多胎妊娠による帝王切開の解説

多胎妊娠について

双子の場合は双胎(ソウタイ)、3人の場合は品胎(ヒンタイ)と呼ばれます。通常の1人だけを妊娠する場合に比べ、妊娠高血圧症候群や早産などのリスクが高まります。なので、妊婦検診はしっかりと受ける必要があります。また、多胎妊娠の場合の分娩は母体や赤ちゃんへの負担が大きいので帝王切開となる割合が高くなります。

赤ちゃんの体重

1人を妊娠した場合よりも、多胎妊娠の赤ちゃんは低体重になりがちです。なので、低出生体重児のケアをすることができるNICUがある病院やNICUのある施設と提携している病院などを選ぶことが大切です。

赤ちゃんの姿勢

帝王切開になるかどうかは、赤ちゃんの姿勢によって決められることが一般的です。例えば、双子の頭がどちらも下を向いている場合(頭位)は経腟分娩が可能です。また、下の赤ちゃんの頭が下を向いており、上の赤ちゃんの頭が上を向いている場合は帝王切開は状況によって変わってきます。

上の赤ちゃんの頭が下を向いている場合でも、下の赤ちゃんの頭が上を向いている場合は帝王切開になります。もちろん、二人の頭が両方とも上を向いているときも帝王切開になります。また、下の赤ちゃんの頭が下を向いている場合でも上の赤ちゃんの頭が上を向いていた場合、帝王切開になります。

分娩方法

上記の通り、経腟分娩をするためには赤ちゃんの姿勢が重要です。さらに、経腟分娩をするためには姿勢の他に、妊娠32週以降である必要があります。これは、双胎妊娠の場合は妊娠37週から38週で分娩をする場合が最も周産期死亡率が低いという報告によるものです。また、両方の胎児が推定体重1500グラム以上であることも条件になります。

多胎妊娠の場合、入院しなければならないことがあります。入院中、旦那さんと揉めるのはとても辛そうです。

妊娠中の体重

多胎妊娠の場合、妊娠中には1人を妊娠した場合よりも必要摂取カロリーを増やす必要になります。双胎妊娠の場合は単胎に比べ1日300キロカロリーほど余計に必要です。胎児が1人増えるごとに体重増加量は単胎よりも増えます。しかし、日本人データに基づいた正確な推奨値は無いので実際の体重増加量に関しての問題は主治医と相談する必要があります。

多胎妊娠のリスクを知り、不安になる方も。できるだけ医師に相談して不安を取り除きたいですね。

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多胎妊娠でいきなり4つ子を妊娠してしまった方も。排卵誘発剤が原因という説もあるようです。

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