自然流産してしまった場合も処置が必要?処置が必要な場合と必要ない場合

目次

流産の種類

妊娠12週くらいまでに赤ちゃんが流れてしまう事を早期流産と呼び、妊娠13週以降に流れてしまうことを後期流産といいます。

早期流産は「赤ちゃんの染色体異常など、赤ちゃん側に原因がある」と考えられ、自然淘汰の結果であるという事がわかっていますが、後期流産は子宮筋腫や母体の疾病、外傷など「母体側に原因がある場合も出てくる」と言われています。

早期流産は出血や痛みがある場合が多いのですが、後期流産は自覚症状がなく、検診で初めて気づくというパターンが多いようです

早期流産の処置

早期流産の場合、赤ちゃんがすでに流れた後という事もあります。この時期の赤ちゃんは小さいので、簡単に子宮から排出されるのです。跡形もなく流れている場合なら、処置は必要ありません。

しかし、赤ちゃんを形成するものの一部が残っている場合や胎盤が排出されずとどまっている場合は、腐敗し感染症になってしまう事があるので手術にて取り除く事になります。

後期流産は処置が必要

妊娠13週目だと妊娠4ヶ月目にあたり、赤ちゃんの大きさもかなりのもので、人間らしい姿に成長しています。この時、赤ちゃんの心拍が止まってしまっていたり、生命活動を維持できていないという死亡状態になっている赤ちゃんが胎内にいると、子宮が収縮し、体外へ出そうと陣痛を起こすそうです。そうすると自然に排出されるというしくみになるそう。しかし、上手く排出されず胎内に留まったままでいる場合は、手術で取り除くしかないのが現状です。

赤ちゃんが生命活動を停止してしまうと、胎児は壊死し始めます。そうすると胎盤で繋がれているママの身体に壊死した胎児の血液が流れ込み危険にさらされてしまうのです。

江戸時代など、高度な医療技術がない時代でも、「中条流」と呼ばれる堕胎専門の産婆さんがおり、やはり胎内に残った胎児を排出する技術を確立していたといいます。

流産の手術と中絶の手術の違い

流産の手術と中絶の手術は「子宮内容除去術」といって、同じ術式です。しかしすでに生命活動を停止している赤ちゃんを掻き出すのと、生命活動を維持している赤ちゃんを掻き出すのでは、母体に対する負担は大きく違います。

中絶は無理矢理胎盤を引き剥がすので、母体に傷を残してしまう場合がありますが、流産の手術ではよっぽどの事がないかぎり母体が傷つくことはないといえます。

また、流産の場合は保険がききますが、中絶の手術は保険が効かないなど、お金の面でも違いが現れているようですね。

相談・スレッド

掲示板ミクルより、流産の処置に関する悩み相談スレッドをまとめました。

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