超音波検査でわかる、帝王切開選択の有無

超音波検査について

カラードップラー法による超音波精密検査

胎児心臓疾患など、胎児の形態異常を細かく診断します。

しかし、染色体や遺伝子の異常や各種臓器の成熟度、また機能異常については調べることが出来ません。妊婦さんはこの検査で胎児の形態異常を知ることが出来ますが、知らないことも選択できます。また、超音波検査はエコー検査とも言います。

帝王切開が行われるケース

帝王切開は母体か胎児に異常があった場合に経膣分娩が難しい場合に適用されます。超音波検査で逆子や多胎妊娠、巨大児、児頭骨盤不均衡、その他胎児に異常が発覚した場合、帝王切開になることがあります。

逆子の場合

赤ちゃんは通常、子宮の中では頭を下に向けています。しかし、逆に頭を上にした姿勢の状態を逆子(サカゴ)と言います。逆子の状態で自然妊娠をする場合、大きい頭が最後に産道を通るとき、へその緒が赤ちゃんの頭と産道に挟まれ、赤ちゃんに十分な酸素が行き渡らないことがあります。なので、赤ちゃんの安全性のため帝王切開が選ばれます。

赤ちゃんの足の向きが上向きなど、条件が良い場合は経膣分娩が選択される場合もあります。しかし、足が下に伸びていたりお尻よりも膝が下に曲がっている場合は経膣分娩は困難です。

多胎妊娠

多胎妊娠とは双子や三つ子など、1人ではなく複数の胎児を妊娠したときのことを指します。双子や三つ子を妊娠している場合、正常の分娩時期より早くお産になりかける切迫早産になりやすくなります。また、妊娠高血圧症候群にもなる可能性が高くなります。

母親や胎児への負担を減らすため、帝王切開が選択される場合があります。多胎妊娠も逆子のように、赤ちゃんの姿勢で帝王切開になる場合があります。

超音波検査(エコー検査)では、子宮内の赤ちゃんを写真だけでなくDVDに記録してくれる病院もあります。良い思い出になりそうですよね!

児頭骨盤不均衡

母親の骨盤に比べて赤ちゃんの頭が大きかった場合、赤ちゃんが骨盤を通り抜けることができず、帝王切開が選ばれることがあります。また、骨盤の大きさだけでなく、骨盤の形に異常がある場合も自然妊娠が難しいので帝王切開が選ばれます。

超音波検査で逆子が発覚し、帝王切開になる予定になったお母さんは沢山いらっしゃいます。母子の安全が第一とはいえ、やはりショックを受ける方も多いようです。

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双子分娩で安全のため帝王切開を経験したという方も。

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