悪女役で花開いた菜々緒が「最強の悪女」に挑戦する新ドラマ『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』

目次

菜々緒の悪女っぷりと松坂桃李のアクションが見どころ

警察庁の敏腕コンビ、里見偲と猪熊夕貴は社内恋愛中。職務に恋愛は持ち込まないが鉄則の刑事課で二人の交際がバレてしまうと異動処分が待っているため『極秘』で関係を続けているが交際は順調。そんな二人の運命を変える殺人事件が舞い込んだ。

キャバクラ店で発見された遺体から全ては始まった。

キャバクラで見つかった遺体。現場へ向かった二人は出勤してきたカラと出会う事になる。しかし里見はなぜか夕貴に興味を示すカラの存在に違和感を感じるようになり…。

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キャスト

松坂桃李

木村文乃

菜々緒

北山宏光

高田翔

西尾宇宙

尾崎紗絵

要潤

山口紗弥加

光石研

大杉漣

船越英一郎

ほか

スタッフ

原作…山崎沙也夏「サイレーン」

音楽…住友紀人

主題歌…Anly「太陽に笑え」

オープニング曲…〔Alexandros〕〔Girl A〕

演出…本橋圭太・白木啓一郎

プロデューサー…三宅喜重・河西秀幸・平部隆明

関西テレビ・毎週火曜日・pm22:00〜pm22:54(初回は21:00〜22:54)

サイレーンはアクションシーンが見どころ。松坂桃李さんの俊敏な動きと機敏なアクション。そして菜々緒さんの悪女っぷりに目を見張ります。

【ネタバレ】第1話

松坂桃李さん演じる里見偲と木村文乃さん演じる猪熊夕貴は真剣交際中。しかし警視庁内での恋愛は禁止…とまではいかないがバレたらどちらかが異動させられるという決まりなので、二人はこっそり付き合っています。

「どちらかが警視庁へ昇格したら結婚しよう」里見は猪熊にそう言ったので、二人の夢は目下警視庁昇進

相棒としてタックを組んでいる二人の前にある殺人事件が起きます。なぜか事件が起こるたびに現れる、謎の美女、菜々緒さん演じる橘カラ。カラは猪熊に興味を抱き、パトカーにGPSを取り付けたり猪熊の部屋を探したりと怪しい行動をとります。しかも猪熊の部屋を監視しやすいように、近くに住む男渡公平を誘惑し、ちゃっかりその部屋に居候までしてしまいます。

渡の家の窓からは猪熊の部屋が良く見えるのです。

カラの本性を知らないままカラに好意を抱く渡。カラはそれを気づいているのかいないのか、のらりくらりとかわします。

そんな時、連続殺人犯のタクシーに乗り合わせてしまうカラ。カラを殺そうとした犯人であるタクシー運転手を、カラは逆に殺してしまいます。

躊躇もなく相手を手にかけるカラ。その手口は手馴れていて、慣れているという印象を抱かせるには十分でした。「運が悪かったわね」と運転手に吐き捨てて、最後の仕上げにかかるカラ。翌日運転手の遺体は発見され、警察の捜査が入ります。

「警視庁へ行ったら結婚する」という言葉を信じている猪熊と、「このままでもいい」と思っている里見。

両親へ挨拶に行って欲しいという猪熊に、「時期が来たら」とかわす里見。ふたりの温度差が現れます。「どちらかが警視庁にいってしまったら、こんな風に一緒に事件を追えなくなる。この方が楽しい」という里見ですが、この部署にいる限り、ふたりの交際は明るみに出せない上に結婚したら異動させられてしまいます。

「結婚」が遠ざかっていくような錯覚に陥る猪熊。しかし彼を責めるわけでもなく「そっか」と受け入れます。

カラは猪熊の行く先行く先に現れる

市民プールへ出かけた猪熊。するとそこにカラが現れます。会話をかわし、プールで泳いだ後着替えようと更衣室で着替えているふたり。すると猪熊がある異変に気づきます。

更衣室は盗撮されていた

ふたりの近くにいた女性が着替えの様子をこっそり撮影していたのです。すぐに暑へ連絡し、確保しようとする猪熊に、カラは「その映像にはあなたの裸も写っているのに恥ずかしくないのか」と言います。検挙されると証拠のVTRは警察官の目に触れます。そこには男性や一緒に働く仲間も含まれているはず。それで恥ずかしくないのかとカラは聞いたんですね。

すると猪熊は「私の姿が証拠になるならそれでいい」と答えます。その言葉に衝撃を受けるカラ。なんとか猪熊と信頼関係を結ぼうと動き出すカラ。

殺人事件を起こし、その犯人を友達の花乃に仕立て上げた上で自殺にみせかけて殺します

そして事件に関する助言を猪熊に与え、色々協力をするカラ。思惑通り猪熊と仲良くなったのでした。順調にいっているカラの計画ですが、里見はカラに不信感を抱きます。

猪熊を確実に狙っているカラ。殺人さえ厭わないその手口…その目的は? 謎は深まるばかりです。

【ネタバレ】第2話

今回はカラの恐ろしさが浮き彫りになった回でしたね。前回猪熊と仲良くなったカラは、その後も順調に親睦を深めます。第2話ではカラの内に秘めた力と恐ろしい能力、そしてその美貌の秘密がクローズアップされています。そして事件の真相に関わっている月本医師の怪しさも際立っていました。

冒頭から怪しいお店に入る猪熊と里見。どうやらカミツキガメの密輸の容疑で、みるからにオタクな男の尾行業務に就いている様子。昼間からメイド喫茶や大人のおもちゃを売っているお店を回った男は、ゲームセンターで女性にカミツキガメと現金を取り替えました。

現場を押さえた里見はすぐに上司に連絡。「もういい、帰れ」と帰還命令が出ます。無事職務を全うした二人は帰ろうと裏路地に行くと、先ほどの男がおばさんとぶつかってカバンの中身を散乱している場面に遭遇してしまいます。すると男が里見に体当たり。そのため二人は男を「暴行罪の現行犯」にて逮捕しました。

この事件がきっかけで、猪熊の昇進が検討されることに。

里見との結婚が見えてきたと喜ぶ猪熊。しかし猪熊のライバルであるチビデカはそれがおもしろくありません。「いいよな女は、カミツキガメくらいで昇進できて」と嫌味を言います。

その夜、上司のおごりで飲み会が開かれ、仕事で遅くなる猪熊を残して里見が参加しました。そして男性陣はそのままキャバクラへと流れ、「橘カラが働いているキャバクラへ行こう」と里見が皆を引っ張っていきます。

「なぜあいつがここに?」里見が店に来た事に苛立ちを覚えつつ、席に着くカラ。もともとお酒が弱いのか、まだ自分の許容量を把握しきれていないのか、またも酔いつぶれてトイレで寝てしまう里見を、カラは軽々と持ち上げてしまいました。

嘘だろ…? 女が俺を持ち上げるなんて

スレンダーでいかにもか弱そうなカラが、大の大人を軽々と立ち上がらせるなんて…。その腕力に驚愕する里見。しかもそこは男子トイレ。カラはやすやすと入り、里見を立ち上がらせて、「沢山お飲みになったんすね」と一言置いて立ち去ります。

違和感を覚える里見

その後、整形外科医の月本がカラと一緒に自分の医院へ入っていく姿を目撃し、二人のつながりを確信した里見は、月本に話を聞きに行きます。しかしカラの写真を見せても「知らない」の一点張りの月本に、何かを隠していると気づく里見。

そしてある夜、通り魔事件が発生。カラが人質にとられてしまいました。

人質にとられたというより、パトカーに細工したGPSで現場に猪熊が向かっていると気づいたカラが、意図的に人質になるようしむけたのです。その理由は「猪熊の正義感は、犯人を前にした時どう働くのかを見るため」。

駆けつけた猪熊の前で、犯人に拘束され、ナイフを突きつけられているカラ。猪熊の説得は失敗し、ナイフはカラめがけて振り下ろされます。するとカラが犯人の腕をひねり上げ、危機一髪、刺される事を免れました。そして猪熊が確保するという形になり、昇進がまた近づきます。

しかし落ち込んでいる猪熊。「カラさんの腕力と運動神経がなかったら…どうなっていたかわからなかった。カラさんじゃなかったら人質が死んでたよ!」と里見に打ち明ける猪熊。「まさか…」と思う里見だが、トイレでの一件を思い出し、「ありえる」と思います。一体橘カラという女性はどういう人物なんだ。月本医師との関係性も相まって、ますます疑惑を深める里見でした…。

今回はサイコな部分が強調されたストーリー展開でしたが、次回は新たな殺人事件が動き出す模様! 橘カラの目的は一体何なのでしょうか。

【ネタバレ】第3話

カラの目的が明らかになった前回でしたが、今回はそれを受けて大きく事件が動きました。猪熊の正義感が欲しいカラは猪熊に近づく為、月本院医師を殺害してしまいます。

月本医師は美容クリニックを経営する傍ら、少女買春を目的としたデートクラブの経営にも携わっていました。少女趣味の月本医師は、カラに「身元が分からないような少女を自分の元へ連れてくる事、そして彼女達の相談に乗ってもらう事」を依頼します。

無垢な少女を愛する月本のおもちゃにされた後、少女達はデートクラブのキャストとして働かされるのです。そのかわり、無償で親の許可なく月本医師の整形手術を受ける事ができるといったものでした。

月本医師はこの行為をする事でしか平静を装えないとカラに打ち明けます。自分のような特別な人間はこういった事をしてもいいのだと開き直った発言をし、カラに思いをぶちまけました。「若さにしか価値がない」そう豪語する月本医師は過去にこの手段で得た少女を、戯れの最中に誤って死なせてしまいます。その現場をカラに見られてしまったというワケなのです。

「あんたも俺と同じ匂いがしたよ」

月本医師は、殺害現場を目撃しても表情ひとつ変えないカラに異常性を感じ、口封じと称して彼女の整形を無償でやってあげるという取引をしていたようでした。

しかし、猪熊の正義感を得たいカラは、「犯罪者は許さない」と月本医師を殺害します。「つぐなえ」カラは先日見た猪熊のマネをして制裁を加えてみますが、動かなくなった月本医師を見ても何の高揚感も感じずただ呆然としているだけ。「なぜだ、何も感じない」カラが欲した正義感を感じる事はできませんでした。「やはり殺すしかない」猪熊を殺す決意を固めたカラ。

その時月本医師に会いに来た少女が偶然にも殺害現場を見てしまい、カラは無関係の人間を殺してしまいます。息の根を止めたと思ったものの、彼女は確実に死んではいませんでした。

カラが引き起こした不慮の殺人から、どんどん完全犯罪が崩れていきます。

現場に残ったカラの香水の匂いを目ざとく見つけた里見。月本クリニックにあったカラのカルテがない事に気づいた里見は、ますますカラへの疑いを濃くしていきました。

次回、里見がカラをマークするべく動き出します。ショートカットのウィッグをかぶった菜々緒さん、必見です。

【ネタバレ】第4話

カラの居候先の主人であり、カラに思いをよせている渡公平はデザイン関係の仕事をしており、かなりお金持ち。彼はついにカラにプロポーズをしようと考えます。山奥に構える別邸へ一緒に来て欲しいと誘う公平に、快く頷くカラ。そしてその別邸で公平はカラにプロポーズをし、カラは「真剣に考えてみます」と返事をするのでした。

公平とのこともカラの計画に入っていた様子。彼の豪邸を見て「予想以上だ」と評価していました。

そして東京へ帰った二人。カラはいつものようにキャバクラで働きながら日々を過ごしています。そして前回、月本を殺害する際に現場を見られ、巻き込む形で手に掛けた少女麻弥が昏睡状態であるということを察知し、息の根を止めようと下見に来た病棟で里見と遭遇。里見もまた、カラの身辺を調査していたところでした。

カラはウィッグをつけマスクを装着するという変装スタイルだったにも関わらず、里見はすれ違った時の香りで見破ります。

殺害現場で嗅いだ香りと同じだとカラに対する疑惑を深める里見。彼はカラを毎日尾行するという暴挙に出ました。

それにより、帰宅時間が遅くなり、猪熊とのすれ違いも多くなる里見。そんな里見の様子に「浮気?」と疑う猪熊はついつい上司に里見との付き合いをバラしてしまいました。

そんな時、カラが猪熊を呼び出します。変装した里見の写真を見せ、「毎日つけられていて…刑事さんですよね」と尋ねます。「里見くんは私の身辺調査をしているだけだよ。私たち付き合っているから」そう言って明るく疑惑を払いのける猪熊でしたが、カラの「よかった。あまりに熱心だから私のこと好きなのかと思った」との言葉に動揺をかくせません。

そしてついにカラは里見をエレベーターに誘い込みます。なぜ気づいていたのなら警察に届けないのかと問い詰める里見に、「警察は身内に甘いって噂がありますし」と里見を挑発するカラ。「お前のやっている事は全て分かってる。覚悟しろ」そう言って壁ドンをした時、エレベーターの扉が開き、猪熊が顔を出しました。

とっさに慌てたそぶりで唇を拭うカラ。その仕草は猪熊に疑惑を与えるには十分でした。

今回はカラの聡明な頭脳が十分に発揮された回だといえます。猪熊にあらかじめ怪しいメールを送っておき、こちらに来るように誘い込んだ上で、里見をエレベーターに誘い込み、里見が壁ドンをしかけた瞬間を猪熊に目撃させる、という常人なら絶対できないような用意周到さを披露してくれました。

こうなると、カラの最大の誤算、麻弥の殺人未遂がどのように彼女を追い詰めるのか、それとも彼女はそんな壁をいとも簡単に飛び越えてしまうのか、期待が持たれます。

【ネタバレ】第5話

今回はカラの人物像に迫る回でした。前回カラに一泡ふかされた里見。猪熊にしっかり誤解を受け、言い訳するほどあやしい状況へ。猪熊は実家に帰ってしまい里見の立場は悪くなる一方でした。

そんな中、猪熊の警視庁への栄転が決まります。「どちらかが警視庁へ行ったら結婚しよう」そう約束をしていた猪熊と里見でしたが、現在里見と微妙な感じの猪熊は「考えさせてください」と話を保留に…

恋に振り回されてしまっていますね。恋愛と仕事を割り切って考えないと足元をすくわれるよ…と思った矢先に案の定邪魔が入りました。チビデカこと速水です。彼も警視庁入りを狙っていた一人で極秘に猪熊と里見の関係を洗い出そうと動きました。警察庁内での恋愛は、どちらかを転勤させるというくらい厳しいもの。絶対秘密事項なのです。それがばれてしまうと、猪熊が恋愛の事で警視庁行きを渋っているという事もバレてしまう事となり、彼女の出世が遠のくピンチに…。

そんなピンチの猪熊の事を知らない里見は、カラの身辺を調査すべくデートクラブであった女性2人に協力を申し出ます。一人はカラの働いているキャバクラへ潜入し、もう一人は里見と一緒にカラの部屋へ忍び込む事に。

カラの部屋は殺風景。必要最低限のものしかありませんでした。そこで里見は大量の鎮痛剤と警察に関する書物が入った段ボール2つをみつけます。

「尾行がバレるわけだ…」カラが持っていたのは専門書。彼よりも上級の知識を扱う書物でした。

その時、カラが早退するという連絡が入ります。慌てて部屋を出る二人。里見は元どおりカラの寝台のカーテンを少し開けて立ち去りました。

部屋に帰ってきたカラは、寝台のカーテンの開き具合が変わっている事に気付きます。懐から物差しを出して15センチ開いている事を確認します。

「出る時は10センチだったのに…里見か」そう呟くカラは仕返しとばかりに里見の部屋へ入り、盗聴器までしかけました。

里見の部屋へ荷物を取りに来た猪熊。実は里見が巡査になって初めて携わった殺人事件にカラが関わっていたという線が浮上しました。唯一残っている被害者の恋人の写真にカラが写っていたのです。

その事を受けて里見につめよる猪熊。全てを話せない里見。結局大げんかの上猪熊は荷物を持って出て行きました。その状況もカラの耳には筒抜けです。

次回、里見がカラと接触するようです。物語もクライマックスへ向け加速してきていますね。

【ネタバレ】第6話

カラはついに猪熊と里見の仲を裂き、猪熊を殺害する為の行動を起こします。

カラは同居人の公平に「ストーカーに追い回されている」と里見の写真を見せます。逆上した公平はカラの思惑通り、里見に協力している女性2人の事も含め身辺を調べてきてくれました。それを元に協力者の携帯を盗んでそこから里見にメールを送り、ホテルに呼び出したカラは、自分を殴り、怪我を負った上にベッドに引き倒し大声で叫びます。

その声を聞きつけて部屋に飛び入ったのはなんと里見の同期の警察官「速水」でした。そして猪熊も…。カラは速水をホテルに呼び出し、猪熊は不審な動きをする里見を追いかけてきたのでした。

「強姦の現行犯」で署に連行される里見。猪熊にも別れを告げられます。

こうして見事猪熊から里見を遠ざけたカラ。彼女は公平の別荘に猪熊を呼び出します。そして一人できた猪熊を上手く誘い込み、後ろからゴルフクラブで叩きました。カラの計画は大成功。

一方、全ての手がかりをなくし、警察での信用も地に落ちた里見。全てを失ったかに見えた彼ですが、ある貴重な情報を得る事に成功しました。それはカラの出身校にまつわる情報で…。

次回、ついにカラの正体が猪熊にバレるようです。その時の猪熊は後ろ手に縛られ抵抗できない状態のようですが…7話にしてクライマックスがおとずれる様子! これは見逃し厳禁ですね。

【ネタバレ】第7話

カラに監禁されてしまう猪熊。そこで初めてカラの正体に気づきますが時すでに遅し…。猪熊を傷つけながら過去を語るカラの表情は生き生きしていて、さすがに怖い画面が続きました。カラが殺人事件に関与していた事を知り、呆然とする猪熊。そんな彼女にカラは自分の殺人経歴を暴露します。「何人殺したか知りたい?4…タクシー運転手を入れたら5人かな」と壮絶な笑みで笑うカラに、自分のふがいなさを嘆く猪熊。「里見くん信じなくてごめん」そう自嘲気味につぶやきます。

カラの殺人の動機は「相手と同化するため」。相手を殺すと相手の良い所を自分に取り込めるという妄想に取り憑かれているのです。

猪熊の正義感がほしいカラは、猪熊を殺す事でその正義感を自分のものにできると考えています。その他に手にかけた人物への動機も、その理由からでした。

一方里見は「カラの友人・十和田幸」という人物と、「猪熊の行方不明」を知ります。十和田は幸の親友だったらしく、ずっとふたりきりで遊んでいたそう。そして数年前に家出をしてしまい、父もまた認知症で話ができる状態ではありませんでした。

猪熊の行方不明を知った里見は、キャバクラへ。カラを指名し「十和田幸って知ってる?」とカマをかけます。知らないとシラを切るカラ。カラは内心「次はこいつだ」と里見をターゲットに設定しました。

別荘とキャバクラを行き来しているカラ。カラは公平に電話をかけ、「里見がいなければ私達幸せになれるのに」と告げます。それを聞いた公平は里見を階段から突き落とし、里見は意識不明の重体に。しかし話はまだ8話。きっと意識を取り戻し、カラが追いつめられていくのでしょうね。公平は全てを自供しそうですし、警察署内もカラを目星に協力して猪熊救出へ乗り出しそうです。

そして地下室に拘束されている猪熊の元へ、カラと、そして死んだはずの月本院長が現れました。月本院長死んだはずなのに…。遺体は見つかっていなかったのでしょうかね。彼が今後物語にどうかかわるのか…スリリングな展開になってきましたよ。

【ネタバレ】第8話

公平に殺されそうになった里見は、意識不明の重体の状況から奇跡的に回復しました。なおも猪熊を探そうともがく里見。一方猪熊はカラによって半生半死の状態で地下につながれたまま、そこでカラの過去の話をききます。

カラの本名は十和田幸。高校生の時に、「立花カラ」という同級生と親しくしており、彼女の両親が事故でなくなったのをきっかけに、キャンプへ連れ出し、そこでカラを殺害。月本のクリニックで立花カラそっくりに整形手術を受けていたのでした。

つまり、本物の立花カラは十和田幸に殺されており、十和田幸は立花カラになりすまして生きていたという事になります。

ついに明かされたカラの真実。彼女は猪熊を殺害しようと目論みますが、そこへ里見が助けに現れました。

別荘周辺にトラップをしかけていたカラ。里見はそれに苦戦しつつも、頭脳戦で立花カラを欺き、スタンガンで気絶させることに成功しました。結束バンドでカラを後ろ手に縛ると、急いで地下室へ行き、見事猪熊を助け出します。

しかし、猪熊を連れて地下室から出てきた時、気絶から目覚め、結束バンドを外したカラに斧で襲いかかられました。

寸前の所でかわす里見。そこで猪熊が力をふりしぼり、カラに銃口を向け、引き金を引きました。

猪熊がカラを撃ったのです。

倒れる3人。そこへ警察もかけつけますが…なにやら別荘は炎をあげていて…。

ハイスピードで進んだ今回。めまぐるしく変わるシーンに回想が混じり、カラがなぜ化物になってしまったのかが語られたようでした。

次回はついに最終回。人を殺せばその人物の特性を得る事ができると信じきっているカラは、一体どのような結末を迎えるのでしょうか。とても気になりますね。

【ネタバレ】第9話・最終回

最終回はとんでもない大どんでん返しに驚愕の展開。まさに息をつく間もなく物語はクライマックスを迎えました。面白さを失速させることなく駆け抜けた『サイレーン』とてもおもしろいドラマだったのではないでしょうか。

病院に運ばれた里見からストーリーは始まりました。里見の上司から「橘カラと思われる焼死体が発見された」と報告を受ける里見。損傷が激しくて詳しい検分ができないが、胸から銃弾が発見されているので橘カラに違いないだろうと上司は語ります。

里見は猪熊の病室へ。2人は再開を喜び合うのですが、里見は猪熊に違和感を感じました。

その違和感は猪熊の母も感じていたようで、「タコアレルギーだったのに、タコを食べられるようになっている」と不審がります。

「橘カラの整形術を考えると、猪熊の顔にそっくりに変える事は可能。ということは目の前の猪熊は橘カラである可能性がある」と仮説を立てます。

そして里見は、橘カラに扮する前の十和田幸の顔を卒業アルバムで知るのです。それは「猪熊に瓜二つ」じつは彼女達は双子だったのです。

つまり十和田幸は橘カラを殺害し、彼女の戸籍を乗っ取り、カラの顔に整形して猪熊に会ったという事になります。そして猪熊の顔に整形し、次は猪熊の持っているもの全てを自分のものにしようとしているのではないかと里見は考えたのです。

そして里見は本物の橘カラの遺体を河原で掘り起こし、自分の仮説が正しかったと確信しました。と同時に猪熊に扮したカラが現れ、その事実を肯定しました。「猪熊はとっくの昔に殺した」と告げるカラに、何かが切れた里見。

「お前を殺してやる」そう告げてカラの首を締めます。駆けつけた警察によりカラは保護され、里見は指名手配されました。

本気でカラを殺そうと決めた里見は容赦なくカラを追い回します。その頃、カラは整形の後遺症で額に傷が出来てしまいます。痛みもかなりのもののようで、我慢できなくなったカラは監禁していた月本の元へ。そこに里見も追いかけてきてカラと戦います。

すると、カラが本物の猪熊を連れて来ました。猪熊は殺されていなかったのです。

弱っている猪熊を盾にするカラ。途端に里見から狂気が抜けます。「守るものを得たら人はすぐに弱くなる」「私の方が自由じゃないか」と高笑いするカラ。

「自分の為に生きるなんて虚しいだけ」と反論する猪熊に、カラは首をかしげます。今まで自分の欲望の為に8人も殺してきたカラには、正義感どころか倫理観も育っていなかったようです。

「お前が殺したかったのは自分自身だ」と言い放つ里見の言葉に、カラは明らかに動揺を示しました。その隙をついてカラを拘束した里見。駆けつけた警察によって確保されました。

実は猪熊とカラは双子の姉妹だったのです。幼いころに里子に出された2人は別々の道を歩みます。殺人を犯したカラ(十和田幸)とまっすぐに生きた猪熊。2人の間には全く違う道が広がっていました。そしてカラは猪熊を羨ましく思って、彼女の全てを自分のものにしようと考えたというのが今回の事件の動機だったようでした。

そしてなんと、8話で里見と戦ったのは「整形でカラと同じ容姿にされた人物」であり、猪熊だと思っていた人物がすでに整形で「元の顔に戻った橘カラ」だったのです。

猪熊に撃たれたカラは、橘カラに撃たれた代理の人物であり、彼女はその後焼死体で発見されたのでした。

なんとも大掛かりなどんでん返し。「騙された!」と驚いた方も多かったのではないでしょうか。原作とは全く違う結末を迎えた『サイレーン』最後までハラハラドキドキの展開でしたね。

視聴率

最後まで失速しなかったサイレーン。視聴率はちょっと低迷気味だったようですね。

第1話…『完全悪女が僕の彼女を獲物にした』…12.9%

第2話…『刑事vs美しき女殺人鬼…暴け黒幕の影』…6.3%

第3話…『衝撃の新展開…美しき殺人鬼 次の犠牲者』…8.6%

第4話…『急展開 刑事反撃…完全悪女と熾烈な攻防』…8.1%

第5話…『悪女の棲家…遂に暴く正体』…8.5%

第6話…『ついに悪女が計画実行…刑事破滅の危機』…7.3%

第7話…『悪女が恋人に牙をむく…驚愕禁断の過去』…8.1%

第8話…『ついに死闘決着…悪女の終焉恋人を救え』…8.0%

第9話…『遂に決着…刑事vs完全悪女震撼の真相』…11.5%

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