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サラリーマン
15/12/19 22:49(更新日時)

思い通りにならない不思議な彼女は

古都に似つかわしくなく

挑戦的に自分の前に現れた


~【四条で待ち合わせ】より~

No.1144989 09/01/02 18:18(スレ作成日時)

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No.1 09/01/02 18:28
サラリーマン0 

初めて会話した日

手水鉢に盛られた苺をひとつ口に入れて

こちらを不思議そうに見つめていたね

その瞳は

実年齢をかき消す様なクリアな瞳

その視線はあまりにもシャープで真っ直ぐで

一気に私の懐に入ってきた

No.2 09/01/02 18:38
サラリーマン0 

ロングヘアに黒いワンピース
そしてロングブーツ

一見派手な様相

語る声は少し鼻にかかった甘えた口調

何故かとても耳に優しい

久しぶりの感覚がはしる

一目惚れ❓

数十年生きてきて一目惚れなど無縁だったから

これが一目惚れかどうかもわからない

No.3 09/01/02 20:38
サラリーマン0 

>> 2 不意に普段カラオケでよく唄う曲が頭の中で回った


別れを予感させる曲


それとは逆行して

気持ちは前に前にと進み始めてしまった

No.4 09/01/02 20:55
サラリーマン0 

>> 3 彼女の名前は仮に

【ウサギちゃん】
とする


ウサギちゃんはとにかく落ち着きが無い

好奇心が服を着て歩いている様な女だ

そのくせ心はクリスタル製みたいだから

これまたタチが悪い

No.5 09/01/02 21:12
サラリーマン0 

>> 4 それとは対極に私はといえば

いわゆる仕事人間

所詮社会の歯車的な

いわゆるフツーのサラリーマン


いい加減に❓

でも

それなりに年齢を重ねてきたせいか

少し皮肉っぽいところもあるが

何故かウサギちゃんの好奇心をくすぐるものがあったらしい

長年経験した社会の荒波のせいで

自分を守る事を無意識に覚えてしまった私の中に容赦なく飛び込んでくるこわい女


その無邪気な瞳は罠なのかい

No.6 09/01/02 21:33
サラリーマン0 

>> 5 本当に罠だった

少しの時間だが久しぶりに感じた甘い感覚に酔い続ける事は許されず

私への好奇心は私という人間そのものではなく

私の洞察力と批判的発想へと向いている事を知らされる


『なぁ❓』

から始まるしなやかな京都弁

その後に続いたのは私じゃない人間への切ない恋物語だった

No.7 09/01/02 21:55
サラリーマン0 

>> 6 子供じゃあるまいし

大丈夫だよ

そんな訳無いよね

話は聞くよ


子供じゃあるまいし


凹むよ⤵


墜ちた気持ちを何とか持ち上げながら

何事もなかったかの様に言ってみる

『私で良かったら話聞くよ役不足でなければね』


【相談相手】

私の得意分野

私の真意に気付いてか知らぬふりをしているのか

とにかく私の得意分野を上手にかぎ分けてくる

No.8 09/01/03 15:18
サラリーマン0 

>> 7 ウサギちゃんは声のトーンを上げ気味に意気揚々と話し始めた

その声のトーンには到底合わないディープな内容


私もある程度の経験はあるとは思うが

まるで別世界のワードがマジシャンのシルクハットから出てくるチーフの如く

次々に話し続ける


私は役不足だ

かなりの衝撃だよ

それより

一体君は何歳なんだ❓

と聞きたくなる程に


気がつけば

【ウサギワールド】

いや

【ウサギラビリンス】

に引き込まれて行った

No.9 09/01/03 15:32
サラリーマン0 

>> 8 それは俗に言う

恋に堕ちた瞬間だと思う


私は不器用で女なら誰でもいいという訳にはいかない

ならば何故敢えてウサギちゃんなんだ

そんな愚問が頭をもたげながらも

もう遅い

敢えて困難な道を選んだのは私自身


私の頭の中などお構い無しに

ウサギちゃんはただひたすらに一生懸命話し続ける

No.10 09/01/03 19:15
サラリーマン0 

>> 9 『っていう訳やねんわ』

ディープな話の区切りのようだ

『どない思う❓』


過去の恋愛の呪縛に苦しむひとりの女

よくある話だ


私は酒をやめてチェイサーの水を飲んだ

ウサギちゃんは相変わらず苺を頬張っている

No.11 09/01/03 19:22
サラリーマン0 

>> 10 『で 今は募集中なの❓それとも懲りたの❓』

私がこう切り出すと

『多分 募集中やろね』

と曖昧な答えが返ってきた


続けてお互いの好みタイプが話題にあがったが残念ながらお互いにそれとは似つかない


お互いを見て笑った

No.12 09/01/03 23:44
サラリーマン0 

>> 11 仕事が多忙を極め

気がついたら数週間経っていた


久し振りにウサギちゃんが通いつめるあの店に立ち寄った

店を見渡す

賑やかな雑談の中にウサギちゃんの姿はない

少し拍子抜けしてカウンターに座ってダニエルをツーフィンガーで頼む


と同時に

No.13 09/01/03 23:55
サラリーマン0 

>> 12 柔らかい匂いに包まれつつ

激しいヘッドロック‼


『ギっ ギブ💡』

その柔らかな感触と

結構マトモに技がかかっている事に感心しながら手を軽く数回パタパタ叩くと


耳元であの鼻にかかった甘えた笑い声がした

No.14 09/01/04 00:00
サラリーマン0 

>> 13 『も~❗どこに居てたの~』


振り向くとイタズラな笑顔の天使が居た

柔らかく甘い

悪魔の様な天使



堕天使が正解か

No.15 09/01/04 08:08
サラリーマン0 

>> 14 甘くて柔らかな堕天使は

更に甘く私を襲撃してくる


『元気か気になっててん』

『疲れた時にサラリーマンさんと話したくなるねん』


こわいよ

可愛いよ

お手上げになりそうな気持ちをなんとか抑え

仕事が忙しかった旨を伝える


ヘッドロックを解除してくれたウサギちゃんは何のためらいもなく

当たり前の様に私の隣にこっち向きに座っている

No.16 09/01/04 09:07
サラリーマン0 

>> 15 思わず顔を近付けてしまいたい衝動を振り払う様に

『今日はあの人来てないね』

と他の常連の女性を探すふりをする


少しは妬いたりするのか❓

なんて期待も見事に裏切られ


『サラリーマンさん お姉さんの事狙ってんねや~』

とウサギちゃんは愉しげだ

No.17 09/01/04 09:17
サラリーマン0 

>> 16 『実は私もマスターん事好きやねんよ』

不意討ちで耳打ちされてクラッとしたのも束の間

『えっ そうなの❓』

この間曖昧ながらも確かに募集中とは言っていたが

既に私じゃないターゲットが居たのか


マスターは調子がよくて適当なところはあるが人望は厚い

ピスタチオの殻を剥く気力も失せる

No.18 09/01/04 09:27
サラリーマン0 

>> 17 更に追い討ちをかける様にウサギちゃんは続ける

『サラリーマンさんの事かて好きやで』


もういいよ社交辞令は

『ライクね』

わざわざトドメを射すご丁寧なウサギちゃん


私はいい歳の大人だ

構わないよ

頭の中でそう呟きウサギちゃんに向かって微笑む

ウサギちゃんも屈託なく笑う


堕天使の微笑

もう ノックアウトしそうだ

No.19 09/01/04 10:08
サラリーマン0 

>> 18 しばらく頭と心をクールダウンしたい


仕事が忙しいのも手伝って

ウサギちゃんの甘い匂いを忘れかける位の日数が経過した


予定のない週末に例の店に立ち寄ってみる

ウサギちゃんは見当たらない


カウンターに座ってダニエルをツーフィンガーで頼む

手水鉢に山盛りになっている苺の匂いがほのかに漂う

No.20 09/01/04 10:17
サラリーマン0 

>> 19 私が手水鉢の苺にウサギちゃんをダブらせていると

マスターがチェイサーとピスタチオを持ってきた


あれからウサギちゃんに告られましたか❓


なんてダイレクトな愚問をぶつける程子供じゃない

平静を装いマスターに話しかける

『ウサギちゃんやお姉さんは気ですか』

ウサギちゃんの事だけを聞けない心理


やばいね

No.21 09/01/04 10:25
サラリーマン0 

>> 20 『最近 来てないんだよねウサギちゃん』

何故か空気が少し重い

『ちょっと喧嘩しちゃってさ』

けげんそうな顔でマスターはそう続けた


え❓

喧嘩しちゃえる仲なんですか❓

首チョップ位の衝撃をくらう

マスターも珍しくヘラヘラ(←失礼)していない

No.22 09/01/04 10:33
サラリーマン0 

>> 21 それ以上話を拡げない方がよさそうな空気の中

ピスタチオの殻を剥いて間をもたす


店のメンバーさんが切り出す

『マスター連絡してあげたら❓ ウサギちゃん意地っ張りだから来れないでいるんですよ』

確かに気は強そうだ

でも心はクリスタル製

男を振り回す典型だ

No.23 09/01/04 10:45
サラリーマン0 

>> 22 『いいよ 店が潰れるまでには来るだろうから』

マスターも結構な意地っ張りのようだ


『あの 私が声かけてみましょうか』

不意に口をついた自分の台詞に後から驚く

『えっ じゃあお願いしていいですか』

メンバーさんから店の電話の子機を渡される


え❓

何言ってんだオレ


そう思うよりもこれからウサギちゃんの声を聞く事に気持ちが躍動している

マスターは視界に子機を持った私を入れながらもポーカーフェイスのままだ

No.24 09/01/04 20:33
サラリーマン0 

>> 23 年甲斐もなく心臓が鳴る

年甲斐もないのでマスターを見習いポーカーフェイスでコールを聞く


同じタイミングで後ろで誰かの携帯の着信音が鳴っている

あまりのタイムリーさに振り向くと

ウサギちゃんが携帯を耳に当てて立っていた

No.25 09/01/04 22:41
サラリーマン0 

>> 24 『なんやの』

ウサギちゃんの少し尖らせた口がkissを連想させる

いつもの屈託の無い笑顔はない


私の横に座ってカシスソーダをオーダーした


マスターは無言でタンブラーにクレームドカシスと炭酸水を注ぐ

メンバーさんは私から子機を受け取りグラスの結露を拭いてくれた


この空気に耐えられず

誰かに向けてという訳でも無く趣味の競馬の話をしてみる

『今日は調子良かったんだよね』

No.26 09/01/04 23:04
サラリーマン0 

>> 25 『競馬するんや』

意外やウサギちゃんが食いついた

『今日は荒れたよね』

マスターもか


話してみるもんだ

意外な共通点発見💡


これをきっかけに重かった空気の店内は通常モード

良かったのか悪かったのか

ウサギちゃんとマスターも通常モード


そう 私のウリは優しさ

No.27 09/01/04 23:51
サラリーマン0 

>> 26 マスターとやり取りするウサギちゃんはとても自由だ

子供が親に向ける様な表情で

マスターは余裕綽々にそれを受け留めている


入る隙のない信頼関係が見えた

私は帰るところが無い様な寂しさを覚えた

No.28 09/01/07 22:55
サラリーマン0 

>> 27 寂しさは愛情の裏返し


どうやら私はウサギちゃんに本気になってしまったようだ

片想い確定の恋


当のウサギちゃんは私の事などOut of 眼中に違いない

女なら他にも居るはずだ

地球上の女はウサギちゃんだけではない


はずなのに

もはや私の瞳の中にはウサギちゃんだけがCOLORで映っている

No.29 09/01/08 21:55
サラリーマン0 

>> 28 その日、私はウサギちゃんとメアド交換した

あくまでも相談相手として


いや

下心はあるに決まっている

ただ ウサギちゃんがこちらを向いていないだけの話

『ライクね』

ウサギちゃんの言葉が頭をよぎる

構わないよ


好きになるのに理由はない

No.30 09/01/08 22:05
サラリーマン0 

>> 29 私とウサギちゃんのメールのやり取りが始まった

多忙ながらもウサギちゃんとは毎晩数通やり取りした


意外とマスターの話題抜きのやり取り

そして意外と礼儀正しい文面にまた引き寄せられる

勘違いを起こしてしまいそうな位楽しそうに返信してくるウサギちゃん


いっそ連れ去りたい気持ちになる

No.31 09/01/09 22:25
サラリーマン0 

>> 30 てか そんなの無理だよね


それ以前に私には

年上女のスポンサーが居る

いわゆるパトロネス


私も男だから

なんて言い訳したところでウサギちゃんには何も関係無い事だろう

この事を話したからと言って驚きもしないだろう


だけど

出来れば知られたくないし

年上女とはそろそろ離れたいと思っていたところだった

No.32 09/01/09 22:35
サラリーマン0 

>> 31 『貴方は私の言う事なんて聞きゃしないだろうから』

なんて放任主義を気取っていたクセに

最近 ウサギちゃんとのやり取りをしきりに知りたがる


ひがむ姿は年齢に関係なく

女を落とす

No.33 09/01/10 20:10
サラリーマン0 

>> 32 ある週末 私は例の店でウサギちゃんと待ち合わせをした

少し遅れて店に入って自分の目を疑った


カウンターに年上女がいる

そしてその隣にはウサギちゃん


心はかなり動揺したが

とりあえず年上女の反対側のウサギちゃんの隣に座る

No.34 09/01/10 20:30
サラリーマン0 

>> 33 どういうつもりなのか

なんて年上女の腹を探ったところで目の前の現実は変わらない


ウサギちゃんが切り出す

『年上さんはサラリーマンさんの仲良しさんなんやね』

間違いではない

でも 間違いなく心はウサギちゃんのものだよ

なんて野暮な事を言う程子供でもない


年上女は私の反応を伺い楽しんでいるようだ

私はポーカーフェイスでピスタチオの殻を剥く

No.35 09/01/10 20:47
サラリーマン0 

>> 34 私は不器用で女なら誰でもいいという訳ではない

確かに年上女と知り合った当初は好きだった

ただ

この女の相手は私だけではない

最初は闘争本能を出した事もあったが


年上女はそれを高いところから見て楽しんでいた

それに気づいてからどの位経っただろう

私は生きてきてこれまで安らげる恋愛の経験がない

いつの間にか諦める事を覚えてしまった


諦めた相手に

欲求の捌け口になって欲しいとも考えなくなった

No.36 09/01/11 09:20
サラリーマン0 

>> 35 そう 捌け口だった

しばらく生身の人間の体温に触れていなかったから人恋しさもあった


でもそこに心の無い関わりは虚しくなるだけ


私はウサギちゃんを抱き締めたい

それから先どうしたいかは考えてはいない

とにかく愛しい

抱き締めてあげたい

ウサギちゃん

君を捌け口になんて思わないし出来ないよ

No.37 09/01/11 09:25
サラリーマン0 

>> 36 年上女を捌け口と認めた自分の心は暗いが

ある意味晴れた


と同士にカウンターのウサギちゃん越しに座る年上女に嫌悪感を感じた

No.38 09/01/12 13:27
サラリーマン0 

>> 37 年上女はその年の功を活かしてマスターと打ち解けている

ウサギちゃんは珍しく口数が少ない


そうか

私とウサギちゃんへの報復のつもりか

矛先はかなり間違ってはいるが

年上女は普段から子宮で物を考える女の典型だ

腹立たしさより哀れみを感じた


そんな事を知る由も無いウサギちゃんは少し寂しげだ

その寂しげな様子は私の心を一層ウサギちゃんへと走らせる

No.39 09/01/12 13:43
サラリーマン0 

>> 38 カウンター越しの不思議な四角関係


いや

必然なのかも知れない

私とウサギちゃんがもう一歩踏み出すには ここを通らなくてはいけないんだろう


マスターは営業中なんだよ

年上女に向けた笑顔と

君に向けた笑顔は同じもの


だけど

私が君に寄せる想いは

ウサギちゃん

君だけのものだよ

No.40 09/01/15 21:50
サラリーマン0 

>> 39 『明日オレ 朝はゆっくりでいいんだ』
『遊びたいね』

ウサギちゃんを店の外に促す


一瞬マスターと年上女の動きが止まったが

大人の二人は至ってポーカーフェイスだ


居心地が悪かったのかウサギちゃんは二つ返事でついてきた

私はウサギちゃんと年上女の分の会計をしてウサギちゃんと店を出た

背中に大人二人の視線を感じながら

No.41 09/01/15 22:11
サラリーマン0 

>> 40 外は少し冷えるがお互いアルコールが入っているせいもあり冷たい空気が心地好い

私達は歩く事にした

手を繋ぐ訳でもなく

並んだり どちらかが少し前になったりして


出会った頃からの話をしながら

ただ一緒に歩いた


ウサギちゃんは今 私だけのもの

このまま一緒に歩いてくれないか

私の一生が終わる日まで

No.42 09/01/16 23:55
サラリーマン0 

>> 41 ウサギちゃんと私だけの甘い時間を邪魔するように携帯が鳴りメールを一件受信した


「今頃はウサギちゃんは腕の中かしら(笑)」

年上女からだった


一気に正気に戻された

私の腕の中

ウサギちゃんを私の手で包んでみたい


ウサギちゃんを手中に引き寄せるのには充分な距離だったが

私は躊躇した

ウサギちゃん

君を抱き締めたらシャボン玉のように消えてしまいそうな気がするよ

No.43 09/01/17 23:13
サラリーマン0 

>> 42 『サラリーマンさん やっぱりジェントルマンやね』

不意をつかれて少し恥ずかしくなるがポーカーフェイスを決め込む


『あんまり気をもたせると本気にするよ』

『えー❓ ホンマにそう思ってんのにぃ』

『ウサギちゃん 私を本気にすると火傷するよ❤』

『ひゃあ ウケる♪』


本心だが見事にウケ流されてしまった

と同時にウサギちゃんは意識的なのか無意識なのか


私と一定距離を計りながら接している事に気付いた

No.44 09/01/18 18:10
サラリーマン0 

>> 43 ウサギちゃんはしばらく歩いたところで解散を提案してきた


これからなのに❓

と 少し拍子抜けしながらタクシーを拾い送ろうとしたが丁重に断られた


『サラリーマンさん 今日はおおきに』

ウサギちゃんを乗せたタクシーのテールランプが確認出来なくなるまで見送った

帰ろうと歩き始めたら携帯の着信音が鳴った


ウサギちゃんからのメール

「サラリーマンさん 私ん事気い遣うて下さって店から連れ出してくれたんやね
ホンマにおおきに
貴方が困った時 今度は私が助けるからね」


違うよ

何回も抱き寄せようとしたんだよ

でも 無理だった


サンクチュアリなんだよ


「どういたしまして その時はよろしく」

想いと裏腹な返信をして帰路についた

No.45 09/01/18 18:22
サラリーマン0 

>> 44 それからも忙しいながらウサギちゃんとのメールのやり取りは続けた

趣味の話から多少の猥談まで

ノリが良いウサギちゃんとのメールはすっかり生活の一部になっていた


その間年上女からもメールや電話があったが全て手短に済ませていた


ある週末ウサギちゃんに久しぶりに例の店で呑まないかと提案した

ウサギちゃんからの意外な返信

「たまには別のとこ連れてって」

逆に願ったりだった私は数軒提案したが 何処でも構わないとの返事

とりあえず次の週末に待ち合わせる事を約束した

No.46 09/01/18 18:35
サラリーマン0 

>> 45 約束の週末

いつもよりカジュアルな感じでウサギちゃんは待ち合わせ場所で私を待っていた

私に気づき笑顔で手を振っている


今日は例の店には行かない約束

確認の為私はウサギちゃんに聞いた

『飽きたの❓例の店』

私の質問にウサギちゃんは一瞬黙ったあと答えた

『サラリーマンさんの仲良しさん居てるやん❓
あの方とマスターめっちゃ気が合うみたいやね』

世間話のようにあくまで自然体に振る舞うウサギちゃんだったが私にはその話の奥が見えた

No.47 09/01/18 18:45
サラリーマン0 

>> 46 私がウサギちゃんとのメールに重点を置いていた間に

素っ気なくやり取りしていた年上女からのメールの内容を思い出した

「例の店 仲々気に入ったわ」

そうか

私が行けていない間に何かあったのか


問題がデリケートなだけに直球が投げられずにいた私に気付いたウサギちゃん

「どんなお店に連れてってくれはんの❓ 楽しみやわあ」

と話題をそらした


とにかく飲みながら聞こう

そう決めた私は今日のウサギちゃんに合わせてカジュアルな店にエスコートした

No.48 09/01/18 18:55
サラリーマン0 

>> 47 『こんなラフなとこにも来はるんやね』

私はどんな印象を持たれていたんだろう❓

なんて考えながらお互い相変わらずのカシスソーダとダニエルを頼んだ

ウサギちゃんにしてみれば

私はいわばマスターの代わり


それでも構わないよ

マスターの代わりだろうけど

ウサギちゃん可愛いよ


話したい事を話せばいいよ 変化はウサギちゃんに任せるよ

No.49 09/01/19 21:27
サラリーマン0 

>> 48 私の気持ちが読めるのか❓

ウサギちゃんはマスターの事を話し始めた


年上女が常連客になり

同世代のマスターとの話題に華が咲いているらしい

若いウサギちゃんには乗り切れない話

少し前に私がマスターとウサギちゃんに感じた疎外感を味わっているようだ

No.50 09/01/19 21:41
サラリーマン0 

>> 49 それから

マスターには数年来の恋人が居る事が年上女との会話でわかった事

ウサギちゃんにとってはこれがきつかったようだ


『年上さんなあ 私にサラリーマンさんの彼女になりなはれって言わはんのんよ』

明らかな皮肉をウサギちゃんに投げ掛けながら

私との事をチクチク聞いているんだろう

容易に想像出来た


私を推薦してくれた事は有難いが

推薦人を考えたら素直に喜べない


これは私自身の身から出た錆びだ

  • << 51 私は年上女との関係を話してしまおうか悩んでいた 『なあ❓ サラリーマンさんには可愛いヒト居てはんの❓』 えっ 不意うち💡 『ウサギちゃん』 自分に向けられた私の人差し指をキョトンと見るウサギちゃん 『私にアプローチしてくれてはるんや❤ おおきに(笑)』 明らかに流されている
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