生まれ変われ‼

私は表向きいわゆる真面目ちゃんに見えるらしい。職場の人に言わせれば学級委員やってそうなカンジ。

実際曲がった事、道理からハズレてる事は大嫌いでそんな人とはたとえ男でも平気で喧嘩をするだろう。

だけど一皮むけば私はただのよわっちぃ人間。外見で人を判断できないって私みたいな人の事言うんじゃないかなと思う。



私は18の時始めて夜の仕事をした。昼間は短大生だったが実家の会社経営がうまくいかず卒業するのにお金が必要だった。始めて見る夜の世界は新鮮だった。職種はコンパニオン。温泉街の旅館などに行って宿泊客の宴会を盛り上げる。御膳を挟んでお酒を灼したりお話したり、あとは気に入ってもらえれば延長してもらいママの経営するスナックに流れ込む。
芸者さんだった頃のなごりかそこでは先に入ってる先輩をお姉さんと呼び、出勤すると正座をしておはようございますと挨拶をする。

• << 6 バイトが終わればアパートに彼氏がいた。 彼氏に抱かれると後ろめたい気持ちもスッと消えるから不思議だ。 そして彼氏は私が稼いだお金でご飯を食べ、アパートで生活していた。何か違う気がしたけど、そんな事はどうでもいい。 だって私は彼氏がいなきゃ頑張れなかったし。

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>> 1 続きが読みたいです☺
楽しみに待っています☺

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>> 2 ありがとうございます。続きいきます。

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たまに胸やお尻を触られる事もあったがそんな時はお姉さんが助けてくれる。

お客さんの手をバシッと叩いて｢あんたそんな若い子のじゃなくて私のさわりな｣と自分の服の中に客の手を持っていく。

仕事の後客から貰ったチップを｢とっておきな｣と私にくれた。

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とにかくお姉さん達はプライドが高い。

延長がもらえない時はお姉さんみずからお金をだし、延長をもらったようにしていた。

なぜか？

他のお姉さん達より先に戻るのは格好悪いからだ。

バイトはお姉さん達についていけば美味しい思いができた。

仕事上がりのタクシーの中で外を眺めるお姉さんの姿。 何を考えているかさっぱりだったけど、今なら少し、わかる気がする。

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>> 1 私は表向きいわゆる真面目ちゃんに見えるらしい。職場の人に言わせれば学級委員やってそうなカンジ。 実際曲がった事、道理からハズレてる事は大嫌… バイトが終わればアパートに彼氏がいた。

彼氏に抱かれると後ろめたい気持ちもスッと消えるから不思議だ。

そして彼氏は私が稼いだお金でご飯を食べ、アパートで生活していた。何か違う気がしたけど、そんな事はどうでもいい。

だって私は彼氏がいなきゃ頑張れなかったし。

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>> 6 彼氏とは三年で終わる。
卒業してまもなく。結局他の女にとられた。

泣き、叫び、目の前は白いもやがかかり上手く周りを見れない。

目も、耳も、腕も。彼を感じれないなら意味がない。
私は壊れた。

日に日にやせ細り、はく息は臭く、目はギョロリと飛び出していた。

夜中に家を飛び出して朝方戻る。

何をするでもなく、叫び続け疲れて家に戻るのだ。

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>> 7 ここで彼氏との出会い、どう大切に思ったかは関係ない。

なぜってなんの中身もなかったから。

私は彼に依存していて、まだ永遠の愛を信じていたから傷ついたのだと思うから。

彼が私に残したものはあれだ。

人を信じてはいけないという教訓。

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>> 8 別れてすぐ、いろんな男と遊んだ。

みんなすごく優しかった。そっと抱きしめ優しく話しかけ、そして体を求めてくる。

何も怖くなかった。楽しくもなかった。ただ胸がギュッと痛くてそれをなんとかしたかった。

この人でもよくならない。この人でも。
誰かこの痛みを、とってほしい。

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>> 9 彼氏に何百回電話しただろう。何百回メールしただろう。泣いてすがった。なんで？どうして？

そうして着信拒否。

当たり前かっ(-.-;)

一ヶ月くらいする。

どうせ着信拒否だと思いながらもまた電話する。



でたっ！！？

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｢もしもし？｣ 私。
｢もしもし、俺だけど。一緒に住めるだけのお金たまったんだ。｣
｢そうなんだ、、、誰と住むの？｣
｢わかんない｣
たしか、こんなやりとりだったかな。

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それから暫くして、夜中の１時頃電話がなる。

｢俺だけどもう一度やり直したい。仕事辞めてこっちに来てほしい。とりあえず、週末会いに行くよ。｣

だったかな。泣いて喜んだ。それこそ隣にいた妹も泣いちゃう位。（笑）

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週末彼が会いにくる。嬉しくて沢山お弁当作った。大好きなから揚げとウィンナーいっぱい入れて。

会いに来たのは夜中だったんだけど、会う時間少しだけだったけどまぁルンルンだったと思う。

そしてラブホへ直行。

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ラブホでデートするのはいつものコースだったよ。だからそれはなんとも思わなかった。

ただね、抱かれた時、もう私の知らない彼だった。
私を愛してくれてた彼じゃなかった。それを感じた。悲しくて涙がでた。あんだけ泣いたのにまだでるか涙。

きっと彼も俺の知らない女になったと感じたと思う。
結局お互いの溝確かめるのに会ったようなもんだよね。

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彼が帰ってしばらくすると一通のメールが。

｢他に好きな人ができたんだ、ごめん｣

はい、また地獄の日々に逆戻り。

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そんなやりとりから一ヶ月もすると女友達に誘われ合コンみたいな感じで泊まりがけのキャンプに出かけた。

三対三だったかな。

お肉を焼くとなんか気持ち悪い。食べる気になれない。家に帰ると微熱が、、。
しばらくしてもそれは続いて。

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主さん はじめまして😄

初めから読ませてもらってます🎵毎日更新を楽しみに待ってます😌

横ﾚｽは更新を楽しみにされてる方に失礼なので どうしようかと何日か迷ったんですが どうしても続きが読みたくてﾚｽさせてもらいました💦

更新を楽しみにされてるみなさん横ﾚｽで本当にすみません😞
主さん応援してますので頑張って続き書いて下さいね✨待ってます😄

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>> 17 本当ですか、ありがとうございます😢

見ていていただいてるなんて思ってなかったです。

本当にありがとうございますm(__)m

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家に帰りベットに横になる。

冷静に考えてみる。


いてもたってもいられなくなり、マツキヨへ行って検査薬を買トイレで検査した。

男に捨てられ、妊娠なんて、私にはありえない。

道を外す？私が？





そう、外す。陽性の結果がでたこの日から。

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パニックにはならなかった気がする。

冷静に妊娠した日と、関係を持った日を照らし合わせてみた。
関係を持ったのは三人。照らし合わせてみて元カレだとわかった。


三年付き合ってこのタイミングで元カレの子を妊娠するなんて、なんでだろ。

人は自分の死を感じると本能的に子孫を残そうとするらしい。私が究極に弱っていたから妊娠したんじゃないかって友達に言われたのを今思い出す。

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元カレに伝えたけど｢俺にはどうもできないよ｣ の事。

お金とサインは貰った。そのスジの人に頼み脅してもらって。

手術は早いほうがいいよと病院の先生に言われ二週間後に手術をする事を決めた。

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手術をする事は決めたが。


愛おしくて、
仕方なかった。


そして愛する人の子供を産まないと決めた私は、
一生幸せになってはいけないと。






そう思った。

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手術の日、不思議な体験をする。


麻酔が効いているとは思うんだけど、私の意識は真っ暗な中にいた。
だんだん周りが黄色い細い細かい道になり私は自分が今何をしているか誰なのか分からなくなる。だんだん思考が停止して自分が人間でなくなり小さな小さな細胞であると気づく。
その細胞は黄色い細い道を高速で行ったり来たりしていて、それが何分であるか何年であるか何万年であるか時間の感覚すらなくなってとにかく死ぬって事はこういう体験なんだと恐怖で麻酔から目がさめた。

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ここで、

同じような経験をした方。
不快に感じる方。

本当にごめんなさいm(__)m

ただ、自分の過ち、傷に向き合う為書かせていただいてます。

ご理解くださいとは言いませんが、誹謗、中傷はなにとぞご遠慮下さいm(__)m

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手術が終わり帰宅中、体が嘘のように軽くなっていた。
食欲もでてきた。

それと同時にもうお腹には赤ちゃんがいないという実感が、私を襲った。

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何もかも失った喪失感は人をおかしくする。

現実を受け入れられない私は自分をなくす。

唯一妹には全てを相談していたのだがそんな妹に心療内科をすすめられた。


｢心療内科って話し聞いてもらうだけでも楽になるよ｣

って。

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心療内科に行って全て話し終えた後、先生にこう言われた。
｢それは辛かったですね、ただよくある話しで子供をおろしても何も感じない人もいる。そんな中心を痛めてるあなたはすごい｣




はぁ？
この先生は何もわかってくれない。そう思った。
私は誰かに酷く怒ってほしかったのかもしれない。そして楽になりたかったのかもしれない。

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何日もたって、やはり辛くて懺悔するつもりで母に話した。母は知っていたのか同じ経験があったのか静かに｢時期がくればまた宿ってくれる。それにあすかは解らないかもしれないけど、元カレも苦しんでいるはず。そうゆうものなの｣と。
怒ってでてけと言われるかと思ったけど、母はそう言った。
思えば普段こそ厳しいが、過ぎた事や自分が決めた事に対して人を責める事のない人だ。
それは私の母だからなのか、それとも自分の人生から導きだしたものなのか。

今でも何も言わないが、母には全て見透かされている来がする。

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しばらくして私はコンパニオンの仕事を再開した。昼は真面目に働き、夜は心の隙間を埋めようと必死に動いた。

夜、一人でいるのが辛くて怖くて家にいるのも嫌だった。

朝は必ず来るけど夜が明けない気がする。だから朝がくるまで起きていたかった。

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>> 29 あいかわらず荒れた毎日を過ごしている。

寝転がり手を天井に向け、目をとじると元カレが今にも抱きしめてくれるような気がして涙がでた。


元カレの体の重みが忘れられない、、、。
誰か私からこの重みを消して下さい、、、。まぶたから彼を消して下さい、、、。





自分がした過ちに向き合わずただただ彼を求めた。

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彼を求め出会ったのは一人にたけし。当日私は21歳で彼は27歳だった。

長身のイケメンだったけど、彼の心もプライベートも壊れていたと思う。

体の関係だけだったけど。
彼はかなり強引でイクとき私の頭をかかえ力いっぱい腰をふる。

私が何を感じる前にいつも果てた。

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二人に冷さん。彼は背中に仏様の入れ墨があった。
彼に出会い私はさらにおちる。

初めて会った日駅前のラブホテルへ行った。彼は黒のスーツでどこからどう見ても夜の世界に生きる人だった。

｢行こうか｣と慣れた感じでホテルへ入った。

｢服脱いで。｣

たんたんと事は進む。

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彼は口で全身を舐めた。背中から胸から。

今までした事のないそれに私は緊張していた。

そして四つん這いになるよう言われ、言われた通りに。

私の下をまんべんなく舐めた。指で開きながら吸い付き時にじらし。

今私に何が起こっているのかわからない。ありったけの声を出していた。

そのうち指を中にいれて中を刺激する。たまに欲しいものを入れてくれるけどちゃんとは入れてくれない。
そのうち私の中から何かが、沢山ふきだしていたけど恥ずかしいなんて思う暇なく何度もいった。



一時間もすると冷さんの携帯がなる。

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｢今日はここまで｣

｢ふくタイプなんだね｣

そう言って帰ってしまった。冷さんとの関係はこの後も続く。私は冷さんのくれる快楽に身を委ねて行った。会えば会うほど私の体は私の知らない反応をした。
彼は手術をしていて妊娠させる能力はないと言っていたので私はそれを信じて避妊をしなかった。

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>> 34 そんな淫らな毎日を過ごし、私はまた妊娠し、手術をした。

馬鹿だ。もう私は公衆トイレと同じ。

汚くて、人殺しで、生きる資格はない。

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そんな時、冷さんが私を風俗に誘う。

そう、冷さんは風俗店の人。だから私を品定めするように扱ったの。最初からそのつもりで、、、。

でももういい。どうでもいい。もう何も失う事なんてないし、幸せになる資格もない。私は風俗嬢になる。

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読んでる方もしいましたら、風俗嬢への偏見はやめて下さい😢私はこんな理由で足を踏み入れましたが、本当にやむを得ない理由で仕事してる方もいらっしゃいますし、ちゃんと仕事してる方はもっとプロ意識のある方です。

私みたいなのはいませんので、、、よろしくお願いしますm(__)m

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仕事の講習は冷さんがしてくれた。

ようは、冷さんが私にしていた事。それが客を喜ばせるテクニックだった。

私は体でそれを学んでいた。

もう笑ってない。ずっと。怒りも泣きも恐怖も感じない。

彼は今頃、、、何をしているのかな。

あなたが一度、愛した女は、今、ここにいます。



あなたを思い、壊れはてて。助けて下さい。笑って、迎えに来て。全部嘘だと言って迎えにきて下さい。
もう自分が誰だかずっとわかりません、、、。

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日中の仕事は辞めて、変わりに毎日その仕事をした。
常連のお客はすぐに出来て、嘘笑いも覚えた。

口でいかせるお店だったけど、ちがう方法も覚えた。
座ったところに抱っこしてもらい、服を乱して胸をちらつかせる。 スカートを上までたくしあげ、軽く首もとを噛んでみる。

客の手を胸にあて、早く欲しいと膝の上でよがってみる。

服も脱がないうちに客は出してしまう。

嫁に怒られる？


そんなのは私には関係ないし。やりたくて来ている客、がっつく客にはそう対応した。

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彼女が欲しくて来ている客にはひざ枕をしてお話しをした。 耳かきとかしながら。かつて私が彼としたように接した。

裸で寝転がりいちゃいちゃしながら終了までいた。

決まって延長してくれたけど、ずっとお話ししていた。

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でも、仕事しなきゃいけない時もある。特に出張などで来ている客には、抜くのが目的なのが明確で。

ある日きた客は若いんだけどソワソワしていて、、、鞄からコビンを出してきた。臭いを嗅ぐだけで楽しくなるからと。私は軽く鼻で吸うと頭が真っ白になってしまた。

息遣いが荒くなって、体中が敏感になった。

客は私の倍も大きく吸い込むと私と同じ状態になったらしく事をし始めようとした。

四つん這いの私を何とかしようと必死になっている。

私も薄れゆく意識の中で必死に抵抗した。

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コビンの効果はどれ位続いたか、、、。意識が戻ると私は客に説教した。
彼は｢お店に持ち込んでは悪いんだけど、、、これがないと興奮しないんだ。元カノに教えてもらった。｣


なんだかかわいそうになってしまった。若くて女の子いそうなのに、お店に来て、お金払って薬で興奮して、、、。

｢わかったけど、もうこれに頼っちゃダメだよ。大切な人との行為は心から満たされて幸せもっと感じるはずだよ。｣ と言うと彼はコビンを私に預け帰って行った。


私が何か言えるか、、、。わかってないのは客の彼なのか、私なのか。

虚しい感じだけが残る。
控え室に戻ると私はコビンをごみ箱に捨てた。

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そして年配の客はとにかく女の子に触れたいらしい。
抱っこしてみたり、舐めてみたり、凝視してみたり。
そんな年配の客は大袈裟な反応をすると喜んだ。

感じるとか気持ちいとかの言葉で満足するみたい。

年齢的にもう使えないのかイケないのか、強要する事もなく。ただ私の反応をみて満足するようだった。

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>> 43 客の相手をしながら、店内の天井の明かりをながめる。

妖しい事かぎりなしのこの明かり。 死ぬ時この明かり思い出すんだろうなぁ、、、。

宇多田ヒカルの、なんて曲だろ、かぁさんどおして、、、。の曲。



今私何やってんだろ。
どうしてここにいるんだろ。家族に大切に育てられ、優しい父と母がいて。普通に生きてきたのに、どうしてこうなってしまったんだ。


この時の私は何もわからなかった。

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風俗嬢をやって、嫌なはずの事沢山あったけど。やっぱり何も感じなかった。

怖くない、悲しくない、嬉しくない、楽しくない、、、喜怒哀楽がわからない。
人ってどう生きればいいの？人生ってこういうものなの？それでも生きなきゃダメかい。私は生きてていいのかい。

自分が誰なのかわからなくなってくる、、、、

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入って二ヶ月。私に感情が蘇った。

周りの女の子達が本番をしていると聞いて、訳わからなくなったのが引き金だった。
急に怖くなった。
冷さんに電話して発狂した。ついに頭がオカシクなった。辞めさせて下さいって叫んで叫んで叫んで

酸素が足りないんだかなんだか頭が真っ白になって


とにかく力のかぎり泣いた。


私はもうだいぶ前から爆発した時の感情のコントロールができない。


ただこの時はやっと恐怖という感情がでてきて、人間に少し戻れた気がして、少し自分に安心した。 私まだ生きていけるかもと。

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冷さんは人生勉強だと思い三ヶ月はいるよう、辞めたいなら三十万渡すよう言った。

そうすれば辞めるようてをうつと。さもなくば親バレだった。

私は冷さんの言いなりになった。


辞められればそれでいい。



ただその後一ヶ月は、ほとんど仕事はバックレてしなかった。冷さんは最後に｢もう二度とこの世界に戻るなよ｣と言った。
本心はわからないが、共通の知り合いが｢この世界にいる子じゃない｣と冷さんが言っていた事を教えてくれた。

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私が辞めて半年位、冷さんは刑務所に二年いった。

刑務所に二年、、、
入るべきは私かもしれない。


刑務所の中で冷さんは何を考えただろう。

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私は二十歳から三年間した行いの意味を本当の意味で後悔、理解したのはその後だ。

してきた事に苦しむのはこれからだ。

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風俗嬢を辞めた後、私は友達の紹介で居酒屋に勤める事になった。

23歳。一からの出発。
この頃には荒れた自分に本気で何かヤバいと感じ、言葉は悪いが手頃な彼氏をつくり他の男とは連絡をたった。

どこかでいわゆる真っ当な人間に戻ろうと思っていた。


が、甘かった。
私は私が思う以上に、過ちをおかしている。

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