妊娠7週 葉酸摂取が必要な理由と摂取時の注意点

妊娠初期と葉酸

葉酸は、細胞増殖を行う際にDNA合成の段階で必要な栄養素です。妊娠初期には特にこの細胞分裂が盛んに行われる為に葉酸の規定量を満たしていないと胎児に神経管閉鎖症の発症率が高くなります。神経管閉鎖症の中でも代表的なものとして二分脊椎症が挙げられています。 二分脊椎症とは、脊椎骨が形成不全で起こる病気です。症状的には、足の麻痺、足の変形、排泄障害、水頭症、脳障害などがあります。

葉酸はサプリメントで摂るのが良い?

普段の食事から葉酸を摂る場合、野菜、柑橘類、レバーなどから摂取することが可能です。 しかし、水溶性なので調理法により身体に葉酸を取り込みにくいとされています。 食品に含まれている葉酸の成分の半分程度しか体内に取り込めないと言われているので、吸収面や手軽さなどからサプリメントが推奨されています。

厚生省によるお知らせでは以下のようになっています。

1)通常の食事に加え、栄養補助食品等から毎日0.4mg(400μg)の葉酸を摂取すること。

2)妊娠を計画している場合、よりリスクを軽減させるために妊娠の1か月以上前から妊娠3か月までの間、葉酸を適量摂取し、他にもビタミンなどの栄養のバランスのとれた食事をとること。

3)神経管閉鎖症障害児の妊娠歴のある女性は、妊娠1か月以上前から妊娠3か月の間、医師管理のもとで葉酸の摂取が必要である。

4)栄養補助食品は、簡単に摂取できるため過剰摂取するケースに注意すること。一日あたり1mg(1000μg)を超えることはしない。

胎児の中枢神経系の異常は妊娠7週前に発症することが分かっています。妊娠が分かり病院を受診するのが妊娠5週目以降だとすれば、妊娠が発覚してから葉酸を摂取しても遅いと言えます。 葉酸摂取は妊娠1ケ月前から推奨されている為、妊娠の可能性がある場合は常に葉酸摂取に注意を払うことが大切です。 ただし、摂り過ぎはよくありません。 1日0.5mgを超えないように摂取することが大切です。

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