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深夜の来訪者

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LOSE( ♂ CeMSh )
11/02/26 00:37(更新日時)

私は今から遡る事、丁度9年前にある女性と出逢いました。


その女性は当時テレビにもたまに出演し雑誌のモデルメインで活躍していました。

引き替えに俺は大学を中退し中小企業で契約社員をして人生に対しても既に希望もなく恋愛にも疲れ果ててました。

彼女と知り合った切っ掛けは私が当時ハマっていたダンサー御用達ブランドの服やら曲やらをHPで不定期に紹介とかしててそこにコメントをくれていた常連さんが彼女でした。

最初のコメントは「センス良いね、アバ○ロのパーカーとか着ている人最近クラブでも見掛けます。米国じゃ数年前に既に流行ってたよ」でした。

3ヶ月ぐらいこんな不定期なサイトに毎回コメントをくれていた。

服屋、クラブ、レコード屋、小物屋などの話を色々して私書箱メールをくれるようになりメル友のような関係でした。

お互いの恋愛感とか悩みやとかを部分的には隠しながら話してました。
ある時、喧嘩をしました。
私の恋愛感に納得が行かないと突っ掛かって来ました。
「何があったか知らないけど誰も信用しないとか女はこんなもんだとかわたしの前で言わないで!そんなんじゃ幸せも逃げるよ!」

続く

No.1231872 10/01/26 19:40(スレ作成日時)

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No.1 10/01/26 19:51
LOSE ( ♂ CeMSh )

私も反論しました「キミに何が解る!?俺は俺で今まで見てきた中で信用するから裏切られる好きになるから騙される、だったら信用も恋も見せ掛けだけで充分だ」

彼女「わたしは違う!騙さないし裏切らないもん!臆病者」

彼女からはそれ以降メールがこなくなりました。

一月近くして彼女からメールが「仕事で海外行ってて帰国したら病気になっちゃって入院してた…」

無性に彼女に逢いたくなりました。

引かれるかもしれない、嫌われるかもしれない、けど臆病者呼ばわりだけで終わりにしたくなかった。

「見舞いに行きたい。」

彼女は「ありがとう、でももう退院してるから大丈夫。」

断られたと思ったらもう一通メールが

「仕事は何時に終わるの?会社何処だっけ?わたしも逢いたい」

仕事は24時過ぎに終わり私は毎晩タクシーで帰宅してました、彼女にその事を伝えると「会社の前で待ってるね。」と。

今思えば何の不安も疑いもなく顔も知らない男女が深夜に会うなんて異常だったと思う。

けど二人は出逢いました。
平日の深夜24時を過ぎた誰も歩いてすらいない都内のオフィス街で。

続く

No.2 10/01/26 20:11
LOSE ( ♂ CeMSh )

会う数分前に始めて電話をしました。
「終わったよ、もういるの?何か…緊張してきた」

『お疲れ様、○○ビルでしょ?下にいるよ。わたしだって緊張してるよ…』

深夜用非常口からビルを出ると白いコートに赤いマフラーを左右に振って落ち着かない様子のスラッとした若い女性の後ろ姿がありました。

「ごめん、お待たせ寒かっただろ?」

振り返った女性は初めて逢ったのに初めて見た女性ではなく何処かで見た事がある、信じられないぐらい綺麗な女でした。

『○○ちゃん?うぅん、緊張して火照ってて暑いぐらいだよ』と。

俺はすぐにその女性がモデルでテレビで見た事があると気付き声を失いました。
『え?ど、どうしたの??』

「い、いや、○○に激似で本人?とか一瞬思ってビックリして」

『え?あ、本人です…男の人も○○とか雑誌読むの?』

「本人!??雑誌は読まないけどテレビで見るよたまに。え?マジ本人なの?」
多分当時の10代後半や20代なら皆知っているレベルのモデルが目の前にいて…しかも…

『芸能界の女とかやっぱり困るよね…黙っててごめんなさい』

続く

No.3 10/01/26 20:24
LOSE ( ♂ CeMSh )

「いや、顔も知らないうちに俺は既に好きになっていたみたいなんだ…そんなの関係ない、そんな事より俺なんかただの契約社員だし…ガッカリだろ?」

『想像以上に良い男だったよ♪スーツが凄く似合ってて、格好良いよ』

お互いその瞬間に恋に落ちました。

内面の大半は解り合えていて価値観やフィーリングに趣味も合って、容姿も好みだったらもう余計な言葉は必要なかった。

彼女が冷たい手を差出し俺が握り深夜のオフィス街をデートしました。

お互いの手が汗で濡れちゃってるね!なんて照れ笑いをしながら。

「ここから家は近いの?タクシーで帰れる距離?」

『ヤだ帰らない』

「何処かファミレスでも探す?」

『○○ちゃんのお家行きたい』

会社からタクシーチケットを渡されているのでそれで彼女を乗せてうちに連れて帰りました。

端から見たら軽い二人だと思われるかもしれない、しかし事実二人はこれ以降数年間も一緒に暮らす事になる。

帰宅し部屋の鍵を開けて彼女を招き入れると思い切り抱き合いました。

彼女の細いスラッとした身体がきしむんじゃないかってぐらい力強く抱き締めました。

続く

No.4 10/01/26 20:40
LOSE ( ♂ CeMSh )

『そんなに力強く抱き締めなくても何処にも行かないよ』と笑顔で彼女は言った。

でもずっと抱き締めてました、ソファーに座って顔を付けてキスをして。

お互いの事を、これまでの事や気持ちを素直に伝えあいました。

「正式に付き合って欲しい、芸能人とかモデルとか俺には解らないけど、これからもずっと一緒にいてほしい」

『わたしも同じ気持ちだよ…でもわたし仕事辞めようかと思ってて…実家に帰るかもしれない』

「じゃあうちに来いよ、安月給だけど服とか買ってやれないけどそれで良かったらうちで主婦もどきしてろよ」

『本当に良いの?』

「勢いで言っているんじゃないよ、本当にそうして欲しいよ」

『ありがとう…でも仕事は数ヶ月先までは入っているからそれが終わりまで頑張る、仕事ここから通って良いの?』

「勿論、俺は毎日一緒にいたいよ」

逢って数時間で同棲する話にまでなった。
お互い考えている事、想いの全てが一致して最初からこうなるべくして出会ったとしか思えない程に。

ただこの時、俺はまだ彼女の抱えている重大なモノを何一つ知らなかった。


今日は終わり、続く。

No.5 10/01/26 23:02
ねこ ( ♀ h2Kunb )

誰だか気になっちゃって…

No.6 10/01/26 23:55
LOSE ( ♂ CeMSh )

その夜出逢って数時間で彼女を抱きました。

初めてのセックスより緊張し今までの数十人の女達の誰よりも愛しく朝方まで何時間も抱きました。

「お風呂一緒に入ろうか?」

『うん…恥ずかしいな』

一緒に風呂に入り彼女の裸を明るいところで見てその美しさにまた見惚れた。

ただ彼女の二の腕の内側辺りに深い傷痕のようなものがあり、ふと目が止まると
彼女はその傷痕を隠しました。

抱き締めながら彼女に言いました「隠さなくて良いよ」

『この傷痕醜くない?』

「全然、そこもチャームポイントだ」

と馬鹿みたいなくさい台詞もこの時の二人は酔い痴れてました。

日の昇り大した睡眠も取らずに仕事に二人で家を出る時に彼女に合鍵を渡しました。

「タクシーで来たからまだ道解らないだろ?今日も来る?」

『うん、仕事が終わったら荷物と着替え用意してまた来るからまた仕事終わったらタクシーで連れてきてくれる?』

「解った、連絡するよ」

彼女と途中で別れ眠い目をこすりながら仕事に向かいました。

睡眠不足でもこんなに清々しい朝は生まれて初めてだった。

続く
ねこさん、これは全てリアルですからね。

No.7 10/01/27 00:12
LOSE ( ♂ CeMSh )

彼女と出会い数日が経過するも毎日同じように仕事終わりにタクシーで彼女を連れて帰宅し毎晩寝不足になるまで抱き合い、また二人で仕事へ。

私は彼女が入院した事が気になっていて治ったような話はしていたけれど聞いてみた。

「入院したって話だったけど、何処か悪かったの?今は本当に大丈夫?」

『え?あ、うん…大丈夫だよ、過労だよ点滴で元気出たから』

若干歯切れが悪く思えたものの「そっか、なら良いんだ。無理するなよ?」

『うん、○○ちゃんといたら疲れなんて吹き飛ぶよ!』と可愛い笑顔で。

それから数日、彼女が薬を飲んでいるのを見た。

「ん?どうしたの?風邪でも引いた?」

『あ、少し熱っぽくて…仕事絶対休めないから念の為にね』

モデルや取材やらテレビ出演なんて仕事は確かに休むなんて出来ないんだろうなと納得した。

二人で風呂に浸かりながら私は生まれて初めての言葉がポロっと口をついた「愛してる」と。
私は愛とかに妙に抵抗感があり嫌いな言葉だった。

『わたしも今言おうと思ってた、愛してるって』

そして彼女から別れてほしいと言葉が続いて出た。

出会って2週間目の深夜だった。

続く

No.8 10/01/27 09:53
LOSE ( ♂ CeMSh )

バスルームから出て彼女は着替えながら

『ごめんね、やっぱり間違っていた。舞い上がっていただけ・・・もうここへは来ない』
そう言いながら濡れた長い髪の毛を粗雑にタオルで拭きながら荷造りを始める。

「待て、意味が解らない。何かきに触るような事あったか?何が理由?」

『○○ちゃんは悪くない、わたしの問題・・・本当にごめん。』
と私の制止を振り払い夜の街に飛び出していった。

私はそもそも芸能界のしかも当時それなりに有名な彼女と釣り合う、付き合うとか自体が幻想であり短時間とは言え彼女と過ごせただけでも充分と云う気持ちと

いや、納得出来ない。お互い知り合って短いがこの気持ちに偽りはなかった筈。理由を聞かないと引き下がれない。

二つの感情がぶつかり数分遅れで彼女の後を追って外へ飛び出した。

もう電車もない、土地勘だってまだないであろう彼女を探し回りながら携帯に電話をするも出てはくれない。

数十分後駅前のロータリーで彼女が大きな荷物を持って歩いているのを男二人が絡んでいる。

「悪いな、俺の連れだ」
割って入り彼女の手を引っ張り連れ出す

続く

No.9 10/01/27 10:06
LOSE ( ♂ CeMSh )

彼女は涙ぐみながら手を振り解こうとしながら
『もう良い!離して、○○ちゃんの事が好きだったのは勘違いだったの』

「そんな嘘は聞いてない、なぜ?本当の事を言ってくれ」


『間違いだったの、わたしは恋愛なんてしちゃいけないの』
次第に号泣に変わっていく彼女をただ抱きしめている事しか出来ず深夜とは言え人がまばらにいる駅前で大泣きする彼女を抱きしめながら立ち尽くしていた。

泣きじゃくる彼女を更に愛しく思ってしまう俺と何がなんだか解らない俺とが交差しながらも彼女にそのままキスをすると彼女もそれに応えた

「ちょっと・・・人がかなり見てるね、今日は帰ろう?もう電車もないし頭だってこんなに濡れてちゃ風邪引くよ?」

『・・・うん・・・』

彼女と手を繋ぎ大きな旅行バッグを持ち帰宅途中に
「俺はまだおまえの事を全然知らないのかもしれない、お互い話していない事も沢山あると思う。だけどおまえが実は男なんですってオチ以外では俺は何も変わらないよ」

彼女に笑って欲しくて少しおちゃらけた感じで言うも私の本音を伝えた。

『うん・・・解ってる』

続く

No.10 10/01/27 11:05
LOSE ( ♂ CeMSh )

『明日も撮影あるのにこんなに泣かせないでよ・・・目が腫れちゃったらどうしよう』
と笑顔が戻っていた。

そしてこんな顔見ないでと部屋の電気を消し消音にしたテレビの明かりだけの中で彼女は衝撃の言葉を口にした

『わたし癌なんです・・・』(詳細は省きます彼女の素性はこここから漏れてしまう可能性もあります)

若干20歳そこそこの健康的に見えて天真爛漫な彼女が癌・・・?呆然としたと同時に冷静な俺もいて
「入院はそれで?」
と言葉がすんなり出た。

『うん・・・黙っていてごめんなさい、もし助からないなら好きになった気持ちは素直にと思って・・・でも○○ちゃんの事を考えたら・・・わたしは酷い事をしているって気付いて。だから愛するのは良かったけど愛されたら怖くなって』

「もう遅いよ、会う前ならそれも解るけど俺たちはもう会っちゃったんだから諦めろ。病気だって治らないって決まった訳じゃないんだろ?」

『○○ちゃん・・・今度手術なの。だから仕事も辞めるつもりなんだ・・・』

続く

No.11 10/01/27 13:31
LOSE ( ♂ CeMSh )

彼女は続けて病状や病となった理由などを話してくれた。

『こんないつ死んじゃうかも解らなくて、面倒な女で良いの?元気な子の方が絶対に良いよ?わたしが男の人だったらそんな女嫌だもん』

「いつ死んじゃうかなんて誰でも同じだし、もし仮におまえに残された時間が残り僅かなら50年分の濃さで過ごせば良いじゃないか。でも俺は治ると思い込んでいるよ。それにただダラダラ何となく生きる50年と精一杯好きな人と好きな事を一緒に楽しむ1年なら俺は後者を選ぶ」

『実は発病した時に付き合っていた人がいたんだ、もう半年以上前だけど。その彼はわたしが発病したらあまり会わなくなってすぐに浮気をしたんだ・・・』

「だから何?変な男と付き合ってたんだな、そんな男にはおまえは勿体無いよ、そのお陰で俺はおまえに出会えたんだからその男のゴミっぷりに感謝だ」

『ふふ、そうだね♪ありがとう○○ちゃん・・・』

私は今振り返ってもあの時なんで大して驚きもせず、戸惑う前にスラスラ気持ちを言葉に出来たんだろうと不思議に思う。最初は実は薄情?軽薄?実感がないから?とか思いましたが、おそらくどんな内容だとしても受け入れられたんだと思う。

続く

No.12 10/01/28 09:35
LOSE ( ♂ CeMSh )

「話してくれて良かったよ、セックスとか減らした方が良いとか、注意しなきゃならない事とかあれば協力するから言ってよ」

『うん、エッチは大丈夫だよ。あまり疲れちゃ駄目かもしれないけど凄く幸せな気持ちになるし一番駄目なのはストレスだって言われているし。エッチなくなったらストレス溜まっちゃうよ』

と彼女は笑いながら言った。

当時の私の本音は手術がもし成功しなかったら彼女の未来は長くはないと云う現実的な問題も考えて、そして手術の予定日までの不安を解消させる為に、今まで芸能界の彼女を外に連れ出してデートをするとかを控えていた事を含めてもう二人のしたい事をいっぱいして彼女を楽しませて不安を感じさせないようにしたいと思うようになった。

体力的な配慮もそうだったが普段彼女はそこまで体力がないって事は感じさせなかった。

二人で自転車買って一番近い海まで20キロぐらい遊びに行ったり、彼女が完全にオフの日に私も仕事を休んで熱海に旅行へ行ったり、ディズニーや水族館などもあちこち遊びまわった。


続く

No.13 10/01/28 09:43
LOSE ( ♂ CeMSh )

太陽が出ている時間から手を繋いで歩き回る事が彼女にとってはそれだけで新鮮だったようです。

『何か今まで付き合ってもこの仕事をしているからあまりデートとかしなくて車で移動して人ごみは避けたりしていたんだけど、こういうの久しぶり!たのしーね♪』

「付き合いたてのカップルなんてこんなもんだよ」

実は私は結構出不精で社会人になってからはインドア派になっていました。
私も彼女と出会ってから色々なことが新鮮で彼女の仕事の話や彼女と過ごす時間がとても大切な時間でした。

付き合って1ヵ月ほどが経過して彼女も仕事の都合やプライベートの都合などで半々ぐらいで私の家に泊まったり、自宅に戻ったりを繰り返していたある日の深夜。

彼女と始めての喧嘩をした。
理由は私の元カノが家電に電話をして来てそれで彼女が不機嫌になってしまい、説得が上手く出来なかった事が発端でした。

続く

No.14 10/01/28 09:56
LOSE ( ♂ CeMSh )

『○○ちゃんてそう云う人なんだ?別れても連絡とか取るんだ?』

「俺から電話をしたりメールをする事なんてないし携帯は全部消去している、今回は家に電話されてしまったから不意に出てしまっただけじゃないか」

『もう電話してくるなとか言わないからじゃない?誰にでも○○ちゃんて優しいからこうなるんじゃないの?』

こんなやり取りから彼女も次第にヒートアップしていきました。

そしてこの程度の喧嘩で最終的に
『もう良い!!別れる!信じられなくなった!』

凄い剣幕でそう怒鳴った彼女はまたしても外へ飛び出していきました。

実はこの喧嘩の前に何度か私のマンション近くのコンビニに深夜一人で出掛けて変質者な男や強引なナンパなどで彼女の身が危険に晒された事が何度かあり、喧嘩で私も冷静ではいられなかったものの探しに行きました。

彼女を見つけたのはそれから10分程でマンションそばの噴水のある公園でした。

後ろから彼女に声を掛けました
「おい・・・悪かったよ、もう帰ろう?」

『・・・・・・・・』

「もう電話させないって言ってるだろ?約束するし希望するなら目の前で電話してその事も伝えるよ?」

『・・・・・・・・』

続く

No.15 10/01/28 10:08
LOSE ( ♂ CeMSh )

彼女は振り返えもせず、無言のまま噴水の前でただ立っています。

「なぁ?反省してるって、許してくれよ?」

と彼女の肩に手を置いた瞬間

手を振り払われ
『触るなよ!なんだおまえ!?』

と急変した彼女の態度と声質にそして何より、瞬間的にそして本能的に別人?と感じるほどの彼女からは感じなかった異質な雰囲気。

私はそんなにキレる事じゃないだろって気持ちとここまで豹変された事に一瞬戸惑いながらも彼女に詰め寄りながら
「おい・・・そんなに怒るほどの事じゃないだろ?反省してるしもう二度としないって言っているじゃないか。いい加減に機嫌直してよ」

『はぁ?はぁ?はぁ?なんだおまえ?』

彼女は派手目ながら清楚な雰囲気もあったし芸能人としてのキャラとは違い教養もあって本当に美意識の高い女でした。
しかし目の前にいる彼女は・・・柄の悪い男かのようで人が怒りでキレるとしてもこんなにも?と云う程の変貌ぶりに何やら嫌な予感がしました

続く

No.16 10/01/28 11:09
LOSE ( ♂ CeMSh )

私は彼女の手を握って強引に公園から連れ出し家に向かって引っ張って帰りました。
途中『離せよ』と手を何度も振り解こうとする彼女を無理矢理連れ帰ました。

彼女はそのまま部屋に篭ったままで口も利いてくれない状態になるも一先ず喧嘩も落ち着き、そっとしておこうと云う事で風呂に入りました。

風呂から上がると驚く事に彼女は普段通りに戻っていて、テレビを見ながら笑顔も戻っていた。

それを見て私ももう良いやとの事でいつものように接して仲直り出来た。

ただ彼女は怒らすと相当怖いと云うかヤバイと思った。まぁ嫉妬が理由なら可愛いかな・・・なんて思ったりもしつつこの日は仲直りのエッチもして幸せなまま就寝した。

-------------
ってかそもそもこれ誰か見てるのか気になった^^;
まぁ自分の気持ちの整理も含めた個人的なものでもあるから良いか・・・

No.17 10/01/28 11:36
匿ちゃん ( b6ZM )

見てますよ☺お邪魔レスになるかと思い控えてました。たぶん皆さんそうだと思います!頑張って下さいね☺

No.18 10/01/28 12:14
悟空S ( 30代 ♂ xobwnb )

見てますよ😃🌀これが邪魔なんですよね、ハイ🔥

No.19 10/01/28 12:36
LOSE ( ♂ CeMSh )

17さん 18さん

読んでいただき有難う御座います。いやお邪魔だったらこんな疑問をわざわざ書きませんでした。
誰にも見てもらいたくないならここで書く意味もないですし全然OKです。

いつまで続くか解りませんけど宜しく御願いします

No.20 10/01/28 22:44
別居中 ( 30代 ♀ cDGDh )

>> 19 お邪魔してすみません🙇毎日見てます‼これからも書いてください🙇皆さん同じ気持ちでいますよ💓

No.21 10/01/29 09:28
LOSE ( ♂ CeMSh )

>> 20 20さん

全然お邪魔じゃないですよ、有難う御座います。
仕事の合間とかに書いているんで、気持ちが続く限りは書き綴りたいと思います。

No.22 10/01/29 09:52
LOSE ( ♂ CeMSh )

そんな彼女との初の大喧嘩の翌日

彼女は仕事後に先にマンションへ帰っており私は深夜にタクシーで帰宅しました。
しかし部屋の電気は付いておらず、寝てしまったのか程度で寝室のドアを開けた。

彼女は起きていました。

ただ絨毯に座り込み後姿だけで振り向く訳でもなく何かを書いている?そんな動作をしていました。

既にその時点で私は昨夜のような異質な何かを感じ取りました・・・

「ただいま?起きていたなら返事ぐらいしてくれよ、ビックリしたじゃん」

『・・・・・・・』彼女は無言で振り返った

表情にも雰囲気にも違和感がある、昨夜と同じ?いや違う何かもっと別の雰囲気だった

『誰?おじいちゃん何処?』彼女の口から意味不明の言葉が出てきました。

私は本能的に悟りました。

これはまさか・・・!?彼女のその言葉にあっけに取られてしまった私の目に次に飛び込んで来た物は彼女が何やら書いているモノ・・・チラシの裏に何かを書きなぐっていた絵。

誰が見ても子供が描くその絵は軽トラらしき乗り物の二台に乗っている人・・・おそらく彼女だろう、そしてひらがなで彼女自身の名前を子供のような字で羅列していた。

続く

No.23 10/01/29 10:39
LOSE ( ♂ CeMSh )

私は彼女の名前を呼んで近寄った

『来ないで!おいちゃん何処!?』
と泣き出しそうな顔と声で彼女は声を荒げた。

「ちょ・・・ど、どうしたんだ?何か怖い夢でも?」

『お兄ちゃん誰?おじいちゃんは?』

テレビなどで見たことがある・・・これは幼児退行とか呼ばれるそれではないか?私は彼女の発する言葉を聞いて直感的に理解した。

どう接すれば良い?相手は彼女?子供なのか?
頭をフル回転させて答えを必死で探した。確か、彼女は凄くおじいちゃん子だったと話していたおじいちゃんが亡くなった時に当時彼女は17歳でもうモデル事務所に所属して仕事中だった事、死に目に会えなくて後悔しているって話していたのを思い出した。

「おじいちゃんが来るまでお兄ちゃんと遊ぼうか?何書いているの?」

『アミちゃんね今日幼稚園でお名前書けるようになったの』(彼女の名前は便宜上アミにします。今更ですが)
私は動揺を隠し彼女の話に合わせた。

「アミちゃん上手だね」

『うん、アミちゃん先生にもほめられたんだ。』

どうやら彼女は彼女の幼稚園時代に戻っているらしい・・・
私は今はこの現実と、向き合わなくてはと必死だった。

続く

No.24 10/02/01 11:25
LOSE ( ♂ CeMSh )

結論を先に書きますと、彼女は解離性同一性障害です。

この時点では私にもそこまでの知識がなく、取りあえず今目の前で起きている事に対して最大限の努力をして慌てず恐れず対応しなくてはってだけでいっぱいいっぱいでした。

しかし彼女の言動は私に危害を加えるでもなくまさに園児ぐらいの子供がお絵かきをしているだけです。

ただ見知らぬ男が目の前にいて彼女は多少不安な感じであった。

「アミちゃん絵上手だね、お名前も書けるんだね?」

『うん、アミね幼稚園で英語も習ったんだよ!』

次第に警戒心も解けていき私も目の前にいる彼女が子供にしか見えなくなって来た。
どれぐらい相手をしたんだろう・・・1時間以上にも思えるし、30分未満にも思えるが時間の流れが全く解らなくなってしまっていた。

ただ最初は泣き出しそうだった彼女も今では私の膝の上に座ってお絵かきをしていた。

『ねぇ?お兄ちゃんおじいちゃんのお友達?』

「そうだよ、アミちゃんと遊んでてっておじいちゃんに言われて来たんだよ」


続く

No.25 10/02/01 11:52
LOSE ( ♂ CeMSh )

『おじいちゃん遅いね!今日はね幼稚園でミカちゃんとユウ君と遊んだんだ』

「おじいちゃんはお仕事だね、今日は何して遊んだの?」

こんなやり取りを続けていると彼女は

『アミちゃん眠い・・・』

そう言って下を向いて黙り込んでしまった、そして・・・

『触るな!!』
ドスの効いた声で膝の上にいた彼女は私を跳ね除けて立ち上がった。

『お前この女がどう言う女か知ってんのか?あ?』

唐突に現れたその人格は先日噴水前で見たそれとはまた違い、常時ダルそうにして鋭い目つきで強い恨みをこちらに放っているそんな表情で睨みつけながら話し出す。

「キミは・・・誰?何を知っているの?」

『はぁーホントお前は馬鹿だな、何も知らないでこの女といるの?馬鹿でしょ?この女はなぁ・・・』

そう口走った瞬間、物凄い息切れを起こしながら
『ハァハァ・・・りょうちゃん・・・(今更ながら便宜上の私の名前にします)』

「え?アミ?アミか?大丈夫か?」
『怖い夢見た・・・凄く疲れたよ・・怖かった』

「怖い夢見たか・・・でももう大丈夫・・・俺がいるよ」
『うん・・・』

続く

No.26 10/02/01 14:21
LOSE ( ♂ CeMSh )

彼女は以前、子供の頃にご両親が不仲で顔を合わせていると喧嘩ばかりで祖父母の家に夜は預けられていた時期があると言っていた。

直接ご両親に暴力とかはなかったようなのだが、精神的な圧迫や恐怖はそれ相応だったようでお母様も一時期はヒステリックになっていて怒鳴り散らしていたと・・・

私は何となくその背景を連想し今回の状況にリンクしてくるのか?と疲れ果てて寝ている彼女に添い寝しながら考えていた。

ただ、これまで1ヶ月ほどで毎晩一緒にいたもののこのような事は初めてでありなぜ急にこのような事態になったんだろう?何か切っ掛けが?それとも彼女にとってはこれが日常的な事だったのか?

何時間も悩み考えました。
そして問題は彼女はこの事を知らない?それが大きな問題でそこを素通り出来る事ではない、いつか話さなくてはと。

愛があれば当たり前なのだろうけれど、こんな出来事があっても私は彼女に対する気持ちには一遍の変化もなく何とかしてやらなくてはと使命感みたいな気持ちがあった。

隣で寝息を立てて安心しきった顔で寝ている彼女を見てその想いは一層強まった。

気が付くと長い夜が明けていた・・・

続く

No.27 10/02/03 09:42
LOSE ( ♂ CeMSh )

当時まだネットもそこまで普及しておらず検索とかの意識もなく、当然誰にも相談出来る内容でもない。私より知識がない人の方が寧ろ多いだろうとも思った。

私はもしまた昨夜のような事態になったら彼女にこの事を話してみようと決心した。

少し早く仕事を終え、彼女と帰る前に都内で夕食を一緒に済まそうと連絡をとり、外食をする事にした。

『りょうちゃんの事をマネージャーに話したんだ。そうしたら一度話がしたいって言っていたけど電話でも良いから今度話してくれる?』


「え?良いけどやっぱり別れろとかそういうの?」

『それはないよ、前も付き合っていた人いた時にもそんな話にはならなかったし』

「ふ~んそっか、良いよ取りあえず話は聞いてみるよ」

『ありがとう』

『それとね、手術の日程なんだけど仕事との折り合いもあって再来週ぐらいを予定しているのね・・・今度一緒に病院付き添ってくれないかな・・・』

私はこの言葉がとても嬉しかった。彼女にとって唯一無二の存在になれたそんな気がしたから。

「勿論、有休使ってでも休むから必ず付き添うよ!」

『ホント?良かった・・・ありがとう、りょうちゃん』

続く

No.28 10/02/03 10:24
LOSE ( ♂ CeMSh )

まだ1ヶ月しか経っていないけれど今まで付き合った誰よりも彼女との絆、繋がりの深さを強く意識出来ていた。

この日一緒に電車で帰宅した、電車の中で一緒にいると怖いぐらいに視線が集まるし周囲からも小声でボソボソ「あれ・・・え?あの子って○○??」なんて声も普通に聞こえてくる。

当たり前だ本人なのだから。

でもこういうのも慣れたものなんだろう、彼女は何も気にしない様子で俺と手を繋ぎニコニコ笑顔を見せてくれる。

帰宅すると日課のように食事をとるように彼女を体が心が欲し彼女も同じく求めてくれ飽きもせずに毎晩何度も何度も抱き合いました。

この日も激しく抱き合った後に布団の中でイチャイチャしながら『愛してる』「俺の方が愛してるけどな」などと言い合う。

先に私がシャワーを浴びにバスルームへ。

シャワーを浴びて部屋に戻ると室内がとても寒く風が・・・バルコニーの窓が全開になっておりその先の手摺の上に人影があった・・・!

勿論その人影とは見慣れたスレンダーな長髪の女、彼女だった。

続く

No.29 10/02/03 12:19
LOSE ( ♂ CeMSh )

私は愕然として彼女に声を掛けた

「おい!何してるだ!?危ないだろ、早く降りろよ」

彼女は不気味な笑みを浮かべながら振り向くと
『あはははは』

と笑った。

急いで駆け寄り手を掴んで強引に引き降ろした

「何やってんだ、危ないだろ!」

『あははぁ~・・・ははは』

人を馬鹿にしたような笑いだけで何一つ答えようとしない。
そしてふいに彼女に腹を拳で殴られた

「いって・・・おい!」

『ははは、あはは、邪魔』

「この前のオマエか?噴水のところの?それとも昨夜の?」

『あ~?ははは、あたしはオマエとは初めて会うけどぉ?』

また別の人格!?確かにまた少し違う雰囲気だ・・・おそらく話を聞いているだけでは噴水の時にいた人格と昨夜の園児の後に現れた人格に今回の人格が皆同じように思えるかもしれない、確かに三人共共通しているのは柄が悪く乱暴な口調である事。ただし今回の人格は他の二人と違ってピエロのような舌を出して小ばかにする仕草などは他の二人にはなかったし、憎しみを放つような目つきもなかった。

しかし今までの二人より暴力的に人間ぽくないそんな雰囲気が出ていて一番厄介に思えた。

続く

No.30 10/02/03 13:55
LOSE ( ♂ CeMSh )

「俺とは初めて会う?そもそもオマエ達は何なの?何人いるの?」

『ははは~レナにでも聞きな~あはは』

「え??レナ?って誰?」

『呼んでやろうか?ははは』

「呼ぶ?どういう事?」

『・・・・・』
10秒程だっただろうか・・・沈黙が続く

『で?何?面倒臭いなぁ』
また雰囲気が変わっておそらく先ほどレナと呼ばれていたと思われる人格が現れた。

「オマエがレナ??」

『呼んだのはあんたでしょ?何なの?』

「あ、いや・・・アミの中で何が起きているの?何人も人格らしきものが毎晩入れ替わり出てくるけど何者?何で?」

『あのさ、あたしらは全員アミの被害者な訳、迷惑なのはこっちなんだよね。アミが被害者じゃない訳よ?』

「それはどういう事?」

『あたしらは全員アミが作り出しんだよ、アミが苦しくて嫌な事、辛い事を全部あたしらに押し付ける為にあたしらを作り出したんだよ、解る?あたしらは全員アミの所為で無理矢理作られた被害者な訳』

このレナって人格は他の人格とは明らかにタイプが違い知性もあり会話も正常に成り立つ本当の人格と言えた。
そしてレナが語る話の一つ一つも事実のように聞こえた。

続く

No.31 10/02/03 14:21
LOSE ( ♂ CeMSh )

「おまえ達が全員被害者・・・俺は何が出来るの?それにお前達はいつからいるの?何人いるの?」

『あたしを含めて5人、あチビ入れたら6人だね。何時からなんて時期はバラバラだよ、アミは今までで辛くて一人ではどうしようもない時にその時の辛さを引き受ける人格をその都度作っているんだからね』

想像出来るだろうか?テレビのアンビリーバ○ーか何かで取り上げられているような出来事が俺の目の前で起きていてそれも俺の彼女であってTVにも出ているモデルの女性の身に起こっている。

この日以降私はこの時に聞いた合計6人の人格と毎晩対面し時には対決する事になる。

「お前達の言い分は何なの?何か主張とか目的とかは?」

『は?目的?いきなり作り出されて辛い、悲しい、恐怖、憎悪そんな感情だけしか与えられていない奴らだっているけどそいつらに目的なんてあると思う?アミはそうやって自分だけは楽になってあたしらの事すら未だに知らないんだからね。あんたもアミなんかに関わるとロクな事がないよ?』

続く

No.32 10/02/04 11:25
LOSE ( ♂ CeMSh )

レナが言う事は私も聞いた事があり、何となく理解出来る。
しかしながら、彼女がなぜここ数日でいきなりこの症状が顕著になったのか?
彼女はこの事実にどう向き合えるんだろう?俺は何をしてやれるんだろう?そんな事ばかりが頭を駆け巡っていた。

「じゃあお前達は皆アミを恨んでいる訳か?」

『そうだねぇチビ以外はね』

「チビって昨夜の?あの子はアミの子供の頃だよね?」

『あたし疲れたから寝るわ』

「ちょっと、まだ話がある」
彼女の肩に手を掛ける

『触るなよ!』
手を振り払われ強く睨まれた、やはりレナも味方などではないようだった・・・

「お兄ちゃん、今日も来たの?」
昨夜のチビがまたそこにはいた、この子をいれて合計6人・・・先ほどのレナ、チビ、噴水の前で会った人格に昨夜のチビの後に一瞬出てきた人格。
私が出会った人格は既に4人、他にまだ2人いてどの人格もおそらく恨みや憎しみが強く顕在化しているんだと思うと少し不安になった。

「今日もおじいちゃんが帰ってくるまでおにいちゃんと遊ぼうか?」

『うん、遊ぶ!何する?』

続く

No.33 10/02/04 15:15
LOSE ( ♂ CeMSh )

チビアミとお絵描きなどをしている時が一番安心出来るものの、このチビアミも何か重要な存在なのか?などと考えながら色々と幼稚園での出来事や家で兄にプロレス技を掛けられたり枕で叩かれたりなんて話を聞いて過ごした。

『アミちゃん眠い・・・』

そう言いながら以前のように下を向いて寝てしまった・・・途端に

『あれ!?りょうちゃん・・・わたし寝ちゃってた?』

「あ・・・ん?気持ちよさそうに寝ていたよ」

『そっかぁ・・・いつも先に寝ちゃっているね、りょうちゃんの寝顔とかたまには見たいなぁって思うのに』

そう言いながらいつもの彼女の可愛い笑顔がそこにあった

『あれ?何この絵?』
チビアミが書いた絵や文字が羅列されたチラシを見つけて彼女がそう言った

「え?あ~これは・・・」
あまりにも咄嗟で言葉が続かなかった・・・ここで話すべきか!?逡巡したが私は賭けに出た。

「アミ、聞いてくれ。」

『ん?何?どうしたの?』

続く

No.34 10/02/05 16:35
LOSE ( ♂ CeMSh )

「アミは寝ていたと思っていたみたいだけど、アミが目覚めるその瞬間まで俺はアミと会話をしていたんだよ?一切覚えていないかな?」

『え??どう云う事?何も覚えてないけど・・・』

「アミ、落ち着いて俺の言葉を聞いて欲しい。アミが寝ている時にアミであってアミではない人と俺は会話しているんだ。その人はアミの中にいてアミとは別の人格なんだ。当然容姿はアミのままなんだけどアミとは全く違う人なんだ」

『ちょっとそれって何?どう云う事?・・・そうだ・・・』

「ん?何か思い出した?」

『わたし・・・りょうちゃんと出会う前に病気が発覚してそれで・・・当時の元彼にそんな体の女無理って浮気されて・・・病気で凄く辛いときに元彼にも辛い事言われて欝になったんだ・・・』

癌になった事のショックと当時の元彼から言われた言葉や浮気などで今回の事が顕在化したのか?と思ったがチビアミの存在などを考えるとやはりもっと根が深いようにも思えた。

「うん、そうだったんだ・・・」

『それでね抗欝剤とか処方されて心療内科とかも最近まで通ってたの・・・元彼にもたまに凄く荒れてて怖いとか言われて別れたんだ』

続く

No.35 10/02/08 17:23
トモ ( ♀ mXDWh )

主さん続きが気になる⭐

No.36 10/02/09 00:53
匿名 ( ♀ t4zxnb )

横レスすみません渹
私も続き気になります!

主さんのペースでいいので
がんばってください(^ω^)炻

No.37 10/02/09 17:00
LOSE ( ♂ CeMSh )

35さん36さん

ありがとうございます、何分昔の話で細部は思い出しながらになるので部分的に事実関係と前後しちゃう可能性もありますが、よろしくお願いします。

レス32での人格4人もバルコニーの手摺りに乗っていた人格を入れて5人でした。

No.38 10/02/09 17:15
LOSE ( ♂ CeMSh )

アミは当時付き合っていた男がアミの発病を切っ掛けに浮気をしだした事や酷い言葉の数々に深く傷付き、当然それと前後し癌であると云う死をダイレクトに連想させる恐怖の真っ只中にいた。

おそらく誰であっても癌などになれば精神的に混乱をし欝程度にはなる、しかも誰にも支えてもらえず、信用していた恋人は手のひらを返す。

『元カレとは半同棲みたいに暮らしていたのね…でも浮気で帰ってこなくなってたまに夜に帰るといつも大喧嘩して…元カレも関わりたくないって、わたし一度睡眠導入剤大量に飲んで自殺未遂もしたんだ…』

「うん…そうだったんだ」
『それで元カレも少し心を入れ替えてくれて浮気はやめたみたいなんだけど、わたしはもうカレに気持ちはなくてこうなったのは貴男の所為だ!って恨みみたいな気持ちだけで償わせたくて離れなかったの。』

『そんな頃にりょうちゃんのHPを見付けたんだ、最初は文章が何か良いなぁってセンス良いなぁってぐらいで』

「あぁ、あの頃だったんだ」

『うん、あの時はもう別れようって決めてた、色々りょうちゃんとメールしたりして凄く安心感あって同時に脆さが見えて気付いたら好きになってた』

続く

No.39 10/02/09 17:27
LOSE ( ♂ CeMSh )

『最初はバーチャルだけで充分だったの、だってりょうちゃんはあの頃、女の人を恨んでたみたいだし(笑)』

「え?あ、まぁ…そうだったけどさ…」

まだ半年も経過してない話が妙に懐かしかった。

『でも仕事の合間に病院に行く時とかの不安な前日にりょうちゃんとのメールが心の支えになってて本当に好きになっちゃったんだなぁって、でも何か認めたくなくて』

『元カレは自殺未遂をわたしがして以来優しくはなったんだけど、俺には手に負えないってたまに言ったりして泣いたりする人だった。わたしも償わせたいって気持ちともう離れようって気持ちが半々ぐらいあって、りょうちゃんを好きになったからだと思う』

アミは自分の中で起きている多重人格の症状を聞いても取り乱さず過去を整理するかのように話続けた。

「メールで喧嘩をした時はもう別れていたの?」

『もう会ってなかった、りょうちゃんからわたしに別の人格がいるって話を聞いて元カレが凄く怖い、手に負えないって言っていた意味が解った。睡眠導入剤とかで意識が朦朧として覚えてないだけだと思ってたけど、実はそう云う事だったんだね』

続く

No.40 10/02/09 17:38
LOSE ( ♂ CeMSh )

『でも元カレは人格とかじゃなくてわたしがただ不安で暴れてるって思ってたみたい、心療内科に一度一緒に行った時も先生にアミは自分を押さえられなくなって睡眠導入剤飲んでから暴れたりするって話してた』
「そうだったんだ、心療内科にはもう行ってないの?」

『元カレと別れてから行ってないよ。』

「今度行かないか?俺が知っている事も伝えないと欝のままで診断されたままで意味がないよ?」

『りょうちゃんはこんなわたしでも怖くないの?わたしは自分が怖いよ…』

「ん?あ~ちょっと驚いたけどさ俺って冷静沈着が売りじゃない(笑)?」

『ふふ、本当にバカだねりょうちゃんは…信じられないぐらいバカな人』

癌の話も精神的な病も俺には彼女の意識で起きてしまった事じゃなく、20歳の女が家族にも友人にも頼れず1人で必死に頑張っていた姿に俺だけは何があっても最後まで味方で支えるって自然と思った。

「惚れた弱味かな、でも最近になってなんだなぜ急に人格が出てくるようになったのか解らない?」

『手術が近くて不安なのと、りょうちゃんが離れちゃわないかって…不安になるからかも幸せ過ぎてたまに怖くなるから』

続く

No.41 10/02/12 10:25
LOSE ( ♂ CeMSh )

アミは私が思っていた以上に多くの不安と戦っていてその不安が心の中の問題を呼び起こしてしまったのだろう・・・

それに何だかんだで手術も来週に迫っていた。

「そんな不安に思わなくて良いんだ、アミが別れたいって言っても俺は多分そう簡単には納得しないよ?誰か好きな人が他に出来たとかじゃない限り。俺達が別れる時はアミが俺を振る時だよ絶対に。手術だってちゃんと成功するさその為に色々頑張っているんだしポジティブになる事も成功する秘訣だよ?」

『うん、ありがとう・・・りょうちゃんが信用出来る人だって知ってる、けど不安になったりして、手術も頑張るから!』

アミは私を今一番必要としてくれていてその点で言えばもう心の拠り所にしてくれていただろうし、依存と言っても間違いではなかったと思う。でもそれは実際私も大差なくアミだけが私の気持ちや感情を揺さぶれる唯一無二の存在でした。

予断ですが私自身アミと出会う迄に付き合った女は結構多くて若干ヤリチン傾向でもありました、そして女を心の中では見下しつつ自分と対等の存在とすら思っていなかった節すらあった。


続く

No.42 10/02/12 10:41
LOSE ( ♂ CeMSh )

好きだ好きだ、愛している・・・貴方だけ信じてと女達から言い寄ってくるくせに二股や浮気なんて当たり前な女達、バレていないと思っているんだろうが裏の顔を持ってる女達が殆どだ。表面上はとても清楚で純情そう、若しくは彼氏に浮気されて傷付いたと言いつつ自分も浮気三昧な女達。

私にとって女とは大半がこうだって認識があった、いやアミに出会ってからだってアミ以外の女に対しての見方それ自体は変わっていなかった。

だけどアミにもいつか裏切られてしまうだろうと、正直覚悟をしていた。それでも良いと思った、それ自体が私にとって始めての感情であって彼女に対する信用とかだけの話ではなくて全部を受け入れられた事に繋がったんだと思う。

『でも・・・そのわたしが記憶がない間何が起きているの?別の人格とかって話はわたしには意味がよく解らないし信じていない訳じゃないけどいまいち実感もない・・・』

「アミはミカちゃんとユウ君って友達と幼稚園の頃よく遊んだ?」

『え?何で知っているの?幼馴染だよその2人は!え?どうして?話してないよねそんな事』

続く

No.43 10/02/16 00:19
匿名 ( wapxnb )

続きお願いしますm(._.)m

No.44 10/02/16 09:42
LOSE ( ♂ CeMSh )

>> 43 43さん、お待たせしました今から続き再開します。

でも何処まで詳細に書くか結構悩むもんですね~、そこそこはしょってますんであしからず

No.45 10/02/16 10:21
LOSE ( ♂ CeMSh )

「うん、アミからは聞いてないね。他にも幼稚園では英語を習ったりお習字とかもあったんだってね?俺の幼稚園ではそこまでやってなかったよ」

『なんでそこまで知ってるの??』

「さっき話した別の人格が俺はチビアミって命名しているんだけど、その子が色々話してくれたんだよ、しかもチビアミにとってはその話はタイムリーみたいなんだよね」

『チビアミって?言っている意味が良く解らないんだけど?どう言う事??』

「アミの幼稚園の頃そのままの人格が今アミの中にいるみたいなんだよ、アミが眠っている間にその子はたまに出てきて俺とそこにある絵を描いたり話したりしているんだ」

『え・・・わたしの姿のままででしょ?りょうちゃん気持ち悪くないの?』

「ん?不思議とね可愛く見えるんだよ(笑)でも人格はチビだけじゃなくてね、寧ろ問題は他の人格達だと思う」

続く

No.46 10/02/17 09:57
LOSE ( ♂ CeMSh )

『りょうちゃんの気持ちが全く解らない・・・どう考えても気持ち悪い話しだし聞いているだけでも怖くなるよ・・・他の人格達って・・・まだいるの?』

「俺もまだ詳しくは解らないし整理出来てないけど少なくともチビ以外に4人はいる・・・それぞれ少しずつ違うみたいだけど暴力的で会話が成立するかもまだ不明な感じだね」

『・・・何か自分が解らない、実感ないし・・・』

アミは困惑をしていた・・当然といえば当然で自分が寝ている間に別の人格に乗っ取られて行動をして彼氏と会話までしているなんて、しかもそれが複数人いて暴力的だとしたら恐怖すら感じると思う。

「アミ・・・大丈夫だ、絶対なんとかなるよ。まだ俺もよく解っていないけどアミの中の人格と話してみようと思ってる、チビもそうだけど他の人格も存在している理由があると思うし主張があるんじゃないかって。だから大丈夫、でも近々病院には一緒に行こうな?」

アミを抱きしめて宥めるように話した

『うん・・・ごめんね・・・でもありがとう』

「多分アミが凄く不安で心が弱っちゃうと出てくるんじゃないかな?って思うから、手術だって俺が付き添うしアミの前から居なくなったりなんてしないよ」

続く

No.47 10/02/19 11:33
LOSE ( ♂ CeMSh )

おそらくアミの解離性症状が発症するのは切っ掛けがあって過去にも色々と辛い体験などを経てその都度心の奥底に彼女の別人格が創り上げられていったんじゃないかと私は推測した。

「アミ、ふと気になったんだけど前に話していたマネージャーさんからの話って何だろう?マネージャーさんはこの事に気付いていたりするの?」

『欝でわたしが不安定だって事と病気の事は話してあるから・・・多分その事みたい。どんな人?仕事に支障があるような人じゃ困るよ?とか言われたし』

「そっか・・・病院とマネージャーさんもだけど今週中に取りあえず済ませちゃおうか?」

『うん、ありがとう、りょうちゃん』

実際これ移行も深夜になれば必ず、明るい時間帯であっても彼女の怒りや悲しみや不安が増幅した時は別人格が表面に出てくる事が多々起こる。

それから二日後に彼女のマネージャーの女性と彼女と俺で直接会って話をとの事で人気の少ないカフェで待ち合わせをした。

続く

No.48 10/02/20 21:30
ノリ ( 5ISHh )

欠かさず見てます!笑
これからも頑張って下さい!

No.49 10/02/23 09:07
LOSE ( ♂ CeMSh )

>> 48 ありがとうございます。

励みになります、少しずつになりますが書いていきたいと思います。

No.50 10/02/23 09:30
LOSE ( ♂ CeMSh )

都内某所のカフェで3者面談のような顔合わせをした。

要約するとマネージャーさんは彼女が病気と精神状態が芳しくない事を理由に仕事を秋には無期限の休業をする事は既に知っており事務所でもそのようにスケジュールを組まれているとの話をしてくれた。そしてアミが16歳の頃から仕事をしてきてアミの事を仕事抜きにしてとても心配してくれていた。

だからアミの元彼も知っていたし色々あった事も殆ど知っていた、それがあってか私の事を一目見たいと思ったようだ。

「LOSEさんアミが仕事の面で体調を理由に休んだりした事はないのは知っていると思うけれど精神状態が良くないとやっぱり撮影の仕事とかにとても影響が出るんです、それに体の事も知っているとは思いますけど、精神的なストレスが一番身体に良くないです。」

「重々承知してます、僕もそれが一番の心配です、正直僕は仕事も今すぐ辞めて欲しいとすら思っています。けれどアミにとって仕事もふさぎ込まない一つの支えみたいになっているのは話を聞いていれば解ります、僕は僕に出来る範囲で彼女を支えたいと思いますし僕が原因で彼女の症状を悪化させるような事になるのなら別れます」

続く

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