軟産道強靭により帝王切開での出産を選択するケース

軟産道強靭について

分娩の時には、子宮頸部(しきゅうけいぶ)、会陰(えいん)、膣が拡張して軟産道を形成することになります。

軟産道強靭の原因

軟産道強靭は、外傷性の瘢痕(はんこん)と呼ばれる傷跡や子宮の奇形などが原因になるこことがあります。しかし、年齢や体質によって軟産道強靭になりやすい場合が多いと言われています。軟産道強靭の疑いがある場合は、内診によって軟産道の伸展性を評価して診断をします。

症状

通常、十分に強いと言われている陣痛に加えて児頭骨盤不均衡や狭骨盤(きょうこつばん)などの骨産道の異常が見られず、さらに回旋異常などの分娩の進行を著しく妨げるような原因が存在いしてないのにも関わらず分娩の進行が非常に遅れたり止まったりすす場合に、軟産道強靭の可能性が疑われます。

治療方法

産道は通常時間とともに軟化していきます。なので、胎児と母体の状態を評価してもう少し待つことができるかどうかを検討します。待てると判断した場合には母体の緊張を取るように指導をします。そして、必要に応じて睡眠薬なども用いることもあります。

帝王切開の必要性

また、膣や会陰部のみが硬い時には会陰切開を行うだけでお産をすることも多いです。場合によっては子宮口を切開する処置が必要になってくることもあります。しかし、分娩が長時間に及ぶことにより胎児の具合が悪くなったり母体に極度の疲労が蓄積された場合は鉗子分娩(かんしぶんべん)や吸引分娩などが行われることもあります。これ以上待てないと判断した場合には、経膣分娩を諦めて帝王切開が選択されることもあります。

ミクルの掲示板にも、鉗子分娩や吸引分娩をしたという方がいらっしゃいます。参考にしてみてはいかがでしょうか?また、吸引分娩では保険適用になった方やならなかったという方も。気になる方は病院に確認してみましょう。

関連リンク・話題

子宮奇形では軟産道強靭だけでなく、流産をしやすくなったりもするそうです。不安になってしまいますよね。1人で悩まず、医師に十分に相談することが大切です。

いかなる記事内容もその正確性が保証されているものではありません。自己判断でお願い申し上げます。
この記事に誤りがある場合は、こちらまで詳細をご連絡ください。
※対応結果等はご案内差し上げておりませんので、ご了承ください。

他のテーマも読んでみませんか