妊娠高血圧症候群による帝王切開の解説

妊娠高血圧症候群について

妊娠高血圧症候群が起こる原因ははっきりとは解明されていません。しかし、妊娠により母体の腎臓に負担がかかり、その結果負担に耐え切れなくなり妊娠高血圧症候群を発症すると言われています。深刻な場合は帝王切開による分娩になります。

症状

妊娠高血圧症候群の症状は、高血圧やタンパク尿、浮腫など主に腎臓病の症状と同じものです。ほとんどの人が自宅分娩だった時代は妊娠高血圧症候群で亡くなる母親は年間2000人ほどいました。しかし、病院での分娩が一般的になると年間20人程に減少しました。

胎児への影響

妊娠高血圧症候群になると、胎児への影響もあります。例えば、蛋白尿が酷くなると母体の蛋白が毎日5グラムから10グラムずつ失われていきます。その結果、母体は低蛋白血症になり、胎児への栄養が減ってしまいます。

さらに、妊娠高血圧症候群が悪化すると胎盤の状態も悪化します。その結果、酸素や栄養が上手く赤ちゃんに届けることができなくなります。このような症状が続くと、胎児の発育が上手くいかずに赤ちゃんは痩せてしまいます。そして、時々へその緒の血流が止まったり逆流したりするようになります。

妊娠高血圧症候群で赤ちゃんがなかなか育たない方がいらっしゃいます。緊急入院にもなるそうです。母体も赤ちゃんも両方心配ですね。

帝王切開になるケース

上記の様な現象が続くと、胎児は危険な状態に陥ります。なので、赤ちゃんが未熟な状態でも帝王切開で出産しなければいけなくなります。

このような状態で出産した赤ちゃんは、体重が少なく弱っています。なので、後遺症が残る可能性があります。

妊娠高血圧症候群の予防方法

妊娠高血圧症候群は予防できる病気です。赤ちゃんを守るために、しっかりと予防しましょう。一番大切なのは安静と食事療法になります。具体的には1日の塩分を7グラム以下に制限し、カロリーも1日2000カロリー以下に制限します。一回目の妊娠で重度の妊娠高血圧症候群だった人でも、二回目の妊娠では安静と食事療法を気をつけることにより正常になるケースがあります。

実際に栄養指導された方がいらっしゃいます。妊娠中の体調管理は本当に大変そうです。

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実際に浮腫みなどが普段と違う症状が出てくると妊娠高血圧症候群ではないかととても不安になってしまいますよね。

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