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ほんぶん、あおい ―初中女生的愛情故事―

No.6 19/10/08 10:05
自由人 ( ♀ )
あ+あ-

≫5

「なあ、あおい。着いたぞ」

命懸けな思いで、車内のあおいを揺り起こす真鍋。

道場の孫娘のあおいは、中国武術の老師してる祖父と空手の師範してる父に、日の昇らぬ早朝から深夜まで付き合わされ、年がら年中が慢性寝不足なものだから

寝てるあおいを起こすのは命懸けなのだ。まだ小学生でも信じられぬスピードをもつあおい。油断すれば寝ぼけ眼なパンチが猛スピードで飛んでくる。



が、そんな心配は要らなかったようで。

と言うのも、久しぶりの瞬お兄ちゃんとのドライブデートで、あおいは何時にない上機嫌だったのであって。

「えっ?。もう着いたの?」

「そりゃーお前は途中から寝てただけだからな。あっという間だろうよ。着いたも着いた。お前が大好きな東萬先生の道場前だぞ。」

「何で何もしなかったのよ?。寝てるわたしをお姫様抱っこしてホテル連れ込むとかさ。チャンスあげたのにぃ。瞬お兄ちゃんの意気地なし!。臆病者(笑)」

「アホか!お前まだ小学生だろが」

「でもね、会う前に髪を梳かして顔くらい洗わなきゃ。どっか綺麗な洗面があるコンビニとかファミレス寄るとか、気は遣えなかったの?。女の子に恥をかかせるつもり?」

「都合よく年頃の女の子ぶりっ子するんじゃねえ。挨拶行くぞ。」

あおいのバッグを投げ渡す真鍋。



道場と言っても、毎年新年は東萬師範が演武会を兼ねて借りてる神社境内の青空道場だが。「エイっ!。ヤー!。」と空手の練習の大人数の声がする。

入り口の鳥居をくぐったところで、八極門の膝下礼の礼式を取る真鍋。いくら仲良い先生の道場でも、東萬先生は空手で自分達は八極門なのだ。友好に参りましたのポーズの礼法である。

が、あおいはそんな回りくどいのは大嫌い。ツカツカ平気な顔で入って行くと、大声で

「萬ちゃん!わたし来たよ!。萬ちゃんも皆さんもあけおめ~!今年も仲良くしよーね!。」

「おお!あおいちゃん久しぶり!おめでとうさん。」

『うちの先生を萬ちゃん呼ばわりって、コイツ何者?』

あおいのことを知らない若い連中の怪訝な顔。

「すみません師範!」

なんて頭を下げてる真鍋を横目に

「新年会早々、道場の門派の看板背負うのがアホなの。仲良くするのが新年会なんだから。看板背負って壁つくる必要ないじゃん。そうよね?東萬先生!。」

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