妊娠中期の出血の代表的な症例

目次

子宮膣部びらんによる出血

妊娠中には身体の様々な部分が敏感になります。膣の中も同様で妊娠中は膣の中が充血している為にセックスや内診などの僅かな刺激でも出血することがありますが一時的なものなので心配はいりません。出血もおりものに血が混ざった程度です。妊娠中に半数の人が体験すると言われています。

子宮頸管ポリープによる出血

子宮の入口にある子宮頸管にポリープができて出血することがあります。ポリープ自体は良性で自然に取れることもあります。内診、セックスなどの少しの刺激で出血することがあります。

切迫流産&切迫早産による出血

切迫流産

胎児の心音が確認できていれば心配ありませんが、出血が多いのは危険な兆候です。早期に診察を受けて担当医の指示に従います。 妊娠中の出血には切迫流産という診断がつくことが多いですが流産とは違います。切迫流産と診断されたら無理をしないことが大切です。

切迫早産

正期産より早期の22週以降~37週未満に出産する可能性がる状態のことです。この時期に出血と腹部の定期的な痛みは切迫早産の可能性があります。早急に病院に行くことをおススメします。

前置胎盤による出血

前置胎盤は子宮の上に付いている胎盤が子宮の入り口付近の下側にあり子宮口を塞ぐような状態になっています。 この状態ですと非常に出血しやすく、痛みを伴わなわい大量の出血が起こる場合があります。出血が多量の場合は妊娠継続が難し場合が出て来ます。前置胎盤はエコー検査で早期に診断が可能なので担当医の指示に従いましょう。

子宮頸管無力症による出血

妊娠中期(20週前後)に起こりやすい症状です。胎児が生まれるときに開くはずの子宮口が早期から開いてしまう病気です。 自覚症状が起こることは少ないですが、稀に不正出血が起こることがあります。内診、エコー検査で診断できます。

常位胎盤早期剥離による出血

胎盤は、分娩後に自然に剥がれ体外に排出されますが、この胎盤が胎児が生まれる前にお腹の中で剥がれしまう病気です。 胎盤が剥がれることで子宮壁から出血が起こり、子宮壁と胎盤の間に血の塊ができます。胎盤が剥がれることで胎児に栄養が供給されなくなり危険な状態になります。母体にも影響があり母子共に危険な状態になります。自覚症状は殆どなく不正出血も量がそれほど多くないのが特徴です。 エコー検査と胎児モニターで診断できます。

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