健康の為に、よく噛むことの重要性

『健康 噛む』について

噛むってなんだ?

噛むということには、胃の消化を助けるという効果以外に噛むという物理的な刺激が歯全体にも加えられ、細胞が非常に元気になり、栄養やカルシウムを摂取して、丈夫な密度の高い骨を作り始めます。また「噛む」という情報は脳を刺激して活力を与え、脳の中枢を介した全身の変化や活力を引き出すための重要な行為です。だから飲み込むのではなく、口の中に入れたら1口30回、しっかり噛むことを目標にしてください。

噛まなくなった現代人

現代人は昔に比べ、軟らかくて美味しいものや、噛まなくても食べられる物が非常に増えてきたので、たくさん食べすぎてしまい健康を害したり、体の活力を失うことが多くなっています。これは昔の食物と現代では噛む回数が1/6~1/7に減ってしまったことに起因していると推定されています。

「噛まない」から「噛めなく」なった

問題は噛まなくても済むという状態が出来あがっていることで、子供から大人までがグルメ食を追求する飽食時代の到来がこの背景にあります。

噛んで美味しく健康のもと

食べるということは自分以外の物が体に入ってくるということです。牛乳、肉、魚など、大切な栄養源ですが、人間の体に直接入った場合、異物として抗原になります。この異物を自分の味方にする方法が、よく噛むことなのです。つまり良く噛むことで唾液がでて、異物をオブラートに包むような形でやさしく胃に対応してくれます。だから、ゆっくり噛んで唾液と混ぜてあげることが大切です。

唾液は不老長寿の妙薬!

唾液は何もしないと、だいたい1分間に0.3~0.5ml程度しか出てこないのですが、噛むとその5倍~10倍も出てきます。唾液の中には胃を保護するムチン、細菌の発育を抑制するラクトフェリン、抗体、歯を石灰化して強くするスタテリンというものが含まれています。また唾液には皮膚を若々しくする作用があるホルモンも含まれています。さらに唾液は血管・粘膜・臓器などあらゆる細胞の増殖に関係することがわかっています。つまり噛んで唾液を出すことが自分の体自身を若くし、特に皮膚や胃腸粘膜を良くし、非常に元気に顔もツヤツヤにします。噛みごたえのある食べ物やガムをよく噛んだり、より噛みごたえのある郷土料理などをじっくりと堪能しながら唾液を目いっぱいつくり、若々しい健康を手に入れましょう。

老化は口から

年をとると、食べる機能も徐々に衰えてきます。うまく噛めなくなってきた、ご飯よりお粥や軟らかいものを食べたい、味が感じにくくなった(特に塩味、甘味)、唾液の分泌が少なく食べにくくなった、水・お茶・お汁や薬などを飲むとむせる、のどに食べ物が残った感じがするといった症状です。歳をとると誰でもそういう感覚が出てきます。自然な老化の初期現象です。それを意識して改善することで、老化防止のチャンスになります。

噛む効用 → 健康増進・不老長寿・老化防止

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