わたしの過去
これから私の過去の恋愛を書いていきます🌼
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トモ君は私にはとても手の届かない存在だった。
毎朝わざとトモ君の登校時間に合わせて、玄関で「おはよう」と言う事が楽しみだった。
挨拶程度しか話した事がない…
トモ君はモテるのでよく女の子から話しかけられる。それを見るとどうしてもモヤモヤする。
私はその時初めて嫉妬という感情を知った。
7月。
私はトモ君に彼女が出来た事を知る。
終業式の日、トモ君は2年生の先輩と手を繋いで下校していた。
嫉妬で押しつぶされそうだった。心がモヤモヤしてどうしようもない。カナの前で泣き出してしまった…
新学期が始まり、交遊関係も広がって来る。
ある日突然3年生に話しかけられる。
3年生「ねぇねぇ花火にいたよね?」
私「あっハイ。行きましたが…(?)」
3年生「俺も行ったんだけど、君隣りにいたよね?覚えてない?」
私「暗かったし、ちょっとわからないです…」
3年生「そっか。俺存在感ないんだな(笑)」
ちょうどその時チャイムが鳴り、昼休みが終わり、3年生は「じゃあね~」と言って教室に戻って行った。
これがタカシとの出会いだった。
それからよくタカシと廊下ですれ違う。
決まって私に話しかけてくる。いつの間にか仲良くなってた。
ある日、いつものようにタカシと廊下で話していた。
タカシ「今日一緒に帰らない?」
私「いいよ」
私は特に何も考えずに一緒に帰る事にした。
そして帰り。
タカシと私の家は逆方向。
タカシは私を家まで送ってくれると言う。
学校から私の家までは徒歩20分。
20分間色々な話をした。お互いの好きなタイプの話で盛り上がった。
私の家の前に着いた。
タカシ「俺と付き合わない?」
本当に突然だった。
私「……」
告白されたのも初めてだし、タカシが私のことを好きだったなんて気付かなかった。ビックリして言葉も出ない。
タカシ「俺じゃ嫌?」
私「ごめん。ビックリしちゃって…。少し考えさせてくれる?」
タカシ「うん。わかった。じゃあ俺帰るわ。また明日ね。」
私「送ってくれてありがと。気をつけてね」
タカシは帰って行った。
私は家に入るなり、すぐにカナに電話した。
私「カナどうしよう。告白されちゃった」
カナ「えっ!!でもやっぱりタカシ君はエミのこと好きだったんだね。私はわかってたよ!で、どうするの?」
私「こういうの初めてで正直戸惑ってる。どうしよう…」
カナ「タカシ君の事嫌いじゃないなら付き合ってみたら?付き合ってくうちに好きになっていくかもしれないし」
気持ちの整理がつかないまま、電話を切った。
数日間は夜も寝れないくらいタカシの事ばかり考えてた。
数日考えて結論が出た。付き合ってみよう。そう思って帰りに玄関でタカシを待った。
タカシ「どうした?」
私「話あるから一緒に帰ろう」
学校の近くの公園に行った。ブランコに座った。
私「この間の返事なんだけど…。あれから考えたんだけど、私で良かったら…。」
緊張してこれ以上言葉が出なかった。
タカシ「えっ!いいの?付き合ってくれるの?」
私「うん。」
私はうなずいた。
こうして私中1、タカシ中3の秋から交際が始まった。
付き合って2ヶ月たった頃、終業式を迎え、冬休みに入る。
楽しみにしているクリスマスだ。
私は12月になってからずっとクリスマスを楽しみに待っていた。毎日ワクワクドキドキしていた。
まだ中学生だった私はお金が無くてロクなクリスマスプレゼントを買えない…
悩んだ挙句、クッキーを作る事にした。
お菓子作りも初体験だ。
お母さんに教えてもらいながら一度練習のために作ってみた。
3歳年上の兄に食べてもらった。
兄「うまいわ。でもこれ誰にあげんの?友達?」
タカシは兄の事を知っていた。という事は兄もタカシの事を知っている。恥ずかしくて兄には言えなかった。
私「うん。まぁね」
適当にごまかした。
23日の夜、私はタカシにあげるクッキーを作った。
タカシはこんなもので喜んでくれるかな…
不安と期待で胸がいっぱいだった。
24日は二人で街に行った。手を繋いでブラブラ歩く。周りはカップルだらけ。
クリスマスだという実感が沸く。
初めてタカシとプリクラを撮った。
夕方、ケーキを買ってタカシの家に向かった。
タカシの家には誰もいなかった。緊張する。
タカシ「ハイ。これ」
タカシがプレゼントをくれた。開けて見るとクマのぬいぐるみ。
私「可愛いね。ありがとう!私のはプレゼントとは言わないかもしれないけど…」
クッキーを差し出した。
タカシ「えっ?これエミが作ったの?すげぇ。」
私「食べてみて」
タカシは一口食べた。
タカシ「うめぇ。ありがと。かなり嬉しいんだけど」
タカシは喜んでくれた。
タカシ「こっちおいで」
タカシは自分の上に座れと私を呼ぶ。
私は照れながら近付いた。
タカシ「エミ大好きだよ。ずっと一緒にいような」
私「私もタカシが好き。離れないでね」
タカシは私を抱き締めてくれた。そして初めてキスした。
これが私のファーストキス。
一気にタカシとの絆が深まったような気がした。
そして新学期が始まり、2月。
バレンタインだ!!
カナも好きな人にあげるというので一緒に買い物に行き、うちで一緒に作る事になった。
カナの好きな人はタカシの友達。何回か4人で遊んだ事がある。
出来上がったチョコを二人で味見し合った。
この頃は何も考えず、悩みもなく毎日ただ楽しかった。大好きなカナと毎日一緒に過ごせて、大好きな彼氏もいる。満たされた日々だった…。
3月。
タカシ達3年生の入試だ。
タカシは公立の工業高校を受けた。
その数日後には卒業式。
タカシと別々の学校になる。でも家は近いし、その時は特に心配はなかった。
合格発表。
タカシは落ちた。
私立の普通高校に行く事となった。
なんて慰めたらいいかわからない…
でもタカシは特に落ち込む様子もなく、普段通りだった。
カナの彼氏、ケンタもタカシと同じ高校に入学した。
5月。
タカシはバイトを始めた。居酒屋だ。
当然バイト先には女の子もいる。高校も共学だけど、バイトで違う高校の子と知り合うのが私は嫌だった…。不安だった。
その不安が的中する事になるとは…。まだこの時は気付いてなかった。
バイトは学校が終わってから17~22時。週4回くらい入ってた。
私の門限は19時。
バイトがある日は会えない。
中学の時は毎日一緒に過ごしてたのに…。
まだ子供だった私は我慢出来ず、次第に不満を募らせていく。
8月。
花火だ!私達の出会いのキッカケ。
花火の日はシフトを入れずに一緒に花火に行ってくれた。
私は浴衣を着た。
花火やお祭りの時だけ私の門限は22時になる。
いつもより長く一緒に居れる事が嬉しかった。
花火が終わって、タカシの家に行く。
タカシのお父さんとお母さんに初めて会う。二人とも優しく、いい人だった。
そして私達はこの日、初めて一つになった。
付き合って10ヶ月、私中2、タカシ高1の夏だった。
この日の事は今でも鮮明に覚えてる。痛かったけど、幸せだった。タカシとの愛を再確認した。
夏休みも終わり、普段の生活が始まる。
3日前、元気だったカナの元気がない。
何だか痩せたようだ。
カナに何があったのか聞いた。
ケンタの浮気が発覚したそうだ。
カナが街に行った時、ケンタが年上っぽい女性と腕を組んで歩いていたのを見たそうだ。
問い詰めたら、その女性はケンタのバイト先、コンビニで働くフリーターの18歳の人。
カナは落ち込み、ご飯も食べずに寝たきりだったそうだ。
カナの心配をするのと同時に私自身も不安になる…。
タカシのバイト先にも年上の綺麗なお姉さん達がいるはずだ。中坊より大人で綺麗な女性の方が魅力がある…。
その不安をタカシにぶつけてしまった。
私「ケンタ君浮気してたみたいだよ…。タカシは浮気とかしないよね?」
タカシ「するわけないじゃん。俺はエミだけだし。」
私「でも綺麗な人いっぱいいるんでしょ?誘われたら遊ぶでしょ?」
私はしつこく聞いてしまった。
タカシもしつこい私にキレた。
タカシ「俺の事そんなに信用できない?どうすれば信用すんの?バイト辞めろって事?急に勝手に疑い深くなって意味わかんねぇ」
私「だって不安になるじゃん!何で怒るの?こっちが意味わかんない。もういい。」
私はタカシの家を出て自分の家まで泣きながら帰った。
付き合って11ヶ月。
初めての大喧嘩。
数日間会わなかったし、電話もしなかった。
休日にタカシがうちに来た。
タカシ「何で電話してこないの?もういいって言ってたけど、別れるって事?」
私「タカシだって電話してこないじゃん。別れたいのはタカシじゃないの?」
本当は仲直りしたいのに…。モヤモヤした気持ちが残り、素直になれない…。
この日も別れはしなかったものの、喧嘩したままバイバイした。
一週間連絡も無い。
このまま自然消滅かな…
不安がよぎる。
私は門限を破り、タカシが働く居酒屋へ向かった。
居酒屋へ着いた時はまだ21時。ここで待ってればタカシが出て来る。
1時間半待った。
タカシが出て来た。
声をかけようとしたら、女も一緒に出て来た。女はタカシの服をつかんで少し遅れて歩いてる。
女は背が高くてモデル体型。とてもスタイルがいい。見た感じ年上だ。
タカシと女は居酒屋の向かいにあるコンビニに入っていった。
二人は何か買って出て来た。
大きな声で喋ってる。女はキャピキャピしてる。
手を繋いで、女の車まで歩いて来る。私が呆然としている間に二人は車に乗り込んだ。
どこに行くんだろう…
私は自転車。車を追いかける事はできない。
その日は諦めて帰った。帰るしか無かった。
休日、タカシの家に行った。
チャイムを鳴らすとお母さんが出て来た。
タカシ母「エミちゃんどうしたの?タカシと一緒じゃなかったの?」
私「えっ?タカシ君とはしばらくまともに会ってません…」
タカシ母「え?だって今朝早くエミちゃんと映画行くって出かけたんだよ」
私「そうですか…。ありがとうございました。お邪魔しました」
確信した。タカシはあの女と浮気してる。
怒りが止まらない。不思議と涙は出てこない。
地元には映画館が二つある。でも一つは小さくて潰れそうな映画館。私は怒りまかせに、もう一つの映画館に向かった。
映画館の前で待ち伏せする。
映画が終わったようでたくさんの人が出て来る。
その中にタカシとあの女を見つけた。また手を繋いでる。
怒り狂っていた私はそのまま二人に近付いた。
私「ちょっとどういう事?やっぱり浮気してんじゃん。俺を信じろって言ったの誰?あんたでしょ?」
タカシ「違うんだって。浮気なんかじゃない…」
私は女に向かって「あんた誰だか知らないけど、どういう事なの?」
女「だってさぁ、この子(タカシ)可愛いから。ついつい手出したくなっちゃって。エッチも最高だったよ。じゃあ私は帰るね。タカシまた明日(バイトで)ね~」
女は笑顔でそう言って帰っていった。
女の言葉で全てがわかった。体の関係まである。
私「あんたあの女が好きなわけ?」
タカシ「違う」
私「じゃあ何でこんな事すんの?」
タカシ「あっちが誘って来るから断れなくて…ごめん」
私「謝って済む問題じゃないでしょ?ふざけてんの?」
タカシ「だからごめんって…」
私「もういいよ。どうせあの人の方が綺麗だし、大人だし、スタイルもいいし、私なんかかなわないよね。あんな人が誘って来たら誰でも誘いにのるよね。お幸せに。もう別れるから」
と言って私はその場を去ろうとした時、タカシが私の手を掴み、離してくれない。
私「離して!触らないで!」
タカシ「やだ」
無理矢理抱きよせられた。私は力いっぱいタカシを突き飛ばして逃げた。
付き合って1年。
私達は別れた。
タカシから何度か電話が来てたが、お母さんに「居ないって言って」と言い、避けていた。
何事も無かったかのように毎日学校に行き、時間が過ぎて行く。
私の学校はすぐ噂がたつ。私達が別れた噂はすぐに広まった。
辛かった。
別れてから2ヶ月。
またクリスマスがやってくる。
去年はあんなに幸せだったクリスマス…
今年は寂しさしかない。
カナには新しい彼氏がいたので、私は家族と過ごした。
大晦日。
両親が初詣でに行くというので私も行った。
ここでもまた去年を思い出す。去年したお願いは叶わなかったなぁ…。
「家族が健康で過ごせますように」
今年はそうお願いした。
帰ろうとしたその時、タカシを発見した。
複雑だ…。
タカシは男友達4人、女友達2人と来ていた。笑いながら話してる。
私のことなんてもう忘れたんだろうなぁ…
悔しいやら寂しいやらで何とも言えない気持ちになった。
「もう忘れよう」私はそう決めた。
冬休み中、カナが彼氏と別れた。
カナと街に行った。
地元にはナンパスポットがある。街にあるゲームセンター前の階段。
そのゲームセンターにカナとプリクラを撮りに行った。
ゲームセンターから出た時、高校生らしき男二人に声をかけられた。
男「何してんの?暇だったら遊ばない?」
カナと私は迷ったが、遊ぶことにした。
ゲームセンターに戻ってゲームしてファミレスに入った。
二人の名前はアツシとヒデユキ。
アツシはカナを気に入ったようで、ヒデは私を気に入ったようだ。
ファミレスで色々話した。
なんと二人はタカシとケンタと同じ高校の同級生。ビックリした。
私とカナの元彼だと知って二人もビックリしてた。
アツシ「ケンタもタカシもチャラいよな~。」
ヒデ「かなりチャラいね。いっつも違う女連れてるよな」
アツシ「そうそう。ケンタは女妊娠させたとかで中退して結婚するかもしれないらしいよ」
カナの顔がくもる…
帰り際、カナはアツシに告白されて付き合うことになった。カナは自暴自棄になっていた。
帰りの電車の中、カナは異常に明るく振る舞って来る。ずっと話している。
私「カナ大丈夫?」
カナ「何が?全然大丈夫だよ。彼氏もできたし嬉しいよ。エミもヒデ君と付き合えばいいのに」
カナの顔は引きつっている…
電車を降りてカナとバイバイして自宅に帰った。
カナが心配だ。
カナのことばかり考えていた。
新学期が始まり、カナは元気そうで安心した。アツシとの惚気話を聞かされた。
幸せそうで良かった。
カナ「そうそう、日曜日、ヒデ君も誘ってエミも一緒に遊ばない?」
私「いいよ」
日曜日は地元の大きい公園に行くことになった。
日曜日。
カナとアツシはラブラブだ。常にくっついて二人の世界に入ってる。
ヒデと私も二人きり。
私は何を話していいかわからない。
ヒデが過去の恋愛の話を始めた。
ヒデ「俺長続きしないんだよね~。二人しか付き合ったことないけど、一人は3日で別れたし、もう一人は1ヶ月だったんだよね。エミちゃんはどう?」
私「私はタカシしか付き合ったことないから…。1年付き合ったけど浮気されて別れた。」
ヒデ「え~浮気?こんな可愛い彼女いんのに?タカシ贅沢だな」
私「浮気相手すごい綺麗な人だったし…仕方ないかもね」
ヒデ「仕方なくないしょ。俺がタカシだったら絶対エミちゃん大切にすんのに」
ヒデはさりげなくアピールしてきた。
ヒデに電話番号を聞かれて教えた。
それからヒデは週に3回は電話してくる。
話も合うし楽しかった。
あっという間に春休み。
ヒデと二人で遊ぶことになった。
ヒデは自転車で25分かけてうちまで迎えにきてくれた。
後ろに乗せてもらう。
ちょっとドキドキした。
海を見に行こうということになり、海に向かう途中、コンビニでジュースを買った。
そのコンビニに偶然ケンタ(カナの元彼)がいた。お腹の大きい女の人と一緒だった。
ヒデ「ケンタ~?」
ケンタ「ヒデ!元気だった?」
ケンタは彼女を妊娠させたため、高校を中退していた。
ケンタ「あれ?もしかしてエミちゃん?」
ヒデ「そうだよ!デートしてんの(笑)」
ケンタ「二人付き合ってんの?」
ヒデ「付き合ってはいないよ」
ケンタ「良かった~。タカシがさぁ、エミちゃんのこと忘れられなくて、馬鹿みたいに女の子と遊びまくってんだわ。タカシに連絡してあげて?」
私「もう別れたし、関係ないから」
ケンタの女「早くいこうよ」
ケンタ「うん。じゃあエミちゃん気が向いたらタカシに電話してやってね」
忘れかけてたのに…
思い出してしまった。
ヒデと海に向かった。
春の海はまだ寒かった。
ヒデ「寒くない?俺があっためてあげようか?(笑)」
ヒデは優しくて気さくな人だ。私を元気づけようとしてくれる。
ヒデ「まだタカシのこと気になる?」
私「気になりはしないよ」
ヒデ「だったら俺と付き合ってくれない?俺初めて会った時からエミちゃんの事好きだった。」
私「でもまだ気持ちの整理ちゃんとできてないし…。私と付き合っても面倒臭いと思うよ」
ヒデ「そんなのいいって。エミちゃんは俺が幸せにする」
私「ありがとう」
中3になる前の春休み、ヒデと付き合う事になった。
ヒデと付き合う事になったとカナに報告したら凄く喜んでくれた。
カナも幸せそうなので、私はケンタに会った事は言わなかった。
ヒデの家と高校の間に私の家や私の学校がある。
バイトをしてないヒデは毎日のように私に会いに来てくれた。
毎日幸せだった。
幸せすぎて月日がたつのは早い。
あっという間に半年たった。
まだキスすらしてない純愛だった。
本当は好きじゃないのかな?と不安になった私はヒデに聞いてみた。
私「ヒデ私のこと好き?」
ヒデ「大好きだよ。どうしたの?」
私「………まだチューとかしてないからさ、好きならしたくなるもんだと思ってたから不安になって」
ヒデ「何不安になってんのさ。俺はエミが大好きだし、何も心配しなくていいよ」
ヒデは私をギューッてしてくれる。
ヒデの心はあったかい。
幸せを感じる…。
12月。
クリスマスだ!!
中学最後のクリスマス。
恥ずかしいけど、カナと一緒にマフラーを編むことにした。
お母さんに教えてもらいながら編んだ。
クリスマスはヒデと一緒に海に行くことになった。
ヒデ「やっぱ寒いね~真冬だからな。エミにくっついちゃお」
ヒデは私をギュッてしてくる。あったかい。
私「付き合い始めたのもここだったよね。もう9ヶ月もたつんだ~。早いね」
ヒデ「そうだね~。あの時よりももっとエミのこと大好きになったよ」
私「私もヒデ大好き。」
ヒデと初めてキスした。唇はすごく冷たかった。
ヒデ「実は俺ファーストキスなんだけど(笑)」
私「えっ!知らなかった!なんか嬉しいね」
ヒデ「エミのファーストキスも俺だったら良かったのに(笑)」
私「ほんとにね~」
ヒデ「プレゼント持って来たよ!開けてみて」
指輪だった。ペアリング。
私「これどうしたの?高かったしょ?」
ヒデ「そんな事ないよ。頑張ってバイトしたから」
バイト?だってヒデはいつも私と一緒にいてくれたのに…バイトする時間なんてないはず…
私「何のバイト?」
ヒデ「俺の親戚が新聞販売店やってて、そこで朝刊配達やってた。この時期は寒いよ~。」
タカシと別れた原因を知ってるヒデは私と過ごす時間を取るためと、浮気を心配させないために一人でやる新聞配達を選んだのだ。
私「ありがとぅ~。大変だったよね?ほんとありがとう」
ヒデ「全然余裕!エミのためだったら何だってできるよ!」
ヒデは私のマフラーも喜んでくれた。
私は指輪を大切にした。ほぼ毎日つけていた。
幸せなクリスマスも終わり、現実に引き戻される。
入試だ。
私は公立の普通高校とヒデやタカシが通っている私立高校を受けた。
入試の朝、ヒデが電話をくれた。
ヒデ「頑張れよ!エミなら絶対大丈夫だから。」
緊張がほぐれた。
精一杯やった。
落ちても悔いはない。
カナは私と同じ公立高校と私立の商業高校を受験した。
結果…
私もカナも落ちた…。
私はヒデやタカシが通う私立の普通高校へ。
カナは私立の商業高校へ行く事となった。
カナと離れる…。
寂しくて二人で泣いた。
ヒデに会って報告した。
私「落ちちゃった」
ヒデ「そっか…。残念だったね…。でもエミ頑張ったじゃん!頑張った事に意味があるんだから」
私「そうだよね。元気出た!」
ヒデ「じゃあエミ俺と同じ学校だよね?めちゃ嬉しいんだけど」
私「私もだよ~。一緒に学校行ったりできるね」
私はカナと離れたのは残念だったけど、ヒデと同じ学校に行ける事は嬉しくて仕方なかった。
タカシも同じ学校だという事はすっかり忘れていた。
4月。高校に入学した。
私もピッチ(PHS)を買ってもらった。ヒデとメールできるのが嬉しい。
知らない人がいっぱいいて緊張する。
同じ中学だった“リサ”と同じクラスになり、いつも一緒にいるようになった。
高校はほとんどの人がチャリ通。
私の家から学校まではチャリで15分。
ヒデの家からは40分かかる。
ヒデとの付き合いも1年を過ぎ、順調そのもの。
日に日にヒデの事が好きになる。
タカシの事などすっかり忘れていた。
昼休み、ヒデと話していた。
そこにタカシが…。
タカシ「エミじゃん!ここ入ったんだ~!知らなかった。連絡してくれれば良かったのに」
あの気まずい別れから1年半。タカシは普通に話しかけて来た。
私「うん。もう関わりもないし、連絡する必要もないと思って」
私は冷たい態度をとった。
タカシ「冷たいなぁ。俺ずっとエミの事忘れられなかったのに。つーか、ヒデと知り合い?」
タカシは私とヒデが付き合ってる事を知らなかった。
ヒデ「俺エミと付き合ってるんだ。去年の春休みからだから、もう1年過ぎたよ。そういえばタカシに話してなかったな」
タカシ「彼女いるのは知ってたけど、エミだったの?何で?マジありえねぇ」
私「そういう事だから」
タカシはキレた。
タカシ「お前ふざけんなよ?俺がどんだけ苦しんだと思ってんの?ケンタから聞いてだだろ?何普通に裏切ってんの?」
ヒデ「エミを裏切ったのはお前だろ。お前よりエミの方が苦しんだんだよ」
タカシはヒデに手を出した。ヒデもやり返す。殴り合いだ。
先生に止められて、私達3人は職員室で絞られた。
教室に戻る時
タカシ「お前ら上手くいくと思うなよ。壊してやる」
タカシはそう言って先に戻った。
授業が終わり、ヒデと帰る。
ヒデ「今日はごめんね」
私「いいよ。タカシが悪いんだし、気にしないで」
ヒデ「タカシが何しようとしてんのかわからないけど、俺が守るから」
私「うん」
正直この先不安だった。タカシは何する気だろう…
6月。
私は週に2回だけガソスタでバイトを始めた。
月に25000円ぐらいしか稼げないけど、私にとっては大金だった。
ある日、バイトが終わってヒデにメールする。
私【終わったよ。今から帰るね】
すぐに返事が来た。
ヒデ【お疲れ~。気をつけて帰りなよ】
帰ろうと店を出て歩き出した。
ピッチが鳴った。
電話だ。知らない番号だった。
私「もしもし?」
相手は「お疲れ~」と電話のむこうで言っている。
同時に後ろから「お疲れ~」という声が。
タカシだ…。
誰から私のバイト先と番号を聞いたのか…。
怖くなって私は走り出した。
すぐにタカシに追いつかれて腕をガシっと掴まれた。
私「何?」
タカシ「冷たいじゃん。一緒に帰ろうよ」
タカシは何となく酒臭い。少し酔っているようだ。
私「いい。一人で帰るから」
タカシはついてくる。
タカシ「エ~ミちゃん。俺まだ好きだよ~。エミじゃなきゃ無理。色んな女と付き合ったけど、エミ以外無理。ヒデとなんか別れて、ヨリ戻そうよ~」
私「私はヒデが好きだから。タカシの事はもう何とも思ってないし、付き合えない」
タカシ「ちょっと来い」
腕を強引に引っ張られて、公園へ。
私「やだ!放してよ!」
タカシ「絶対放さねぇ」
タカシの力は強い…。腕が痛くなる程だ。
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