心臓病でも妊娠出産できる?心疾患女性の妊娠・出産におけるリスク

心疾患(心臓病)のママが妊娠出産するということ

心疾患(心臓病)の中には妊娠が悪化する原因になる疾患もありますが、健常者と変わらないマタニティライフを送れるママもいます。 又、妊娠から出産まで、ずっと入院をして検査づくめの中で過ごさなければならない状態のママもいます。 特に重度の心疾患の場合は、長期入院、長期薬物投与などの治療と検査を含めて、身体的負担が大きくなることがあります。

まずは、妊娠する前に治療のことも含め、よく話し合うことが大切です。

出産後も育児などに関して家族のサポートが必要になる可能性が出て来ます。 中度以上の心疾患の場合は、夜の授乳は負担が大きいので母親には授乳をさせないなどの配慮が必要になってきます。

心臓病を抱えたママが妊娠することのリスクを知っておきましょう

心疾患の母親や胎児の健康状態が悪化した場合は、妊娠を中断して治療に専念しなければならない場合があります。 通常は妊娠前に医師との話合いで取り決めを行うのが通常です。妊娠初期に心疾患の影響が出ることはありません。 心疾患の影響が胎児に出るのは妊娠30週前後以降です。 心疾患で赤ちゃんを早産することもあります。 早産が多い症例は、肺高血圧を伴うアイゼンメンジャー症候で77%が早産。 他には心筋症、弁置換術後、弁膜疾患などがあり、先天性心疾患の修復後や、不整脈、僧帽弁逸脱症などは特に早産率が高いということはありません。

心疾患のママの分娩について

問題ない場合は心疾患があっても自然分娩で赤ちゃんを出産します。 ただ、心疾患がある場合は気張ることでかなりの負担がかかるので麻酔を用いて痛みを取り去り、循環動態の変化などを観察しながら分娩を行います。 (無痛分娩) 力むことがないので、鉗子で胎児が体外に出やすいように誘導します。

まとめ

心臓病を抱えた妊娠から出産の過程は非常に過酷な毎日を送るケースが非常に多く、そもそも妊娠を簡単に決断することは命を危険にさらします。 未来に出合える赤ちゃんは、たしかにかけがえなく可愛いものです。 しかし、今を生きているあなたの周りにも、あなたをかけがえのない存在だと思っている人がたくさんいることも、合わせて考えて、人生の選択を進めて頂けると幸いです。

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