帝王切開による出産の際の剃毛

帝王切開の剃毛について

剃毛とは出産に備えて外陰部の陰毛や手術をする場所の体毛を剃ることを指します。

WHOによる剃毛の注意勧告

WHO(世界保健機構)は分娩時には剃毛、浣腸はする必要がないと勧告しています。また会陰切開も一律に行ってはいけないと勧告しています。しかし、この勧告は自宅分娩などのお産の設備が十分に整っていない地域や国が対象になっています。剃毛は、毛を剃ることにより皮膚に細かい傷がつくので細菌感染の恐れがあります。しかし欧米や日本など衛生環境が整った先進国の場合は衛生管理がきちんと行き届いているのでデメリットよりもメリット方が大きいです。分娩時の会陰切開の縫合を清潔に行うためには剃毛が必要となります。また、会陰裂傷の場合も縫合の必要があるのでやはり事前に剃毛が必要です。

剃毛の範囲

剃毛の範囲は医師や病院により様々です。手術をする場所の周辺のみの場合もあれば、胸の下からおしりにかけて綺麗に全て剃ってしまう場合もあります。また、自然分娩と帝王切開でも剃毛の範囲は異なります。自然分娩の場合は赤ちゃんは産道を通るので外陰部を剃毛します。帝王切開の場合は基本的にお腹の体毛を剃毛します。お腹全体を剃毛していた病院もありましたが、切開部分と恥骨上部の陰毛を少し剃毛する病院がほとんどです。切開する場所は、執刀医が必要と思う範囲によって剃毛の範囲も違ってきます。

帝王切開の為の剃毛は広範囲だと痒くなる場合があるそうです。

剃毛の必要性

剃毛をすることにより、赤ちゃんや体力が落ちた母体が細菌感染することを防ぎます。初めて剃毛を経験する方は恥ずかしく感じるかもしれませんが感染症のリスクを下げる為に必要な医療行為です。不安な場合は医師に相談することをおすすめします。

剃毛の必要性がわからなくて不安になる妊婦さんもいらっしゃいます。

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剃毛を経験された方でも、浣腸はしなかったという方もいるようです。

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