別居中の不貞行為

更新日 17/09/14 08:14

さて、別居の期間が長ければ、既に婚姻関係が破たんしているとみなされるので、浮気や不倫といった不貞行為をおこなっても、慰謝料を請求することができません。

慰謝料とは、不貞行為をおこなわれた婚姻関係が破たんしたことに対する精神的なダメージを金銭にて賠償することです。

ただ、長期間別居をしていると、すでに婚姻関係は破たんしているとみなせれて、婚姻関係が破たんした直接的な原因は不貞行為ではありませんので、慰謝料を請求することは難しくなります。

つまり、別居後数年たった後に、不貞行為をおこなっても慰謝料の請求は難しくなるということです。

また、不貞行為の結果、離婚をしたいと相手が言ってきた際に、離婚を渋っても調停や家庭裁判所の決定で離婚となることもあります。

不貞行為を働いて別居

仮に浮気や不倫といった不貞行為が原因で別居をした場合は、3年という慰謝料請求の権利が時効をむかえる前ならば、相手から慰謝料をとることができる可能性があります。

これは浮気や不倫という不貞行為を働いたのが、婚姻関係を破たんさせた直接的な原因となっているので、その後、別居をしようが慰謝料を請求することができます。

不貞行為を働かれて、別居となり慰謝料の請求を3年以上しませんと、請求権がなくなりますので、自身の配偶者が以外にも不貞行為の相手からも慰謝料を請求することができます。

離婚の意思がなくても、不貞行為の相手からは慰謝料を請求するという制裁を与えませんと、損といえます。

別居をしていても、夫婦であるという事実には変わりありません。夫婦は互いに貞操を守らなければならないという義務をもっています。

夫婦である以上、配偶者以外の異性と不貞行為に及ぶのは、貞操義務の違反であり、このことを理由として離婚を迫ることは当然、可能です。

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