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神様からのプレゼントは変身能力(小愛的故事)

No.3 19/10/05 00:31
青木あかね ( 30代 ♀ sEoWnb )
あ+あ-

≫2

『またやっちまった』

慌てて両手で口を押さえるあたし。でも、あおいお嬢様は

「ふふふ。あなたって、子猫ちゃんそっくりね。でも、どこかで会ったことあるような声ねえ。不思議。」

なぜか冷静なあおいお嬢様。子猫の本能そのものな振る舞いしか出来てないあたしなのに、なぜか、頭のおかしな子扱いは全くされてないあたし。

『あたし、人間の言葉は喋れるのかしら?』

恐る恐る試してみるあたし。

「あのぉ、あたしミルク大好きですからミルクにしてください」

『言えた!。言葉は人間対応可能なのね』

とりあえず安心するあたし。




レンジでチンしたミルクを出してくれた、あおいお嬢様。

人生初体験だけど、光太お兄ちゃん達の食事風景を見て覚えた、ちゃんと右手でカップをつまんで、人間らしくお行儀よく飲むあたし。

「それで、そろそろあなたのお名前、教えて・・・あら、あなた怪我してるじゃない。手当てしてあげるから左手出して。」

そうだった。慌ててお家の窓から飛び出したとき

人間らしい両足着地じゃなく、子猫らしい四足着地してしまい、猫の体ならば左手の肉球、今は人間だから手の平を擦りむいた、あたし。

優しい言葉に左手を差し出す・・・と。



あおいお嬢様の手の指先と

あたしの手の指先が

触れ合うか触れ合わないかの瞬間。



あたしが毛皮を失って人間になってるから乾燥してなのか、思いっきり鋭く静電気が、「ビシっ!」と走る。

全身の毛が逆立つかの不快感と人生初の指先の痛みに

「ふぎゃぁー!」

そう叫び、子猫の本能発動で

あおいお嬢様の手に噛み付いてしまった、あたし。

その瞬間

何かのアニメや映画のような

マジカルなミステリアスな煙りが

「ほわわぁーん」

と発生したかは知らないけど、あたしは子猫に戻ってた。

『しまった!』そう思うのに

服の中からモゾモゾ出て来たあたしは

「にゃーん」



「えっ?」

「ええっ?」

「えええっー?、あ、あなた、光太ん家のタンゴじゃないの!」



『やばい!バレちゃったら騒ぎになっちゃう!』

なぜか冷静だったあたし。

両手で触覚代わりのひげで鼻の穴をツンツンして

「はっくしょん!」

全裸の人間の小学生の女の子に戻って見せる。

『だって、バレちゃった以上、あおいお嬢様を仲間に巻き込むしかないよね。』

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