【妊娠初期のお酒】アルコール摂取の影響を知る

妊娠初期と酒について

妊娠中のアルコール飲用は良くないことは分っているのですが、どんな問題があり、影響がある飲酒量はどのくらいなのでしょうか。問題の発生頻度は、日本の場合、出生件数10、000に対して1以下と少ないようです。しかし、最近のワインや焼酎ブームは若い女性が飲酒する機会の増加に一役買っているようです。それだけリスクも多くなっています。

症状の特徴

飲酒により発生しやすい問題症状を列挙すると以下のようになります。

  • 成長が遅れたり、子宮内での胎児の発育が遅れ、出生時の体重や身長が低い
  • 神経が病むことにより精神の発達が遅れ、筋肉の緊張が低下する
  • 顔が変形したり頭が通常より小さく、身体の発育不全が発生するなど

これらの症状がすべて現れることが多いのですが、一部の症状が現れる場合も見られます。特に、欧米では精神の未発達原因の1割から2割はアルコール性だと考えられています。

飲酒量と異常の発生率の関係

容易に予想されることなのですが、飲酒量が多いほど異常が発生しやすいです。しかも胎児に影響を及ぼさない程度の酒量はどれくらいかは明らかにされていなのです。そうはいっても凡その目安としては、ワインの場合はグラス1杯、日本酒の場合はコップ半分、ビールの場合は350ml 1本ぐらいは影響がないと考えられています。これらの6倍の飲酒で胎児の奇形発生のリスクが格段に高くなると考えられています。

妊娠のかなり初期にうっかり飲酒してしまった時は?

妊娠のかなり初期では、普通の飲酒量においては胎児への影響はほとんどないと考えられています。しかし、妊娠に気づくまでは飲酒しても良いということではありません。過度の飲酒は妊娠率の低下につながります。

妊娠中にうっかり飲酒してしまった時は?

アルコールがおなかの赤ちゃんに影響を及ぼし要注意なのは、慢性的に飲酒を行うキッチンドランカーやアルコール依存症の人です。飲酒が習慣化している人は問題です。日本は先進国の中でも、妊娠中の飲酒の弊害に関する意識が薄いといわれ、医師でも「少量の飲酒なら続けても問題ない」などと楽観的に構える風潮が多々見られます。

飲酒はしないにこしたことはない!

アルコールによる影響は個人差が非常に大きく、大丈夫という安全基準値はまったくはっきりしていないと思っていれば間違いはありません。だから、お酒を少量だけとか、ゆっくり飲んだとか、食事と共に飲んだとかわずかだから大丈夫という保証はありません。

元気な赤ちゃんが生まれるママ希望の方は、飲酒を我慢するのがベスト

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