきと二人で歩いてたときのことを勇気を振り絞ってきいてみた…

『あ~、あの子は元気だね…こんな言い方悪いけどミニはいてピアスして化粧もバリバリして…って子はあんまり好きじゃないね…』

勇気を出して言った甲斐があった。

「そっか~、やっ、ただ二人楽しそうだったなぁ…って思ったからきいてみただけ…」

このフォロー余計怪しいか…

『ふ~ん、さやかちゃんはえいすけとはどおだったの?』

正直しんやくんとみゆきが気になってえいすけくんとの会話なんて覚えてない。
「う~ん、なんか明るく話してくれてたよ…でもなんか頭痛くてあんまりお話ししてなかったかな」
これじゃダメか…

No.45 10/05/14 22:55
さやか ( ♀ BON5h )

>> 44 『ふ~ん、一緒にいきたかったなあ…』

えっ、今なんと…?

「わ、わたしと??」

『うん、だってさやかちゃん面白いもん』

「ありがとう!」

なんで私もしんやくんといきたかったって言わなかったんだろ~?
バカバカ!!

No.46 10/05/14 23:03
さやか ( ♀ BON5h )

>> 45 こんなこと言ってもらえたら脈ありって普通なら気づくのかもしれないが、男の人と二人きりになったことのない私にとって、まだまだ未知なことばかりでどこでどうでればいいのかわからずジタバタしていた。

でもここで、付き合って下さいって言えば楽になるかもしれない!となんども葛藤した。

相変わらずしんやくんは楽しい話題で盛り上げてくれる。

日が落ちてきて今日は帰ることになった。

もうこのままあえずに終わっちゃうのかな…? と思いながら助手席に座った。

No.47 10/05/15 06:09
さやか ( ♀ BON5h )

>> 46 突然しんやくんが口を開いたと思ったらまたまた嬉しい話しだ…
『ねぇ、明後日の夕方って空いてる?』
「バイトが6時に終わるからそれからなら大丈夫だよ!」

『よし、決まり!じゃあチャリでブラブラしようよ!』

チャリ?

高校生の時にあこがれてたやつだ!

「いいね、楽しみ!」


『じゃあ、6時にバイト先でまってるね!』

「いつも悪いね…ありがとう!」

『気にすんなって…じゃあ…』

「うん、じゃああさって!バイバーイ!」

No.48 10/05/15 21:37
さやか ( ♀ BON5h )

>> 47 思ってもない展開にワクワクした。

ここでようやく、もしかしたら私の事気に入ってくれてるのかな?なんて思うようになった。

そして約束の日…

私は食品レジのバイトをしているのだが 、しんやくんと会うことに浮かれていて、二回もミスしてしまった。

ダメだダメだ…仕事中にしんやくんのこと考えちゃ…

「いらっしゃいませ」

いつも明るく接客している私…

お昼時、お客さんもまばらになった頃だった…


私のレジにポンッとカゴが置かれた。

No.49 10/05/15 21:49
さやか ( ♀ BON5h )

>> 48 「いらっしゃ…いませ…」

目の前にいたのはしんやくんだった。

緊張と何とも言えない恥ずかしさでしんやくんを見ることができなかった。

レジをうちながら、
「しんやくん来てくれるなら言ってよ、恥ずかしいょ…」

『ごめん、バイトしてるとこ見たかった…』

そこへお客さんが並び始めたため、しんやくんと話せなくなった。

しんやくんの目はすまないって言ってた。

しんやくんは袋詰めして私のレジをチラッと見て帰っていった。

No.50 10/05/15 22:38
さやか ( ♀ BON5h )

>> 49 さっきまでは恥ずかしかったが、なんだか急に嬉しくなって顔がほころんだ。

あと5時間、集中集中!!

いつもに増していらっしゃいませ~という声は明るく元気なトーンになった。

相変わらず気分の浮き沈みが激しいな…

長い時間に感じたバイトも終わり、着替えを済ませ、いつものトイレへ駆け込んだ…

  • << 51 化粧を直し、グロスを塗り前髪を整え、フリスクを一粒たべて、しんやくんのもとへと向かった。 お店の出入り口にあるベンチにしんやくんはいた… 「ごめんね、だいぶ待った?」 『俺もいま来たとこ!チャリどこに置いてるの?一緒にとりにいこ!』 しんやくんはおしゃれな自転車を押しながら私の自転車を一緒に取りにいってくれた。
投稿順
新着順
主のみ
付箋

新しいレスの受付は終了しました

小説・エッセイ掲示板のスレ一覧

ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧