妊娠8週で子宮外妊娠が判明した場合

子宮外妊娠

子宮外妊娠は異所性妊娠とも言われています。子宮内ではない場所に受精卵が着床してしまうことを言います。子宮角、卵管、卵巣、頸管、腹腔などに着床して成長をする状態です。着床する場所はいろいろですが大半が卵管に着床します。その中でも卵管の膨大部に着床することが多いですが腹膜妊娠して臨月まで成長して生まれることができた珍しい症例もあります。

目次

子宮外妊娠は医者泣かせ

子宮外妊娠には9割以上の確率で痛みの大小はあれ腹痛があります。出血はない場合もあります。 不正出血があっても生理の日に近ければ生理だと勘違いしてしまうこともあります。子宮外妊娠の腹痛なのに生理痛と勘違いしてしまい発見が遅れるパターンもあります。ある意味、子宮外妊娠は医者泣かせであり患者に「妊娠している可能性がある」という疑いの目を持ち診察しないと医師でさえ見逃すことがあります。 そういう意味では「女性を見たら妊娠していると思え」という言葉があるくらいです。患者本人が「妊娠の可能性がない」と言い張ってもエコーで卵管に胎嚢が発見されて腹腔内が出血多量状態で緊急手術をしたという症例もあります。 体外受精で子宮内に受精卵を戻すときに培養液と一緒に卵管に受精卵が流れ込んでしまい子宮外妊娠になることがあります。

子宮外妊娠の診断

妊娠反応が陽性、腹痛がある場合などはエコーなどで検査をして子宮外妊娠が確認できれば早急に手術を行います。 最近は、早期に妊娠が確認できるようになり子宮外妊娠も早い段階で発見されるようになりました。 緊急時以外は通常は問診からエコー検査を行い子宮外妊娠の有無を診断します。 妊娠週数が分かっており胎嚢が妊娠5週以降に子宮内外に確認できない場合は、経過観察を行います。 その場合は、週2回ほどのHCG測定、エコー検査、腹腔内の出血の有無なども確認します。

治療

最近では早期に発見できるようになった為、卵管機能を温存とした治療も可能となっています。

いかなる記事内容もその正確性が保証されているものではありません。自己判断でお願い申し上げます。
この記事に誤りがある場合は、こちらまで詳細をご連絡ください。
※対応結果等はご案内差し上げておりませんので、ご了承ください。

他のテーマも読んでみませんか